1 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 06:26:38.31 :YSHgW36T0

※このSSはすべて夢オチです。悪しからずご覧ください。


2 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 06:28:08.30 :YSHgW36T0

ガチャ

未央「おっはようございまーす!」

未央「って、あれ?」


文香「……」ペラッ


未央「あー、本読んでるふーみんだけか」


3 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 06:30:16.45 :YSHgW36T0

文香「……」ペラッ


未央「ふーみん本に集中しちゃうと音聞こえないからなぁ」

未央「声かけて邪魔しちゃうのも悪いし、てきとーに過ごしてますか」


文香「……」ペラッ


未央「……」じーっ


4 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 06:33:54.38 :YSHgW36T0

文香「……」ペラッ

未央「……」じーーっ

未央(私も本でも読んでようかと思ったのに、なぜかふーみんを観察し始めてしまった)

文香「……」チラッ
文香「……っ!?」びくっ

未央「ああっ、ごめんふーみん。おはよう」

文香「お、おはよう…ございます…」ドキドキ


5 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 06:39:48.64 :YSHgW36T0

文香「もしや…また私、本を読んでいて…本田さんに挨拶をし損ねていましたか…?」

未央「ああ、いいっていいって。いつものことだし」

文香「すみません…」

未央「気にしないでよ。それより、ふーみんってどんな本読んでるの?」

文香「本ですか…?種々読みますが…文学作品が多いですね」

未央「らしいな~。それじゃ、どんな本が好きなの?」

文香「好きな本…ですか?」


6 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 06:46:05.43 :YSHgW36T0

文香「好きな本と問われれば…やはり、BLと答えるでしょうか」にこっ

未央「おぅ!?」

文香「男性同士が恋愛をする作品…。ボーイズ ラブの略称を、BLと呼んでいまして…」

未央「そっ、それは存じていますがっ!?」

文香「私はそれが何よりも、何よりも好きで…読んでいますね」にこにこ

未央「意外な返答ですな…」


7 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 06:51:03.19 :YSHgW36T0

文香「意外、ですか…?」

未央「文学作品をよく読む、からのBLは意外だよっ!」

文香「なるほど…確かにそうかもしれません…」

未央「ふーみんがBLにハマるきっかけがよくつかめないよ。いや、たくさん本読んでるから触れる機会はあるんだろうけどさっ」

文香「きっかけですか…。私は高校が女子校で、文芸部に所属していました…」

未央「うんうん。すごくふーみんっぽい」


8 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 06:56:17.96 :YSHgW36T0

文香「女子校の文芸部というものは、それすなわち…BL研究会の隠語と言えるのです…」

未央「そういうもんなの!?」

文香「はい。女子校に存在する文芸部は、例外なくすべてBL研と言って良いと思います…」

未央「一つの例外も無いんだ!?」

文香「むしろ、女子校の文科系部活動の8割はBL関連の部活、とまで言えると思います」

未央「そこまで言っちゃうかー!!」


9 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 07:01:53.74 :YSHgW36T0

文香「そのような次第で、私は高校時代に…文芸部の先輩方から、BLのご指導をいただきました…」

未央「BLのご指導っ」

文香「今では私も、完全な腐女子…ホ◯を愛する腐った者です…」

未央「ふーみんが腐ーみんだった…」

文香「今読んでいた、この本もBLです…」ペラッ

未央「音が聞こえなくなるほど熱中しちゃったかー!」


10 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 07:09:02.94 :YSHgW36T0

文香「本田さんは…こういった本は、お嫌いですか?」

未央「……かくいう私も嫌いではないんだよね。あんまり読まないけどっ」

文香「私のロッカーに、BL小説や漫画がそろっていますが…よろしければお一ついかがですか?」

未央「えー?うーん、どうしよっかなー、うーん、参っちゃうな~」チラッ

未央「(半ズボンの男の子出てくるのある?)」ぼそっ

文香「ありますよ」にこっ

未央「ぜひっ!!」


11 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/04(火) 07:10:42.95 :YSHgW36T0

がばっ

未央「夢かっ!!」

未央「……あれ?どんな夢見てたっけか?」

未央「あ~~っ!なんかすごく惜しいところで目覚めた気がするっ!」バタバタ






文香「……」


22 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/05(水) 05:11:02.22 :J4cs0qHx0

奈緒「けんけつ!」


奈緒「さてと、行くか」

未央「あれ?かみやんどこ行くの?」

奈緒「んー。ちょっと献血してこようかと思ってさ」

未央「へー!かみやん献血とかするんだ!偉いねー!」


23 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/05(水) 05:15:40.73 :J4cs0qHx0

奈緒「べ、別に偉くはねーよ!」

未央「そうかなー?あれって痛くないの?注射なんだよね?」

奈緒「まぁ慣れればたいしたことないよ」

未央「慣れちゃうくらい献血してるんだっ!すごっ!」

奈緒「お菓子とか食べ放題だし、結構いろんな人来てるぞ」

未央「お菓子かぁ。でも注射怖いし私には無理だよー」


25 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/05(水) 05:18:43.43 :J4cs0qHx0

未央「かみやんはなんでそんなに頻繁に献血してんの?」

奈緒「最近は献血するとアニメの限定グッズとかもらえるんだよ」

未央「ああ、納得。すごく納得」うむ

奈緒「なっ、なんだよっ!」かぁぁ

未央「いや、でもアニメグッズのためでも社会貢献してるんなら偉いよ」

奈緒「だからたいしたことしてねーっつーの!」


26 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/05(水) 05:23:31.81 :J4cs0qHx0

未央「献血ってどんな感じでやるの?」

奈緒「今から献血するから見てればいいいよ」

ナース「神谷さん、腕まくりして力を抜いててくださいね」ガチャガチャ

未央「うわっ、何そのでっかい機械!?」

奈緒「こいつで全身から血液を抜くんだよ」

未央「無理無理無理無理ッ!私そんなの見るのも無理だって!」

奈緒「慣れれば平気だって」


27 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/05(水) 05:27:05.09 :J4cs0qHx0

ナース「針を刺しますねー」ズッ


未央「ヒイッ!?針っ、針太くない!?」

奈緒「こんなもんだよ」

ズブリッ

奈緒「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーッ!!」

未央「ぎゃぁあああ~~~~ッッ!!」


ナース「血を抜きますねー」


ゴゥンゴゥンゴゥンゴゥン!

ウィイイイイイイイイイイイイン!!


28 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/05(水) 05:30:53.83 :J4cs0qHx0

未央「ヒィィッ!な、な、何その機械音!?そ、それで血を抜くの!?」ガクガクブルブル

奈緒「そうだぞ」

ナース「神谷さん。何cc献血なさいますか?」

奈緒「そうだな。400ccで一個グッズがもらえるから…」

未央「や、やめなってかみやん…そんな機械で血抜いたら…」

奈緒「五個コンプリートするには2000cc献血しないとなっ!」

未央「死んじゃうよかみやん!?」


29 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/05(水) 05:35:42.98 :J4cs0qHx0

ナース「2000cc献血でよろしいですね?」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

未央「ダメだよかみやん!そんな量の血を失ったら、死んじゃうって!!」

奈緒「関係ないね・・・限度いっぱいまでいく・・・っ!」

ざわざわ・・・

未央「かみやん!?」


30 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/05(水) 05:40:04.69 :J4cs0qHx0

奈緒「限定グッズがもらえるチャンスは今しかない・・・だったらここで退くわけがない・・・」

未央「か、かみやん!!」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

奈緒「献血2000cc・・・狂気の沙汰ほどおもしろい・・・」

奈緒「限界までいくぜ・・・地獄の淵が見えるまで・・・っ!」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・



未央「かみやーーん!!!」


31 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/05(水) 05:41:01.45 :J4cs0qHx0

がばっ!

未央「……ゆ、夢かっ!!」ぜーはーぜーはーぜーはー






奈緒「……」


40 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/06(木) 20:30:04.80 :jQRZXN/J0

未央「ウサミンがでっかいウサギ連れ歩いてる」


未央「おや?あそこにいるのは…」


菜々「~~~~」
ウサギ「……」


未央「ウサミンだ!」

未央「すっごいでっかいウサギといっしょに歩いてる!」

未央「ウサミンのペットかな?」


41 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/06(木) 20:33:10.36 :jQRZXN/J0

未央「おーい!ウサミーン!」タッタッタ

菜々「あれ?未央ちゃんじゃないですか!」

未央「おはようございますっ」

菜々「おはよう未央ちゃん。こんなところで会うなんて珍しいですね」

未央「珍しいのはウサミンだよー!こんなに大きなウサギ、どうしたんですか?」

菜々「あはは…」


42 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/06(木) 20:40:49.09 :jQRZXN/J0

未央「ウサミンのペット?ジャイアントラビットってヤツ!?私こんなにでっかいウサギ初めて見たよー!」わくわく

菜々「いやぁ、ええとですねー」

未央「うわ~大きいなぁ!お洋服なんかも着せて、かっわいいなー、もうっ!!」でれー

菜々「ええと、こちらは実は、ウサミン星から遊びに来てくれた私の従兄弟でして…」

未央「えっ?」

未央「あははっ!まったまた~!ウサミンってば

ウサギ「こんにちは。菜々がお世話になっております」ペコリ

未央「しゃべったァアアアアア!!?」ドンガラガッシャーン!


43 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/06(木) 20:45:55.39 :jQRZXN/J0

未央「~~!?っっ~~!?」パクパク

菜々「すみません、おどろかせてしまって…」

未央「えっ、あ…ええっ!?」

菜々「ウサミン星人の男性はみんな、地球でいうところのウサギによく似ているんですよ」

未央「へっ、あ…んん、えっ!?」

ウサギ「どうやらおどろかせてしまったようですね。申し訳ない。立てますか?」スッ

未央「あ、はい、どうも…」ぐいっ


44 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/06(木) 20:57:48.82 :jQRZXN/J0

未央「うぁ、う、ウサミンって、本当に宇宙人だったんだ…」

菜々「なかなか信じてもらえないんですよー。ウサミン星人の女は地球人と見た目が変わらないので」

ウサギ「ははっ。現地にとけこめているようで何よりじゃないか」

未央(マジすかこの状況マジすか)

菜々「改めまして、こちら私の従兄弟の⊆§∂お兄ちゃんですっ!」

⊆§∂「⊆§∂です。どうぞよろしく」

未央(発音できない…)

菜々「こちら、同僚の未央ちゃんです」

未央「ほ、本田未央です…」


45 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/06(木) 21:06:19.83 :jQRZXN/J0

⊆§∂「菜々がお世話になっているようで、ご迷惑などかけていないでしょうか?」

未央「い、いえ、菜々さんには私の方が教えてもらうばかりで…」あせあせ

菜々「も~!お兄ちゃんっ!菜々はもうそこまで子供じゃないですよぉ!」

⊆§∂「ははは、そうか。ウサミン星ではまだまだ子供だと思っていたが、こちらでは大人の歳だものな」

菜々「菜々だってこっちでちゃんとアイドルやってるんですからっ!」

⊆§∂「すまんすまん」


未央(なんなんだ、この状況…)


46 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/06(木) 21:13:46.19 :jQRZXN/J0

⊆§∂「これから菜々と食事に行くところなのですが、良かったらご一緒しませんか?」

未央「えっ、あー、それは…」
未央(ウサミン、お兄さんと外食行く気なんですかー!?)

菜々「でもお兄ちゃんタバコ吸うから、未央ちゃんに悪いですよー」

未央「タバコ吸われるんですかっ!?」

⊆§∂「でも、焼肉屋に行くわけだしニオイはどちらにしろ関係ないだろう」

未央「肉食うんですかーーっ!!?」


47 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/06(木) 21:14:19.66 :jQRZXN/J0

がばっ!

未央「…夢かっ!!!」ぜーはーぜーはーぜーはー






菜々「……」


48 :◆vy.I.hoY0k :2016/10/06(木) 21:16:02.57 :jQRZXN/J0

3本立てくらいで終わっておきます
夢落ちって便利


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【SS速報VIP】未央「どんな本が好きなの?」文香「好きな本…ですか?」
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