【SS速報VIP】飛鳥「3人で」 梨沙「女子会」 心「だぞ☆」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435925425/



1 :◆C2VTzcV58A :2015/07/03(金) 21:10:35.15 :7cJF2nYL0

モバマスSSです。 

前作 的場梨沙「なにそれ」 モバP「お見合い写真」(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435314799/) 
の設定を流用していますが別に読まなくても問題ないです。


2 :◆C2VTzcV58A :2015/07/03(金) 21:12:50.57 :7cJF2nYL0

梨沙「狭い部屋だけど入って入って」 

心「わぁ、ちゃんと片付けしてる。えらいえらい♪」 

飛鳥「梨沙。そのセリフは本来部屋の主であるボクが言うべきものだ」 

梨沙「別にいいじゃない。アタシも何度もこの部屋来てるんだし」 

飛鳥「果たしてそういう問題なのだろうか」 


3 :◆C2VTzcV58A :2015/07/03(金) 21:17:19.34 :7cJF2nYL0

3人「かんぱーい!」 


梨沙「この3人だけで集まるのって初めてよね」 

飛鳥「そうだね。心さんは事務所にやって来て日も浅いし」 

心「たまにはジュースで乾杯するのもスウィーティー☆」 

飛鳥「お菓子もたくさんあるから、好きに食べていいよ」 

梨沙「コンビニストの飛鳥が選んだやつだから、味は保証するわよ」 

心「コンビニスト?」 

梨沙「コンビニめぐりが趣味なのよ」 

心「へぇー、現代っ子って感じ♪」 

飛鳥「たかがコンビニ、されどコンビニ。それは、今を生きる者が忘れてはならない言葉のひとつである――」 

心「それ、誰かの格言?」 

飛鳥「いや、ボクの言葉」 

梨沙「相変わらず言い方が大げさというか回りくどいというか……」 

心「やーん、かっこいい☆」 

梨沙「こっちの人のしゃべり方も大概アレだけど」 

心「そこ、なんか言ったか☆」 

梨沙「言ってませーん」 

梨沙「(そして時々雰囲気が怖くなる)」 


4 :◆C2VTzcV58A :2015/07/03(金) 21:30:14.14 :7cJF2nYL0

心「それにしても……」キョロキョロ 

心「けっこーカワイイものとか置いてるんだ。ぬいぐるみとか、抱き枕とか」 

心「男の子みたいなしゃべり方だけど、やっぱり飛鳥ちゃんも女の子なんだね♪」 

飛鳥「あぁ、それはボクの趣味で集めたものではないんだ」 

心「?」 

飛鳥「この部屋に来た子ども達が置いていくんだ。『これでかわいい部屋になるよ』とね」 

飛鳥「遊んでくれたお礼、ということらしい」 

梨沙「薫とか仁奈とかこずえとか、この部屋ちびっ子達のたまり場になってるもんね」 

飛鳥「一番ここでたむろしているのはキミだけどね」 

梨沙「あ、アタシはちびっ子じゃないし! もう大人だもん!」 


5 :◆C2VTzcV58A :2015/07/03(金) 21:47:05.70 :7cJF2nYL0

心「飛鳥ちゃん、みんなのお姉ちゃんなんだ♪」 

飛鳥「柄じゃない、と思ってはいるんだが……彼女達の相手をするのも、なかなか味わい深いことが多くて」 

心「素直に子どもが好きって言えばいいと思うぞ☆」 

飛鳥「……まぁ、否定はしない」 

梨沙「おお、ひねくれ者の飛鳥があっさり折れた」 

心「はぁとの人徳がなせる業ってやつ?」 


6 :◆C2VTzcV58A :2015/07/03(金) 21:50:03.14 :7cJF2nYL0

梨沙「それでね、その時パパったら――」 

心「梨沙ちゃんはパパのことが大好きなんだねぇ♪」 

梨沙「もちろん! かっこいいし、優しいし」 

心「はぁとも小さい頃はお父さんっ子だったなぁ……大きくなったらパパと結婚するーって言ったの、覚えてるぞ☆」 

飛鳥「ボクはそこまでべったりではなかったかな」 

心「そうなんだ? じゃあママっ子?」 


飛鳥「というより、両親と過度なコミュニケーションはとっていなかった気がする」 

飛鳥「あぁ、もちろん愛されていなかったとか、愛していなかったというわけではないよ」 

飛鳥「単純に、ボクと彼らの心地よい距離がそれくらいだったというだけさ」 


10 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 17:33:04.45 :c8BiTPSC0

梨沙「ふーん。じゃあ甘えん坊じゃなかったんだ」 

飛鳥「そうなるかな」 

梨沙「へー」ガサゴソ 

飛鳥「……? 引き出しから何を――」 

梨沙「なら確かめてみよっと」ヒョイッ 

心「なにそれ?」 

梨沙「飛鳥のアルバム」 

心「アルバム? やーん、見たい見たーい♪」 

飛鳥「待て。なぜキミがボクのアルバムの置き場所を知っている」 


11 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 17:39:06.06 :c8BiTPSC0

梨沙「この前アタシが留守番してた時、こずえが遊びに来たのよ。その時あの子が偶然見つけてね」 

梨沙「その時は中身を見なかったんだけど……いい?」 

飛鳥「………」 

梨沙「みたいなぁ」キラキラ 

心「みたいなー☆」キラキラ 

飛鳥「……はあ。いいよ、好きにしてくれ」 

梨沙・心「わーい」 


12 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 17:47:00.10 :c8BiTPSC0

梨沙「うわあ、これ赤ちゃんだった頃の飛鳥よね? かわいいー」 

心「見て見て、この写真ピースしてる! 愛らしいなぁ♪」 

梨沙「これは……4歳って書いてるわね。なんだ、パパともママともべったりくっついてるじゃない」 

心「やっぱり子どものころは誰でも甘えんぼさんなんだね☆」 

梨沙「これなんてパパに抱きついて笑顔満面ね。こんなかわいい子がどうして……」 

飛鳥「かわいげがなくて悪かったね」 

心「そんなことないない♪ 飛鳥ちゃんは今でもとぉってもかわいいぞ☆」 

飛鳥「……そう言われると、それはそれで恥ずかしい」 

梨沙「めんどくさいわね……」


13 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 17:55:08.74 :c8BiTPSC0

飛鳥「ところで、Pからボク達に出された課題についてだけど」 

梨沙「ああ、あれでしょ? この3人のユニット名決めろってやつ」 

心「はぁとはよくわかんないんだけどぉ、自由に決めちゃっていいの?」 

飛鳥「Pがボクらの裁量に任せたのなら、ある程度は意思を尊重してくれるということだろう」 

心「だったらチームスウィーティーとかがいいと思いまーす♪」 

梨沙「スウィーティー? うーん、でも飛鳥はクール系だし……」 

梨沙「あ、チームセクシ-とかどう?」 

心「セクシ-かぁ、はぁとは別にそれでも」 

梨沙「あ、でもこれも飛鳥に当てはまらないからだめか」 

飛鳥「否定はしないけど、そうもはっきり言われるともにょっとくるね」 

心「飛鳥ちゃんがダメなら梨沙ちゃんもダメじゃないの?」 

梨沙「アタシはこれからめっちゃくちゃ成長する予定だから」フンス 

心「うわぁ、すごい自信……」 


14 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 18:02:42.60 :c8BiTPSC0

参考資料 
二宮飛鳥(14)154cm 42kg 3サイズ 75-55-78 
神崎蘭子(14)156cm 41kg 3サイズ 81-57-80 

蘭子の発育がよすぎる


16 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 18:15:03.13 :c8BiTPSC0

飛鳥「ならこんなのはどうだろう」 

心「なになに?」ワクワク 

飛鳥「12+14=26」 

心「はったおすぞ☆」 

飛鳥「もちろん冗談だ」 

梨沙「飛鳥って冗談言う時も基本真顔だからわかりにくいのよねぇ」 


17 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 18:50:15.40 :c8BiTPSC0

心「でも、ユニットかぁ♪ なんだかワクワクするわー☆」 

梨沙「ボケ2人にツッコミ1人だから、アタシの負担がやばそうね」 

心「やだぁ梨沙ちゃん、はぁとはボケじゃないぞ☆ぷんぷん☆」 

梨沙「いやボケでしょ」 

飛鳥「ボクは?」 

梨沙「飛鳥もどっちかというとボケ」 

飛鳥「へえ、そういうものなのか……」 


18 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 18:51:54.07 :c8BiTPSC0

心「本格的に活動するようになったら、衣装は自分で作ってみたいなぁ♪」 

飛鳥「自分で?」 

心「お裁縫得意なの☆自作でカワイイ服作ったことも何度かあったりしてぇ……あー、いろいろ想像が膨らむなぁ♪」 

飛鳥「やる気満々だね」 

梨沙「こっちもつられてワクワクしそうなくらい」 

飛鳥「心さん。前から聞きたかったんだけど、どうしてアイドルを始めようと思ったんだい?」 

心「え? どうしてって?」 

飛鳥「だって、もともとはPとお見合いしていたんだろう。結婚して身を固めるつもりだったんじゃないかって」 

心「あはは……まあ、それはそうだよねぇ。いつまでも独身のまま、親を心配させるのも嫌だったし」 

心「でも、昔からアイドルっていう存在には密かに憧れがあってね」 

心「そこであの人とお見合いの席で出会って……いっぱいアイドルの話聞いて」 

梨沙「(あれ、声がマジになってる)」 


19 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 18:53:38.07 :c8BiTPSC0

心「彼の生き生きとした顔を見ていると、ああ、アイドルっていいなあと思っちゃって」 

心「夢を追いかけたいって気持ちに嘘がつけなくなったってわけ」 

心「自分でも馬鹿だなーってわかってるんだけどね」 

飛鳥「……確かに、賢い選択とは言えないのかもしれない」 

飛鳥「でも、馬鹿というならボク達も同じさ。共に偶像世界の道を往く、ね」 

心「飛鳥ちゃん……」 

梨沙「(あれ。流れでアタシも馬鹿ってことにされてない?)」 

飛鳥「何かを求める心に、年齢の優劣なんて存在しない。きっとあなたも、ボクらと同じものを見ている」 

飛鳥「月並みな言葉だけれど……一緒に頑張っていこう」 

心「………」 

心「か、かっこいい……かっこよすぎるぞ、コラ☆」 

飛鳥「うわっ、急にエクステに手を出すのは」 

心「うりゃうりゃうりゃ」コチョコチョ 

飛鳥「ちょ、ま、くすぐるのもやめ、ふふっ」 

梨沙「………」 

飛鳥「梨沙、見てないで助けて……なぜ両手をわきわきさせている?」 

梨沙「よくわかんないけど、流れには乗っておこうと思って。とりゃっ!」コチョコチョ 

飛鳥「きゃっ!? ぷっ、ふふふ……ちょっと、本当に、くっ、ふふふ……」 


20 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 18:55:52.13 :c8BiTPSC0

翌朝 


P「それで、結局ユニット名は決まったのか?」 

飛鳥「全然」 

P「即答か」 

梨沙「途中からくすぐり合戦になって、なーんも考えなかったわね」 

心「少女の戯れってやつ?」 

P「少女?」 

心「うん?」 

P「なんでもないです」 


21 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 18:57:45.29 :c8BiTPSC0

P「いっそ、それぞれの名前を適当に組み合わせるか」 

梨沙「えー、そんなんでいい名前になるの?」 

P「うまくやればな。たとえば……」 

P「りさあすしん」 

梨沙「センスの欠片も感じない」 

P「バッサリくるなあ」 


22 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 18:59:46.15 :c8BiTPSC0

飛鳥「的場梨沙。佐藤心。二宮飛鳥……」 

心「ていうか、はぁとはしゅがーはぁって呼んでねっていつもと言ってるのにー! ぷんぷん!」 

飛鳥「ハート……?」 

飛鳥「ヴァリアスハート……ゲームの技にありそうだね、これ」 

P「お、なんかカッコ良さそうな名前だな。ちゃんと決まるまではそれでいいか」 

飛鳥「え?」 

梨沙「まあ、Pの出した案よりはマシね」 

心「仮称だけでも決めてないとやりづらいしね♪」 

P「というわけで、しばらくはヴァリアスハートでいくぞ」 


飛鳥「適当に口ずさんだだけなんだが……」 

飛鳥「みんな納得しているなら、まぁいいか」 


おわり


23 :◆C2VTzcV58A :2015/07/04(土) 19:03:27.84 :c8BiTPSC0

いつも通りの山なしオチなし短編でした 
お付き合いいただきありがとうございます