【SS速報VIP】渋谷凛「プロデューサー(女性)のことを恋したみたい……」
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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:46:39.56 :cu/Dm66l0

・プロデューサー(女性)が結構出番があります。
・百合一応注意


2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:47:11.66 :cu/Dm66l0

渋谷凛「そう、プロデューサー。女の人で、私より背が高くて、スタイルもよくて、美人で、スーツがきまっていて、とても気配りのできる、かっこよくて……」

凛「……うん、なんか自分で言ってて恥ずかしくなった」

凛「でも、プロデューサーのこと、意識しちゃうんだよね。なんか最近、プロデューサーの顔もちゃんと見れない感じ」

凛「朝起きると、まずプロデューサーのことを考えるんだ。それから、プロデューサーのことを考えて身だしなみを整えて……」

凛「プロデューサーに会うと、まともに近くで顔を見れないんだけど、遠くからプロデューサーをみたりするんだ」

凛「でも、他の人にはこんなこと言えないよ……ハナコ」

ハナコ ワンッ

凛「うん、皆のこと信用しているけど、女の人が女の人のこと好きって思ったら、皆ひくだろうな……」


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:47:38.06 :cu/Dm66l0

次の日 事務所

凛(プロデューサー、今事務所だよね……なんかプロデューサーのこと考えていたら、事務所に入るのも緊張する)

凛(髪、乱れてないよね……)サワサワ

凛(……よし、行こう)

ガチャ

凛「おはようございます……って、あれ?」

凛(プロデューサーも、ちひろさんもいない……)

女性プロデューサー(以下、P)「凛、おはよう」

凛「ひっ」ビクッ

P「何、そんな悲鳴あげなくてもいいじゃない」

凛「あ、ごめん。プロデューサー。あと、おはよう」

P「うん、おはよう」ニコッ

凛 カァッ

 
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:48:10.90 :cu/Dm66l0

P「あっ、凛、肩になんかついてる」

凛「えっ、あっ、ほんとだ。なんだろう……」

P「なんかのくずかな。今日、風強いからねえ。寒いし。おばさん、困るよ」

凛「まだ、お姉さんでしょ。プロデューサー」

P「へへっ、これでもおばさん初心者だよ。でも、確かにお姉さんの方が好きかな……」

凛(あ、プロデューサーが近い……)

P「ゴミ、とったよ。どうもなんかのビニールのかけらみたい」

凛(プロデューサー、良い匂いだなぁ……どこの香水使っているんだろう?)


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:49:01.02 :cu/Dm66l0

島村卯月「えっ、プロデューサーさんがどこの香水を使っているか、ですか?」

凛「うん、なんかハーブティーみたいな、さわやかな香りがしたんだ」

本田未央「うーん。しきにゃんに聞けば一発だと思うけど、私たちのプロデューサーと接点あんまないからなあ」

卯月「ところで、何でプロデューサーさんの使っている香水が気になったんですか?」

凛「えっ、あ、いや、たまたま良い匂いがしたから、気になっただけで……」

未央「ふーん……」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:49:34.73 :cu/Dm66l0

別の日 Pの運転する社用車の中

P「三人ともラジオのゲストの仕事、お疲れ!」

TP「お疲れ様ですー!」

P「今日は私も現場いけなくてごめんねー。でも、私も車の中でラジオきけたから、きいていたよ。3人とも良かったよ」

北条加蓮「そうなんだ。でも、プロデューサー、私のトークきいて、なんか思うところあったら詳しく聞きたいんだけど」

P「うーん、加蓮はもうちょっと積極的に話しても大丈夫だと思う。でも、凛や奈緒、パーソナリティさんのトークを聞きながら、ちゃんと自分らしさが出ていたトークをしていたよ」

加蓮「そっか……ありがと」

神谷奈緒「ねえ、プロデューサーさん。あたしは?」

P「奈緒は今日はちょっと積極的に話し過ぎたね。もうちょっと、周りのトークを聞きながら話したほうがいいかも」

奈緒「うぅん、そっかぁ……」

P「今日のトークテーマは『好きなもの』で、好きなアニメの話を振られたからしょうがないよ。でも、周りが困るほどトークしていたわけではないし、まあ、そこが奈緒っぽくて、かわいいから、大切にした方が良いよ」

奈緒「ううっ、かわいいは余計だ……」カァ

 
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:50:20.38 :cu/Dm66l0

凛(……聞けない)

凛(……プロデューサーの意見、聞きたいけど、ちょっとこわくて聞けないな……)

P「凛、どうしたの? 具合悪い?」

凛「えっ、いや、そんなわけじゃ」

P「そう、ならいいけど。なんかあったら言ってね」

凛「うん、ありがとう……」


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:51:19.43 :cu/Dm66l0

また別の日

奈緒「……ということがあったんだ。凛だったら、自分が調子悪くても、そこらへんはちゃんと聞くと思うけど、その時は黙っちゃってさ」

卯月「そんなことがあったんですね。凛ちゃん、最近様子がちょっと変ですよね……」

未央「そうだね。私も気になっているんだけど、ちょっとそこには触れちゃいけないオーラが出ている感じがしてさ……」

加蓮「……あのさ」

卯月「はい?」

加蓮「直接、本人に聞いてみない?」

奈緒「えっ、それはちょっと強引じゃないか?」

加蓮「うん、私もそう思う。でも、このままお互い黙っていても、変によそよそしくなっちゃうだけだと思う。凛も、何があったか知らないけど、凛もあのまま悩みを溜めちゃうタイプだから、ちょっと強引にでも話をきいた方が良いと思う」

未央「……そっかあ。そうだね。私も賛成」

奈緒「うん、あたしも良いと思う」

卯月「私も賛成ですが、凛ちゃんも敏感になっているので慎重にいかないと……」

加蓮「そうね。あくまで遊ぶていにして、まあ、そこから凛に聞いちゃう感じの流れで……みんな予定あいてる? 凛には私から予定きいておくけど……」


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:52:24.90 :cu/Dm66l0

休日 カラオケ

奈緒「はー! 久しぶりにこれ歌えてすっきりしたぁ!」

凛「この歌、歌いやすそうだね。アニメソングだからかな」

未央「確かに、子供向けの特撮とかアニソンとかって歌いやすいよねぇ。小学生の頃、兄弟で一緒に歌っていたなー」

卯月「私も何かアニメソング歌おうかなぁ」

加蓮「皆がそれなら、あたしはこれにしようかな」


凛(……凄く楽しいんだけど、なんか皆どこか気を使っている感じがする)

凛(私が悩んでいるの、バレバレなのかな……)

凛(……こういう時、プロデューサーならどうするんだろう?)


加蓮「……凛?」

凛「ん、あ、なに?」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:53:06.84 :cu/Dm66l0

加蓮「最近どうしたの? 何か悩んでる?」

凛「え?」

奈緒「ちょっとあたしたちも気になってたんだ。もしよければでいいけど、相談にのりたいんだけど……」

未央「話しにくかったら、大丈夫だよ。でも、もしできるなら、しぶりんの悩みをちょっとでも解決できたなあ、と思って……」

凛「……」

卯月「無理はしなくていいですからね」

凛「……ありがとう。正直に話すね。実は……」


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:53:59.53 :cu/Dm66l0

卯月「プロデューサーさんに恋した、って。あの、プロデューサーさんにですか?」

凛「うん、あの、女性のね」

未央「そっかぁ……そりゃ、大変だね……」

凛「大変という感じはないかな。でも、最近どんどん思いが強くなって、プロデューサーのこともまともに見れない。大変というか、やっぱ、ちょっとつらいかな……」

奈緒「うーん、相手は女性だろ。男の人へでも、告白するとか難しいのに……」


加蓮「……いいんじゃない?」

凛「え?」


12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:54:40.23 :cu/Dm66l0

加蓮「相手の人に思いをぶつけるのが、今の凛にとって一番じゃないかな?」

卯月「確かに、今の凛ちゃんはずっと思い詰めてて辛そうです」

未央「それなら、言っちゃった方が早い、か」

凛「でも、相手は大人の女のひとで、私は女子高生、女の人同士で、しかもアイドルとプロデューサーだよ? プロデューサーも困るだろうし、それで関係がギクシャクしちゃったら、仕事にも影響出て、皆に迷惑かけちゃう」

加蓮「うちのプロデューサー、そんなにヤワじゃないでしょ」

凛「……!」

奈緒「確かに、あたしたちのプロデューサーだもんな」

加蓮「まあ、ここまで話聞いちゃって、アドバイスしちゃったし、いざとなったら、連帯責任で何とかするからさ」

凛「なんとかって?」

加蓮「奈緒が次のライブで魔法少女の格好して、アニメソングメドレーを歌うってことで」

奈緒「えー! それ、連帯って言わないぞ、あたしだけじゃん!」


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:55:26.71 :cu/Dm66l0

凛(私は、加蓮のアドバイスと、皆の後押しをきいて、告白しようと思った)

凛(確かに、私たちのプロデューサーはそんなことで、他の人の態度が変わるような人じゃない。それは、今まで仕事をしてきて、私が一番知っていること)

凛(でも、これで変な方向行っちゃったら、私がプロデューサーと顔合わせにくい気もする……)

凛(……)

凛(それでもやろう。このままもやもやしていても、だめだ。やろう)


14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:55:59.21 :cu/Dm66l0

翌日 事務所 屋上


P「凛、どうしたの。二人きりで話がしたいなんて」

凛「あ、あのね、その……」

P「うん、どうしたの?」

凛(うわあ、プロデューサーがこっちずっと見てる……恥ずかしい……けど……!)

凛「私、プロデューサーのことが好き! プロデューサーとアイドルとかの間じゃなくて、その、私、プロデューサーに恋してるの! だから、その……」

凛(うわあ、言っちゃった。しかも思いっきり大きな声出ちゃった、恥ずかしいぃ……わかっていたけど、返事とか聞きたくない……どうせ、だめって……)

P「じゃあ、さ、明日、一緒にどっか行かない?」

凛「……へ?」

P「ちょうど私と凛、明日で休み被るんだよね」手帳ペラッ

凛「え、あ」

P「昼すぎから夜まで付き合ってほしいな。夜の食事をするときに答え返しても良い?」手帳パタン

凛「う、うん。明日は用事ないし、その時でも、大丈夫……」

P「じゃあ、そうしましょう。なんか、ごめんね」

凛「いや、その……」

千川ちひろ「プロデューサーさん、ここにいた! テレビ局の人から電話が来てます!」

P「はーい、わかりました、今行きます!……あの人かな……私の業務用携帯にかけろっていつもいってるのになあ」

P「じゃあ、凛、明日の午後1時に事務所の駐車場で待っててね」

凛「……」

凛「……あれ?」

 
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:57:25.22 :cu/Dm66l0

夜 凛の部屋

凛「なんか予想してない展開になった……」

凛「どうしようか、ハナコ」

ハナコ ワンッ

凛「……悩んでいてもしょうがないか」

凛「もう寝よう」

 
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:58:28.15 :cu/Dm66l0

翌朝 事務所 駐車場

凛「眠れなかった……」

凛「……ほんとは服装ももうちょっと考えていきたかったけど……」

ブロロロ…

凛(一台、車が止まった。車よくわかんないけど、青がおしゃれだな)

P「凛、おはよう!」

凛「あ、おはよう、プロデューサー……って、その車、プロデューサーの?」

P「うん、そうだよ」ニコニコ

凛(……相変わらず、笑顔がまぶしい)

P「早速乗りなよ」

凛「うん」

 
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 23:59:58.19 :cu/Dm66l0

車内

P「さあ、今日は遊ぶぞー!」

凛(……結局、返事はどうなるんだろう。というか、プロデューサーの私服ってはじめてみるな……)

凛(私服、意外とラフなんだ。ロングスカート似合ってるなあ)

P「今日のその凛の格好、いいね」

凛「えっ、そうかな」

P「すごくいいよ。やっぱ凛は綺麗で大人っぽいよね。女子高生とは思えないくらい。ほんと美人さんだよ」

凛「そ、そんなこと言われても……」カァッ

凛「ぷ、プロデューサーだって、その服、すごく、似合って、る……」ゴニョゴニョ

P「あはは! そんな声小さくしなくていいじゃん、もっとしっかり褒めてよ!」

 
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:00:37.50 :t5haRTEF0

凛「で、どこいくの?」

P「あ、そうそう。まずは買い物かなあ」

凛「買い物?」

……………

P「どう、このお店?」

凛「へぇ、なんか私好みのレディースばっかだ……こんなお店があるんだ……」

P「うん、凛の家とか、うちの事務所から離れているけど、シックな感じのファッションが結構品揃えいいんだよね」

凛「見て、いいの?」

P「うん、気に入ったのあったら持ってきて」

凛「え、プロデューサーが買ってくれるの? なんか悪いよ」

P「いーの、いーの。凛にはいつもお世話になっているから、私からのお礼だよ」

凛「う、うん」

凛(お世話になっているって、お世話になっているのはこっちのほうなんだけどな……)

 
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:01:33.24 :t5haRTEF0

街中

P「あー、楽しかった! もっと買わなくてよかったの?」

凛「うん、ありがとう。むしろ、色々とコーディネートしてくれてありがとう。やっぱプロデューサーは服装選びとかもうまいよね」

P「いやいや、そんなことは……ん?」

凛「? どうしたの?」

P「ちょっと、ここも寄って良い?」

凛「香水のお店?いいけど」



P「あっ、あった。これ買っていくね」

凛「それ、いつもつけているやつ?」

P「そうそう。よくわかったね。職場でもつけているんだ。そんなにきつい匂いじゃないから、結構好きなんだよね」

凛「ふーん、そうなんだ」

 
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:02:31.54 :t5haRTEF0

車内

P ~♪

凛(なんか、いつもの仕事の時のプロデューサーと違うな。なんか楽しそう)

P「ん? なんか私の顔についてる?」

凛「いや、なにも……」

P「やっと凛がこっち見てくれた。うれしいな」

凛「えっ」

P「最近、うつむいてる凛ばかり見るからさ」

凛「あっ、ごめんね」

P「ううん。好きな人の顔を見れないのは、当然のことだと思うよ」

凛「ううっ……」

 
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:03:19.45 :t5haRTEF0

博物館 ドレス展

P「ここの特別展、見たかったんだよねー。ヨーロッパからの、昔の貴重なドレスも多数展示してあるってさ、気になってて」

凛「へぇ、意外」

P「そう? 私、結構こういう服好きよ」

凛「そうなんだ」

P「これでもね、小さい頃の夢はお姫様だったの」

凛「似合いそうだよね」

P「私はその時、そう思わなかった。お姫様の夢をあきらめた後は、ウエディングプランナー、ドレスメーカー、洋服屋さん、古着屋さん……結局、どれにもならなかったけどね」 

 
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:04:58.60 :t5haRTEF0

P「凛には夢があるの?」

凛「うーん、今はアイドルの仕事でもっと色んなことやってみたいかな。でも、小学4年生くらいまではいろんな仕事になりたいって言ってたな。はじめは近所のローソンの店員さん、婦警さん、飛行機のANAのキャビンアテンダント。一番周りをびっくりさせたのは、曲芸飛行のブルーインパルスのパイロット」

P「……」

凛「なんか、何になっていいか、わかんない感じだよね。プロデューサーの夢は、なんか統一性があるっていうか、一直線だよね……」

P「くくっ……あははは!」

凛「?」

P「ご、ごめん。凛の夢を笑うつもりは全然ないんだ。でも…ふふっ!」

凛「何がおかしいの?」

P「気づかないの……? ローソンの店員さんは青を基調とした服だし、警察官の制服も青いし、ANAのカラーは青……ふふふっ」

凛「あっ……」カァ

P「それで、『ブルー』インパルス……ひひひっ! ははは!」

凛「もう、笑い過ぎ!」

 
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:05:45.13 :t5haRTEF0

車内

凛 ムスッ

P「まだ怒っているの?」

凛「別に……」

P「はは、怒っているね」

凛「でも、ドレス、綺麗だったな。プロデューサーも色々と教えてくれたから、楽しかった」

P「よかった」

凛「プロデューサーって、色んなこと知ってるよね。気配りもできるし、かっこいいし……」

P「買いかぶりすぎだよ。私は、凛や、他のアイドルのほうが輝いて見えるな」

凛「え」

P「私はお姫様になりたかったけど、背が高いし、そもそもお姫様って何だと思って、その夢をあきらめた。ウェディングプランナーも大変そうで、なんか自分と違うとか思って……」

P「そうやって、夢が小さくなって、消えちゃったんだよね……」

凛「……」

P「私ね、凛の小さい頃の夢、ほんとに素敵だなと思う」

P「青ばっかなのはちょっと面白かったけど、夢が広がっていく感じがしたんだよね。それで、今アイドルで夢見てるって、ほんとうにきれいで、素敵だよね」

 
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:06:52.49 :t5haRTEF0

P「夜はレストランで食事をとってあるけど、その前に寄るところがあるんだ。少し歩くよ」

凛「うん、ここに車止めるの?」

P「そう。夜は私、お酒飲むから。帰りはタクシーで帰ろう」

凛「ええ、なんか色々と悪いね……」

P「いいの、気にしなくて。私も楽しいし」


P「……今日も寒いよね」

凛「プロデューサーって、もしかして寒がり?」

P「というか、気温にちょっと敏感なんだよね、着込めば暑くなるし……ックション!」

凛「(くしゃみかわいい)……大丈夫?」

P「うん、もうちょっと暖かいと思っていたんだけどなあ。もっとちゃんと着込めばよかった」

凛「じゃあ、私のマフラー、使う?」

P「え、いいの? 凛は寒くない?」

凛「いいよ。私、着込んでるし」

P「ありがとう……へへっ、あったかーい」

凛(かわいい……というか、私のマフラーをプロデューサーが巻いてるってちょっとドキドキする……)

 
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:08:06.78 :t5haRTEF0

P「着いた、ここだよ」

凛「ここって、ドレスのレンタルしているお店?」

P「そう……ここでね……」


凛「……どう?」

P「わぁ、綺麗! 青いドレスが冴えるね」

凛「こんなの、はじめて着たよ……プロデューサーも赤いドレスいいなぁ」

P「ふふ……こういう大人っぽいドレス、凛に着せたかったんだよね」

凛「あんまり着たことなかった……結婚式とかも小学生以来だし、パーティにいくみたいね」

P「まあ、似たようなものよ」

 
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:08:36.28 :t5haRTEF0

高級レストラン 個室

ウェイター「どうぞ」

P「ありがとう」

凛(すごいなあ……こんな凄いお店はじめてだ)

ウェイター「これから、シェフがいらっしゃいますので、少々お待ちください」

P「わかりました」


28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:09:29.91 :t5haRTEF0

P「一応コース料理を頼んであるからね」

凛「ねぇ、プロデューサー」

P「ん?」

凛「あの……告白の答え、夜の時に聞かせてくれるんだよね?」

P「うん。そうだね」

凛「聞きたいんだけど……」

P「うん。じゃあ、早速言おうか」

凛 ドキドキ

P「あのね……」

 
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:09:55.16 :t5haRTEF0

シェフ「失礼いたします」

凛「あ……」

P「あ、どうも~」

シェフ「わたくし、当店のシェフでございます。私から、今回のコース料理のご紹介と、飲み物を承ります」

シェフ「では、まず前菜から……」

凛(あああ……聞きかけていたのに……余計にもやもやする)

P「……今日のメインディッシュ、お肉はどこのを使っているの?」

シェフ「ええ、今日は……」

凛(プロデューサー、色々ときいてるけど、私にはわからないな……)

凛(でも、プロデューサー、なんか楽しそう。今日はプロデューサーの色んな顔がみれて良いなあ)

凛(香水何を使っているのかもわかったし、ドレスが好きなとこも見れた。嬉しそうに笑っているところ、普段見ない服装、昔の夢の話……)

凛(……)

 
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:10:42.68 :t5haRTEF0

P「うん、やっぱりワインはその料理に合うのを選ばなきゃね。でも、凛にはまだ早いよね」

凛「……」

P「あのね、私、結婚するの」

凛「え……」

 
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:12:05.95 :t5haRTEF0

P「ちょっと前に、彼からプロポーズされて決めたんだ」

凛(嘘……)

P「だから、まだ皆には話してない。上司やちひろさんにもね」

凛(いやだ……)

P「でも、この機会だから、凛には言っておこうと思って――」

凛「やだ!」ガタン!

P「……」

凛「プロデューサー、ごめん。でも、お願い。まだ私や、私たちと一緒にいて」

凛「私、まだアイドルでやりたいこと、いっぱいあるっていったよね」

凛「それをプロデューサーと一緒にやっていきたいの。お願いだから、一緒にいて」

凛「わがままで身勝手だとわかってる。でも、私、今、プロデューサーが目の前からいなくなったら、ほんとに……」ポロ

凛「ごめんなさい……でも、でも……」ポロポロ

P「……あー、やっちゃったなあ……」

 
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:12:57.54 :t5haRTEF0

P「私、まだ、全然、凛のこと、わかっていなかったね……」

P「そうだよね、凛だって女の子だもんね、ごめんね……そりゃ、混乱するよね」

凛「ううっ……グズッ……ひっく」ポロポロ

P「ほら、ハンカチ。涙拭いて」

凛「ありがとう……」

P「ほら、座って。深呼吸してみ……」

凛「……うん」

 
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:14:16.74 :t5haRTEF0

P「落ち着いた?」

凛「……うん、ごめんなさい」

P「いや、私の言い方が悪かったね。はじめにいっておくと、仕事はやめるつもりはないよ」

凛「え、そうなの」

P「うん、まだやることいっぱいあるしね。事務所にも言うけど、やめるつもりはないよ」

凛「なんだぁ……」ホッ

P「……でもね、本当のこと言うと、すごく悩んだんだ」

P「彼とは、中学生の頃からの同級生で、腐れ縁なんだよね。高校の時に恋人になって、ずっと付き合ってた」

P「そんな彼と結婚したかったけど、仕事も大切にしたかった。彼も仕事で忙しかったし」

P「でも、こないだプロポーズされて、そこでちょっと考えちゃった」

P「仕事もしたいし、結婚もしたい。そのことを彼に話したら、『じゃあ、結婚してから考えないか』って」


35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:15:16.65 :t5haRTEF0

凛「……いい人、だね」

P「うん、優しいよ。たまにドジだけど、基本しっかりしてるし」

P「彼、夢を追いかけていて、それでヨーロッパに行ったりして、私とも会ってない時期があったの。メールとかのやりとりはしていたけどね」

P「でも、正直、これから不安だよ。お互い忙しいと思うし、会える時間もどうなるか不安。結婚生活は不安だよ、できるかどうか……」

凛「……でも、私、できると思う」

P「……どうして?」

凛「わからない。わからないけど、プロデューサーならできそう。私も、さっきあんなこと言っちゃったけど、応援したい」

凛「……まだ、気持ちはまとまってないけど、いつか、私も、プロデューサーも、いつまでも一緒に仕事はできないんだね……」

凛「……私、今までプロデューサーに支えてばかりだったけど、私がいつか、プロデューサーを支えたいな、なんて……」

P「もうなってるよ」

凛「え……」

P「もうなってる。凛は私の支えだよ……みんなそう、加蓮も、奈緒も、未央も、卯月も……他のアイドルも……みんなそう」

P「私もそんなみんなの支えになりたいと思っている。あのね、私は、アイドルとプロデューサーはお互いを支えっていくものだと思うの」

P「そういう意味では、アイドルとプロデューサーは相棒とか、パートナー同士だと思うんだ」

P「だから、私は凛の支えになっているかもしれないけど、凛も私の支えになっているの」

 
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:16:24.02 :t5haRTEF0

P「だから、ごめんね。凛の恋する気持ちは、私は受け取れない。まどろっこしい真似をしてごめんね」

凛「ううん、いいの。そうじゃなかったら、私も納得しなかったと思うし」

凛「それに気が付いたことがあるんだ」

P「?」

凛「なんていうか、これは恋じゃなくて、憧れなんじゃないかって」

凛「私、これまで恋とかしたことないけど、今日、プロデューサーと遊んでみて、なんか違う気がしたんだ」

凛「それでね、婚約者さんの話をしている時のプロデューサーをみて、プロデューサーとその人が幸せになってほしいって思った」

凛「その時、ふと思ったんだ。ああ、私、恋してたんじゃなかったって」

凛「困ったとき『プロデューサーならどうするだろう』って思ってた。プロデューサーのしぐさや考えをみて、マネしたいと思った」

凛「そんな思いが膨らんで、好きになったんだと思う」

 
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:17:25.77 :t5haRTEF0

P「こないだ、ラジオでたよね。トライアドプリムスの3人で、トークテーマ『好きなもの』っていうの」

凛「あったね」

P「あれ聞いたときね、私うれしかった。ちょっと不器用な感じはしたけど、好きなことを一生懸命話そうとするところは良かった。凛らしかったよ」

P「私ね、凛は変わったと思った。はじめ会ったときの『ふーん、アンタが私のプロデューサー?』なんて言ってた頃と、ずいぶん変わった」

凛「ちょっと、恥ずかしいかな……」

P「それはそれでらしくてかわいいけどね。でも、今、一生懸命に歌とか、アイドルの仕事がとても好きで頑張ってますって言ったとき、本当に感動したよ」

P「……世の中、何があるかわからないなって改めて思ったよ。これから、どうなるかわかんないけど、凛には凛の人生をしっかり歩んでほしいな」

P「私は、あなたのプロデューサーだけど、凛のことは、たとえアイドルをやめても、何があっても応援するから」

凛「……うん!」

 
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:18:32.14 :t5haRTEF0

P「あ……そうそう」ガソゴソ

凛「?」

P「これ、凛にプレゼント」

凛「これ……香水」

P「うん、凛に合うな、って思ったの? どう?」

凛「うん、これ、ほしいと思っていたんだ。ありがとう」ニコ

 
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:19:30.67 :t5haRTEF0

シェフ「お待たせいたしました。前菜でございます」

P「わー、おいしそう!」

シェフ「きっとお口に合うと思いますよ」

P「うん」

凛「……あの」

シェフ「はい、いかがされましたか?」

凛「もしかして、そのシェフさん、プロデューサーの婚約者?」

P「!?」

シェフ「……え、喋っちゃったの?」

P「えー、いや、婚約したことは話したけど……どうしてわかったの?」

凛「いや、なんかプロデューサーもシェフの人とよく話していて幸せそうだと思ったし。シェフさんも、プロデューサーと話していて、嬉しそうだなと思ったから……」

P「……ふふ、はは、あっはっは!!」

シェフ「いやー、凄いね。君。鋭いなあ……」

P「凛はすごいなあ。かなわないよ!」

 
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:20:22.60 :t5haRTEF0

凛「それから、その日はプロデューサーとは二人でしかできない話をしたよ、すごく楽しかった……」

凛「次の日は仕事だったけど、プロデューサーの目をみてちゃんと話せるようになった」

凛「プロデューサーもそれからしばらくして、皆に結婚することを伝えていた」

凛「私も、他のみんなにも、ちょっと印象が変わったって言われた」

凛「加蓮、奈緒、未央、卯月……みんなにもちゃんとどうなったか話したよ」

凛「みんな、ほっとして、よかったね、っていってくれた」

凛「プロデューサーとも、しっかりやっているよ。色々と忙しいけど、皆で支え合ってやってる」

凛「そう。それで、明日はプロデューサーの結婚式なんだ」

凛「プロデューサーの花嫁衣裳しっかりと見なきゃ」

ハナコ ワンッ

凛「だから今日はもう寝なきゃ……ね、ハナコ」

 
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:21:38.29 :t5haRTEF0

結婚式 教会前

卯月「プロデューサーの花嫁姿ドキドキします」

未央「早く見てみたいなあ……」

奈緒「ブーケトス、緊張してきた……」

未央「なんでかみやんが緊張するの?」

奈緒「いや、だって、ほら、飛んで来たらどうしようかと思って……」

未央「受け取る気まんまんだね!」

卯月「奈緒ちゃんはかわいいですね!」

奈緒「なっ、そんな、違……!」



凛「なんかあの三人、すごく盛り上がってる……」

加蓮「ほんと。凛も緊張しているでしょ」

凛「うん、まあ、正直……」

 
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:22:35.29 :t5haRTEF0

加蓮「今日、いい香水つけているね」

凛「うん、プロデューサーからもらったんだ」

加蓮「へえ、いいなあ」

凛「あのね、加蓮、ありがとうね」

加蓮「? 何が?」

凛「告白すればいいってアドバイスしてくれたから、私、告白できた。あとで未央にもきいたけど、あの時も加蓮が言って、私に悩みを打ち明ける場をセットしてくれたんだね」

凛「そうじゃなきゃ、私もずっともやもやしっぱなしで、何も変わらなかったと思う」

加蓮「……あのね、実は私も、凛と同じ気持ちだったんだ」

凛「えっ」

加蓮「凛が告白する前だよ。私の体のこととか気を使ってくれて、他にも気配りしてもらって、それからすごくいいなって思ったの」

加蓮「でね、二人きりになって、プロデューサーに思いをぶつけてみたの。そしたら『私には彼氏がいるんだ』って言われた」

加蓮「最初はびっくりした。で、私もその後、ちょっと二人で遊びにいって、私の話をきいてもらったり、プロデューサーからの話もきいたんだ」

凛「そうなんだ……」

加蓮「凛はもやもやしたかもしれないけど、私、なんかちょっとうらやましく思っちゃった。なんか態度が違うな、と思って」

凛「まあ、プロデューサーもあの時期にあんなこと言われたから、動揺したんだと思う。プロデューサー、ああみえて不器用なところあるから……」クスクス

加蓮「そうそう……」クスクス

 
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:23:07.51 :t5haRTEF0

未央「あっ、花嫁きた!」

卯月「プロデューサーさん綺麗……」

奈緒「ああ、なんか普段のプロデューサーさんと全然違うなあ……」


加蓮「綺麗だね……」

凛「そうだね……」

 
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:25:06.36 :t5haRTEF0

P「ブーケトス、いきまーす! えい!」ヒョイ


凛「えっ……」ポン

未央「おっ、しぶりんが受け取った!」

卯月「凛ちゃんやりましたね!」

奈緒「あー! いいなあ!」


加蓮「凛、やったじゃん。次に結婚できるって」

凛「うーん、まだそのつもりはないかな。でも……」

加蓮「でも?」

凛「うれしいから、とっておこう」



おわり

 
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/15(日) 00:28:39.57 :t5haRTEF0

以上です。
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【SS速報VIP】渋谷凛「プロデューサー(女性)のことを恋したみたい……」
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