~346プロ女子寮~


輝子「こ、小梅ちゃん……」

小梅「な、なあに……?」

輝子「アレ……何だろうな……」

小梅「くっついてる、ね……」

輝子「くっついてる、な……」


みく「……」

李衣菜(お泊り中)「……何でそうなっちゃったの?」

美波「…………」



美波「あしゃ起きたら、こうなっていて……」

アーニャ「ダー。アーニャと、ミナミと、ランコで、ほっぺがくっついてしまいましたね?」

蘭子「ひゃまふぃいほふふぁひゃりふぉふぁんふぃるわ!!」



みく「さっぱり分からん蘭子チャンの言葉が益々ワケ分からんくなってるにゃ」

小梅「私も……これは、難しいかな……」


2 :◆AyvLkOoV8s :2016/11/07(月) 17:28:39.97 :+k+6bmf10

今回はいつもの拘束モノじゃないです。

ラブランコの家族感尊い。


4 :◆AyvLkOoV8s :2016/11/07(月) 17:49:11.58 :+k+6bmf10

李衣菜「美波さん達から見て、右から蘭子ちゃん、美波さん、アーニャちゃんの並びだね」

蘭子「わふらわふぃいたいふぉうへ!」

みく「小梅チャン。今なんて?」

小梅「煩わしい太陽ね、だと思う……」


李衣菜「見てよこれ。蘭子ちゃんだけ身長が足りなくて頬っぺた引っ張られてる」ブニブニ

蘭子「ぶええええ」グニグニ

みく「いらんちょっかいをかけんにゃ!」


みく「……確か、美波チャンとあーにゃんが165センチで蘭子チャンが156センチだっけ?」

美波「ひょうなの。だから、りゃん子ちゃんが苦しいから私たちは屈もっかって提案したんだけど……」


蘭子「あんぶぶことばないふぁ! むぁおうわヴぁりひもにょ、あわゆゆうぇんごふをのりふぉえふものよ!」

みく「ただでさえ分かりづらいからちょっと今はまともに喋ってほしいにゃ!」

蘭子「うゃっ、ゃの、わわふぃはふぁいびょうふべふわら、わわふぃのふぁむぇにちゅらひふぁいへーあんふぇ……」

みく「ゴメン。どっちにしろ分からんかった……」


7 :『ミスト』のネタバレ注意です。 ◆AyvLkOoV8s :2016/11/07(月) 21:39:13.08 :+k+6bmf10

みく「……それで? どうしてこうなったにゃ?」

小梅「あ……それについては、私が話すね……」ヒョイ


小梅「始まり、はね……。蘭子ちゃん達に、この映画を見せたことなの……」

李衣菜「どれどれ……」


李衣菜「……『ミスト』?」

みく「え、よりにもよってそれ見せたん? あの後味最悪なやつ?」

輝子「フヒヒ……R-15だからギリギリOK……」

みく「小梅チャンは余裕でアウトじゃねーにゃ。つか蘭子チャンだってアウトにゃ」

小梅「えへへぇ……」


小梅「それでね……蘭子ちゃんだけじゃなくって、ラブライカの2人も、時間が空いてたから……」

小梅「みんなで見ようって、誘ったの……」

 
9 :『ミスト』のネタバレ注意です。 ◆AyvLkOoV8s :2016/11/07(月) 21:45:46.85 :+k+6bmf10

みく「……あー」

李衣菜「え、何? そんなにヤバイ映画なのこれ」

みく「ラストは子供を持つ親にはかなりキツイからね。だから美波チャンが真ん中なのにゃ」


アーニャ「ダー。映画が終わったあと、ミナミ……ずっと私とランコを抱きしめて、震えてました」

アーニャ「眠るときも、力強く、私達を抱いて……一晩、ずっとそのままでした」

美波「い、今はもう落ち着いたんだけどね? やっぱり、あのシーンは……アーニャちゃんと蘭子ちゃんのこと、考えちゃって……」


美波「ごめんにぇ2人とも。寝る時もずっと抱きしめちゃって、そのせいでこんな風になっちゃって……」

アーニャ「ニェット。アーニャ、とっても嬉しいです! 家族みたい、思ってくれるの嬉しいです!」

アーニャ「アーニャも、ミナミもランコも、ママとパパと同じくらい大好きです!」

美波「アーニャちゃん……!!」


蘭子「わっ、わらひも!」

美波「!」

蘭子「わやひも、みやみひゃんのほほ、おひゃあふぁんみたいふぃだいふひ……だふぁら!!」

美波「……蘭子ちゃん……!!」


みく「……」ウーン

李衣菜「どしたのみくちゃん」

みく「いや、いいシーンなんやけどな。ええシーンなんやけど最後の蘭子チャンで台無しにゃ……」


11 :『ミスト』のネタバレ注意です。 ◆AyvLkOoV8s :2016/11/07(月) 21:52:23.93 :+k+6bmf10

李衣菜「しっかしなー。美波ちゃんもそう言う面あるんだね!」

小梅「私がいた時は……そんな素振りなかったけど……強がってたんだね……」

美波「お姉しゃんとして、みっともない所見せちゃダメだなって思ってたんだけど……しっかり証拠に残っちゃったね」アセッ

輝子「そ、そう言うのも、私はいいと思うぞ……」


輝子「それに、誰だって最後の叫びは辛くなるし……」

美波「ッ!」ビクッ


ギュ


美波「……ごめんね、アーニャちゃん、蘭子ちゃん。ちょっとだけ、思い出して、震えが止まらなくて……」ギュウウ

アーニャ「ミナミ……」

輝子「……あ。ご、ごめん……」

蘭子「むぃえええ」ギュムム


キュ


美波「!」

アーニャ「……大丈夫、です。ミナミの怖いところ、全部受け止めます」

アーニャ「アーニャだって、ミナミのこと、守ります」ナデナデ

美波「アーニャ、ちゃん……!」

蘭子「わらひも、わやひも!!」ナデナデ


みく「感動的なシーンのはずなのに蘭子チャンがひっでえ絵面にゃ」

小梅「……」ウズウズ


小梅「……『弾は4発』」


美波「ッ!!」ビクビクッ


ギュウウウウウウウ


蘭子「ぶううぃえああああああああ」モギュウウ

みく「小梅チャンッ! 二つの意味でやめるにゃあ!!」

小梅「えへへ……ごめんね……?」

 
12 :『ミスト』のネタバレ注意です。 ◆AyvLkOoV8s :2016/11/07(月) 21:54:01.89 :+k+6bmf10

李衣菜「……それにしてもさ。今日はオフだからいいとして、いつまでもくっ付いたままじゃ色々不便だよね?」

美波「そうなの。だから、なんとか引きはがす事だけでも出来ないかなって思うんだけど……」

美波「試しに引っ張ろうとしても……」グイッ


蘭子「むいえええ」ビイン


美波「こうなっちゃって」


小梅「……」トコトコトコ

小梅「……んー」グイッ

蘭子「むえー」

小梅「……ヤー」ギュムッ

蘭子「ぶあー」

みく「遊ぶにゃ小梅チャン」

 
13 :『ミスト』のネタバレ注意です。 ◆AyvLkOoV8s :2016/11/07(月) 21:57:36.11 :+k+6bmf10

李衣菜「そっか……それならさ!」

みく「?」

李衣菜「美波さんバック中とか出来ない? それでほっぺた捩じって一瞬のうちに引きはがすとかどう!?」

みく「さりげなく狂気まみれの提案をするにゃ!」

美波「いいかも!」

みく「いいの!? なんか頬っぺた千切れそうで怖いんだけど!?」



美波「蘭子ちゃん、今まで辛かったよね。アーニャちゃんもすぐに終わるからじっとしててね……!」ジリジリ

アーニャ「ミナミ、ガンバレ!!」

蘭子「むぇ神のくゎれいにゃるみゃいをこのむぇで見届けりゃれるというのみゃ!?」

みく「美波チャンが屈んだからちょっと分かりやすくなったにゃ」



美波「……美波……」


美波「行きますッ!!」


ダッ

 
14 :『ミスト』のネタバレ注意です。 ◆AyvLkOoV8s :2016/11/07(月) 22:00:17.47 :+k+6bmf10

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美波は飛んだ。

娘のように大切な2人の少女を解放するため、後ろに回って飛んだ。

だが、引き締まる頬はそれぞれの頬を巻き込んだ。

よって、蘭子とアナスタシアも後ろに回って飛んだ。

左のアーニャを頬っぺたごと右回転。

右の蘭子を頬っぺたの皮ごと左回転。

そのふたつのアイドルの間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙!!



そして小宇宙は異空間を生み、異空間から発生した霧は346プロを覆いつくしたとさ。


おしまい

 
15 :◆AyvLkOoV8s :2016/11/07(月) 22:06:58.02 :+k+6bmf10

何か繋がりにくくて連投してしまって申し訳ない。これも霧かゴジラのせいですね。

某ガルパンパロssを読んでからモバマスアイドルで『ミスト』の話考えるの超楽しいです。モバマス×ミストください。

今のところミストの主人公は美波が一番似合うんじゃないかと思っています。


ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m


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【SS速報VIP】美波「頬っぺたが」蘭子「くっふゅいふぇ」アーニャ「取れないです」
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