【SS速報VIP】神谷奈緒「かわいいをもう一度」
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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:11:47.05 :hPgYvcmo0

アイドルマスターシンデレラガールズ 神谷奈緒のSSです

書き溜めありです


2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:12:29.69 :hPgYvcmo0

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【 事務所・Pのデスク 】


奈緒「Pさん、おはよ」

奈緒P(以下P)「おー、奈緒おはよう。今日もかわいいな」

奈緒「……ん」

P「……」

奈緒「な、なんだよ?」

P「照れを隠す奈緒はかわいいなぁ!」

奈緒「はあぁ!? 別に隠してないし! 照れてなんかないし!」

P「かわいいかわいい。よし!ここからは仕事の話だ。座って」

奈緒「はぁ……朝から疲れるよ、まったく」

P「まぁそう言うなよ。で、これが今度の仕事。旅行雑誌の表紙モデルだ」

奈緒「……"雪も溶かすアツいデートスポット大特集"!? なんだよコレ!」

P「今奈緒が言った通りだよ。表紙もかわいく撮るんだってさ。事務所の近くにファッション街があるだろ? そこで撮影だ」

 
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:13:27.01 :hPgYvcmo0

奈緒「これはあたしには合わないだろぉ!? かわいくなんて無理だ!」

P「奈緒はかわいいよ」

奈緒「っ……! またかわいいかよ!? ……Pさんはあたしの事、本当にかわいいって思ってんのか?」


言い終わった後に気がつく

あー、これは聞いちゃダメな質問だ


P「本当に思ってるよ。奈緒はかわいい。俺がスカウトした女の子だ、かわいいに決まってる」


案の定……なんでこの人は恥じらいもなく、こんな台詞を言えるのだろう

そしてその言葉を聞いて嬉しくなるあたしもあたしだ……


奈緒「わかった! わかったからもう言うな! ばか! はぁ……やるよ、この仕事。Pさんがあたしの為に持ってきてくれた仕事だしな」

P「奈緒なら受けてくれると思っていたよ。すぐに先方に話しておく。俺も頑張るから一緒に頑張ろう、奈緒」

奈緒「う、うん!……へへ」

P「いい笑顔だ。かわいい」

奈緒「なっ! またかわいいって言いやがったなぁ~!ばかぁ!」

 
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:14:06.18 :hPgYvcmo0

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【 休憩室 】

加蓮「ふーん、良かったじゃん、モデルの仕事。なんで悩んでるのさ」


アイドル仲間の北条加蓮は、お菓子をポリポリ食べながらそう答える


奈緒「だってよぉ……モデルなんて初めてで、どうやっていいか分かんなくてさ。かわいくしろって言われても……」

加蓮「(普通にかわいいんだけど……)そうだ! だったらさ、あの服着ればいいじゃん!」

奈緒「あの服?」

加蓮「ほら! クリスマスの時の! 奈緒Pさんに見せたいからって着てきたじゃん!」

奈緒「あ、あれか!? 無理無理無理無理! 」

加蓮「えー、超かわいかったのにー。残念だなー」


加蓮がソファの背もたれにワザとらしく体重を乗せる

また煽って着せる気だな……

でも、あたしは着ないぞ。あの服は……

 
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:14:50.96 :hPgYvcmo0

奈緒「あの服は着ない! それに……あれはPさんの為に……」

加蓮「……」ニヤニヤ

奈緒「あ! 加蓮、今のは違う! そういう意味じゃなくて!」

加蓮「あーもう! 奈緒かわいい~~! 奈緒Pさんの事、そんなに好きなんだー」

奈緒「す、す、好きじゃない! 好きじゃないから~~~!」

加蓮「へ~~……ま、それでも気持ちは分かるよ」

奈緒「……え?」

加蓮「私もプロデューサーさんとデートする時の服、それ以外じゃ着ないもん」

奈緒「デ、デート……やっぱり加蓮Pさんと付き合ってるのか!?」

加蓮「ご想像にお任せしまーす。奈緒も奈緒Pさんと頑張ってね」


そう言うと加蓮は足早に去って行った

デート、か。

……ちょっと、ちょっとだけ、羨ましくなった


奈緒「そんな事より!……やるしかない、か」

 
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:15:26.41 :hPgYvcmo0

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【 撮影当日・夜 】

結局、撮影用の服は事務所から借りた

Pさんからは何も言われず、一緒に撮影現場に向かった


P「奈緒、頼むな。かわいく行こう」

奈緒「かわいく……かわいく……」

P「そう緊張するなよ。いつも通りの奈緒でいい。大丈夫さ」

奈緒「なんだよその自信は」

P「奈緒を信じているから。出来るな?」

奈緒「……まぁ、やってみるよ」

スタッフ「こっちは準備オッケーです! 撮影いけますか?」

P「了解、いけます。……奈緒、行こう」


あたしはPさんに連れられて撮影場所に入る

階段を下った所から振り向いて上を見上げる構図だそうだ

……イメージは"彼氏が下りてくるのを待つ女の子"

……あたしに出来るだろうか……

 
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:16:07.87 :hPgYvcmo0

ディレクター「それじゃあ始めますか。最初に何枚か撮るから慣れてちょーだい」

奈緒「あ、はい! お願いします」


あたしは階段を数段下り、立ち止まって振り向く


ディレクター「んー、笑顔が足りないなぁ。もっとニコっとして!」

奈緒「は、はい!」


笑顔、笑顔

あたしはもう一度振り向いて笑顔を見せる


ディレクター「固いなぁ……ま、最初はこんなもんかな。カメラさん撮って」

___


ディレクター「うーん……P君どうだい? 固いよねぇ」

P「固いですね、いつも以上に表情がぎこちない」

ディレクター「先方さんの依頼は"自然な笑顔"だからねぇ。これじゃ作りものの笑顔だ」

P「……! でしたらディレクター、1ついいですか?」

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8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:17:13.60 :hPgYvcmo0

奈緒「はぁ……」


上手くいかないなぁ

……Pさんとディレクターさんはずっと話こんじゃってるし

なんとかしないと。Pさんの期待に応えなきゃ

あ、話終わったみたいだ。Pさんがこっちに来た

……まず謝らなきゃ


奈緒「あ、Pさん。あのさ……」

P「奈緒、ちょっといいか?」

奈緒「ん、うん?」


Pさんがあたしの隣に座る


P「率直に言うけど、さっきの奈緒の笑顔はダメだ」

奈緒「っ!……」

P「そんな顔するなよ。奈緒が緊張しているのは分かる。雑誌のモデルは初めてだしな」

奈緒「……うん、緊張してる。だってさ、あたし……笑顔ってどうやって出すか分からなくて。だからさっきみたいな、
    ぎこちない感じになっちゃって」

P「無理に笑顔を出さなくてもいい。俺に考えがあるんだ」

 
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:17:52.25 :hPgYvcmo0

奈緒「なんだ?」

P「俺を見てくれ」

奈緒「……は、はぁぁ!?」

P「奈緒は気づいていないかもしれないけど、俺といる時の奈緒は良い笑顔が出ているんだ」

奈緒「……え?」

P「とても奇麗で、純粋な笑顔だ。あの笑顔が欲しい」

奈緒「な、な、な……」


何を言ってるんだ、この人は!

き、奇麗? あたしが!?

しかも、Pさんといる時だとーー!?

あ、あたしは知らないうちにPさんに笑顔を向けていたのか!?


P「落ち着いて。だからさ、俺が階段の上で立ってるから、奈緒は振り向いて俺を見てほしい」

奈緒「え……えぇ!? む、無理無理! は、恥ずかしすぎるってば!」

P「大丈夫、奈緒なら出来るさ。俺を信じて」


信じろ、なんて…………でも、そう言ってくれて気が楽になった


奈緒「……わかった。Pさんにそう言われたら、やるしかないよな」

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10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:18:27.14 :hPgYvcmo0

ディレクター「次で決めちゃおうか! じゃあP君頼むよー」

P「はい、お願いします」

奈緒「……」

P「奈緒、俺を見るんだ。いいかい?」

奈緒「うん。もう大丈夫。行くよ、Pさん」

P「いい返事だ。それじゃあ始めようか」


あたしは階段を下りる

半分ほど下ったところで後ろを振り向いて見上げる

……Pさんがいる

いつもあたしを助けてくれて、いつもあたしと一緒にいてくれて、一緒に悩んで、一緒に泣いて、一緒に笑ってくれる

あたしはそんなPさんが……

Pさん、いつもありがとう……


奈緒「……へへ」

___

 
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:19:11.32 :hPgYvcmo0

ディレクター「文句無し。最高の笑顔だ」

P「えぇ、最高です」

奈緒「あ、ありがとうございます!」

ディレクター「よくがんばったよ、神谷君。やはりP君が上にいたから……う~ん、これは青春だな」

奈緒「は?……え?」

ディレクター「いやいや、それより本当に良かったよ。これなら先方さんも大喜びだ」

P「そうですね。写真が出来次第、私が持っていきます」

ディレクター「頼んだよ。じゃあこっちは撤収作業があるから、ここで解散だ。お疲れ様」

奈緒「お、お疲れ様でした!」

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【 控室 】


P「よし!改めて、今日はお疲れ様。頑張ったね、奈緒」

奈緒「ん。Pさんの……おかげ、だから。その……ありがと」

P「おう」ニヤニヤ

奈緒「あぁぁ! もうニヤニヤすんな! ばか!」

P「ごめんごめん。ほら、着替えてくるといい。事務所の外で待ってるから」


はぁ……あたしが少し素直になったら、からかいやがって~~!

…………よーし、こうなったら……

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12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:20:04.36 :hPgYvcmo0

【 外・事務所駐車場 】


奈緒「あ、あの!……Pさん、お待たせ」

P「おー。それじゃあ帰……」

奈緒「……」

P「奈緒、その服……」

奈緒「……」


あたしは"あの服"を着た

クリスマスの日に着た、あの服を


P「……クリスマスの時の服か」

奈緒「さ、最初は……この服を着て、写ろうと思ってたんだ」

P「……」

奈緒「でも、これは……この服は特別だから……えと、その……」

P「奈緒」

奈緒「な、なんだ?」

P「実はね、今日の撮影、俺も最初はその服で写そうと考えていた。それでも俺はやめた。なんでか分かるかい?」

奈緒「……わかんない」

P「その服、俺のために着てくれたんだろ? 前に渋谷さん達から聞いたよ」

奈緒「!!!」

 
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:21:42.17 :hPgYvcmo0

P「奈緒が俺のために一生懸命選んで着てくれた服。俺はね、それを他の人に見せたくなかった」

奈緒「Pさん……」

P「公私混同かな? でも、それでもいい」


Pさんの、まっすぐな気持ち

すごく暖かい

……あたしも、素直に……まっすぐに……


P「かわいいよ、奈緒」

奈緒「う、うん……あたし、……あたしも! 見せたいのはPさんだけ! クリスマスにPさんに見せたいから、
未央や凛達に手伝ってもらってこの服を買ったんだ!Pさんに喜んでほしいから!
いつもあたしの事を……か、かわいいって言ってくれるPさんに、もっとかわいいって言ってほしかったから!」

P「可愛いよ、奈緒」

奈緒「っ!!!」


Pさんに、抱きしめられた

え? え? どうしよ

あたし、どうすれば


P「可愛い」

奈緒「……あああああのあの、Pさん、あ、あたし、いま、Pさんに」

P「嬉しかったよ、また着てくれて。すごく可愛い」

奈緒「………………うん」


いつもの"かわいい"と違う"可愛い"

ずっとずっと、Pさんの気持ちが込められた"かわいい"だった

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14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:22:31.84 :hPgYvcmo0

P「おっ……と。いくら人がいなくても、外でこれはヤバいな。完全に甘い雰囲気に呑まれてた」

奈緒「あ、甘いって……は、恥ずかしい……」


あたし、Pさんと抱き合っちゃった……

抱き合っちゃった!

どうしよう、顔が熱い。心臓がすごくバクバクいってる

でも……すごく幸せな気分だ


P「奈緒、おーい」

奈緒「はっ……! な、なんだよPさん!?」

P「これから、ご飯でも食べに行かないか?」

奈緒「ご、ご飯……?」

P「この前さ、良さそうなレストランを見つけたんだ。車で少し走れば着くから、どうだ?」

奈緒「……うん、行くよ。行きたいな、Pさんと一緒に」

P「決まりだな。それじゃあ一緒に行こうか」


Pさんはあたしに手を伸ばす

あたしは少し恥ずかしがってその手を取る

Pさんはニコっと笑う

あたしも、笑う


P「いい笑顔だ、奈緒」

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15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:23:15.09 :hPgYvcmo0

【 数日後・事務所 】


奈緒「Pさん、おはよ!」

P「おはよう、奈緒。今日もかわいいな」

奈緒「……ん」

P「お、照れてるな。よしよし」

奈緒「そりゃ照れるに決まってるだろ! ばか!」

P「奈緒はかわいいなぁ! 頭なでなでしてやろうか」

奈緒「うわっ! おいPさん! やめろ! やめろって~~!」


あれから、あたしとPさんの関係は少し変わった

お互い、前よりスキンシップが増えた気がする


P「っと、じゃれ合うのはこれくらいにして、奈緒はレッスンを」

奈緒「あー、Pさん、あのさ」

P「どうした?」

奈緒「んーと、その……今日さ、仕事終わったら……遊びに行きたいなーって……思ったり」

P「……あぁ。行こうか、2人で」

奈緒「うん! ありがとな、Pさん」

P「素直になった奈緒もかわいいな。いつものツンデレ奈緒もかわいいけど」

奈緒「う、うるさいな! 茶化すなよ!」

P「悪い悪い。それで、今日はあの服、持ってきてるのか?」

奈緒「そうだけど……ほんとPさんはあの服好きだよなー」

 
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:23:59.11 :hPgYvcmo0

Pさんが好きなのはあたしじゃ無くて服なのか?

ちょっとだけ服に嫉妬した


P「服も好きだけど、俺は奈緒が好きだよ」

奈緒「…………へ!?」

P「さて、仕事仕事! 資料はどこだったかな……」

奈緒「待て待て! Pさん、今のは!」

P「お仕事だぞー」

奈緒「逃げる気だな!? そうはいくか!」


どこかへ行こうとするPさんに、あたしは前から抱きついた

さっきの言葉がまた聞きたいから


P「おわっ!! 奈緒!? ここじゃマズイって!」

奈緒「は、離すもんか! もう一回言わないとダメだからな! ……ばか」

P「……可愛いな、奈緒は。それじゃあもう一回言うよ」

奈緒「うん」

___


【 物陰 】


凛「奈緒、かわいい」

加蓮「かわいい」

 
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/14(土) 02:24:25.32 :hPgYvcmo0

終わりです

限定SSR奈緒の衣装は特訓前も後もどちらもかわいいですね

依頼出してきます

 
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