最近の食事が

晩 ハンバーグ(お好みソース)

翌朝 昨晩のハンバーグの残り(お好みソース)

昼 お好み焼き(お好みソース)

晩 たこ焼き(お好みソース)

また翌朝 やきそば(お好みソース)

昼 コロッケ (お好みソース)

夜 お好み焼き(お好みソース)

だった時は流石に翌日からソース断ちをして野菜中心の生活に切り替えました。

では、始まります。


2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 21:16:15.69 :gYhqlYxT0

留美「……そう! そこで、ひっく…! わらし言っらのよ! カキフライにポン酢は無いって!」

早苗「あー、無いわー。それはさすがに無いわー」

留美「けどね、部長は生まれてこの方ポン酢以外で食べたことないー! って、ポン酢以外で食べるつもりはないー!って!」

部長「頑固な方だったんですね……」

留美「カキフライにはレモンとタルタルソースって相場が決まってるのよ! それはもちろんウスターソースとかお好みソースをかけてもとっても美味しいわ! でも! れも!」

留美「部長はポン酢にカキフライを沈めて食べらのよ! 私の前で! せっかくタルタルソースを小皿にとって差し出してあげた私の前で!」

友紀「えー! ひどーい! せっかくこんな美人な秘書が気を利かせてあげたのにー!?」

留美「だから私はもう部長と2度と揚げ物を食べないって心に決めたの! もう何年前だったかしら……。ひっく……」

P「留美さん、完全にアルコールまわってますね……」

留美「Pさん! あなたはカキフライにポン酢なんて言わないわよね!?」

P「もちろんレモンとタルタルソースですよ。けど、俺はフライパンでつゆとバターと一緒にじっくり火を通して、それにネギを散らして食うのが……」

留美「…………!」ゴクリ


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 21:29:41.83 :gYhqlYxT0

留美「そうら! 今から居酒屋行きましょう! 美味しい牡蠣料理出すところ知っとるんよ!」

早苗「あ、方言でてきた。もう留美ちゃんヤバそうだから飲み会しゅーりょー」

友紀「ふぃー、お腹いっぱい! プロデューサーごちそうさま!」

P「おう、お粗末様。食器洗ったら送るんで食休みしててください」

美優「あ、私も皿洗い手伝います」

P「いえ、美優さんも飲んだんですからゆっくりしてください。あと……」

留美「行きましょうー! ねぇー! カキフライ美味しいけん行きましょうよぉー! ふぅー……」

P「今日1番出来上がってる人の相手を……」

美優「は、はい……」

 
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 21:35:33.07 :gYhqlYxT0

ーーーーーーーーーー…………

チュンチュン…
チュンチュン…

留美「う、ううぅ…。頭いたい……。こ、ここは……?」

美優「ううぅー…。留美さぁん……。生の牡蠣食べちゃだめぇ……。うー……」

留美「美優の家か…。あと、酷い寝言……」

クウゥゥゥ…

留美「ふあぁ…! んん……。なんだか凄くお腹減ってるわね……。冷蔵庫あさらせてもらうわね」

留美「なにかすぐに食べられるもの…。冷やご飯とか入ってないかしら……」

留美「ん? あら、パックの焼きそば? 期限は…、今日のお昼までね……」

留美「よし、これにしましょう」

 
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 21:42:35.31 :gYhqlYxT0

チーン

留美「温まったわね、あつつっ……!」

留美「お好みソース、お好みソース…。確か美優の家は調味料はこの辺りに……、あった」

留美「ほっ! と。これを持ち上げるのも朝からいい運動になるわね」

ドポッドポッ

留美「うん、美味しそう。いただきます」

留美「ずずっ……、はぁ。朝からしっかりした物も、案外入るわね」

留美「……そういえば昨晩、なにか美味しそうな話を聞いたけど、なんだったかしら…。バターとか言ってたような……」

留美「ふっ、まあPさんに聞けば分かるわよね。今度頼めば作ってくれるかしら……」

留美「ずずずっ…。この焼きそば美味しいわね。どこのスーパーのお惣菜かしら……?」

留美「あ、追いソースしましょう。ふふっ……♪」

 
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 21:56:20.02 :gYhqlYxT0

美優「んん…、なんだか、朝から濃い匂い……」

留美「ああ美優、おはよう。ごめんなさい、焼きそば勝手に貰ってるわ」

美優「大丈夫ですよ…、ふあぁ……。……えっ?」

留美「ずずっ……。どうかした?」

美優「えっ、留美さん焼きそばにお好みソースかけるんですか? 追加で……?」

留美「かけるわよ? 」

美優「そんな当たり前、みたいな顔で……」

美優(しかもボトルの具合から相当量かけてる…。ソースの減量の話はどうなったんだろう……)

留美「……全部貰うのも悪いから、一口食べる?」

美優「じゃあ、せっかくなんで……。あむっ……」

美優「うっ……」

美優(口の中、4割ソース……)

 
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 22:04:07.87 :gYhqlYxT0

留美「ふう、ごちそうさま。よかったら美優の朝ごはん作るわよ? 卵とトーストでいいかしら?」

美優「あ、じゃあお願いします」

留美「そうそう、この前いいもの思いついたのよ。名付けて……、『ソースサンド』かしら?」

美優(もはや名前から嫌な予感しかしない……)

留美「フライパンの上でバターを溶かして、そこで食パンを2枚焼くの。いい感じに焼き目がついたらお皿によけて、そのまま千切りキャベツを炒めて、最後に目玉焼きを半熟で……」

留美「後はパン、千キャベ、ソース、目玉焼きの順で載せて、挟んで……。ほら、完成」

美優(目玉焼きとトーストの予定がソースサンドに変わってる……!?)

留美「はい、召し上がれ?」

美優「い、いただきます……」

 
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 22:12:07.37 :gYhqlYxT0

美優(朝からパン2枚って、中学生の時以来かな……)

美優「あむっ…。んむんむ……。ん? あれ、おいひい……」

留美「ふふっ、そうでしょ? 目玉焼きにもソースは以外と合うのよ?」

美優「バターの甘さがソースの塩気とマッチして、そこにキャベツが……。あむっ。……ふふっ♪」

留美「結構ボリュームがあるから、友紀ちゃんや珠ちゃんみたいな食べ盛りの子や、Pさんとか男性にいいかしらね」

美優「はふっ、パンの耳がカリカリで美味しい……♪ ふぅ、ごちそうさまです」

留美「あら、もう食べちゃった? 皿洗いは私がやるから、コーヒー飲みながら食休みしていて?」

美優「ありがとうございます。ふふっ、寝起きから朝ごはんとコーヒーが用意してあるなんて、いつ以来かな…。旦那さんって、こういう思いをするんですね……♪」

留美「飲み潰れた女2人って所が虚しいけれどね……」

美優「うっ……。あ、あと、私は潰れてませんから!」

 
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 22:21:33.25 :gYhqlYxT0

ーーーーーーーーーー…………


【お昼ごろの事務所】


友紀「昨晩の留美さんはもう大騒ぎ! 凄かったんだよー?」

留美「ご、ごめんね? 毎年牡蠣が美味しくなる季節には思い出しちゃうのよね……」

友紀「ま、留美さんにも譲れない物があるよね。それがカキフライにポン酢ってだけで」

留美「だけ、って話じゃないわ!」

友紀「う、うん……」

留美「さて、そろそろお昼の時間ね。お腹空いてる?」

友紀「あ、うん! 空いてる空いてるー! 今日は何作ってくれるのー?」

留美「そもそも冷蔵庫に何入ってるかしら」

友紀「一緒に見に行こうー!」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 22:34:10.50 :gYhqlYxT0

留美「んー…。挽肉に卵、野菜……、ビールとその他いつものソースと調味料……。昨晩Pさんが色々作ってくれたからあんまり入ってないわね、買い出しに行かないと……」

友紀「ビール…、ビールいいねー……」

留美「ダメよ? うーん、ハンバーグに目玉焼きでも乗せる?」

友紀「あ! あれ食べたい! 爆弾ハンバーグ! 昔お母さんが作ってくれたんだー♪」

留美「爆弾……? ああ、スコッチエッグの事かしら? ハンバーグかメンチカツの中にゆで卵が入ってるの」

友紀「そう、それ! 留美さんお願ーい! それ作ってー!」

留美「でも、ウズラの卵が無いし……」

友紀「あれ! 普通の卵で作るのが姫川流!」

留美「ええっ!? この卵Lサイズよ!? かなり大っきくなっちゃうわ?」

友紀「大丈夫大丈夫! ねー?」

留美「う、うん…。やってみるわ……」


※ いつもの

01



11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 22:41:31.19 :gYhqlYxT0

留美「揚げたスコッチエッグでいいかしら? あっちの方が作るの楽だしね……」

友紀「うん! 楽しみだなぁー……」

留美(うっ…! この期待は裏切れない……! 成功させないと……)

留美「じゃあまずはゆで卵から作るから、茹で具合を見ててね?」

友紀「はーい。茹で卵って水から茹でるのとお湯から茹でるのがあるよね」

留美「黄身を半熟にしやすいかどうか、らしいけど……。どうする?」

友紀「かた茹で! お母さんはしっかり火を通すから!」

留美「じゃあ、水から茹でましょう」


12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 22:46:28.83 :gYhqlYxT0

留美「冷蔵庫から出したばっかりだけど……、大丈夫よね? 箸でゆっくり転がしながら茹でるのよ?」

友紀「うん! 懐かしいなあー…、昔お母さんの隣でこうやって茹でたものだよー……」

留美「ふふっ、随分大きな娘が出来ちゃった。さて、その間にお肉の準備をしないと……」

留美「玉ねぎを炒めて、人参、パン粉に塩胡椒…。あっ、確かここの棚に……」

留美「あったあった、ナツメグ。これ入れたら美味しいのよね……」

留美「本当、料理器具も調味料も困った事ないわね、この事務所。それにまるで私が料理するのも見透かされいるかのような残量……」

友紀「留美さーん、玉ねぎオッケーぽいよー」

留美「ああ、冷ますからそっちのお皿に移しておいて?」

友紀「はーい。おー、これだけでも美味しそうー」

 
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 22:53:14.42 :gYhqlYxT0

ーーーーー………


留美「……さて、冷水に入れて時間も経ったけれど、どうかしら?」

友紀「いいんじゃないかなー? 剥くのが難しいんだよねー」

留美「むかし湯のみに茹で卵を入れて振ったら簡単に殻が剥けるって聞いて試した事があったんだけど、ものの見事にぐずぐずになったわ……」

友紀「うん…、普通にヒビ入れて剥こうね……」

留美「さてさて……。あっ、ちゃんと火が通ってる」

友紀「やたっ! ふふーん! これで茹で卵はマスター出来たかなー?」

留美「さ、全部剥いちゃいましょう?」

友紀「うんっ! あっ……。ねえ留美さん」

留美「ん?」

友紀「茹で卵、剥いちゃいました」

留美「ぶふっ!?」

友紀(やっぱり留美さんツボ浅いよなぁ……)

 
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 23:06:29.05 :gYhqlYxT0

留美「ふぅ…。さて、後は茹で卵にさっきのお肉を貼り付けて……」

友紀「えーと、小麦粉、溶き卵、パン粉の順だよね?」

留美「そうそう。1度に3つくらい揚げちゃいましょう」

友紀「ぽんぽんっ。ほら、パン粉いっぱい付けた!」

留美「じゃあ、それをゆっくり油の中にね?」

友紀「うん! そーっと、そーっと……」

ジュァァアアア…!

友紀「あー、いい音!」

留美「揚げ物はやっぱりこの音がいいわよね……」

 
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 23:29:38.36 :gYhqlYxT0

留美(あっ、でもこれ下手したら中の茹で卵爆発するんじゃ…。なるほど、2つの意味で爆弾ハンバーグって事ね……)

留美「友紀ちゃん、危ないから離れててね?」

友紀「はーい」

留美(何か、何か身を守る物が……。あっ)


【 和久井留美

E おなべのふた】


留美(これでよし、と……)

友紀「そういえばこの前プロデューサーが揚げ物しててね、今油は何度ー? って聞いたの」

留美「うん」

友紀「そしたらプロデューサー、油の中に指突っ込んで……」

『んー……、160度くらい』

友紀「って言ってた……」

留美「本場の料理人はお湯でも油でもフライパンでも躊躇いなく指で確認するわよね……」


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/04(金) 23:37:22.17 :gYhqlYxT0

パチパチパチパチ

プチプチプチ……

留美「あ、音が変わったわ」

友紀「おっ! もうオッケー?」

留美「ええ。さあ、揚げてる間に作ったサラダを盛り付けて、スコッチエッグも……。うん、完成」

友紀「わあ……! すごーい! 子供の頃食べたのと同じだあ! ね、留美さん! 早く、早く食べよう!」

留美「ふふっ。こらこら、引っ張らないの。お皿とコップ運んでてくれる?」

友紀「うんっ!」

留美「……ふう、失敗しなくてよかった」

 
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 00:05:57.00 :1V2t0kBu0

留美「さ、準備はいい?」

友紀「うん! じゃあ……!」

「「いただきます!」」

友紀「やったー…! はぁー……! あははぁー……! 爆弾ハンバーグだあ……! はぐっ!」

友紀「んー…! んむんむ……。はふっ! はふい、へど……!」

友紀「んぁー…、美味しいなぁ……! これぇ……!」

留美「もう、そんなに?」

友紀「だって、お母さんが作ってくれたのとおんなじ味だもん! 衣がサクサクで、お肉も味がしっかりついてて、卵が甘くて……」

友紀「この大きすぎて一口で食べられない感じが、昔を思い出して……。ぐすっ……」

留美「ゆ、友紀ちゃん? ちょっと、泣いてる……?」

 
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 00:18:45.48 :1V2t0kBu0

友紀「だ、だってだって! あたしが小学生の頃ね、クラブの野球の試合があった日とか、高校受験の時とか、そういう日には決まって作ってくれたんだ……!」

友紀「それでね、あたしも大きくなって、お母さんも作るの面倒くさいってあんまり作ってくれなくなったんだ……」

友紀「けど、あたしがプロデューサーにスカウトされて、東京に行く前の晩に久しぶりに作ってくれて……! すっごく美味しかったの……! ひっく…、ぐすっ……」

友紀「それ、それ…。思い出しちゃったからぁ……! ひぐっ…、うああぁぁぁん……」

留美「友紀ちゃん……」

友紀「うっく……! ありがとう…! 留美さん……! あたし、味わって食べるね!」

留美「え、ええ! どんどん食べてね! なんならまた明日も作るから!」

友紀「やったぁ……。留美さん、大好き!」

留美「ふふっ! 私もよ、友紀ちゃん……!」

留美(ありがとう、Pさん…。私に料理を教えてくれて……。おかげでこんな笑顔を振りまいてもらえたわ……!)

留美「さあ! ソースもあるわよ!」

ドン!
02



ドンッ!
03


友紀「あっ、なんか台無しな感じ」

 
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 00:25:14.52 :1V2t0kBu0

友紀「んー、なにこれ。これはいつものソースだけど、こっちの犬が描いてあるのは?」

留美「これはブルドッグソースっていってね。まあ話すと長くなるんだけれど……」

友紀(長くなるんだ……)

留美「カツソースで、スコッチエッグやトンカツ、ヒレカツなんかにとっても合うの! 私はこのすりゴマ入りのが特にお気に入りなのよね! この前隣町のスーパーに行ったら置いてあったからつい買っちゃったの!」

友紀「衝動買い……。でも、いつものおっきいソースもあるのに、これちゃんと使い切れるの?」

留美「これは1.2キロだから……、まあ普通に使えば1週間か10日分くらいね」

友紀「それ異常だよ」

留美「上京したての頃よく言われたのよねぇ……。そんな大きいの使い切るのに時間がかかって、鮮度が落ちるから止めろって」

留美「……でも、なんで使い切るのに時間がかかるのが前提なのかしら?」

友紀「それおかしいよ」

 
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 00:31:04.90 :1V2t0kBu0

留美「ほら、美味しいからかけて食べてみて?」

友紀「うん。量に気をつけて……、っとと。あーん……」

友紀「んー……? ん? んっ! んー! このソース美味しー! ちょっとすっぱい……、酸味? それのおかげで揚げ物にソースなのにすごいさっぱり食べれるね!」

留美「それにゴマの香りがまた食欲を刺激するのよね…! 買って正解だったわ……!」

友紀「うっはー! ご飯がすすむね! おかわりー!」

留美「ふふっ、待っててね?」

留美(よしよし、友紀ちゃんもブルドッグソースを気に入ってくれたみたいでよかった……)

留美(けど、Pさんに見つかったらなんて言われるか…。時間の問題だけど……)

友紀「うわはー…! 幸せー……!」

留美(それに、自分の作った料理でここまで美味しいって言ってもらえるなんて、素直に嬉しいわ……!)

留美「さあ! 私も食べないと! ソースソース……」

友紀「えっ、いつもの方?」

留美「ふふっ、やっぱりこれよね……!」

友紀「ひいっ!? かけすぎ! 留美さんそれかけすぎだよー!」


22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 00:50:11.86 :1V2t0kBu0

ーーーーーーーーーー…………

【晩】


友紀「でね、でね! 留美さんの作った爆弾ハンバーグすごく美味しかったんだよー?」

珠美「わあ…! 留美殿、ぜひ今度珠美にも作ってください!」

留美「ええ、もちろん。珠ちゃんのは……、ウズラの卵で作ろうかしら?」

珠美「むうー! 珠美はそこまでちっちゃくありません!」

友紀「大丈夫ー? 普通の卵で作ったら大きすぎて、珠ちゃんピッコロ大魔王みたいになるよー?」

珠美「ひいっ!? なんなのですか、その例え!」

P「ま、今夜は珠のリクエストで焼きそばだけど。このホットプレート買ってよかったなあ」

友紀「プロデューサー! あたし塩焼きそばがいいなー! ソースは、もう……」

P「そ、そうか……」

早苗「うぃっすー。こんばんはー! お酒調達してきたわよー!」

友紀「わーい! まってましたぁ!」

美優「はい、Pさん。頼まれてた紅生姜です」

P「おっ、これこれ。ありがとうございます。やっぱり紅生姜のさっぱりした感じをプラスしたいよなぁ」

早苗「んっ、んっ、んっ! ぷっはあぁぁぁぁ!! さ、役者は揃ったわ! どんどん焼きなさーい!」

P「もう開けてるんですか、早苗さん!?」

 
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 00:59:53.62 :1V2t0kBu0

ーーーー……

P「……さて、ソース焼きそば3人前出来上がり」

珠美「わあ…! この香りたまりませんなぁ! いただきます!」

美優「ずずっ……! はふっ、ふぅ……! やっぱり焼きたてが1番ですよね……! それに、ざく切りの大きなキャベツの食感が楽しい……♪」

早苗「かあーっ! ビールに合うー!」

友紀「ねーねー! プロデューサー! 早くー!」

P「友紀のは鉄板洗わないといけないから、最後な? さて、次は留美さんの……」

留美「ふふっ! 焼きそばソースで作るのも美味しいけど、私はこの普通のお好みソースでお願いするわ?」

P「んー…、コゲつきやすいんだよなぁ……。留美さんは焼きそばソースあまり好きじゃないんですか?」

留美「大好きだけれど、たまにはこっちで作ったのが食べたくて……」

留美「私のお父さんはよく焼きそばを作ってくれたんだけど、決まってこのお好みソースで作ってたのよ。だから……、ね?」

P「なるほど。そういう事なら、お任せください!」

留美「ありがとう、Pさん」


24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 01:05:57.14 :1V2t0kBu0

P「よし、っと! はい、留美さんの分できましたよ」

留美「ありがとう。すぅ…、はぁ……。この匂い……、昔を思い出すわ……」

P「焼きそばソースで作るよりなんかねっとりしていて甘いですけど、これはこれでよさそうですね。……焼うどんとかならどうだろうか」

留美「いただきます。ずずっ……! んむ…、んんっ! この味! お父さんの味と一緒だわ! 流石Pさんね!」

P「思い出の味と一緒なんて光栄です。味わってくださいね」

留美「ええ! はふっ、はふっ……!」

友紀「プロデューサー…。お腹すいたよぉー……」

P「待たせたな。今から作るからもうちょっとだけ我慢な?」

友紀「これだけ待たせたんだから、飛び切り美味しいの作ってよ!」

P「おうよ!」

 
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 01:19:35.24 :1V2t0kBu0

珠美「ほー! それはそれで美味しそうで……。留美殿、ひとくち貰ってもいいですか?」

留美「いいわよ? ふー、ふー……。はい、あーん……」

珠美「あーん…。ふむふむ……。こっちの方がなんだか優しい味わいというか、懐かしい感じがしますな!」

留美「はふっ…。あぁ……。この味、懐かしい……」

早苗「ほんとう、なんでも作っちゃえるから凄いわよねぇ、P君。家で塩焼きそば作ろう、なんて思う事ある?」

美優「ない、ですね。そもそも焼きそばなんて滅多に自分で作りませんし……」

P「友紀ー、出来たぞー! 皿持ってこーい!」

友紀「わーい! 早く早くぅ!」

P「俺もたまには塩焼きそば食べよう。さ、ようやく落ち着ける……」

早苗「お、揃ったー? じゃ、あらためて……」

「「「「「かんぱーい!」」」」」

 
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 01:23:42.63 :1V2t0kBu0

友紀「んっ、んっ! ぷっはあぁーーーっ! ビールに合うから焼きそば好きだよー!」

早苗「よねよねー! ささ、飲もう飲もう!」

美優「ぷはっ、ふぅ……♪」

P「ほら、珠。ジュースのおかわりいるか?」

珠美「ありがとうございます! お返しに、珠美がP殿の分を注いであげますぞ!」

P「お、すまんな」

留美「さ、私も1本……」

P「留美さんは明日撮影があるんですから、その1本だけですよ」

留美「……ぐすっ」

美優「昨晩潰れたの忘れてませんよね……?」


28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 01:26:34.89 :1V2t0kBu0

美優「……あっ、Pさん。そういえば……」

P「ん? どうかしました?」

美優「今朝も留美さん、焼きそば食べてたんですよね……。それもソースたっぷりで」

P「朝からがっつりいきますね……」

美優「うっ、それは、私も…。その……。えと、それで、お昼は友紀ちゃんと揚げ物食べてたらしいですよね?」

P「スコッチエッグ、ですね。それも友紀がソースを避けるくらいになるまでかけて」

美優「それで、今はお好みソース焼きそば……」

P「……あの人三食お好みソース食ってるんですか!?」


珠美「えっ、留美殿。またソースかけるのですか?」

留美「うん? そうよ? 珠ちゃんも追加でかける?」

珠美「いや、大丈夫です……」


P「まだかけてるし……」

美優「ソース断ちとか、ソース減量の話って……」

P「もう、どうやったら抑えられるやら……」


29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 01:31:57.16 :1V2t0kBu0

早苗「げふっ……。ふふーん? いい方法が1つあるわよー?」

P「酒くさっ。で、その方法と言うと?」

早苗「結婚して、三食とも管理してやればいいのよー! 簡単な話でしょん? うぃー……」

美優「なっ……!?」

P「いや、下手したらあの人白ご飯にでもかけますよ、きっと」


留美「…………?」← 既にやってる


早苗「あー…、確かに……」

P「配給制にした時もなんだかんだお好み焼き風クレープとか食べてましたし。追い込まれると何をするか……」


留美(な、なにか、さっきから辛辣な物言いをされてる気がする……)

 
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/05(土) 01:39:07.86 :1V2t0kBu0

P「むしろ下手に規制して、その反動で多量に摂取するくらいなら、もうこのまま経過を見守る方が……」

美優「あー……」

早苗「そうなるわよねー……」

友紀「ねー、留美さん。明日の撮影って、あのヒーロー物の?」

留美「そう、ようやくまともなセリフを喋れるの。この前は薄暗い部屋で微笑んだだけで終わったから……」

珠美「悪の女王の演技、実に楽しみにしています!」

友紀「ならさ! 今ちょっとここでやって見せてよー! 練習だと思って、ね?」

留美「なら…、こほん……」

留美「ふふっ、光をもたらす者よ。あなたの照らした世界こそが影を作るという事を憶えておきなさい」チョイチョイ

友紀「おっ、台本…。えっと……。どういう事だ! ルーミン!」

留美「光なくして影は無し。そして、光を無くして闇の世界を……。フッ、フフフフ……!」

友紀「待て! ルーミン! ちいぃっ!」

留美「……ふぅ、こんな感じかしら?」

珠美「かっこいいですぞ、留美殿!」

留美「ふふっ、明日は頑張らなくちゃ……!」


43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 20:40:00.34 :Rt26csZB0

ーーーーーーーーーー…………


【翌日の収録現場】


ミツル「目を覚ませ、レイナッ! お前は、お前は世界に不安と混乱を呼び込む者か!? そうじゃないだろう!!」

レイナ「ぐっ、うっ! ううぅ……! アタシは、アタシはぁ……」

ミツル「本当のお前は! この世界に太陽の色を! 陽の光を! そして、勇気の色を司る存在だ!」

ミツル「目を覚ませ! マジカルフレイムガール レイナ!」

レイナ「違うッ! アタシは、マジカルダーク、レイナ様なのよ! 不安と混乱を巻き起こす、ダークナイツの1人なのよッ! そう! アタシはあ!!」

ミツル「この分からず屋ァ! まだ言うなら目を覚まさせてやるッ!」

ミツル「喰らえッ! 勇気と! 希望と! 栄ッ光のをぉぉぉおおおお!!!」

ミツル「シャァアアイニングッ! ナックルーーーッ!!」

ミツル「歯ァ食い縛れ! この世のすべての光を注ぎ込んでやるッ!!」

レイナ「うっ! うわああぁぁぁぁ!!!」


44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 20:55:57.32 :Rt26csZB0

バァアン!!

ミツル「くっ!? な、なんだ!?」

「ふふ、フフフフ……!」

ミツル「ひ、光が!? あたしの光が吸い込まれていく……! こ、この闇は……、まさかっ!?」

ルーミン「あなたと会うのは初めてだったかしら? 光の勇士、さま?」

レイナ「ル、ルーミン様っ!?」

ルーミン「流石ね、ミツル。あなたの浄化の光を受ければ、レイナもひとたまりもないわ」

レイナ「クッ…! 申し訳ありません……!」

ルーミン「この子にはまだ利用価値があるの。まだあなたに返すわけにはいかないのよ」

ミツル「くっ……! また闇の中へ逃げるつもりか! けどな、忘れるなよ! 必ずその闇をあたしが照らしだして、すべてを白日の下に晒してやるッ!」

ルーミン「……ふふっ、光をもたらす者よ。あなたの照らした世界こそが、影を作るという事を憶えておきなさい」

光「なに……? ど、どういう事だ! ルーミン!」

ルーミン「光なくして影は無し。そして、光を無くして闇の世界を……。フッ、フフフフ……!」

バァアン!!

ミツル「待て! ルーミン! ちいぃっ!」

 
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 21:09:04.64 :Rt26csZB0

監督「……はい、カット!」

留美「ふぅ……」

光「よし! どうだった、監督! あたしのミツルの演技は!」

監督「いやあ、もうばっちり。完璧ですよ」

光「へへっ! やった!」

麗奈「……フン! あたしという悪役あってこそのヒーロー役なのよ? そこの所忘れるんじゃないわよ! ミツル!」

光「ひかる だよ」

麗奈「あっ、そうだった」

留美「その…、2人とも。どうだったかしら、私の演技……」

光「もちろん、和久井さんの演技は凄いな! 特にあの悪の女王の眼差し……! 眼だけで力の差を思い知らされているような感覚だったな!」

麗奈「はんっ! あんたの貧相な身体じゃオトナの女相手にそう思い知らされるのも無理ないわね!」

留美「いや、南条さん凄い発育いい部類よ…? 5年後とかどうなっちゃうのかしら……?」

麗奈「うぐっ…! 言っておいてなんだけど、本当に凄いわよね……!」

光「や、やめてよ…。恥ずかしいだろ……?」///

麗奈「ちょ、急にしおらしくならないでよ!」


47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 21:20:39.80 :Rt26csZB0

麗奈「……ねぇ、普段何食べたら和久井さんみたいになるの?」

留美「えっ」

光「たしかに、あたしは背が小さいから……。和久井さんみたいに大きくなりたい! 朝ごはんとかは何を食べたんだっ!?」

留美「えと、その、あの…。えーと……」

< オシエテー ネーネー オシエテオシエテー

留美(……言えない。この子たちには朝から冷凍のたこ焼きなんて言えない……!)

P「あっ、和久井さーん! お疲れ様でーす!」

留美「あっ! えと、プロデューサーさん! さっき終わった所よ!」

P「おっ、お二人は南条さんと小関さん。南条さんの演技、凄かったなぁー! 特に必殺技を放つシーン! 編集前なのにまるでエフェクトがかかっているかのようでしたよ!」

光「ありがとうございます! 絶対に和久井さんのルーミンのライバルを完璧に果たしてみせます!」

P「期待しています、よろしくお願いしますね! 小関さんも!」

麗奈「えぁっ、え、ええ! もちろん! あたしも演技指導してあげたんだから、当然よ!」

光「こら、麗奈。大人に、しかも他所の事務所のプロデューサーさんにそんな言い方は失礼だろ」

P「いえ、大丈夫ですよ。これからも和久井さん共々ウチの事務所をよろしくお願いします」

光「ああ! よろしくお願いします!」

麗奈「その、よろしくお願いします……」

 
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 21:29:17.51 :Rt26csZB0

P「じゃあ、自分は挨拶とか色々済ませてくるんで、着替えて待っててくださいね」

留美「ええ、ゆっくりで大丈夫よ」

P「では。南条さんも小関さんも、また」

光「うんっ! また今度!」

麗奈「その時はよろしくー!」

光「……な、なあなあ和久井さん! 和久井さんのプロデューサー凄いな!」

留美「え? どうしたの、急に?」

麗奈「あたし達みたいな子供相手にあんな丁寧な対応する大人見た事ないわ! どいつもこいつも、ウチのプロデューサーも! あたしを子供だと思ってナメるんだもん! ふんっ!」

光「いいなぁー…! かっこいいなぁー……!」

留美「ふふっ、なんだか鼻が高いわね……」

光「交換してー! うちのプロデューサーと交換してー!」グイグイ

麗奈「そーよそーよ! ちょっとくらい貸しなさいよー!」グイグイ

留美「ちょっ! ひ、引っ張っちゃだめ! 脱げちゃうからっ!?」

 
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 21:39:36.86 :Rt26csZB0

ーーーーーーー…………


P「……へえー、あの2人がそんな事を」

留美「ええ、あなたの事をかっこいいって」

P「とーぜん。なんたって俺はあの事務所で、5人を1人で担当する敏腕プロデューサーですさら! ……なんて」

留美「ふふっ! なに、それ!」

P「まあ、聞こえは悪いですけどあの子達2人も立派な仕事相手ですから。誠心誠意、気持ちを込めて相手をしないといけませんからね」

留美「それを子供相手に出来るから立派なのよ?」

P「ありがとうございます。さて、この後は……」

留美「前、約束したわよね? 収録が終わったら、って」

P「忘れてませんよ、ちゃんと」

留美「じゃあ…、2人で、行きましょう……?」

 
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 22:01:57.81 :Rt26csZB0

【お好み焼き屋】


留美「さっさっさささっとかき混ぜましてー」

留美「まぁーるっくまぁーるっく作りましょう♪」

P「…………」

留美「おっこのみ焼きなら○川でー♪ 友達沢山、つっくりましょうー♪」

< 東○観光グループ!

留美「あらおじさん、広島出身? 私もなの」

< 懐かしいもん聞けたわ!

P「あの、留美さん。今の歌は?」

留美「ああ、あれは…、ローカルCM? それとも関西全体で放送してたのかしら……。ともかく地元の人間ならみんな歌えるCMソングよ?」

P「は、はあ……。でも、ふふっ」

留美「どうしたの?」

P「収録終わりのご褒美にお好み焼きなんて、留美さんらしいですね」

留美「もう、どういう意味?」

P「そういうことです」

留美「答えになってないわ? でも、Pさんとここに来るのももう2回目ね……」

P「1回目はびっくりしましたよ。留美さんソースどばどばかけるんですもん」

留美「地元じゃあみんなわりとああなのよ」

P「そりゃああのおっきいソースがすぐになくなるわけですね」

留美「まあ、下手したら家族で使うとあれも2週間も持たないから……」

P「それはやっぱりおかしいですよ」

 
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 22:10:26.93 :Rt26csZB0

留美「さて、もう少しでくるはずだから。ふふっ」

P「楽しみですねぇ」

留美「…………」

P「…………」

留美「…………」ソワソワ

P「…………」

留美「…………」ウズウズ

P(……見てて飽きないな)

留美「あ、今話すのもなんだと思うけれど、今日の晩御飯はどうする?」

P「あー…。揚げ物は昨日食べたみたいですし、焼きそばも食べたしお好み焼きも今から食べるし……」

P「……煮物。かぼちゃとかの煮物でどうですかね」

留美「煮物、ね。そういえばこの前早苗さんがしきりに肉じゃが食べたいって呟いてたのよ」

P「最近あの人のリクエスト聞いてなかったし、じゃあ肉じゃがにしましょうか。食後に食材買って帰りましょう」

 
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 22:19:13.29 :Rt26csZB0

留美「ふふっ。こうやって献立を考えるの、なんだか、その…。あの、ね……」

留美「ふ、夫婦、みたいね…。な、なんて……」///

P「それと、美優さんと早苗さんまで合わせると奥さんが3人になっちゃいますね」

留美「むっ……。Pさん? こういう時は他の女性の名前は出さないものなのよ?」

P「あ、すいません……」

留美「ふふっ、いいの。変な事言っちゃったのは私だから……」

留美(はぁ…、でも……)

留美(こんな時、抜け駆けするような事が言えれば……。傷付くかも知れないし、今までのようにはいられなくなるかもしれないけれど……)

留美(私の運命、変わるのかしら……)

 
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 22:33:06.93 :Rt26csZB0

P「おっ。お好み焼き来ましたよ、留美さん」

留美「美味しそうね…! じゃあ……」

留美(でも……)

「「いただきます」」

P「はぐっ、あつっ。けど、やっぱり美味いですね」

留美「ええ。このそばのパリッとした食感がたまらないわ……!」

留美「さて、ソースソース……」

P「ちょっと、かけ過ぎはよくないですよ」

留美「これくらいなら大丈夫よ?」

P「昨日も三食お好みソース食べて、今日も下手したら朝からいってるんじゃないんですか?」

留美「ぎくっ」

P「るーみーさん!」

 
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 22:47:29.09 :Rt26csZB0

P「俺は留美さんに、友紀や珠へ大人の女性の手本になって欲しいって思ってるんですから! もっとしっかりとした自制をお願いします!」

留美「それは美優がやっくれるから、私じゃあ役者不足よ……」

P「えー……。まったく、この2日間で1キロくらいお好みソース使ってるんじゃないですか?」

留美「そう、ね。また帰りに買って帰らないと……」

P「……完全に俺の話聞いてませんでしたね」

留美「あっ、い、今のは…。あっ! その、冗談よ! 冗談!」

P「『あっ!』ってなんですか!『あっ!』って!」

留美「も、もう! そんな事より早く食べましょう! 冷めちゃうわ!」

P「なんか誤魔化されたような気もしますが……」

留美「ふふっ! ふぅ……」

留美(でも……)

 
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 22:54:57.89 :Rt26csZB0

留美(もう少しくらい、みんなと一緒に楽しく過ごしてからでも、遅くはない……。わよね?)

留美「……それに、お好み焼き屋で切り出す話でもないか……」

P「どうしたんです? 留美さん」

留美「いいえ、なんでもないわ?」

P「そう、ですか」

留美「さっ! 早く食べましょう! 熱々をほうばるのが1番よね!」

P「ええ、はふっ、はふっ……」

留美「ほら、ほっぺにソース付いてるわ? はい」

P「ああ、すいません」

留美「ふふっ。さあ、私も食べよう」


56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 23:01:03.52 :Rt26csZB0

ーーーーーー………

【 近所のスーパー 】


P「えーと、じゃがいも人参いんげんにー…。出汁と……、白滝は入れて大丈夫です?」

留美「大丈夫よ。でも、入れたらお肉が固くなっちゃうんだったかしら?」

P「ええ。そうなんですけど、俺は入れた方は好きなんで、なんとなく……」

留美「それは作る人の好みが1番大事よ? じゃあ、私もあっちでソース探してくるわね?」

P「1番おっきいの買ってこないでくださいよ」

留美「こ、ここには置いてないと思うから大丈夫よ、多分……」

留美「さて、ソースと小鍋を買って……。あると便利なのよね、やっぱり」

留美「……あら?」

 
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 23:08:02.94 :Rt26csZB0

留美「最新型の体重計? 体年齢や体脂肪率、その他色々計測可能、ね……」

留美「…………」ワクワク

留美「ちょ、ちょっと乗ってみよう……!」

留美「上着を脱いで……、よし」

留美「どうかしら……」ギシ…

留美「…………!」ドキドキ

ピピピピピピ……

留美「……ん?」

ピピッ

留美「えっ!?」

留美(ふ、増えてるっ!? 2日間で、1キロ近くっ!?)

留美(なんで!? 最近は収録もあって気をつかって……。あっ!)

留美「お好みソースかあぁ……!」

 
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 23:11:43.32 :Rt26csZB0

留美「そ、そうだった…。そもそもこの2日間揚げ物とか炭水化物しか食べてなかったし……」

留美「以前衣装合わせした時よりお腹の辺りがキツいと思ったのは…! くっ……!」

留美「ど、どうしよう…! とりあえず、Pさんにはバレないように……!」

P「900グラムくらい増えてないですか、これ!?」

留美「きゃあっ!? こ、この! これは! あの……!」

P「だから前々から言ったじゃないですか! 偏った食事はダメだー、って!」

留美「う、うぅ…。仰る通りよ……」

P「やっぱりこれはまたお好みソース断ちをしないと! 美優さんにまた預かってもらいますからね!」

留美「はい……」

 
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 23:21:54.76 :Rt26csZB0

ーーーーーーー………

【 夜 】


留美「…………」

早苗「それで、留美ちゃんの気分が沈んでるってわけね」

P「ええ。少し目を離した間にこんなことになるなんて……」

友紀「まあまあ留美さん元気出して! あたしと一緒に走らない? 結構気持ちいいよー?」

珠美「もしくは珠美と一緒に剣道をいかがですか! 心身を共に鍛え、自制心をより強いものにしていきましょう!」

留美「ありがとう、2人とも……」

早苗「さ! そんな事は置いといて……。やったー! 久しぶりの肉じゃがー! いただきます!」

美優「いただきます。わぁ…! すごく美味しそう……! 照りも凄い……!」

珠美「じゃがいももホクホクで…! んぅー! 美味しいです!」

友紀「ごっはんー、ごっはんー♪ ビールも開けちゃうよー!」

留美「はぁ…。気を取り直して私もお酒を……」

P「ダメです」

留美「えっ!? お、お好みソースだけのはずじゃあないの!? それだけでも命削っているのよ、私!」

P「元の体重に戻して、それを当分キープ出来るまでは食事を制限させてもらいますからね!」

留美「う、ううぅ……!」

 
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 23:32:28.93 :Rt26csZB0

友紀「かわいそー……」

早苗「ふっ……。友紀ちゃん? あたしたちも他人事じゃないのよ?」

友紀「え? あたしお好みソース食べてないよ?」

早苗「ここ連日連夜酒飲んでるから、いつ痛風が訪れてもおかしくはない……」

友紀「うげっ……」

早苗「ま! なったらなったでそん時そん時! 飲むわよー? 久々に肉じゃがだもの!」

友紀「…………」

美優「友紀ちゃん、大丈夫?」

友紀「このビール、美優さんにあげるね? なんか怖くなっちゃった……」

美優「う、うん…。お大事にね……?」

留美「あと、また家のお好みソースを美優に預けるから、後でお願いね……」

美優「えっ!? ちょっ、あの!? またですか!? も、もう流石に無理です……!」

P「ほら、留美さんも肉じゃが食べてくださいよ。制限前の最後の食事だと思って」

留美「そ、そうね…。今の内に蓄えておかないと……!」

珠美「それでは本末転倒ではありませんか?」

留美「肉じゃが美味しい…! よし、お好みソース断ち2回目、明日から頑張るわ! みんな、応援していてっ!」

早苗「いよっ! その意気よー!」

友紀「留美さんがんばー!」

P「今度は長く続けばいいんですけど……」




美優「あの、あのー……」


完。

 
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 23:36:05.95 :Rt26csZB0

お付き合いありがとうございました。
これにて完結です。

もしも今後どこかで「お好みソースのSSない?」って聞かれたらこのシリーズをオススメしてください。

それでは、またソースを過剰摂取し過ぎて胃もたれを起こした頃に、またいつか。




 
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/08(火) 23:36:55.82 :Rt26csZB0

おまけ?


ーー 回想 ーー


友紀「かっらあげかっらあげー♪ プロデューサーの作る唐揚げ美味しいよねー!」

P「こーら、火の横ではしゃがない」

友紀「油って基本180度で揚げる……、だっけ?」

P「揚げる物によって結構変わるけどなあ」

友紀「ねえね! この油今何度?」

P「んー……?」チャポッ

友紀「えっ」

P「だいたい……、160度くらいかな。もうちょいだから楽しみにしとけよー」

友紀「ま、待って! プロデューサー!? 今油の中に指入れた! 熱くないの、熱くないの!?」

P「熱いよ?」

友紀「え、ええぇー……?」



おしまい。


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【SS速報VIP】和久井留美「ふ、2日間で940グラムっ!?」
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