これはモバマスssです


2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:21:47.60 :TZamBsbEO

P(最近、机の下に潜り込むアイドルが多いらしい)カタカタカタ

P(机の下にいると、いい事があるとかなんとか)カタカタカタ

P(でも実際足元にいたらなんか落ち着かなくない?)カタカタカタ

P(そう思った俺は先手を打った)カタカタカタ

P(そう、俺自身が机の下で仕事をすれば誰にも入られずにすむ!)カタカタカタ

P(…完璧だ…完璧な理論武装だ)カタカタカタ

P「ふぅ、完璧過ぎて自分が恐ろしいぜ」カタカタカタ

フレデリカ「わぁお、プロデューサー完璧だったのー?」

P「あぁ!俺は何時でも完璧さー!」

フレデリカ「じゃー早く仕事終わらせてご飯食べに行こ~!」

P「おう!…ん?」

P(なんだろう…真上から声が聞こえる気がする)


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:22:20.03 :TZamBsbEO

P「なぁ、フレデリカ。なんか真上から声が聞こえるんだけど」

フレデリカ「それはもちろん!フレちゃんは頂点に立つべきアイドルだからねー」

P「そうか、いい意気込みだ。ところでなんで真上から声が聞こえるんだ?」

フレデリカ「気になるなら見てみたらいーんじゃない?」

P「そう言えばお前今日スカートだよな?」

フレデリカ「そーだよ?」

P「もしフレデリカが机の上に居たとしよう、色々よろしくないよな?」

フレデリカ「そーかなー?」

P「そうなんだよ、多分」


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:22:53.90 :TZamBsbEO

フレデリカ「それにほら、ホントにアタシか机の上に居るか見てみないと分かんないよ」

P「声で大体分かるけどな」

フレデリカ「実際に観測するまで分からない、シュワルツネッガーの猫だよ!」

P「おしい、あと5文字変えれば正解だった」

フレデリカ「シュレーディンガーのアーニャン!」

P「せめてみくにしない?猫アイドルの第一人者だぞ?いやどちらにせよ死ぬからダメだけどさ」

フレデリカ「もー、プロデューサーのワガママ!」

P「ふひひ…すまん…」

フレデリカ「それ輝子ちゃんの気持ち?」

P「いえす、折角机の下に入ったんだからやっとくべきかなって」

フレデリカ「そっかー、似てなさ過ぎて気づかなかった!当てたフレちゃんの事褒めていいよ?」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:23:33.44 :TZamBsbEO

P「…で、なんで机の上にいるんだ?」

フレデリカ「フレちゃんは机の下に収まる器じゃないからだよ!ビックだからねー」

P「わぁお、ビックリ!ビックだけに!」

フレデリカ「うーん、4万キロ!」

P「何が?」

フレデリカ「えっとねー、規模!」

P「おぉ!世界レベル!」

フレデリカ「仕事おわったー?」

P「話し掛けられてから一文字も進んでません…」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:24:22.87 :TZamBsbEO

フレデリカ「ふふーん、プロデューサーが机の下に潜るなんてフレちゃんお見通しだからねー」

P「机の下なんて中学の防災訓練以来だけど案外ここ落ち着くな」

フレデリカ「…ねーねーまだー?」

P「あと15分くらいかな」

フレデリカ「ねーねーマーダー?」

P「殺人なんてしてないぞ?」

フレデリカ「だよねー、プロデューサーは殺される側だもん!」

P「マジかよ死にたくないな…」

フレデリカ「フレちゃんに脳死させられちゃうんだよ!」

P「悩殺だろ?なら既に死んでるから」

フレデリカ「…認めちゃったねー?」

P「…仕事するわ」
 

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:24:59.45 :TZamBsbEO

フレデリカ「進んだー?」

P「フレさんや、さっき始めたばかりじゃないですか」

フレデリカ「おじいさんや、昨日仕事したばかりじゃないかのう」

P「平日は基本毎日夜遅くまで仕事なんじゃよ…」

フレデリカ「ふーん、一緒にディナー行く予定だったのに?」

P「…あっ」

フレデリカ「それなのに約束の時間になっても仕事してるし、机の下にコーヒーメーカーまで持ち込んで」

P「…ほんとすまん、1分で仕事終わらせるから待っててくれ」

フレデリカ「もーいいよ…折角お腹すかせて待ってたのに」


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:25:31.55 :TZamBsbEO

P「ほんとごめん」

フレデリカ「此処で着替えちゃうもーん」

P「ほんとごめん何してるの?なんか服脱ぐ音が聞こえてきてるんだけど」

フレデリカ「…よしっ!完了!早く出ておいでー」

P「俺は此処で脳死するのか…」

フレデリカ「ふざけないで!悩殺でしょ!」

P「お互いふざけてない?いや悪いのは俺なんだけどさ」

フレデリカ「ねー早くー!」

P「ほんとあと30秒で終わるから待って!」


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:26:07.95 :TZamBsbEO

フレデリカ「ふっふっふっ、プロデューサーはあと何秒堪えられるかなー?」ガサゴソ

P「何やってんだ?」

プラーン

P(机の上から、釣り糸で何かが降りてきた)

P(これは…ゲームマネーカード!)

P「いやっほぉぉ!…っ!しまった、机の下から出てしまった!」

フレデリカ「見事に吊られたねー。それさっきプロデューサーがコード入力して使用済みのやつだよー」

P「俺の完敗だ…」

P(負けを認め、振り返ると…)

P「…フレデリカ…なんだその格好は?!」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:26:47.71 :TZamBsbEO

フレデリカ「ふふーん、フランス風カーニバルドレス!」

P(サンバの衣装を纏ったフレデリカが、机の上に居た)

フレデリカ「ラブリーエンジェルフレちゃんがエスコートしてあ、げ、る!」

P「…寒くないの?」

フレデリカ「チッチッチ、プロデューサーそこは俺が熱くしてやるぜ!だよー」パチンッ!

ズンチャ、ズンチャ!

P「なんだっ?!指パッチンと共に何処からともなく軽快なサンバのリズムが!」

フレデリカ「さっ、おどろ!」

P「かっ、身体が勝手に踊りだす!こうしちゃいられない!」


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:28:02.87 :TZamBsbEO

P(俺は一瞬にしてサンバの衣装に着替えた。おそらくハイスピードカメラでも捉えきれないだろう)

P(それが可能なのは、俺がプロデューサーだからだ)

ズンチャ、ズンチャ!

P「いやっほぉぉ!」

フレデリカ「いぇーい!」

P(ダンスを踊れて良かった、俺は心からそう思った)

ズンチャ、ズンチャ!

P「ダーンシーーン!!」

フレデリカ「ハーンシーーン!!」
 

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:28:51.16 :TZamBsbEO

ちひろ(また変な事になるかと思って、机の下に隠れていましたが…)

ズンチャ、ズンチャ!

P「サンバサンバサンバー!」

フレデリカ「二人でもー?」

P「三羽ー!」

ちひろ(…こうしちゃいられません!私も着替えなきゃ!)

ちひろ(仕事なんて後でやれば大丈夫ですよね)

ちひろ(コスプレが趣味で良かったです、サンバの衣装持ってきてる!)

ちひろ「サンバー!」

P「サンバー!」

フレデリカ「サンバー!」

三人の幸せは絶好調
夜はまだまだ始まったばかりだ


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/13(火) 23:30:24.03 :TZamBsbEO

フレデリカとサンバを踊りたいです
お付き合い、ありがとうございました

過去作です、別のプロデューサーですが

若林智香「机の下からエールを」
文香「机の下の物語」
藤原肇「机の下から届けたいもの」


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【SS速報VIP】フレデリカ「机の上から幸せを」
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