【SS速報VIP】加蓮「CPのプロデューサーってかっこいいよね」凛「」
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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:04:04.63 :Q7mUS89c0

※注意事項

・アニメ基準(名前の呼び方がゲームとは違う等)

・武内Pもの


加蓮「しっかりしていて頼もしいし、私たちアイドルのことを真剣に考えてくれてるんだって伝わってくるよ」

凛「……まあ外から見たらそう思えるかもね」

加蓮「あれ? 凛はそう思わないんだ」

凛「別に否定するつもりはないよ。ただ加蓮はプロデューサーの良い所だけを見てるからさ。今でこそだいぶマシになったけど、最初の頃は無表情で何考えてるか分かんないところがあって、皆困ってたんだよ。無表情だけど無感情なんかじゃないから、こっちからある程度察することもできたけどね。信じていてはいたけど、色々と心配も多かったし」

加蓮「そうなんだ」

凛「うん。特に困ったのは鈍感で年頃の女の子の気持ちが分かっていないところかな。今では仲良くなったからそんなことないけど、未央や蘭子の時は傍から見ててやきもきしたし。嫁のきてがあるのか心配だね。まあ本当にお嫁さんが来ないようだったら、私の知っている人を紹介したりしてあげようとは思うけど」

加蓮「ふーん」

凛「……何?」

加蓮「別に。ただ凛ってばCPのプロデューサーさんのことになると饒舌だなって」

凛「……まあ何だかんだで一年近い付き合いになるし、思うところはあるから、ついね」

加蓮「つい、ね。けど結婚相手の心配するのは行き過ぎなんじゃない?」

凛「そうかな?」

加蓮「そうだよ。ちなみにどんな相手を紹介するつもりなの?」

凛「プロデューサーは思ったことを口にしない人だからね。やっぱり結婚前から付き合いが長くて、思っていることをある程度察せることが重要かな。それにプロデューサーは大人しい方だから騒がしい女と一緒だと気疲れするかもしれないし、けど暗い相手と一緒を望むわけじゃないだろうから、基本的に静かだけど明るくて前を向いている人かな」

加蓮「ん?」

凛「あとプロデューサーは夢を持って頑張る男の人だから、やっぱりパートナーも引っ張られるだけじゃなくて互いに引っ張り合って前に突き進む……それができる人を紹介することになると思う」

加蓮「何というか……メチャクチャハードル高いね」

凛「加蓮がさっき言ったようにすごく良い所はあるけど、悪い所も多いからね」

加蓮「っていうかさ、今の条件に当てはまるのって凛じゃない?」

凛「…………………………そうかな?」

加蓮「そうだよ」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:08:59.61 :Q7mUS89c0

凛「ふーん。まあ加蓮がそう言うならそうなのかな」

加蓮「ちなみに、もしプロデューサーが凛に告白してきたらどうする?」

凛「……あのね、加蓮。あの真面目を絵に描いたようなプロデューサーが、自分の担当アイドル……それもまだ15歳の女子高生にそんなことするはずないでしょ」ハァ

加蓮「だからね、もしもの話。今から5年後で凛が20歳と仮定して」

凛「……」

加蓮「どうだった?」

凛「新婦友人の挨拶は誰に頼もうかな」

加蓮「なんでさ!?」

凛「え、加蓮がしてくれるの。良かった。卯月か未央かなって考えたけど、プロデューサーとの結婚式の挨拶をあの二人に任せるのも残酷だなって迷ってたんだ」

加蓮「いやいや、そこじゃなくって。何だか見逃せないこと言ったような気もするけどそこは置いといて――――もうそこ!?」

凛「ん?」

加蓮「ん? じゃないでしょ。告白を受けるか断るかの選択肢だったのに、何で結婚式の内容を考えてんの?」

凛「……想像していたら、いつの間にかたくさんの友人と花に囲まれながら祝福されてた」

加蓮「それってつまり、プロデューサーに告白されたら無意識でOK出すレベルで好きってことじゃない」

凛「加蓮。その考えはちょっと極端だよ」

加蓮「そうかな?」

凛「そうだよ。私は今15歳。あと少しで結婚可能な年齢だね? だから自分が結婚する姿を想像することがあって、結婚式の内容につい思考が飛んでたのもそのせいだから」

加蓮「凛ってもう結婚のこととか考えてたんだ。私は16歳だけど、せいぜいウェディングドレスに憧れたぐらいだよ」

凛「そこら辺は人それぞれじゃないかな」

加蓮「ちなみに普段結婚を考えている時、相手役は誰なの?」

凛「プロ……」

加蓮「プロ?」

凛「プロ……プロヴァンスの風が吹いているようね」

 
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:13:16.03 :Q7mUS89c0

加蓮「凛……アンタね」

凛「ちょっと。何で憐れんだ目で見るの」

加蓮「自分の胸に手を当てて考えてごらん」

凛「……もうちょっと大きい方がプロデューサーはいいのかな」

加蓮「誤魔化せていないのに、さらに墓穴掘ってどうするの?」

凛「……違うから。加蓮ぐらいの大きさだったら、プロデューサーも私に水着の仕事とか持ってきやすいんじゃないかと思っただけだから」

加蓮「水着の仕事、欲しいの?」

凛「……何の話をしていたんだっけ?」

加蓮「プロデューサーに告白されたら凛はどうするのかって話」

凛「話を戻すんじゃなかったか……」

加蓮「で、プロデューサー大好きっ娘の凛は告白されたら当然受けるんだっけ?」

凛「そんなこと言ってないでしょ」

加蓮「じゃあどうするの?」

凛「……5年後の話だったよね。だとするとプロデューサーは30歳をとっくに過ぎている。私が断っちゃうとプロデューサーは生涯独身の可能性が高いわけだ」

加蓮「そうかな? 引く手あまたに思えるけど」

凛「加蓮は良い所しか見てないから。……まあさっきプロデューサーの結婚相手を紹介する話の時に、プロデューサーに合う相手を見つけるのは難しくって、私がたまたま条件に合うことも加蓮のおかげで判明したんだっけ?」

加蓮「まあ、そうだね」

凛「色々と苦労もかけられたけど、お世話になったし感謝もしているからね。そんな人が寂しい人生を送るのなんか見てらんないし、私じゃないとダメみたいだから、プロデューサーがどうしてもって言うなら結婚するだろうね」

加蓮「同情で結婚するの?」

凛「別にそれだけじゃないし、しょせん仮定の話でしょ。まあ私じゃないと、どうせ長続きしないだろうなっていうのは大きいけど」

加蓮「……美嘉ちゃん」ボソッ

凛「……ッ」


7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:18:53.09 :Q7mUS89c0

加蓮「あの二人もけっこう相性良いんじゃないかな?」

凛「……どうかな? そもそも美嘉がプロデューサーを相手にするとは思えないけど」

加蓮「でも未央から聞いた話だと――」


美嘉『ヤッホー★ 皆元気してる♪』

未央『あ、美嘉ねぇ!』

武内P『城ヶ崎さん。今城ヶ……妹さんは席を外していますが』

美嘉『別に莉嘉のためだけじゃなくて、可愛い後輩に会いに来てるからいいよ』

未央『えっへへー! 憧れの先輩がよく来てくれて、可愛い後輩は嬉しいです!』ダキッ

美嘉『よしよし……ところでさっき莉嘉のこと城ヶ崎って呼ぼうとしなかった?』

武内P『ええ。普段そう呼んでいますので』

未央『美嘉ねぇも城ヶ崎、莉嘉ちーも城ヶ崎……これじゃどっちがどっちだか分かんないよ』

美嘉『未央もそう思うよね。というわけで今後はアタシのことは美嘉って呼ぶこと。当然呼び捨てね★』

武内P『……ッ!!』

未央『ええ~、美嘉ねぇだけズルいよ!』

美嘉『悔しかったらアンタも弟をデビューさせちゃいなさいよ』

未央『女装させてアイドルデビューか。あるあ……ねえよ』

美嘉『ホラホラ。固まってないで早く呼んでみてよ』

武内P『……み、美嘉?』

美嘉『……ッ!!』

 
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:23:07.41 :Q7mUS89c0

武内P『お、おかしかったでしょうか?』

美嘉『え、いや……名前だけ呼ばれたんじゃ判断できないから。そうだ! タメ口と一緒で!』

武内P『た、タメ口ですか……?』

未央『美嘉ねぇ。それ練習したけどダメだったんだよ』

美嘉『い、一回だけでいいから。ちょっとだけ、ちょっとだけ、ね★』

武内P『……では、一度だけ』ゴホン


武内P『美嘉……あまり困らせないでくれ』イケボ


美嘉『…………………………』

未央『うわー! いいないいな! プロデューサー私にも私にも!』

武内P『は、恥ずかしいのでこれ以上は。城ヶ崎さんもこれで終わりで……城ヶ崎さん』

美嘉『…ふ……ふひ』

未央『美嘉ねぇ!?』

美嘉『……ハッ! う、うん! 呼び捨ていいんじゃないかな! これからアタシのことは美嘉と呼ぶように! ちょ、ちょっと急用思い出したからまたね!』ダダッ


加蓮「――――ということがあったそうじゃん」

凛「うん。まあ私も未央から話を聞いてるけど」

加蓮「美嘉ちゃんてプロデューサーのこと好きなんじゃない?」

凛「どうだろう? 多分違うんじゃないかな。美嘉ってあれでけっこうウブなところがあるから、それなりに親しい男性に普段と違った形で話かけられて混乱しただけじゃないかな」

加蓮「そうかな?」

凛「そうだよ」

加蓮「……美城常務」ボソッ

凛「…………常務が、何?」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:29:43.61 :Q7mUS89c0

加蓮「美城常務もプロデューサーと仲良いよね?」

凛「……………………何を言ってるの加蓮。あの二人はむしろ仲が悪いでしょ」

加蓮「凛は噂を聞いてないの? 美城常務はCPのプロデューサーが大のお気に入りで、そのうち自分の側近へと引き上げるだろうって話」

凛「しょせんは噂でしょ。それに常務は公私を切り分ける人だから、有能なプロデューサーを評価しても別におかしくないと思うけど」

加蓮「でもこの間、けっこう夜遅くにバーで飲んでる二人を見たって話が」

凛「ああ――――あの話ね。大丈夫、仕事の話だったから」

加蓮「なんでそう言い切れるの?」

凛「次の日にプロデューサーに確認とったから」

加蓮「え、次の日に?」

凛「うん。プロデューサーに聞いた話だと――――」


武内P『しかしこの企画ではアイドルの皆さんが――』

常務『君はまたそんな絵空事を私に言うのかね!』

ケンケン、ガヤガヤ――

秘書『失礼します。お話しのところ申し訳ありませんが、そろそろ出発の時間です』

常務『今はそれどころではない、待たせて――――待て。相手は誰だったか?』

秘書『お相手は黒井社長です……』

常務『……仕方ない、話しはこれで止めだ。しかし君とは一度とことん話し合う必要があるみたいだな』

武内P『……』

常務『ブルーメというバーは知っているかね?』

武内P『利用したことはありませんが、名前だけは』

常務『よし。ではそこでそうだな……21時に会おう。それまでに仕事は終わらせておきたまえ』スタスタ


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:36:25.02 :Q7mUS89c0

※ ※ ※

武内P『お疲れ様です』

常務『待たせてしまったようだな……』

武内P『私が勝手に早く来ただけです。常務は何を注文されますか?』

常務『そうだな……ここは君と同じものを頼むとしようか』

武内P『ではそのように』

常務『それと私はそこまで酒に強くない。たとえ君がここで、多少無礼な発言をしても明日には覚えていないだろう。普段思っていることを言いたまえ』

武内P『……お言葉ですが。常務は普段から、私が反対することが多いにも関わらず、意見を言う場を用意してくださっています。そのことにはたいへん感謝しています。おかげさまで思っていることの多くは常務に伝えることができています』

常務『そうだったな……君はそうだったな。他の者たちは意見を言う機会をくれてやっても、私に萎縮してイエスとしか言えないのにな……』

武内P『常務……?』

常務『何でもない。さあ、私のグラスも来たことだし、乾杯といこうか』

武内P『では』

常務『ああ』

『乾杯』


――2時間後

常務『まったく君という奴は……思っていることは口にできていると言ったそばから、これかね』

武内P『も、申し訳ありません。こうしてわざわざ場所まで用意されて常務と話していると、私自身も気づかなかった考えが次から次へと出てきてしまい……』

常務『ふん。どうやら君という男を理解するには、たった一度飲めばわかるというものではないようだな。だが、そこが君を買っているところでもある』

武内P『……ありがとうございます』

常務『君は……アイドル達……それに現場のスタッフからも信頼されているそうだな。私には無いものだ……』

武内P『常務……』

 
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:41:41.70 :Q7mUS89c0

常務『私の周りにいるのは、顔色をうかがうイエスマンばかり。私のことを有能だと畏怖してはいても、尊敬しているわけでも信頼しているわけでもない。ここだけの話だがな……高垣楓や木村夏樹が私に反抗したのには、不快感が大きくはあったが新鮮さも感じなかったわけではない。そして、その筆頭が君だ』

常務『だんだんと邪魔な君を潰したいという考えと、君を側近としてそばに置きたいという考えが拮抗するようになった。おかしな考えでもないだろう? 何せ君はアイドル達から信頼され、私の指示無しでも的確に現場で指揮できる人材だ。アイドル達から信頼されている……その点は、以前の私は高くは評価しなかったがね』

武内P『お言葉ですが、常務』

常務『何だね』

武内P『常務の周りにいる方々が常務に対してどのような想いを抱いているか、私にはわかりません。しかしアイドルの皆さんは、常務のことを決して悪いように思ってはいません』

常務『……下手な慰めはよしたまえ。アイドルは、とくにCPの面々は私のことを嫌っているだろう』

武内P『確かに最初はそうだったでしょう。しかし私たち下の者たちにも、常務が346をことを本気で考えていることが伝わってきました。私たちは対立こそしましたが、常務のおかげで新しい可能性にも気づくことができたのです。それは渋谷さんやアナスタシアさんだけではなく、アイドル全員に言えることだと私は思います』

常務『……』

武内P『その……常務のことを見直した、ただの悪い人じゃないなど、照れくさそうに、あるいはバツが悪そうに言っています。常務は今、信頼されつつあります』

常務『信頼されつつ……か。ふん、悪くはないな』

武内P『ええ』

常務『もっとも、とっくにアイドル達の信頼を勝ち得ている君に言われたら嫌味に感じなくもないが』

武内P『そ、そのようなつもりでは……っ』

常務『冗談だ。私だって冗談ぐらい口にする。それにしても――』

武内P『何でしょうか?』

常務『君の困り顔は中々見物だな。無理難題をふっかける楽しみが増えた』

武内P『ど、どうかお手柔らかに……』

常務『ハハハッ。さてどうしたものか――』


凛「――――という感じで飲んで終わったらしいよ」

加蓮「常務が……その、けっこう意外だね」

凛「うん。つい勢いで話しちゃったけど、常務のイメージに傷がつきそうだし内緒にしておいてね」

加蓮「わかった。私も常務のこと今は嫌いじゃないし」

加蓮(問題はどうやってこの話を聞き出したかだけど……怖いから聞くのは止めとこっと)

加蓮「それにしても……本当に飲んだだけで終わったの?」

凛「……何が言いたいの加蓮?」

 
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:45:48.97 :Q7mUS89c0

加蓮「だって夜に男女が二人っきりでお酒を飲んだんだよ。だったらそのままウフフな展開が」

凛「プロデューサーもだけど、常務だって真面目なことは知っているでしょ。そんな酒の勢いでどうこうなるわけないでしょ」

加蓮「それもそっか。けどさ、あの二人って並ぶと絵になると思わない?」

凛「は?」

加蓮「プロデューサーは190センチぐらいあって、常務もハイヒール有りなら180超えてそうじゃない。長身の美男美女だね」

凛「……まあ見る人によってはそういう見え方もするかもね。ちなみにね、加蓮」

加蓮「何?」

凛「私も165センチあるんだ」

加蓮「知ってるよ」

凛「多分高校を卒業する頃には170ぐらいになるんじゃないかな」

加蓮「……うん。凛とプロデューサーが並べば長身の美男美女になるかもね」

凛「そうかな? まあ加蓮が言うのならそうかもね。お似合いかもね」

加蓮「……けどさ、長身で絵になる美男美女という条件で、プロデューサーの相手として外せない人がもう一人いるよね?」

凛「…………ッッッ!!!」

加蓮「楓さん……プロデューサーと仲良いよね?」

凛「お、同じ事務所で挨拶する程度の仲だよ」プルプル

加蓮「でも今朝、偶然廊下で見たんだけど――」


18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:51:05.44 :Q7mUS89c0

武内P『おはようございます高垣さん』

楓『おはようございます。痛んだ廊下にプロデューサーが居たんだろ』

武内P『は、はあ』

楓『先ほどちひろさんから聞いたんですけど、今度の日・月・火に休みがあるそうですね』

武内P『実は……部長に無理矢理休みを取らされまして』

楓『普段近くにいない私でも、働きすぎだと心配していたから当然ですよ。ところで予定は決まっているんですか?』

武内P『そうですね……見る時間が無かったライブやドラマを見るぐらいしか』

楓『疲れがたまっていそうですし、ゆっくりするのはいいそう……ですよ、ふふ』

武内P『え、ええ。以前疲れがたまっていた時に、アイドルの子たちに心配をかけてしまったのでそうさせてもらいます』

楓『でも、疲れをとるのならもっと良い方法があります』

武内P『それはいったい……はっ』

楓『その通り。温泉ですよ温泉。疲れた体をゆっくりと暖め、そしたら今度は熱いサウナに水風呂。いったん体を冷まして今度は露天風呂――――どうです? 行きたくなってきましたか?』

武内P『そうですね。せっかく三日間も休みをもらえたのだから、そうさせてもらいます』

楓『では日曜日にしましょう。私もその日からなら一泊できますし』

武内P(首に手の平当ててます)『……楓さん』

楓『はい、何でしょうか』ニッコリ

武内P『その……346を代表するアイドルである貴方が、男と泊まりで……泊まりでなくとも、二人っきりで旅行することなど許されないことは分かっていますよね?』

楓『まあ、プロデューサーは私に手を出すんですね。てえへんだ』

武内P『いえ、決してそのようなことは。ただ周りが――』

楓『出さないんですか? 決して?』

武内P『は、はい』

楓『そうでしたか……ごめんなさい。二十歳を超えた年増なのに誘ったりして』シュン

武内P『た、高垣さん!?』

楓『CPの子たち、皆カワイくて、何より若いですもんね……プロデューサーが選りすぐったオール十代であーる』

武内P『選考基準に若さは含まれていませんし、私だけで決めたわけでもなく、そもそも高垣さんも十分に若――』

楓『とときら学園』ボソッ

武内P『……ッ!』

 
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 17:56:56.73 :Q7mUS89c0

楓『アレを企画したのはプロデューサーと聞きましたが?』

武内P『た、確かに元は私が企画したものですが……私が居ない間に別物に……』

楓『いいんです。男の人が若さに惹かれるのは何も悪くありません。悪いのは歳をとって一緒に旅行する気にもなれない、私の魅力の無さが……』

武内P『そのようなことはありません。高垣さんは私が知る中でも指折りの魅力の持ち主です!』

楓『……本当、ですか?』

武内P『本当です』

楓『嘘じゃないですよね?』

武内P『決して嘘ではありません』

楓『じゃあ一緒に温泉ですね』

武内P『ええ、一緒に温泉…………え?』

楓『ふふ、プロデューサーと一緒に温泉楽しみです。少し離れた所におススメのところがあるんです。プロデューサーが行きたいところがあるのならそちらでも良いですよ』ニッコニコ

武内P『いえ、高垣さん。その……これとそれとは別でして』

楓『……プロデューサ―。さっき≪ええ、一緒に温泉≫と言いましたよね。≪ええ≫は肯定を意味しますよね。つまり≪はい、一緒に温泉(行きましょう)≫と受け取れますよね? 私、既にそう受け取って行けるものと思いました』

武内P『か、勘違いをさせてしまい申し訳ありません。ですがこれは流石に……』

楓『……嘘、ついたんですね』

武内P『け、決してそのようなことは』

楓『これが嘘なら、さっきの私が魅力的だっていう話も嘘なのかしから……』シュン

武内P『……ッッ!!』

楓『プロデューサー……優しい嘘をありがとうございました。でも、私みたいなとっくに二十歳を超えた女なんかに優しくする必要は――』

武内P『…………行きましょう、温泉!』

楓『……え?』

武内P『プロデューサーという立場でさえなければ、高垣さんに旅行に誘ってもらえるのは望外の喜びです。ただ、流石に泊まりは問題があるので、楓さんが変装したうえで日帰りとなりますが……』

楓『まあ、プロデューサーったら。ふふ、では日曜日に日帰りですね。楽しみにしています』

武内P『はい……後でそのおススメの温泉を教えていただけますか』

楓『はい』ニッコリ

楓(ふふ……車でしか行けない温泉地を選んで、どさくさに紛れてお酒を飲んで泊まらざるを得ない状況にするのはどーさ。前もって宿の人に口裏を合わせて、二人部屋も予約しておかないと)

 
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 18:02:06.79 :Q7mUS89c0

加蓮「――――というのを見かけたんだけど」

凛「」

加蓮「凛? おーい凛大丈夫かー?」

凛「……やっぱり、最大の敵は楓さんだったか」

加蓮「やっぱり? 敵?」

凛「何でもない、重要な情報をくれてありがとう。日曜日なら……うん、私は無理だけど未央と李衣菜が空いてる。未央ならプロデューサーも李衣菜も訳が分からないまま話を持っていける」

加蓮「え、二人の旅行に未央たちを混ぜるの?」

凛「二人っきりだとスキャンダルになるでしょ? うん、これは楓さんのことを思ってのことだから」

加蓮「……ねえ凛。やっぱり凛はプロデューサーのことが好きなんじゃない?」

凛「しつこいよ。どうして加蓮がそんな風に考えるか不思議だよ」

加蓮「いや、むしろそう言い切れる凛の方が不思議を飛び越えて怖いんだけど」

凛「とにかく、私はプロデューサーを信頼はしているけど好きとかそんなんじゃないから」

加蓮「とか言って本当は?」

凛「だから! 私はプロデューサーを好きじゃないって!」

ドサッ

凛「え?」クルッ

加蓮「あ」

武内P「……し、失礼しました。通りがかったので声をかけようと――」


22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 18:08:05.01 :Q7mUS89c0

凛「ち、違うからねプロデューサー。絶対今プロデューサー勘違いしてるから!」

武内P「そんなことはありません。私は……私は何も聞いていませんから」プルプル

加蓮(ちょっ、プロデューサー体震えてる!? どっからどう見ても勘違いしてるよ凛!)

凛「お願い! お願いだから待ってプロデューサー! 説明させて!」

武内P「大丈夫です。口にしなくていいです。お願いです、もう一回口にしないでください」プルプル

凛「私はプロデューサーを嫌ってなんかないから。ちゃんと信頼して――」

武内P「その……渋谷さんがお望みならば、私以外の者にプロデュースを任せることも……」

凛「ああ、もう!」ギュッ

武内P「し、渋谷さん!?」


凛「結婚を前提に付き合って!!!」


加蓮(21歳)「――――というのが新郎新婦のなれ初めです。誰も信じていないでしょうが、新婦が『プロデューサーがどうしてもって言うから仕方なく』と言うのはまったくの嘘です」

ワハハハハハハッ うん知ってた だよねー

凛(20歳)「か、加蓮~~~っ!!///」

加蓮「新婦が顔を真っ赤にしてにらんでいますが、まあ競争倍率が高い素晴らしい新郎を手に入れた幸せ者には、このぐらい恥をかいてもらってもいいかと思います」

加蓮「何事にも一生懸命取り組む凛さんのことですから、これからの新生活でも旦那さんのことを、家庭においてしっかりとお支えになることでしょう。今からのお二人の新婚生活を大切に、そして末永く幸せなご家庭を築いて下さい。簡単ではありますが祝辞に代えさせていただきます」


~おしまい~


25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/11/15(日) 18:10:19.37 :Q7mUS89c0

最後まで読んでいただきありがとうございます。

過去の蒼歴史

【アイマスSS】真「相談って何ですか?」P「実は――」

【アイマスSS】小鳥「同情するならけけけけけけっこn」

【モバマスSS】凛「プロデューサーにセ◯ハラしたい」

【アイマスSS】真「ボクのプロデューサーがこんなにマッチョなわけがない」

今回のSSは、前回のマッチョが無駄に話が長くなったことを反省して、人数を少なく、話を短くを意識して書きました。
それなのに2時間ぐらいでサラッと書くつもりだったのが、倍近くかかってしまいました。書いている途中に当初無かったネタを詰め込むクセは無くそうと思います。


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