■関連SS
北沢志保「正しいキスのねだり方」
最上静香「え?クレシェンドブルーで白雪姫?」
七尾百合子「文学少女は純情って事になりませんかね?!」
七尾百合子「プリムラの花に、言の葉を乗せて」
野々原茜「クレシェンドブルーで温泉旅行!」


1 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:11:23.61 :ARqk/aeWO

これはミリマスssです


2 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:12:07.57 :ARqk/aeWO

麗花「温泉たのしみだね、星梨花ちゃん!」

星梨花「はい!汚れきった俗世で疲れた心を癒す良い機会です!」

茜「星梨花ちゃーん、ちょーっと言葉が汚れちゃってるんじゃないかにゃー?」

星梨花「あ……そうでしたね、茜さん!私たちはアイドルなんですから!」

茜「うーん、いい笑顔!茜ちゃんの次に世界で一番カワイイ!」

麗花「はい、これ茜ちゃんの切符ね!」

茜「ありがと、麗花ちゃん!いやー、麗花ちゃんと星梨花ちゃんの二人で切符買いに行くって決まった時はどうなるかヒヤヒヤしたよ……」

星梨花「茜さん!私たちは大人なんですから、もっと信用して下さい!」


3 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:12:40.61 :ARqk/aeWO

麗花「ゴージャス時間無いぷっぷかプリンで旅行なんて、本当に楽しみだよね!」

茜「クレシェンドブルー、クレシェンドブルーだからね?」

星梨花「誰がゴージャス担当なんでしょうね?茜さん」

茜「うわぁ、悪意に満ちた笑顔!」

麗花「私はプリン担当かな!」

茜「食べるの、でしょ?!ってゆーか時間無いで二人まとめるのエグくない?」

麗花「うどんとドヤ顔の方が良かったかな?」

茜「クレシェンドブルーで良かったんじゃないかな」


4 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:13:08.07 :ARqk/aeWO

茜「いやー、でもJRって事前に当日券の切符買えるんだね」

星梨花「窓口の人に聞いたら教えてくれました。発券機でも購入出来ましたよ?」

麗花「茜ちゃんの為だけに聞いてあげたんだよ?」

星梨花「そうですよ、茜さん!感謝して下さい!」

茜「買いに行ってくれてありがとね……ん?茜ちゃんの為だけ?」

麗花「そうだよ?」

星梨花「何かおかしかったですか?」

茜「ちょっと待ってね。そう言えば新幹線で行くんじゃなかったっけ?」


5 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:13:34.60 :ARqk/aeWO

茜「……ねぇ星梨花ちゃん。他の4人分の切符見せて貰っていい?」

麗花「ダメだよ茜ちゃん、そんなワガママ言っちゃ……」

茜「ワガママの定義について問いただしたくなるよね」

星梨花「……その先に悲しみしかないと知っていても……茜さんは、真実を求めますか?」

茜「悲しみって言っちゃってるじゃん!これあれでしょ!」

星梨花「はい、私たち4人分の切符です!」

『新幹線・指定席』×4

茜「……なんでさ。なんで茜ちゃんだけ各駅停車なのさ?!」


6 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:14:33.48 :ARqk/aeWO

麗花「各駅停車の何が悪なの?ねぇ、茜ちゃん……各駅停車があるから、快速や特急が存在出来てるんだよ?」

星梨花「一つ一つの駅があって、だから私たちの生活は成り立ってるんです!」

茜「そんな事分かってるって!!なんで茜ちゃんだけ各駅停車なの、ってところ!!」

麗花「……ごめんね、茜ちゃん。冷蔵庫のプリン食べちゃったの、私なんだ……」

茜「茜ちゃんが楽しみにしてた……ってそうじゃない!今はそうじゃないから!」

星梨花「茜さん。こんな諺をご存知ですか?」

茜「どんな諺?」

星梨花「急がば回れ、です!」

茜「茜ちゃんにのみ適用するのズルくない?!」

麗花「猿も木から?」

茜「今落ちてるのは二人への信頼だよ!!」


7 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:15:07.48 :ARqk/aeWO

茜「ねぇ、なんで茜ちゃんだけ各駅停車なの?!トランプ用意したよ?ウノも持ったよ?ボックス席で駅弁を夢に見たよ?!」

麗花「これも、私たちなりの優しさなんだ。茜ちゃんなら……分かってくれるよね?」

茜「分からないよ!優しさって何!あぁ……リクライニングシートって何……」

星梨花「そんな……茜さん……」

麗花「……でもね、茜ちゃん。これも仕方ない事なんだ……」

茜「仕方ない事?茜ちゃんが?!一人で各駅停車の電車乗ってウノするのが?!」

麗花「……そんな事言われたって……私たちにも分からないよ!!」

茜「いや分かろうよ!明らかに券の大きさ違うじゃんってか発券機と緑の窓口って既に違うじゃん!!」


8 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:15:47.88 :ARqk/aeWO

星梨花「ごめんなさい、茜さん……お土産、買っておきますから!」

茜「同じ場所に旅行行くのに!?現地でお土産渡されても『え?もうみんな満喫した感じ?!』ってなるしそもそも荷物増えちゃうじゃん!」

麗花「茜ちゃんは私たちが旅行を満喫するの、嫌なの……?」

茜「茜ちゃんも一緒の筈だったのに一人各駅停車の旅やってる間に温泉地満喫されてればそうなるでしょ!」

星梨花「あ、だったら茜さんも各駅の名物をお土産に買ってきて交換こしませんか?!」

茜「何駅あると思ってるのさ!しかも各駅停車の停車時間に買い物とかボルトでも厳しいって!」

星梨花「茜さんが遅刻しても……私たち、待ってますから!」

麗花「私たち、茜ちゃんの事信じてるよ!」

茜「茜ちゃんは二人のことが信じられないよ……」

麗花「あのね?本当は一応ちゃんとした理由があるんだよ?」

茜「冷蔵庫のプリン食べた理由は?」

麗花「美味しそうだったから!」

星梨花「茜さん!話をそらさないで下さい!」

茜「逸らさないと折れそうだからね!心が!!」


9 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:16:19.22 :ARqk/aeWO

麗花「新幹線って、座席回すとボックス席になるよね?」

茜「茜ちゃんが夢にまで見たボックス席だね」

星梨花「そんな時、聡明な私たちは気付いたんです。ボックス席じゃ4人分までしか座れない事に」

麗花「4人が同じボックス席なのに1人だけ離れた場所って可哀想だよね?」

星梨花「1人だけ遠くから、楽しそうな4人を眺めるなんて……そんなの惨めすぎます!!」

茜「だからって電車ごと別にする必要は無いんじゃないかな?!1人だけ遠いどころか別の電車から呪詛を向けるとか誰も幸せになれないよね?!」

麗花「なら茜ちゃんが我慢すればみんなハッピーなんじゃないかな!って!」

茜「麗花ちゃんのみんなの中に茜ちゃんが入ってない事が今日イチショックだよ!!」


10 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:17:01.09 :ARqk/aeWO

麗花「……ふふっ、ごめんね茜ちゃん。嘘だよ!」

茜「茜ちゃんに手渡された普通乗車券が現実だって物語ってるんだけど」

麗花「本当は3列シートもあったから、一つのボックス席に6人まで座れたんだ!」

茜「せめて吐くなら優しい嘘が良かった!」

星梨花「でも、6人席だと1席余っちゃうんです……」

麗花「そこに他の方が座って騒ぎになっちゃったら大変だよね?私たちはアイドルだから!」

茜「6席取ろうよ!なんなら1席分は茜ちゃんが払うよ!」

麗花「……!」

星梨花「……!!」

茜「その『え?茜ちゃんが……?お金にガメツイ茜ちゃんからそんな台詞が……?!』みたいな目はやめてくれると嬉しいかにゃー」


11 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:17:36.11 :ARqk/aeWO

麗花「……良い解決策、降ってくるといいね!」

茜「最初から6席取ってれば良かったんしゃないかな!!」

星梨花「そうですよね!今降ってきて欲しいのは解決策じゃなくてお金ですよね?!」

茜「茜ちゃんをガメツイ路線でプッシュするのやめようよ星梨花ちゃん」

星梨花「……!……そんな、クレジットカードの方が良いかにゃー、なんて……茜さん!軽蔑しました!」

茜「……早く温泉行きたい!」

麗花「なんてね!大丈夫だよ茜ちゃん、実は秘策があるんだ!」

茜「自分で走った方が早いよ!とかじゃない事を祈ってるよ……」

麗花「……どうしよう、星梨花ちゃん……」

星梨花「……困った時はプロデューサーさんに頼りましょう!」


12 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:18:11.34 :ARqk/aeWO

茜「って事があったんだけどねー。まさか最初から茜ちゃんはプロちゃんの車で行く予定だったなんてにゃー」

P「今日午前中は茜仕事だってみんな知ってたからな。撮影伸びることもあるし、新幹線の予約取りづらかったんだろ」

茜「最初からそうだって言ってくれても良かったんじゃないかな!」

P「ごめんて、俺も内緒にしとけって言われてたんだよ」

茜「まぁー茜ちゃん的には車でドライブも嫌いじゃないからね。プロちゃんもこんな美少女を助手席に乗せられて嬉しいでしょー?」

P「はいはい、ところであと1時間くらいで着くけど休憩してくか?」

茜「茜ちゃんはソフトクリームを要求する!」

P「んじゃ次のサービスエリアでな」


13 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:18:50.17 :ARqk/aeWO

茜「そいえば、プロちゃんは温泉泊まってくのかにゃー?」

P「いや、俺は夜用事あるから茜おくったら戻るけど」

茜「茜ちゃんの浴衣姿なんてとんでもなくレアなのに……一生後悔しちゃうかもよ?」

P「んじゃ5人で写真撮って送ってくれよ。楽しみにしてるからさ」

茜「らじゃー!茜ちゃんたちのあられもなーい姿を約束しよう!あとお土産も楽しみにしててね!」

プルルルル、プルルルル

P「ん、俺の電話か……志保からだな。悪いけど茜出てくれるか?」

茜「よかろう、報酬はソフトクリームでね!」


14 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:19:36.33 :ARqk/aeWO

茜「もしもしー?志保り

『……プロデューサーさん2人きりでドライブですか。いい御身分ですね』

『志保、野々原さんは仕事だったから……!』

『……お土産、用意しておきますから』

ピッ

P「志保、なんだって?」

茜「……プロちゃん。お土産受け取らない方法って分かる?」


15 :◆TDuorh6/aM :2017/10/09(月) 15:20:38.07 :ARqk/aeWO

ゴージャスぷっぷかプリン
お付き合い、ありがとうございました

最近書いたものです、よろしければ是非
ミリP「琴葉とホテルとしじみ汁」
七尾百合子「文学少女は純情って事になりませんかね?!」
七尾百合子「プリムラの花に、言の葉を乗せて」


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