これはモバマスssです


2 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:23:36.47 :DMZWQFiZO

フレデリカ「ふんふんふふーん、フレンチショート」

杏「そう言えば、杏達ってあんまり髪型変えないよね」

肇「文香さんは、確か先日のパーティの時に変えていましたよね?」

文香「セットが大変でした…ですが、評価も良かったので満足です…」

フレデリカ「誰か髪型がっつり変えたりしないかなー?」

杏「杏は一応あんきら☆狂想曲の時に変えてみたけどね。めんどーだからもうやんないけど」

肇「フレデリカさんはいじったりしないんですか?」

フレデリカ「フレちゃんは短めだからねー、ツインテールかこの髪型ぐらいかなー」

杏「ふーん」

文香「これを機に、僧侶の道を進んでみたりは…」

肇「どのあたりがこれを機に、なんですか…」

 
3 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:24:07.24 :DMZWQFiZO

杏「…珍しく会話が広がらなかったね」

フレデリカ「あれー?久し振り過ぎてネタの振り方間違ってた?」

文香「では…困った時は、焼肉かラーメンか図書館を…」

肇「陶芸体験なんてどうでしょう?私が1から全部教えてあげますよ!」

フレデリカ「怪談ごっこでもする?」

杏「あれは長くなるしいいや。杏も何か怪談作ろうと思ったけど途中で飽きたし」

肇「そう言えば、杏ちゃんとフレデリカさんの番がまだでしたね」

フレデリカ「肇ちゃん上手だったねー。最後電話掛けてみたら上手く対応してくれたし」

杏「文香ちゃんの話ね、そう言えばあれ矛盾点見つけたよ」

文香「…流石ですね、即興では無理が生じましたか…」
 

4 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:24:43.71 :DMZWQFiZO

フレデリカ「じゃーあれやる?世にも奇妙なストーリーの前説みたいなやつ」

杏「そのくらいの長さなら簡単だしやってみよっか」

肇「では、ネタを考えますので…」

文香「ふふ、私は既に作り終わっています」

フレデリカ「フレちゃんも出来たよー」

杏「んじゃ、どんどん順番に言っていこっか」

肇「では、雰囲気を出すために電気消しますね」

茄子「あ、私も混ざっていいですか?!」

杏「どーぞどーぞ、人数多い方が思考タイム長くなるしね」

フレデリカ「それじゃ、フレちゃんからいくよー!」


5 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:28:23.45 :DMZWQFiZO

フレデリカ「駅へ向かう途中、突然鍵を掛けたか心配になったりしない?」

フレデリカ「今から走って引き返せば間に合う微妙な時間に限って」

フレデリカ「大体、ちゃんと閉まってるんだよねー」

フレデリカ「鍵だけに」

フレデリカ「でもまた、駅と家との中間あたりで不安になって、気になって」

フレデリカ「心がすり減って、確かめずにはいられなくて」

フレデリカ「どんどん何も上手くいかなくなって、尚更余計に心配になるんだよねー」

フレデリカ「オチ?要る?無いよ?だって」

フレデリカ「陥るのは、あなただから」

「不安症候群」
 

6 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:29:00.16 :DMZWQFiZO

文香「最近…事務所に、本が置いてあるんです」

文香「読んだ事のない本ばかりで、とても楽しみで」

文香「私の知識は、本からばかりのモノなので…」

文香「書物で知識を得てからでないと、その行動に移せないんです」

文香「もっと、もっと…次の本が読みたくて…」

文香「…最近、アイドルが失踪して行方不明になっている、ですか…」

文香「それはとても不安ですね…」

文香「…ところで、プロデューサーさん」

文香「…人の人生、記憶をそのまま本にしたら…人間をそのまま本にしたら…」

文香「きっと、素晴らしい本が出来上がると思いませんか?」

「人間教本、教本人間」


7 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:29:51.76 :DMZWQFiZO

杏「ねー、ずっと寝てられたらなーって思った事ない?」

杏「死にたいとかじゃなくてさ、ただ何も考えずに」

杏「ずーっと、布団でゴロゴロしてたいな、って」

杏「でも、ほんとうにそうなっちゃうと」

杏「何もできないんだよね、何かを考える以外」

杏「でもさ、想像するにも限度があって、だから思い出すんだよ」

杏「自分が生まれて、成長して、みんなと出会って、動けなくなるまで」

杏「でもね、ずっと同じ事を考えてると。別の事を考えようとしても元の思考に戻っちゃうんだ」

杏「そして、同じ想像の世界をなんどもなんどもやり直す」

杏「あと出来るのは…脳内に会話相手を作る、とか」

「空想庭園」


8 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:30:26.25 :DMZWQFiZO

肇「土って、どんな形でも作れるんです」

肇「作り手の思いのままに、自由な形に」

肇「まるで命が宿ったかの様に、今にも動き出しそうなものも作れます」

肇「色だってつけられますし、数も沢山作れます」

肇「だから私は泥が好きですし、皆さんにもその良さを知ってほしいんです」

肇「特に…私の好きな事、趣味、人物を否定する人達に」

肇「ところで…周りの人達」

肇「みんな、止まっていますね」

「土偶社会」


9 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:31:10.11 :DMZWQFiZO

茄子「あなたは運命を信じますか? 」

茄子「時として訪れる運命は、幸運なものかもしれませんし不幸なものかもしれません」

茄子「そう言えば、自慢じゃありませんけど私って運がいいんです」

茄子「でも、だからこそ…陥ってしまう運命があって」

茄子「そこから逃れようとした瞬間に」

茄子「人は、奇妙な世界の扉を開けてしまうのかもしれません」

茄子「幸運なせいで、不幸な運命を辿る事があって」

茄子「そんな時、諦める事が逃れる道だとしたら…」

茄子「あなたは、諦められますか?」

過去神社


10 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:38:24.81 :DMZWQFiZO

フレデリカ「目立つってさー、いい事よりも悪い事の方が多いって思わない?」

フレデリカ「出る杭は打たれるじゃないけど、周りが平均化、均一化させようとするんだよねー」

フレデリカ「まー人間は杭じゃないし、金槌で殴ったら危ないね」

フレデリカ「でもさー、もっと簡単な話で。見るだけでいいんだよ」

フレデリカ「何も喋らず、見るだけで」

フレデリカ「杭が打たれるどころか折れちゃう事もあるけどねー」

フレデリカ「あれ、みんな静かになっちゃった」

フレデリカ「ちょっと喋り過ぎちゃったかなー?」

フレデリカ「…ねー、今」

フレデリカ「あなたは、目立ってない?」

「平均点の到達点」


11 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:44:43.21 :DMZWQFiZO

文香「最近は…日本どこでも電気が通っているので、あまりお世話になる事は少ないと思いますが…」

文香「ランプと言うのは、心に安らぎを与えてくれるものです」

文香「時折、夜中に本を読むとき…私は、電球ではなくランプを灯します」

文香「明るいランプを持って、夜道を散歩したくなったりもします」

文香「小さく灯るランプの光は、優しくて、暖かくて」

文香「…ですが、光源が小さければ。光が弱ければ」

文香「それだけ、影が深く見えてしまいますね」

文香「照らされていない場所が、むしろ目立って見えてしまう」

文香「普段は見えないものが、見たくないものが…ランプの影によって浮かび上がってくるんです」

文香「…少し、暗くなってきましたね」

文香「ランプ…灯しましょうか?」

逆行ランプ


12 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 19:55:44.81 :DMZWQFiZO

杏「テレビにDVD、パソコン、スマホ、ゲーム」

杏「杏達が便利でらくーな生活を送れるのって、電気のおかげだよね」

杏「だから人間は地球の色んな資源を利用して、電気を作ってるんだし」

杏「電気の無い生活なんて考えられないからね」

杏「でもさー、石炭とか石油とか、そーゆー資源って」

杏「いつか必ず、無くなるときがくるんだよね」

杏「そんな時、一番身近で数が多くて、これからも増やし続けられる、資源になりそうなものって」

杏「ねぇ、なんだと思う?」

「地球に優しく人に厳しく」


13 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 20:08:14.98 :DMZWQFiZO

肇「畳って、いいですよね」

肇「夏は冷たくて、冬は暖かくて」

肇「和室自体、アパートは難しいですがやっぱり素晴らしいものです」

肇「そう言えば、昔中学生の頃。体育で柔道をする時、体育館に畳を敷いてやっていたんですよ」

肇「でも時たま、ふざけた男子が畳を高く積み重ねて遊んでいて」

肇「不安定だったからか、倒れてぶつかって怪我をしている人もいました」

肇「そう。畳は敷いてあるもの、なんて一般常識ですが」

肇「そんな固定概念がひっくり返る事もあるんです」

肇「…空、雲ってきましたね」

肇「降ってくるものが、雨とは限りませんが」

「畳返しの天気予報」

 
14 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 20:50:30.20 :DMZWQFiZO

茄子「鷹富士って苗字、相当珍しいですよね。普段は耳にする機会があまりないと思います」

茄子「だから、鷹富士さーんって呼ばれた時になんの躊躇いもなく返事が出来るんです」

茄子「逆に、肇ちゃんや朋さんはあるんじゃないでしょうか?」

茄子「藤原や藤居と呼ばれて返事をしたら、別の人だった事」

茄子「街中で自分と同じ苗字が聞こえてくると、反応してしまう事もあるかもしれません」

茄子「日本人全員が別の苗字を使うと言うのは、無理ですからね」

茄子「それでは苗字の意味がありませんから」

茄子「では、逆に」

茄子「日本人全員が同じ苗字だったら、どうなるとおもいますか?」

「仲良しな表札」


15 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 20:54:43.63 :DMZWQFiZO

フレデリカ「キガ ツク トワ タシ ワウ エキ チャ ンニ ナッ テイタ」

文香「焼肉屋しかない世界…ダメですね、落ち着いて読書ができません」

肇「話していたら、久し振りに実家の畳に寝転がりたくなってきました」

茄子「全世界の人々の名前が野菜になれば面白いんですけどねー」

杏「ネタ尽きるのも飽きるのも早くない?」

フレデリカ「じゃーみんなが植木ちゃんになっちゃった世界ごっこする?」

肇「意味が分かりません…」

茄子「では、ちょうど懸賞で当たった植木ちゃんの着ぐるみを…」

杏「うわ、超リアル」


16 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 20:57:52.40 :DMZWQFiZO

ガチャ

朋「なになに?楽しそうな事やってそうね、あたしも混ぜ…」

植木ちゃん「ダケ ドミ シロノ ヒトビ トハ ワタ シニ ジュウ オム ケル」

植木ちゃん「……」読書中

植木ちゃん「ナスじゃなくて植木ちゃんですよー」

植木ちゃん「朋さんも一緒に植木ちゃんになりませんか?!」

植木ちゃん「あめくれー!」

朋「きゃぁぁぁぁっ!!!!」バターン!!!


17 :◆TDuorh6/aM :2017/01/30(月) 20:58:59.09 :DMZWQFiZO

怪談ごっこ没ネタの追悼
かなり久し振りにスリーエフを書いた気がします
お付き合い、ありがとうございました

 
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【SS速報VIP】フレデリカ「世にも奇妙な前説ごっこ」
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