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杏「事務所で」文香「フリートーク」ありす「はぁ……」
ありす「休憩時間の」文香「フリートーク」杏「差し入れだよー」


1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 03:46:58.84 :N3K0c9e20

・シンデレラガールズSSです。
・橘さんは時々おかしくなります。
・前作もどうぞ
杏「事務所で」文香「フリートーク」ありす「はぁ……」


2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 03:48:02.14 :N3K0c9e20

トレーナー「――二人の横の動きが揃ってきましたね。鷺沢さんは振りをもっと大きくすると、さらに素敵に見えます。そのスタイルを活かさないともったいない」

文香「はい……ありがとうございます」

トレーナー「橘さんは振り付けを個別に行うんじゃなくて、全体の動きとしてなめらかに。ステージでただ踊っている自分、じゃなくて、ステージで大勢に見られている自分を想像して下さいね」

ありす「分かりました……」

トレーナー「じゃ、一旦休憩にします。20分後にまたここに集合。水分補給はしっかりね」


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 03:55:37.36 :N3K0c9e20

ありす「……文香さんと同じ動きをしていても、何か違う気がするんです」

文香「ありすちゃんの、ソロ曲での振り付けを……思い出してみてください。指の先まで感情のこもった動き……とても綺麗でした」

ありす「でも、この曲とはテンポも曲調も、全く違います」

文香「楽曲には……必ず伝えたいことがあるはずです。それは愛であったり、自分らしさであったり、決意であったり……」

ありす「……どんな曲でも、同じ?」

文香「はい。何かを伝えるため、表現するために生まれたのが、音楽です……ジャンルの違いは、方法の違いでしかありません。あの時のありすちゃんと同じように……指先から、足の先まで、その思いを纏って踊ることができれば……」

ありす「そうですね……ありがとうございます、文香さん。少し、できるような気がしてきました」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 04:04:02.76 :N3K0c9e20

杏「しつれいしまーす」ギィィイィッガゴンッ!

ありす「この建物はどうしてドアの立て付けだけ絶望的なんですか?」

杏「二人ともお疲れー。杏がわざわざ飲み物差し入れに来てあげたよ」

文香「お疲れさまです……」

ありす「ありがとうございます。珍しいですね、杏さんが自発的に動くなんて」

文香「明日は嵐でしょうか……?」

杏「酷いなぁ二人とも……と言いたいとこだけど、杏もそれを否定できる生き方はしてないね」

ありす「まあ、持ってきていただいたことには感謝します。いただきますね」ゴクゴク

杏「……あー、レッスンルームの床ひんやりしてて気持ちいい」ゴロン

文香「あの……先ほどまで私が踊っていた場所なので……汗などで汚れているかも知れませんが……」

杏「ん……まあいいよ別に、この服汚れてもいいやつだし」

ありす「そうですね、文香さんの汗ですから汚くないです。お隣失礼します」ゴロン

文香「ありすちゃん?」

杏「……。レッスンはいつから?」

文香「15分後です……杏ちゃんは、レッスンの予定はないのですか……?」

杏「15分か……あー……うん、今日はもうないよ。もう振り付けとか覚えたしさ、二人とおしゃべりに来たんだよ」

ありす「その記憶力というか……学習能力だけは尊敬しますが」

文香「そういえば……杏ちゃん、この前借りた本なのですが……」

杏「あー、あれね。どうだった? 文香ちゃんが漫画貸してほしいって言うから初めは変装を疑ったけど」

ありす「私はすぐに本物を見分けられる自信があります」

杏「そういえば橘ちゃんは付き合い長いんだもんね。やっぱり雰囲気とか?」

ありす「雰囲気や匂い、味はもちろんですが……」

文香「ありすちゃん?」

ありす「そうですね、例えば味であれば髪の毛など」

杏「ちょっと待って」

ありす「まあ味も絶品ですが、一番分かりやすいのは触診です」

杏「ねえこれ杏がツッコミなの? 杏はやんないよ」

ありす「文香さんを触診、つまりお山ですね」

文香「ありすちゃん??」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 04:10:14.57 :N3K0c9e20

杏「文香ちゃん絡みの話になると急に暴走するのやめて」

ありす「暴走ではありません。一途なんです」キリッ

杏「直進しかできないなら、それは暴走じゃないかな。……橘ちゃんと文香ちゃんって、二人の時もこうなの?」

ありす「そんなことないです。杏さんがいるときだけ文香さんがネタキャラみたいになるんです」

杏「え、これ杏のせいなの?」

文香「杏さんがいれば……安心してボケることができます」

ありす「私は少しも安心できませんが」

杏「頼られるのは悪い気分じゃないね」

ありす「安全弁扱いだと思いますよ」

文香「そういえば……漫画のお話では?」

杏「そうだった。暴走特急タチバナのせいでダイヤが乱れてたよ」

ありす「人を事故車両みたいに言わないでください」

杏「人としてはすでに事故だし、アイドル的には大破だよ。……それはともかく、漫画どうだった?」

文香「はい……とても新鮮な体験でした。ついはまり込んでしまったものですから……4冊とも、もう読んでしまいました」

ありす「文香さんが良ければ、私のもお貸ししますよ」

文香「はい、是非……あ、杏ちゃんの漫画……今日返しても大丈夫でしょうか……?」

杏「いつでもいいよ、なんならもう一度読み返してもいいし」

文香「今でも返せますが……」ゴソゴソ

ありす「やっぱり文香さんの服は四次元ポケットか何かなんですか?」

杏「胸元から取り出したのにバストサイズが変わってないぞ! 詐欺だ! 偽乳だ!」

ありす「杏さん、びっくりするところはそこじゃないです」

文香「詐欺沢ですから……」

ありす「文香さんそれでなんでも許されると思ってます?」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 04:19:18.61 :N3K0c9e20

文香「あ……そろそろ、時間です……」

ありす「え? 次のレッスンまで10分はありますが」

文香「茜ちゃん」

茜「はい!」ズボッ

ありす「ゔぁわ!?」ビクッ

茜「なんと、もうそんな時間でしたか! 文香ちゃん、入れていただいてありがとうございます! ではっ!」

ありす「」

杏「文香ちゃんの服の中って何人まで入るんだっけ?」

文香「体格にもよりますが……杏ちゃんなら5人ほど」

ありす「……ハッ、ここは……今、文香さんの胸元から茜さんが出てくる夢を見たんですが……」

文香「ところがどっこいしょ……」

杏「現実は非情である」

ありす「どんどん文香さんが物理法則から離れていく……」

文香「あいにく、物理科学の類は苦手なので……」

ありす「苦手なら物理を無視できるんですか? でも文香さんの胸元なら入ってみた…………あれ、なんだかものすごい音がしますね」ダダダダダダ

茜「文香ちゃんっ! すみません! 忘れ物を取らせていただけますか!!」ドガンバギッ!

ありす「ドアが木っ端微塵に!?」

文香「はい……どうぞ」スッ

ありす「冷静ですね!?」

茜「失礼します!」ズボッ

ありす「ちょっ、茜さん何やってるんですか破廉恥なので代わってください!」

杏「文香ちゃんの胸元に茜ちゃんの手が突っ込まれてるシーン、杏17歳なんだけど視聴できるのかな?」

茜「あれ、確かこの辺にあるはずなんですが」ゴソゴソ

文香「くすぐったいです……」

ありす「茜さん私が代わりに探しましょうか?」ウズウズ

茜「……あっ、ありました! キンキンに冷えたお茶です!」カランカラン

ありす「ちっ……って、グラスで入ってるのはおかしいですよね?!」


7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 04:23:39.12 :N3K0c9e20

文香「少し汗が引いた気がします……」

杏「文香ちゃん妙に汗かいてるなーと思ったら、茜ちゃんが入ってたせいだったんだね」

ありす「日に日に私の常識が通じなくなりつつありますが、私はくじけませんよ」

杏「……そうだ文香ちゃん、頼みがあるんだけど」

文香「いくら出せます?」

ありす「話を聞く前からそれですか」

杏「200円かな」

文香「ありがとうございます……」

ありす「良心的!」

杏「先払いでいいからさ、杏をその中に入れてくれない?」

文香「ですが……まだ茜さんが出てから時間が経っていないので余熱が」

ありす「茜さん熱源として優秀すぎません? ところで私も入りたいです」

杏「でもお茶は冷えてたじゃん」

文香「あの氷は、タカガキアイスですから……」

ありす「私も入……何ですかそれ」

杏「楓さんの駄洒落を封入した氷だよ。茜ちゃんが触れても溶けない氷としては世界初らしいね」

ありす「楓さんを氷属性にするのはやめてあげてください」

杏「でも、ウィスキーロックに使われすぎて市場価格が高騰してるんだよね」

ありす「製造元が消費するとはとんだ地産地消ですね」


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 04:28:12.74 :N3K0c9e20

杏「頼むよ文香ちゃん、杏をその中に……」

ありす「杏さんはサボりたいだけでしょう。それより私が入りたいです」

杏「杏はレッスンとツッコミをサボるためなら手段を選ばないよ!」

ありす「誇らしげに言うことじゃないです……あれ?」

輝子「ドアがなくなってるから、ノックできないけど……お邪魔、するよ……杏ちゃん、いる?」

杏「あ」

輝子「ベテトレさんが……杏ちゃんを探してこいって。生死は問わない、ってさ……デッドオアアライヴ……フヒ」

杏「」

ありす「……杏さん、もしかしてわざわざ差し入れに来たのも、レッスンから逃げるためだったんですか?」

輝子「はやく、戻ったほうが……いいよ。……い、……いのちが、命が惜しければなァァアッ!!」ガシッ

杏「うわあぁあ助けて文香ちゃん! まって輝子痛い痛い、引きずらないで!」ズルズル

輝子「杏ちゃんを確保すれば……連帯責任が免除されるんだよォッ!」

ありす「ベテトレさんはユニットメンバーがレッスンに遅れると全員にペナルティを課しますからね……」

文香「自業自得です……」

杏「くっ、鬼の手下め……杏は屈しない!」


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 04:38:51.06 :N3K0c9e20

ベテトレ「そこまでだ!」

杏「フヒィッ!?」

ありす「輝子さんが感染ってますね」

ベテトレ「よくやった、星。ペナルティは免除してやろう。……下がれ」

輝子「や、やった……」

ありす「茜さんが破壊したドアの破片が足元に散らばっているのでツワモノ感がすごいですね」

杏「もはや杏もこれまでか……」ガクッ

ベテトレ「……双葉、言い訳はレッスンで聞いてやる。その怠惰な肉体に直接、な」

杏「」チ-ン

輝子「これは、鬼トレーニングコース……フヒッ」

文香「お葬式は絶対呼んでください……」

ありす「それは結婚式の話題のノリです」

ベテトレ「では失礼する」ズルズル

杏「」ズルズル

文香「……ありすちゃん、そろそろ私達も……ダンスレッスンの時間です」

ありす「こんな濃い20分ってあります?」




トレーナー「――では、レッスンを再開します。二人とも、しっかり休めましたか?」

文香「私は……大丈夫です」

ありす「……」




乃々「杏さんどこですか……杏さんを捕まえないと、もりくぼは……むーりぃー……」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/10(日) 04:48:31.42 :N3K0c9e20

これで終わります。

本作および前作のレギュラーは杏、文香、ありすです。輝子、乃々(オチくぼ)は準レギュラー。
おそらくシリーズ化したとしてもこの体制は変わらないと思います。

お読みいただきありがとうございます。おやすみなさい。


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