ベイブレードとは!

世界で最も楽しまれているバトル専用ゴマである!

ランチャーから放たれるベイがブレーダーの熱い思いと共にスタジアムでぶつかり合うのだ!


ベイブレードバーストとは!

ベイに夢を託して戦う少年少女たちの物語である!


2 :◆UOewumIgpY :2017/01/30(月) 03:49:06.80 :jK2pNSdH0

輝子「フフ……今日は絶好の、キノコ日和……だな」

輝子「まさか、事務所近くの公園に……こんなに生えているとは、驚いた……」


フラ~フラ~


輝子「ん? あの水色のフードの奴、凄くフラフラしているな……?」


ドタッ!!


輝子「フヒッ!? 倒れた!?」



―事務所



輝子「な、何とか……近くを通りかかったきらりさんのおかげで、運ぶことができたぞ……」

輝子「それにしてもまさか、寝てるだけとは……けど何より……」


ジーッ……


輝子「私と雰囲気……そっくり、なんだよな……」

??「…………ぁん?」

輝子「フヒッ!? 起きた!?」

??「ああ……また寝ちまったのか……と、ここ何処だ……?」

輝子「……ええっと……事務所……だけど」

??「あ? 事務所? お前が僕を運んだのか……?」

輝子「ま、まぁな……私、星輝子だ」

ジン「僕は、藍沢ジンだ」

輝子「藍沢は……、どうして突然に寝ちゃったんだ?」

ジン「ああ、それは……」


バァン!!


裕子「見つけましたよ! 輝子ちゃん! さぁ、このエスパーユッコと勝負です!!」

輝子「…………また?」

裕子「私は志希ちゃんのカイザーケルベウスに勝ちたいんですよ!!」

ジン「カイザーケルベウス……? ベイブレード、するのか……?」

輝子「あ、ああ……。一応私もやってる……弱いけど」

小梅「あ、あの輝子ちゃん……この人は?」

輝子「さっき……公園で突然寝たから……連れてきちゃったんだ……」

ジン「藍沢ジンだ」

裕子「それはともかく! 輝子ちゃん! 勝負です!」

輝子「……気は進まないけど……やろうか」

 
3 :◆UOewumIgpY :2017/01/30(月) 03:50:12.98 :jK2pNSdH0

―事務所内・ベイブレードスタジアム



ジン「ずいぶん立派だな……」

輝子「凝る人がどんどんと、パワーアップさせていったからな……」

裕子「さぁ、始めますよ! 菜々ちゃん! 審判お願いします!」

菜々「キャハッ☆ このウサミンがレフェリーを務めますよ!」

ジン「…………痛い奴」

菜々「グッ!? 心のダメージが……」

裕子「私のベイは小梅ちゃんと考えた『サイキックファントム(P2).S(スプレッド).Y(イールディング)』です!」

輝子「私はいつも通り、『ユグドラシル(Y).R(リング).G(ジャイロ)』だ……」

菜々「では、3ポイント先取でお願いします! 1stバトル! レディー、セット!」

小梅「3!」

ジン「2!」

菜々「1!」

輝子・裕子『GO、シュート!!』


菜々「両者のドライバーはどちらもスタミナタイプ! センター取りの勝負になるか!」

裕子「サイキックシュート!!」

菜々「サイキックファントムがスタジアムの中心をキープ!
空気抵抗の少ないスプレッドディスクに、摩擦の少ないイールディングドライバーで、長く回り続ける準備は万全です!」

輝子「……耐えろ! ……ユグドラシル!」

菜々「ああっと! 先に止まってしまったのはユグドラシルだ! サイキックファントム、スピンフィニッシュ!!」

裕子「よしよし、まずはこのエスパーユッコが1勝ですね!」

小梅「輝子ちゃん……大丈夫……?」

輝子「……やっぱり、勝てない……か」

ジン「……ちょっと待て」

 
4 :◆UOewumIgpY :2017/01/30(月) 03:50:57.67 :jK2pNSdH0

菜々「なんですか?」

ジン「この試合は公式戦じゃあないよな?」

菜々「まぁ、一応は」

ジン「星の代打ちとして、僕がバトルをする。いいか?」

裕子「なんですと!? このエスパーユッコに挑戦ですか!?」

ジン「……負けないよ。僕には、323人の守護霊がついているんだからな!!」

小梅「さ、323人の守護霊……!」キラキラ

裕子「小梅ちゃん! どっちの味方なんですか!!」

ジン「お前には勝ちたい相手がいるんだろう……? いろんな奴に勝てるようにしなきゃいけないんじゃないのか……?」

裕子「……いいでしょう、エスパーユッコは負けません!!」

ジン「僕のベイは『ジェイルヨルムンガンド(J2).I(インフィニティ).Cy(サイクル)』だ」

菜々「両者の合意が取れたので、2ndバトル! レディー、セット!」

小梅「3!」

輝子「2!」

菜々「1!」

ジン・裕子『GO、シュート!!』


菜々「って、シュート時にジン君すごくのけぞったぁ!! おっと、実況しないと!」

菜々「ジン君のベイもまたスタミナタイプ! やはりセンター争いになるか!」

裕子「いっけぇ! サイキックシュート!!」

菜々「ヨルムンガンド弾かれたぁっ! これはまずいか……って、ええっ!?」

輝子「フヒッ!? 建て直した!?」

ジン「クククッ。これぞヨルムンガンドの必殺、アンデッドシュート!」

小梅「アンデッドシュート……!」キラキラ

裕子「だから!! どっちの味方なんですか!!」

菜々「すごい! 何度でも姿勢を制御し立て直す! まさにアンデッド!!」

裕子「まだです!! サイキックシュートその2!」

小梅「……特に何も変わってない……」


ガシャン!!


裕子「げ」

菜々「ヨルムンガンドのカウンターバーストが決まったー!
ジェイルヨルムンガンド、バーストフィニッシュで2ポイント獲得!!」

輝子「す、すげぇぜ!! 藍沢!!」

ジン「フッ……323人の守護霊のおかげさ……」

裕子「まだです! 次でバーストフィニッシュを決めれば……!」

 
5 :◆UOewumIgpY :2017/01/30(月) 03:52:03.99 :jK2pNSdH0

ジン「レフェリー、選手交代だ。星に戻す」

輝子「ファッ!?」

菜々「え、ま、まぁかまいませんけど……」

輝子「あ、藍沢……? ど、どうして……?」

ジン「お前なら……この力を使えると思ったんだ」

輝子「ジェイルヨルムンガンド……!」

ジン「信じろ、ベイを!」

輝子「……わかった」

菜々「輝子ちゃん、準備は良いですか?」

輝子「ああ。ベイはジェイルヨルムンガンド(J2).R(リング).Cy(サイクル)』で行く……!」

菜々「では、3rdバトル! レディー、セット!」

小梅「3!」

ジン「2!」

菜々「1!」

輝子・裕子『GO、シュート!!』


菜々「って、輝子ちゃんものけぞりシュート!? いや、驚いてる場合じゃない……」

菜々「また今回も激しいセンター争いだ! どちらのシュートが勝つのか!」

裕子「サイキックシュート!」

輝子「アンデッドシュート!」

菜々「両者のベイはセンターをお互いに譲らない! 一方が弾き出されればもう一方が弾き出そうとする!」

輝子・裕子『いけぇぇぇぇっ!!』



菜々「……! スピンフィニッシュにより、ヨルムンガンドに1ポイント! よって勝者、輝子ちゃん!」

輝子「か、勝った……!」

ジン「……良かったな。きっと323人の守護霊も喜んでるよ……」

輝子「藍沢……いや、ジン……その、ありがとう……フヒッ」

ジン「うっ……えーと……そうだな、輝子……ありがとう」

 
6 :◆UOewumIgpY :2017/01/30(月) 03:53:18.98 :jK2pNSdH0

裕子「いやぁ……勝てないわけですよ。藍沢ジン君が全国大会の出場者だったなんて」

小梅「……1回戦で負けちゃったらしいけど、凄いよね……『寝る間も惜しんで特訓してたから眠くてしょうがなかった』……って」

輝子「ああ……予備パーツのヨルムンガンドレイヤーとサイクルドライバー……結局もらっちゃったし……」

輝子「代わりのものが、私と小梅のCDでよかったのかな……?」

裕子「いいんじゃないですか? それに、勝ちたい相手が増えましたし!!」

輝子「……ふっ……」




輝子「ジン……ヨルムンガンドは地を這う毒蛇、そして私の好きなキノコは地に生える菌だ」

ジン「ああ……」

輝子「だけど、どっちも天に届く壁にたどり着けば、そこから天に向かって伸びていけるよな……」

ジン「なるほど……」

輝子「行こうじゃないか……天まで」

ジン「真っ逆さまに落ちるかもしれないぜ……?」

輝子「……落ちたら、もう上っちゃダメなんて……誰が決めた?」

ジン「……フッ。そうだな……もう1回這い上がればいいのか……」

輝子「次の大会……がんばれよ……!」

ジン「お前も、アイドル……しっかりな……!」


おわり

 
7 :◆UOewumIgpY :2017/01/30(月) 03:54:25.96 :jK2pNSdH0

中の人つながりで書いてみました。

実はもう一つ中の人繋がりあったけど、気づいた人はいたかな?

では、依頼出してきます。

 
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【SS速報VIP】星輝子「ベイブレードバースト?」
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