1 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 00:39:18.99 :p7LD0g0q0

アイドルマスターシンデレラガールズのアイドル大槻唯ちゃんの二次創作です
口調や他のアイドルへの呼び方など不安なところがあるので温かく見守ってください
デレマス準拠だったりデレステコミュが混じったりオリジナルだったりぐちゃぐちゃです

オリジナルのP視点です。

ゆっくり書いていくのでよろしくです


2 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 00:40:33.88 :p7LD0g0q0

大槻唯をスカウトしたのは、埼玉でスカウトした城ヶ崎美嘉に紹介されたのがきっかけだった。

「ねぇ、プロデューサー。アタシの友だちでさ、アイドルに興味があるって子がいるんだけど…」

そう言われて見せられた携帯の画面に写っていたのは金髪のギャルだった。

「ほら、新しいプロジェクトに参加させるアイドル探してるんでしょ?めっちゃおもしろい子だからさ、話だけでもどうかな?」

ギャル、といった個性のアイドルは美嘉の他にも藤本里奈がいるし、将来的には美嘉の妹である莉嘉がその後継者となるだろう。ただでさえ個性的なアイドルが集っているプロダクションだ。下手に採用して埋もれさせてしまっては美嘉にも、その子にも申し訳ない。
しかし、ビジュアル的には問題ない。一見チャラく見えるがパーツによってはハーフのようだ。何か別の方向で素質を見いだせれば十分に輝けるだろう。

「わかった。美嘉の方で連絡取ってもらえるか。」

「ホント?ありがと!プロデューサー★」


3 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 00:43:43.21 :p7LD0g0q0

そうして後日、俺は埼玉へと向かった。
待ち合わせ場所に着いて探してみたが、美嘉の写真に写っていた姿が見つからない。
まさか今日の日のために髪を黒く染めているのかもしれないと思ったが、若い女性の姿はこの辺りでは見られなかった。

「あのぉ~、もしかして美嘉ちゃんがいる事務所のプロデューサーさんですか…?」

「ああ、君が…」

「良かった~!唯遅刻しちゃったんだけど、プロデューサーちゃんがどんな見た目か美嘉ちゃんから聞いてなかったんだ~。てなわけで、どもども、こんちわ~☆大槻唯でーす!アイドルといえば歌、ダンス!ということで、これからカラオケ行こーよ!唯の歌唱力、見てもらうよ~!」

 現れて早々、俺の握手してぶんぶんと振り回し、軽いテンションの唯に少々面食らった。

「一応俺はプロデューサーだけど、その…初対面の男をカラオケに誘うのはやめた方がいいよ。悪徳プロダクションってのもあるから」

「冗談だって~怒んな怒んな☆で、とりあえずそこのファミレス入ろ?話はそれから~」

 いい意味で人との壁を壊しにくる子だな、なんてその時は思った。


5 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 00:52:10.82 :p7LD0g0q0

 近くのファミレスに入った俺は、アイドルの養成所があること、デビューするまでには大変であること、そしてデビューしてからも大変であることを唯に伝えた。いくらビジュアルが良くたって、芸能界で活躍するにはそれだけじゃ足りないこともある。

「唯ね、美嘉ちゃんがギャルやってライブして、なんかの会社のイメージモデルもやってるの見た時、ちょ~かっちょいいな!って思ったんだ。難しいのはわかってるけど、美嘉ちゃんが唯にキラキラしたものを見せてくれたみたいにに唯もみんなにキラキラを届けたいの!だから、唯養成所のレッスンとか大変でもがんばるよ☆」

 口調こそ軽いが、唯の目からは真剣さが伝わった。

「わかった。じゃあ、親御さんにも説明するからまた後日会えるか?」

「モチ!プロデューサーちゃんは唯をデビューさせてくれるかもしれない運命の人だね!これからよろしくちゃーんっ」


 これが、大槻唯というシンデレラが生まれた瞬間だった。


6 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 01:09:28.93 :p7LD0g0q0

それから数ヶ月、唯には養成所でレッスンをしてもらった。

「ねープロデューサーちゃん、唯いつになったらデビューできるのかな?ボイスレッスンももう飽きたんですけどぉ~」

「良いお知らせだ。デビューすることが決定したぞ」

「まじ?やったー!やっぱプロデューサーちゃんは唯の運命の人だねっ」

「ああ。…けど、プロデュースするのは俺じゃない」

「へ?」


7 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 01:10:46.48 :p7LD0g0q0

「346プロダクションの美城常務は知ってるな?あの人が新たなプロジェクトを立ち上げた。そこに、唯が抜擢された」

「じゃ、じゃあ唯、プロデューサーちゃんと離れちゃうの?」

「まあ、そういうことになるな…」

「デビューできるのは嬉しいけど、唯プロデューサーちゃんと離れたくない…」

「同じ事務所にいるんだし、いつでも会えるよ。それに、まだ本格的な話にはなってないからな。しばらくの間は俺が宣材写真やらに付き添うことになる」

「うーーー。でも、せっかくのチャンスだからな~。うん、唯頑張るよ!」

 唯はまだ不服そうな表情だったが、それでも美城常務が企画したプロジェクトだ。成功すれば、必ず唯はこの先大きなチャンスを掴めるだろう。


8 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 01:15:50.47 :p7LD0g0q0

「ねえプロデューサーちゃん聞いてよー。美城常務がね、『君のキャラクターはプロジェクトクローネのコンセプトに合わない。プライベートは構わないが、メディアに出るときは速水くんやトライアドプリムスのように、とまでは言わないけれどもある程度わきまえて欲しい』って言うんだよー!唯はクールな感じじゃなくって、ファンのみんなと楽しめるようなアイドルがいいのに~」

「ねえプロデューサーちゃん!唯ね、また美城常務に怒られちゃったよ~。今度はフレデリカちゃんも一緒だったんだけどさー。ちょっとくらいいいじゃんねー?」

 こんな感じでプロジェクトクローネに抜擢はされたものの唯はプロジェクトクローネの指針、というか美城常務に不満なようだ。メンバーとは上手くやれてるらしいが、あちらの雰囲気とシンデレラプロジェクトの雰囲気とではやはり感じるものが違うらしく、少し羨ましがっているようにも見えた。


9 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 01:18:38.03 :p7LD0g0q0

ある日俺は美城常務に呼び出された。まずいことをした記憶は無いので何か仕事の話だろう。
 扉をノックし、「失礼します」と声をかける。

「ああ、突然呼び出してすまない。プロジェクトクローネのことなんだが、今度ライブをやることになった。そのためのパンフレットの撮影をしたいんだが、生憎私は別件の仕事があってな。彼女達と…見張りといってはなんだが、ともに撮影現場に行って欲しい。くれぐれも、プロジェクトクローネのコンセプトを忘れないように、と伝えておいてくれ」

「わかりました」
 
 バタン

「ふう…」

 プロジェクトクローネ。美城常務に直々に選ばれたメンバーが揃っている。さしずめシンデレラプロジェクトが灰被り姫をお姫様にするプロジェクトだとすると、クローネはその名の通り最初からお城で踊ることを約束されている王族、といったところか。しかしながらあちらのアイドルも中々癖の強いメンバーがいると聞いている。唯なんか性格でいえば美城常務の意図するアイドル像とは真逆とも言えるが、やはりビジュアルの華やかさで選ばれたのだろう。


10 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 01:19:57.04 :p7LD0g0q0

「ねぇ、プロデューサーちゃん。唯ってさークローネの中でキラキラできるのかな。ユニットの活動も楽しいよ?フレちゃんとかシューコちゃんは唯と同じでテキトーな感じだしさ。奏ちゃんとかアーニャちゃんはソロだけど、唯は…なんてゆーか、もとファンのみんなと近づきたいってゆーか」

「うーん…。美城常務の方針だからなー…。またいずれ新しい企画が立ち上がって、そこに唯がスカウトされたら唯がやりたいようにやれるんじゃないか?あとは…唯がクローネとは別にソロ活動する、とか」

「唯がソロ活動…。いいじゃん!めっちゃやりたいっ!あ、でもでもフレちゃんとシューコちゃんとのユニットはそのまま続けたいけど!」

「そのためには、まずはクローネで活躍しないとな。そんなことより、明日パンフの撮影あるだろ。常務の代わりに俺が付き添うことになったから」

「まじ!?やったー!唯、プロデューサーちゃんがいたらいつもの100倍がんばれるよー☆」

「応援してるよ。ま、スタジオはいる前にあいさつからだな」

「げっ、かたっくるしーのはヤだよ~」


11 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 01:28:15.37 :p7LD0g0q0

 翌日、クローネのメンバーとともに俺はスタジオに行った。噂に聞いていた通りクローネも個性豊かなアイドルが揃っていた。

「久しぶり、プロデューサー」

「おお、久しぶりだな。凛」

 凛は俺がスカウトしたアイドルの一人であり、俺がプロデュースしているアイドルの一人でもある。最近はクローネとして活動することが多いのでしばらく会ってなかったが、また一段と成長しているような気がした。

「最近トライアドプリムスでのレッスンとか多くて、あんまりみんなに会えてないんだよね…。卯月とか未央は元気?」

「ああ、元気にやってるよ。卯月は美穂と響子とユニットを組んだし、未央は高森藍子と日野茜っていう先にデビューしてるアイドルとユニット組んだよ」

「そっか…。みんな頑張ってるんだ。私も負けないようにしなきゃね」

「ああ。シンデレラプロジェクトとクローネ、大変だろうけど頑張れ。近々シンデレラプロジェクトの方でもライブをやるって前の会議で決まったから、しばらく忙しくなるぞ」  

「うん。信頼してるよ、プロデューサー」


12 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 01:37:42.65 :p7LD0g0q0

「なんか良い感じやね~お二人さん」

「わお!凛ちゃんプロデューサーと仲良し~」

「ちょっ、フレデリカに周子まで、やめてよっ」

「顔真っ赤っかやで~?」

「美嘉ちゃんが照れてる時にソックリ~!」

「もう!」


14 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 22:30:12.62 :p7LD0g0q0

 ふと視線を他に向けると、唯がこちらを見ながらむくれていた。

「ゆ、唯?どうしたんだ?」

「なんでもないよ~だ!プロデューサーちゃんは凛ちゃんと仲良くしてなよ!」

「ええ…」

 今度はふいと目線を逸らし、他のアイドルとおしゃべりを始めていた。

「なんなんだ…」

「あら、嫉妬じゃないの?あなたに向けての」

「ええっと、君は…」

「速水奏よ。プロジェクトは違うといえ、同じ事務所だもの。名前、覚えておいてよね」

 そうだ、速水奏。彼女はプロジェクトクローネの顔のようなもので、その実力は常務が太鼓判を捺している。とても高校生とは思えない雰囲気だが、本人からすれば言われ慣れてるのだろう。もしかすると気にしてるかもしれないからあまり言わないようにしよう。

「ええっと、ごめんね。速水さん。嫉妬って、唯が俺に…?」

「奏でいいわ。ふふっ、それは本人に聞いてみれば?ほら、もうスタジオに着いたわ」


15 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 22:31:54.01 :p7LD0g0q0

 カシャッ カシャッ

「はいっいいねー。あ、もうちょっと真ん中に集まって…そうそう」

「いやー、346プロダクションのアイドルってやっぱり華やかだねぇ」

「ありがとうございます」

 自分の担当するプロジェクトじゃないので少々複雑だが、自分が働いている事務所のアイドル達だ。褒められて嬉しくない訳が無い。
 美城常務が危惧するような事態は起こらず、撮影も淡々と進められた。
 
 撮影も無事終わり、アイドルたちがぞろぞろと車へ戻っていく中、唯はぽつりと残っていた。


16 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 22:36:52.16 :p7LD0g0q0

「どうしたんだ?早く車に戻るぞ」

「ねえプロデューサーちゃん。唯がもっと早くデビューしてたら、プロデューサーちゃんは唯のプロデューサーちゃんだったのかな?」

「ど、どうしたんだ急に」

「さっきのバスで、凛ちゃんと仲良さそーに話してるのが羨ましくってさ。凛ちゃんはシンデレラプロジェクトとクローネ、掛け持ちしてるじゃん?唯、クローネに入ってからあんまりプロデューサーちゃんと会ってないし…」

「唯…」

「な~んて!しんみりしちゃってごめんね。ジョーダンジョーダン☆車戻ろー!」

「俺がもっと業績上げて偉くなったら、唯のプロデューサーになれるかもしれないし、唯のソロ活動もできるようになるかもしれないから!もう少し待ってくれるか」

「プロデューサーちゃん…。うんっありがと!」


17 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 22:51:15.77 :p7LD0g0q0

「やっぱり。私の言った通りね♪」
「ほんと、奏ちゃんって怖いわ~」
「よかったね、唯ちゃん!フレちゃんは感動したよ~」

「ええ!?奏ちゃんたちいつからいたの~!?」

「あら。ばれちゃった」
「最初から~」
「さあっ逃げるぞ~!フレちゃんダッシュ~」

「待てーーー!」

 唯のクローネでの活躍が認められれば、ソロ活動の道も見えてくる。養成所での努力を見ている分、唯がのびのびと活躍できる場所を探してやりたい。

「俺も頑張らなきゃな…」


18 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 22:52:01.57 :p7LD0g0q0

そして二ヶ月後、クローネ単体のライブが開催された。
 奏のソロから始まり、アーニャ、鷺沢文香と橘ありすの2人組のユニット、唯、塩見周子、宮本フレデリカのユニット、そしてトリはトライアドプリムスだった。
 参考にするため視察に来てたが、どのユニットもすばらしいパフォーマンスだった。クールさを全面に押し出しつつも彼女たちの熱心な様子がビリビリと伝わってきた。

ライブが終わった後、俺は楽屋に訪れ差し入れを渡した。

「わお!これ駅前の有名なお菓子屋さんのケーキじゃない?なんとかなんとかっていう!」

「名前知らんのかい」

「ありがとう、プロデューサー」

「ありすちゃんは苺がお好きでしたよね…?」

「ありがとうございます!文香さん!」

「かーれーん!それはあたしのチョコ!」

「ふふっ冗談だってば。可愛いなぁ」

「このケーキ、とても、かわいいです」

 あれだけのライブをしたアイドルでも、ケーキを前にすると普通の女の子に戻るんだなと頬が緩んだ。


19 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 23:29:44.37 :p7LD0g0q0

「なに?プロデューサー。にやにやしちゃって」

「奏…。いやっ別に変なことを考えてた訳じゃ…」

「ふふっ知ってるわ。ちょっとからかってみただけよ♪」

「勘弁してくれ…。そうだ、お前のソロすごかったな。前のシンデレラプロジェクトとの合同ライブでも見てたけど、美城常務が見込んだだけあるな」

「あら、それは嬉しいけど私だってユニットでやってみたいわ」

「機械があれば常務から連絡が来るさ」

「それは…、そうだけど」


20 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 23:31:08.04 :p7LD0g0q0

「ねぇねぇプロデューサーちゃん!唯たちのユニットはどうだった!?」

「おお。唯たちも、みんなもすごかったぞ」

「ぶぅ~。唯はプロデューサーちゃんの一番になりたいのに~」

「誰が一番とかないぞ。みんなすごかった」

「そうじゃなくて~…」

 ふと時計を見ると撤収の時刻が迫っていた。夜は危険だから遅くまで彼女達を残らせるわけにはいかない。

「そろそろ帰るから寮の子は車に乗って、そうじゃない子達はまとまって帰るように!」

『は~い』

「プロデューサーちゃん、唯ね、最も頑張ってプロデューサーちゃんの一番になるから!」

「ああ、楽しみにしてる」

 数ヶ月が過ぎ、少しずつ秋が近づいてきた。最近はシンデレラプロジェクトとしてだけではなく、その中でつくったユニット活動やソロの活動なども活発になってきた。そんな中、冬のライブに向けた活動もまた進められていた。


21 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/17(木) 23:34:07.45 :p7LD0g0q0

「唯、新しいユニットを組むことが決まったぞ」

「ええ~!?まじ?誰と誰と~?」

「ニュージェネレーションズと上条春菜の五人だ」

「わぁ~!ん?てことは~唯、新曲歌えるの!?」

「ああ。12月のライブだから、忙しくなるぞ」

「へへ、やった~☆めっちゃ楽しみ!」

「今回はクローネとしてではなく『大槻唯』として出るんだ。思いっきり楽しめ!」

「~~~!うんっ唯頑張る☆」


22 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/18(金) 00:30:18.94 :0HZOAoI20

そうして新曲『Snow Wings』を披露するためのレッスンが始まった。


―不思議ね 冷たい風でも寒くない あの笑顔がもう少しで見られるから―


「笑顔が見れるから寒くないって、どんだけその子のこと好きなんだろーね?」

「どうしたんだ、急に」

「ん~、歌の歌詞見てなんとなく思っちゃった」

「まぁ…、会えるのを楽しみにしたら寒さなんて気にしないってことだろ」

「そゆことなんだけどさ~」

「唯はねーどっちかっていうと、めっちゃ寒いのを我慢して、その子が来たらわ~って抱きつきにいきたいタイプ!で、寒いね~って言い合いたい!」

「ははっ、唯らしいな」

「あ~唯のことバカにしてる~」

「してないしてない」


23 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/18(金) 00:32:23.72 :0HZOAoI20

「…プロデューサーちゃんなんか元気無くない?どしたん?」

「え?いや、そんなことないよ」

「あるって~。唯はすぐわかっちゃうんだから!」

 言える訳ない。唯たちが新曲を披露するライブのチケットが予定よりも売れてない、なんて。丁度ライブはクリスマスで、予定がある人も多くいるのだろう。そこも想定してチケット販売に臨んだが、現実はそれ以上に売れなかった。色んなところに売り込みにも行ってるが、結果はまずまずだった。クローネとしてではない初のライブがしらけてしまっては、唯もガッカリするだろう。

「本当になんでもないぞ。心配してくれてありがとう」

「…。プロデューサーちゃん、唯には言えないことがあるのかもしれないけど、唯はどんなときだってプロデューサーちゃんの味方だかんね!
 プロデューサーちゃんが悲しいときには、唯がばびゅーんってプロデューサーちゃんのところに行くから!」

「唯…」

 無理にこちらの事情を聞く訳でもなく、気を遣ってくれた唯に胸が熱くなった。アイドルに心配させるなんて情けない。

「ああ、ありがとう!」

 ライブは、もう少しまで迫ってきていた。


24 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/18(金) 00:35:57.34 :0HZOAoI20

「いよいよですね…」

「うひゃー緊張するなぁ」

「だ、大丈夫ですよ!頑張りましょうっ未央ちゃん」

「卯月も、緊張してるんじゃない?」

「え、えへへ…」

「ねぇプロデューサーちゃん、お客さんってあとどれくらいくるの?」

「チケットの販売数からすると…もう、少しくらいだな」

「そっか~」

 チケットの前売り券は結局、客席の半分が埋まったくらいだった。もともと小さい会場だが、やはり空いてる席が目立つ。当日券の売れ行きも芳しくないようだ。

「でも、もう始まっちゃうね~。よしっ円陣組も~☆」


25 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/18(金) 00:40:08.80 :0HZOAoI20

 唯たちが円陣を組んでいる間、俺は音響や証明の最終確認をしに行っていた。
 ざわざわと観客の声が聞こえる。

『今日って新しいユニットなんだろ?NGsと…』

『ブルーナポレオンの上条春菜ちゃん!あとは…』

『大槻唯ちゃんって、プロジェクトクローネの…?』

『あんまりわかんないなー』

『奏ちゃんとトライアドプリムスばっか目立ってる感じするよな』

 どうせたいしてライブに行ったことの無い連中なのだろう。クローネのライブに行けば、そんなことは言えなくなる。どのユニットも個性的で、すばらしいポテンシャルを秘めている。
 心の中で悪態をつきながらも最終確認を終え、ステージ袖に戻る。


26 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/18(金) 00:44:55.85 :0HZOAoI20

「あっきたきたプロデューサーちゃん!」

「ああ、遅くなった」

「唯ね、ほんとはもう少しお客さんくると思ってたけどがっかりはしてないよ。それよりも、もっともっといっぱいの人に、唯のこと見てもらうからっ。プロデューサーちゃんも、唯のキラキラばっちし見ててね!」

「ああ…、いってこい!」

 
『ファンのみんなー!今日は来てくれてありがとう!346プロダクションの大槻唯ですっ☆今日は、唯がみんなのサンタさんになるから、盛り上がってこーっ』

「ふむ…、観客の割に随分な盛り上がりようじゃないか」

「美城常務!」


27 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/18(金) 00:52:49.40 :0HZOAoI20

「たまたま近くに立ち寄ったものでな、せっかくだから見に来たよ」

「そうなんですか」

「大槻唯は、クローネといる時とは違うイメージだな」

「今回唯には、クローネの一員としてではなく、『大槻唯』としてあの場に立ってもらいました」

「ほう、それはどういった狙いなのかな」

「唯の可能性を観客に伝えたくて」

「…」

「唯は、クローネではまだまだ燻っている方だと思います。固定のファンもあまり獲得できていないし、知名度も低い。それでも、あんなふうに観客を引っ張っていける素質がある。唯はきっとお城で優雅に踊るお姫様じゃなくて、みんなで手をつないで踊るような、そんなアイドルです。…もっと活躍の場が広がれば、必ず唯は輝ける。そのために、唯にソロ活動をさせてやりたいんです。プロデューサーは俺じゃなくていいのでどうか、実現できないでしょうか」


28 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/18(金) 01:03:03.76 :0HZOAoI20

「…そこまで言ったのなら、君に責任をとってもらわないといけないだろう。では、後日また話し合おう。大槻唯のソロ活動について、な」

「あ、ありがとうございます!」

 常務に深々とお辞儀をした。まさか常務が来るとは思わなかったが、結果オーライだ。唯にソロ活動をさせるのは当分先かと思っていたが、あの唯の姿を見せられたらソロ活動について考えざるを得ないだろう。よくやった、俺。
 そんなやりとりをしているうちに全曲終了したようだ。もともとミニライブの予定だったので、曲数は少ない。ぞろぞろと観客たちが立ち上がっていくので、さりげなく出入り口へ向かい観客の感想を盗み聞きする。


29 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/18(金) 01:04:37.56 :0HZOAoI20

『いやーよかったな』

『あんま埋まってなかったから失敗したかなーって思ったけどめっちゃ良かったな!』

『あの金髪の、大槻唯ちゃんって子さ超可愛かったよな』

『ああ!NGsと春菜ちゃんしか知らなかったけどファンになりそう!』

 心の中でガッツポーズをする。NGsやブルーナポレオンで活動する春菜は先にデビューしている分知名度は高いが、やはり唯はクローネだと埋もれていたのだろう。しかし今回を機にファンが生まれることは間違いない。
 出入り口でファンを最後まで向かった後、楽屋へ向かう。


30 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 01:31:42.25 :O3KpuLqX0

 コンコン

「入っても大丈夫か?」

「はーい!」

「みんな、今日はお疲れさま。お客さんも楽しんでいたよ」

「良かったー!へへ、成功してよかったねっ」

「はい!」

「プロデューサーさんも、お疲れでした!」

「ありがとう。…良かったら事務所で打ち上げやらないか?せっかくのクリスマス、ライブで終わらせちゃあつまんないだろ。実は、ケーキとかも準備してある」

「まじ?うひょーやったね凛ちゃん!」

「わ、私は別に…」

「ふっふー、説明しようプロデューサー!実はしぶりんの提案で、プロデューサーにみんなでプレゼントを用意したのだー!おまけに、自分たちの分も」

「ちょっ、未央!私が提案したとか言わなくていいから!」

「ところでプロデューサーさん。私たちが打ち上げ行かないっていったらどうするつもりだったんですか?」

「ちひろさんと…食べるのかな。二人で」

「ぷ、プロデューサーちゃん?なんか目が死んでない?」

「そんなことないさ…。さっ荷物持って帰るぞ」


31 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 01:34:45.97 :O3KpuLqX0

「「「「「メリークリスマス!」」」」」

 パンパンッと帰りに買ったクラッカーを盛大に放ち、事務所の一角でパーティーをした。疲れた時には甘いものが効くようで、みんなケーキをごっそり食べていた。

「プロデューサー!」

「おお、どうした。みんな揃って」

「これ、さっき言ってたでしょ。みんなからのプレゼント」

「みんなでレッスン帰りに選びに行ったんです!」

「私からは個人的にメガネもプレゼントしておきますね!」

「プロデューサーちゃん、メリクリー!」

「じゃあみんなーっせーの!」

「「「「「「いつもありがとう(ございます)!プロデューサー(ちゃん)!」」」」」

「みんな…」


32 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 01:42:26.60 :O3KpuLqX0

 満面の笑みでみんなにプレゼントを渡された。俺もプレゼントを用意しておけば、と後悔をしたがそれよりも喜びが上回った。

「悪いな、プレゼント用意してなくて」

「ノンノン!こういうときは謝罪はなくて~?」

「…ありがとう」

「そのとーり!」

「あれ?プロデューサーさん泣いてません?」

「泣いてない!」


33 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 01:43:31.13 :O3KpuLqX0

 用意した食べ物は全て平らげ、残すところ部屋の片付けとなった。

「プロデューサーちゃん!今日の唯、どうだった?」

「キラキラしてたよ。すごく。唯なしに、今日のライブは盛り上がらなかった」

「えへへっやったー!」

「そうだ、唯の…」

 ソロデビューできる日が近いかもしれない、そう言いかけてやめた。今日の常務のとのやりとりはあくまで口約束で、あれだけ言ったからには俺が計画を立てなければならない。もっと確実になるまでは、黙っておこうと思った。

「んー?なになに?」

「いや、なんでもないよ」

「え~?またそれ~?」

「ああ。でも今度また伝えるよ」

「じゃあ約束ね!プロデューサーちゃんっ」

「お掃除は終わりましたか?プロデューサーさん」


34 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 01:48:52.12 :O3KpuLqX0

「ち、ちひろさん…」

「ひえっ」

「きちんとお片づけ、してくださいね?」

「はい…」

・・・・・

「よし、じゃあそろそろ帰るか」

「はーい!」

「今年も、一年お疲れさま」

「プロデューサーさん!これからもよろしくお願いしますっ」

「ああ。…これからも、頑張っていこう」

「来年も、NGsは輝き続けるぜ☆」

「ブルーナポレオンだって負けませんよ!」

「唯だって負けないよー!」

「それじゃあ、良いお年を」

「「「「「良いお年をー!」」」」


35 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 01:54:23.03 :O3KpuLqX0

 『Snow Wings』を披露して数ヶ月。ついに唯のソロデビューが決まった。それに伴って、ソロ曲披露のミニライブとトークショーを開催することも。

「プロデューサーちゃん、話って何?」

「クリスマスのときに秘密にしてたことあったろ。覚えてるか?」

「んーと、うんうん。覚えてるよ~」

「お前のソロデビューが決まった」

「プロデューサーちゃん、それマジ!?やった~!」

「ソロ曲も作ってもらった。夏のミニライブで披露する予定だ」

「唯の曲まで…。えへへっ」

 そういって唯は俺に勢いよく飛びついた。

「やっぱ、プロデューサーちゃんは唯の運命の人だったんだよっ。唯、プロデューサーちゃんに会えて良かった☆」

「俺も、唯との約束を果たせてよかったよ。でも、これがゴールじゃない」

「モチ!夢は世界デビューっしょ!」

「それはちょっとでかいけど、お前ならやれる気がするよ」

「へへっ、唯がんばる!」


36 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 02:02:37.93 :O3KpuLqX0
 
「プロデューサーちゃん、これが唯の歌…?」

「ああ。『radio happy』、すごく唯らしい曲だろ?」

「めっちゃノリノリでテンションマックスなんだけど!この歌、唯にぴったしすぎない?」

「うん。元気が出て、唯がどこにでもいるような感じがする」

「えへへ…ファンのみんなにも、『唯がいるよー!』って感じで歌えたらいいな」

「届くよ。冬のライブで、俺はそう確信してる」

「プロデューサーちゃんが言ってくれるなら間違いなしだね!よーし、頑張るぞ~。じゃあ唯、このあとダンスレッスンだから行ってくるね!」

「ああ、いってらっしゃい」


 今回のライブはトークショーとも兼ねており、より多くの人に聞いてもらうために野外ライブとなった。音響環境は良くないが、新人アイドルだからということで観客も多目に見てくれるだろう。さらにファッションやテレビ業界などの関係者も招待している。彼らの目に留まれば、今後活躍の場が広がるだろう。

「頑張れよ…唯」


37 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 02:20:40.52 :O3KpuLqX0

「う~いよいよ本番かぁ」

「クローネのメンバーも宣伝してくれたから、観客は予想以上に集まってるよ」

「よかったー!唯、トークショーとかは大丈夫そうなんだけど、歌とかダンスは緊張しちゃうなぁ」

「らしくないじゃないか」

「今まではユニットだったけどさ、これからは一人で歌う機会も増えてくるってことでしょ?楽しみだけど、ちょっと不安だよ~」

「唯の歌って踊る姿は、俺が十分に見てきた。大丈夫、唯の想いはちゃんと伝わるから」

「プロデューサーちゃん…。なんか元気出てきたかもー☆ねぇねぇ、外散歩しにいかない?どんな人たちが来てくれたのか、唯見たいなー!」

「本番まで2時間だしな…。変装をきちんとしておとなしくするならいいぞ」

「よっしゃー!んじゃいこいこ☆」


38 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 02:55:39.63 :O3KpuLqX0

 唯に手を引かれ、俺は外にでた。
 ライブはショッピングモールの近くの敷地を借りて行う。その方が通りすがりの客の注目も集められるだろうという狙いからだ。同じことを考える者も多くおり、他のプロダクションのアイドルも時たまライブをするらしい。そのため敷地を借りたいとお願いしたら、二つ返事で了承をくれただけでなく、楽屋まで準備してくれた、
 既にミニステージと音響周りは用意されており、あとは唯が上るだけの状態だった。
 本番開始まであと2時間あるというのに、早く来たファンがぞろりと並んでいた。やはりクローネによる宣伝効果は絶大なのだろう。それに加え、冬のライブで唯のことを知ったファンも多くいるのだろう。あの時のライブで販売したバッジをつけているファンも見かけた。

「わぁーっ見てみてプロデューサーちゃん!唯のバッジ付けてくれてるよ~。あっあの人も!」

 唯は自分のグッズを身に着けているファンを見つけては嬉しそうにはしゃぐ。

「楽しそうだな」

「当たり前じゃん!今日みんなが来てくれたってことは~、みんな唯のことが好きで来てくれたんだよ?じゃなきゃ来ないじゃんね。だから唯は精一杯、みんなと楽しむんだっ☆」

「…そうか」
 
 唯は真っすぐでひたむきだ。いつだって人が悲しむようなことはしないし、常に周りと楽しむことを考える女の子だ。
 きっと、今日という日を通してファンに伝わるだろう。

「そろそろ戻って準備するか」

「うんっ」


39 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 02:56:43.29 :O3KpuLqX0

「よしっ行ってくるよ」

「いってらっしゃい。…頑張れよ」


 ワーーー

「ちゃーっす大槻唯でーす!今日は来てくれてありがとー☆」

「唯ね、今日のためにいーーっぱいレッスンしてきたんだ!だから、みんなで楽しもー!」

 オーーー

 軽快な音楽と唯の呼びかけともにから始まるこの曲は野外ライブにぴったりだ。


40 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 03:02:02.50 :O3KpuLqX0

『響きだした最高のミュージック ナナナナナ 聞かせてシンガロングナウ♪』

 1番が終わりに近づいてきた時、赤ん坊の声が響き渡った。たまたまライブに通りすがったのであろう女性が必死に赤ちゃんをあやしていた。赤ちゃんの泣き声はあたりに響き、歌に集中できない客がそちらのほうに向き始めた。

「まずいな…」

 すると、唯が歌いながらステージを降り、母子のほうへ向かっていた。

『ほらYou&Iもうスーパー・ハイ』

『悲しい時には呼んで オンエアいつでもOK』

『キラキラなブルーの涙はあの虹の色に溶けてゆくよ』

 唯は赤ちゃんと適度に距離をとりながらも笑顔でそちらを向いていた。赤ちゃんは、まだ言葉の意味も理解していないのだろうが自然と笑顔になっていった。

『いえーいスマイル大成功!みんなももっと盛り上がろー!』

 オーーーーーー


41 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 03:08:09.72 :O3KpuLqX0

 赤ちゃんを笑顔にするというパフォーマンスを見事に成功した唯は観客の方へも自由に動き始めた。もちろん予定にない動きだ。観客は至近距離で唯の歌声と笑顔に触れ、尋常じゃない盛り上がりを見せていた。

 『大好きな君に届けたいよ』

 最後に唯はステージへと戻り、振り付けもばっちり決めた。観客席は拍手と歓声、涙を流す者もいた。

 パチパチパチ

「プロデューサーさん。大槻唯ちゃん、すごいですね」

「あのビジュアル、うちのブランドとのコラボもしたいですね」

「ファッション紙での掲載もいいですね。ティーン向けの!」

 招待した企業の方々も口を揃えて唯を褒めた。これは大成功だ。

 唯の方はトークショーへと移行しており、持ち前のスキルで場を沸かせていた。


42 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 03:17:40.71 :O3KpuLqX0

 ライブは大盛り上がりだった。グッズやCDは飛ぶように売れ、予想以上の売り上げだった。

「唯。今日は最高だったよ、お疲れさま」

「もーーー唯も超楽しかった!」

「今日、実は色んな業界の関係者も来てたんだ。みんな唯を褒めてて俺も鼻が高かったよ。これからは色んな仕事が増えるぞ」

「やったーっ☆大成功だ!」

「ああ、よくやった!」

「…あのね、プロデューサーちゃん。唯ね、プロデューサーちゃんにすっごくすっごくカンシャしてるんだ~」

「どうしたんだ急に」


43 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 03:39:29.13 :O3KpuLqX0

「今日盛り上がれたのも、養成所に入ってデビューできたのも、クローネに入ってユニット組んで歌ったりできたのも、ぜーーんぶプロデューサーちゃんのおかげ!唯ね、プロデューサーちゃんに出会えて良かったっ!」

「それは俺だけの力じゃないよ。唯が諦めないでずっと努力してきたからだ」

「ううん。レッスンとかメンドいときあったけど、プロデューサーちゃんが頑張れーっていってくれたから唯がんばれたんだ。唯ね。ずーっとプロデューサーちゃんに言いたかったんだー。だから、これからは唯がプロデューサーちゃんに貰った分をたくさん返すから!」

「俺も、唯に負けないように頑張るよ。これからも唯を輝かせるために」

「えへへっ、プロデューサーちゃんロマンチスト~☆」

「でも」と付け加え、唯は俺に抱きついた。


「唯、プロデューサーちゃんのそういうところが大好き!これからもよろしくねっプロデューサーちゃん☆」


 ちなみにこれは、大槻唯というアイドルがシンデレラガールズに上り詰める話の序章にすぎない。


44 :◆MDLuqI.OVk :2017/08/19(土) 03:41:25.96 :O3KpuLqX0

以上で終わりになります。SSは初めてだったので至らぬ点もあると思いますが、見てくれた方ありがとうございました。
ぜひ来年の総選挙は唯ちゃんに一票お願いします。


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【SS速報VIP】唯「大好きな君に届けたいよ」【モバマスSS】
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