奏「私、吸血鬼なの」周子「ふーん」
上記の話と繋がっています

百合だぞ


2 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:45:19.17 :xE0uyQz70

奏「どうして?」

周子「んー、厄介で中々治らない病気にかかっちゃうからねー」

奏「あら、それは大変ね」

周子「うん」

奏「…」

周子「…」

奏「ねぇ」

周子「うん?」

奏「それなら」

周子「うん」

奏「どうしてこんなにくっついてくるの?」

周子「ん?」スリスリ


3 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:46:41.96 :xE0uyQz70

奏「ん、じゃなくて」

周子「別に……ねぇ?」

奏「……いや、分からないけれど」

周子「うっそ、あたし達の仲じゃん! ほら、伝わんない?」

奏「…」

周子「…」

奏「全然」

周子「んー、正解はー。あれ、ちょっとお腹すいたかも? でした」

奏「とてもどうでもいいわ」

周子「由々しき問題なんだけどなぁ」

奏「……って、そうじゃなくて」

周子「ん? 奏もお腹すいた?」

奏「違うわよ」ペシ

周子「うぎゃ」

奏「どうしてこんなにくっついてくるの、って」

周子「いったー……うえーん、乃々ちゃーん! 奏にぶたれたぁ!」

奏「乃々ちゃんはいないわよ残念ね」

周子「なーに。確かに乃々ちゃんの気配感じたんだけどなー」

奏「私の部屋よ居たらどうするの。ほら、話逸らさないで」

周子「えー」


4 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:48:19.86 :xE0uyQz70

奏「えーじゃないわよ」

周子「むー」

奏「むーでもない」

周子「……むにむに」

奏「……なに」

周子「奏の耳、むにむに」

奏「ちょっと」

周子「ほっぺ、むにむに」

奏「にゃにするの」

周子「お手手」

奏「ねぇ」

周子「むにむに」

奏「周子」

周子「おなか……むにむに」

奏「…」

周子「……ふともも、むにむに」

奏「…」

周子「…」チラ

奏「…」

周子「……おこった?」


奏「…………むにむに」


周子「」ビク

奏「」ムニムニムニムニ

周子「っあっ、はっ、ちょっ! ちょ、だめ、ごめん!! ごめん、奏!! っひ、やぁーっ!!」ジタバタ


5 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:49:50.70 :xE0uyQz70

周子「はぁ……はぁ……」

奏「で、どうしてこんなにくっついてるの?」

周子「っ……別に、理由なんてないし……はぁ、つかれた」

奏「本当に?」

周子「ホント」

奏「じゃあ、離れて」

周子「えー!」

奏「何よ」

周子「いっつもそんなこと言わないのに! なんでさ!」

奏「別に、ん……気分よ」

周子「気分ー? ヤダ! 離れないかんね」

奏「なっ」

周子「えい、えい」スリスリ

奏「……っ、ちょっ」

周子「ほれほれ!」スリスリ

奏「ぅ……」

周子「……?」スリスリ

奏「……っ」

周子「……奏」

奏「な、なに」

周子「照れてるの?」

奏「ち、違うわよ!」

周子「えー、なんかあやし」

奏「くっ……」


6 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:51:21.19 :xE0uyQz70

周子「だって顔も赤いよー?」

奏「こ、これはね……あぁもう!」

周子「何さ」

奏「いい? その、吸血鬼はね」

周子「うん」

奏「……えぇ、と」

周子「何、言ってよ」

奏「……っ、こ、好意がある相手に、そんな、くっつかれたり、されると!」

周子「……?」

奏「だから……そういう時は人間と同じで、動物らしく、その」

周子「……はぁーん」

奏「……っ……枷が、その……外れそうに、なるって、いうか……」

周子「んふふ」

奏「あぁ、もう……! 我慢、できなくなっちゃうからっ!」

周子「あははは!!」

奏「笑わないでよ!?」

周子「」ゲラゲラ

奏「っもう!」


7 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:53:38.47 :xE0uyQz70

周子「あーかわいい……別に我慢しなくたっていいじゃん」

奏「それがそうもいかないのよ……」

周子「なんで?」

奏「……限界の限界に達したら、血を吸いたくなるの」

周子「血? 別にいーじゃん、前だってしたし。たまーにあげてるじゃん」

奏「いつものとは違うの」

周子「違う?」

奏「えぇ。それで吸血した場合、虜になっちゃうのよ」

周子「マジ?」

奏「本当」

周子「…」

奏「…」


周子「あたし別に虜になっちゃってもいいけど」


奏「そう言うと思ったから言いたくなかったの……!」


8 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:54:18.46 :xE0uyQz70

周子「えー、いーじゃん。トリコ」

奏「ダメ」

周子「ま、そんなことされなくてもあたしは既に奏の虜だけどね……ふっ」ハンナリー

奏「ひっぱたくわよ」

周子「許して塩見」

奏「もう……」

周子「何でヤなのさ」

奏「そんなの、決まってるじゃない」

周子「あたし妖狐だからわかんないし」

奏「はいはい…………嫌なのよ、強引なのは」

周子「ん」

奏「そんな強引に、無理矢理あなたを奪いたくないの」

周子「……ほ」

奏「やるなら真っ当に、あなたを虜にしたいわ」

周子「…」

奏「…」

周子「……はぁ」

奏「……何」

周子「そういうこと言うからずるいんじゃん……」

奏「おあいこ様よ」


9 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:56:00.28 :xE0uyQz70

周子「でもさでもさ」

奏「えぇ」

周子「あたし妖狐だし、その魅了効かないって説ない?」

奏「それは……どうかしら、分からないわ」

周子「つまり」

奏「……つまり?」

周子「試してみる価値があるのでは!」ガタッ

奏「却下」

周子「」ストン

奏「相手が亜人だったら効かないなんて、そんな保障はないわよ」

周子「そーかなぁ……あ、そういえばこの前」

奏「?」

周子「人間以外も騙せるのかなーって、愛海ちゃんに化けて夕美ちゃんに会ってみたんだけど」

奏「…」

周子「全然バレなかったから軽く楽しんできたわー」

奏「……謝ったの?」

周子「…」

奏「後で謝りなさい、絶対よ」

周子「はーい……」


10 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:57:41.87 :xE0uyQz70

奏「……そういえば、どうして夕美ちゃん?」

周子「知らないの? あの娘アルラウネだよ」

奏「うそ……全く気が付かなかったわ」

周子「匂いは?」

奏「普通よ」

周子「まぁハーフらしいからね、匂い薄いんじゃないかな。あたしあんま分からんけど」

奏「あぁ、なるほど」

周子「珍しいよねーハーフ」

奏「そうねぇ、私が知る限りでは乃々ちゃん……メドゥーサだったかしら」

周子「そうだね、前愛海ちゃんに化けて近づいたら石化されて超ビビった」

奏「……愛海ちゃんにも謝ってきなさい」

周子「ヘイ!」

奏「全く……」

周子「あ、あと音葉さんエルフだわ」

奏「そうね」

周子「あの人の横髪エルフの耳に見えるからさ、冗談交じりに聞いてみたら、そうですよ? って」

奏「髪型変えた方がいいんじゃないかしら」

周子「なんか普段耳出せない分落ち着くんだって」

奏「へぇ……」

周子「奏もマントとか羽織ったら?」

奏「イヤ」


11 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:58:34.97 :xE0uyQz70

周子「んー……」スリスリ

奏「ねぇまだくっつくの」

周子「いーじゃん」

奏「あなたはよくてもねぇ……はぁ、もういいわ」

周子「やったー!」

奏「好きにしなさい……」ナデナデ

周子「んっんー♪ すりすり…………ん? あっ」

奏「?」

周子「シューコちゃん凄いことに気が付いたかも」

奏「何?」

周子「乃々ちゃん、人間とのハーフじゃん」

奏「えぇ」

周子「音葉さんも、人間とのハーフじゃん」

奏「そうね」

周子「で、夕美ちゃんもそうらしいんだよね」

奏「へぇ」

周子「てことはさ」

奏「えぇ」


周子「……吸血鬼と妖狐のハーフってどうな


奏「」ムニムニムニムニ

周子「るっ?! ひゃ、あ、っあ、やぁ!! ずるっ、ずるいっ!! はなし、っ、そらすなぁ!!」ジタバ


奏「あなたが悪いのよ」ムニムニムニムニ

周子「もう!! 狐はむやみに触っちゃダメなのにー!!」ジタバタ





おしり


12 :◆5/VbB6KnKE :2016/02/11(木) 21:59:52.04 :xE0uyQz70

〆の一言が思いつかないので小梅ちゃん置いておきます
∧(川ヮO)∧<前作だよ
【モバマス】美嘉「こずえちゃんならキスしてもバレないのでは……?」


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/11(木) 22:18:51.85 :oeyQKf3j0
すき!!!
メデューサ乃々…いい…


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【SS速報VIP】【モバマス】周子「狐はむやみに触っちゃダメなんだよ」奏「へぇ」
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