1:2015/02/02(月) 10:37:27.88 :YoIhWfjDO

-事務所- 

P「……ふぅ、ちひろさん。こっちは終わりましたよ」 

ちひろ「お疲れさまです。私ももう少しで終わりそうです」 

ちひろ「折角ですから、二人で呑みにいきますか?」 

P「あ、いえ、今日は帰ります」 

ちひろ「ではまた、今度」 

P「ええ、お先に失礼します」 

ちひろ「戸締まりは、任せてくださいねー」


2:2015/02/02(月) 14:01:15.75 :YoIhWfjDO

………… 
…… 

P「随分と冷え込んでいるな、上着一枚じゃ寒いか」 

P「んっ……?ここは……凛の花屋か。たまには寄ってみるか」 



凛「いらっしゃ……どうしたの?」 

P「今日は客だよ、花を見せてくれるか?」 

凛「ふーん、どうぞ」 

P「……いい香りがするな」 

凛「まぁ、花屋だからね」 

P「その通りだな……お?」 

P「綺麗な花だな……これをもらっていいか?」


4:2015/02/02(月) 14:04:46.95 :YoIhWfjDO

凛「ん、まいどあり」 

P「ありがとう」 

P「……また、くるよ」 

凛「いつでもいいよ」 

ハナコ「わんっ」 

凛「ハナコもまたおいでって、言ってるから」 

P「ハナコに言われたらまたくるしかないな」 

凛「私じゃ駄目ってこと?」 

P「冗談だよ」


5:2015/02/02(月) 14:08:01.77 :YoIhWfjDO

………… 
…… 

P「いい買い物をした気がする」 

P「心が洗われるよ」 

P「おっ?……やたらファンシーなグッズが売ってる店だな」 

P「……あれは」 

………… 
…… 

P「よっ、買い物か?」 

P「まゆ」 

まゆ「あっ、Pさん。こんばんはぁ」 


6:2015/02/02(月) 18:21:10.64 :YoIhWfjDO

まゆ「今日は早いんですねぇ、昨日は23時過ぎてましたよね?」 

P「書類が残っててな」 

P「……何故知っている」 

まゆ「Pさんはお買い物ですかぁ?」 

P「流石にこんなファンシーなものは買わないな」 

P「見に来ただけさ。お?」 

P「このテディベア、赤いリボンがついてて、まゆみたいだな」 

まゆ「そうですか?」 

P「可愛いところもそっくりだぞ。なんてな」 

P「遅くならない内に帰るんだぞ」 

ギイッ 

「ありがとうございましたー」 


7:2015/02/02(月) 18:27:41.46 :YoIhWfjDO

まゆ「……」 

まゆ「不意打ちは……卑怯ですよぉ」 


………… 
…… 

P「しかし、いつもと違う道を通ると、違った発見ができるな」 

P「お、こんなところにチョコレート専門店か」 

P「いい機会だ、入ってみるか」


8:2015/02/02(月) 18:33:48.02 :YoIhWfjDO

P「随分たくさんチョコレートがあるん……」 

拓海「え……」 

P「……」 

拓海「……」 

P「……」 

P「帰るか」 

拓海「ちょっと待てやこら!」


9:2015/02/02(月) 18:39:01.30 :YoIhWfjDO

P「大丈夫、わかってる」 

P「ブログにしか書かない」 

拓海「全然わかってねえ!」 

P「麗奈にしか言わないから」 

拓海「それはまじでやめろ!」 

P「……こんなとこで、どうした?」 

P「チョコレート味見して顔まで溶けてたじゃないか」 

拓海「ぐっ……」


10:2015/02/02(月) 18:43:44.17 :YoIhWfjDO

拓海「……ぉ……だよ」 

P「え、なに?」 

拓海「……チョコレートの甘い香りに……つられたんだよ!チクショォ!」 

P「たくみんも乙女だったんだなぁ」 

拓海「うがー!」 

P「どおどお、ひとつ好きなチョコレート買ってやるから許してくれ」 

拓海「い、いいのか?」 

P「あぁ、ひとつといわず、三つくらいいいぞ」 

拓海「P!」


14:2015/02/02(月) 19:23:49.04 :YoIhWfjDO

拓海「これ旨いぞ!」 

P「よかったよかった」 

P「ところで仕事の話なんだが」 

拓海「こんな所でするのか?なになに……」 

「例の動物コスプレショー」 

拓海「馬っ鹿野郎!」 

P「や、やぶらないでくれ!」


15:2015/02/02(月) 19:29:20.02 :YoIhWfjDO

………… 
…… 

P「花束にチョコレート……まぁいいか」 

P「さて……大事なものは昨日買ったし、家に向かうとするか」 

P「たまには色んなところをぶらつくのも、いいかもしれないな」 



―完―


18:2015/02/02(月) 21:44:25.39 :Nd69Zq/FO
家で待ってるのは誰なんでしょうかねえ…


21:2015/02/02(月) 23:49:53.57 :YoIhWfjDO

コンコン 

ガチャッ 

「……え、Pかい?」 

「こんな時間に、どうしたんだい?」 

P「少し、話をしたかったから」 

P「駄目かな、飛鳥」 

飛鳥「かまわないよ」 

飛鳥「ボクは夜行性だから、まだ眠くはないからね」


23:2015/02/02(月) 23:55:44.14 :YoIhWfjDO

P「今日は仕事が早く終わったんだ、だからいつもは通らない道を通って帰ってたんだよ」 

飛鳥「ふむ……」 

P「色んな発見があるもんだ、今度飛鳥もやってみるといい」 

飛鳥「その発見、というのは君の後ろにあるものかい?」 

P「あぁ。……そうだ」 

P「缶コーヒーでも飲まないか?チョコレートがあるんだ」 

飛鳥「ありがとう、頂くよ」 

P「ただ、ブラックじゃなくて微糖だ」 

飛鳥「そこにケチをつけるほど、ボクはひねくれてないさ」


24:2015/02/03(火) 00:00:02.96 :vx2UjZEDO

飛鳥「美味しい……なんともコーヒーに合うものだ」 

P「喜んで貰えてよかった」 

P「チョコレートもだが、あの花束……なんて名前だっけな……ポ……」 

飛鳥「ポインセチアかい?」 

P「そう、それそれ」 

P「この花束も、飛鳥にあげる」 

飛鳥「どうしたんだい?今日はやたらと物をくれるね」 

P「あぁ」


25:2015/02/03(火) 00:02:13.66 :vx2UjZEDO

P「それと、もう一つ」 

P「この指輪を、受け取ってくれないか?」 

飛鳥「……指輪?」 

飛鳥「それは、求婚のつもりかい?なんて」 

P「そうだ」 

P「飛鳥、誕生日おめでとう」 

P「そして、結婚を前提に付き合ってくれ」


27:2015/02/03(火) 00:09:37.96 :vx2UjZEDO

飛鳥「……ふふっ」 

飛鳥「君は言うんだね、ボクが生まれたこの日が特別だって」 

飛鳥「でも、それは錯覚……と言いたいところだけど」 

飛鳥「君の持つ、指輪を前に、その言葉は無粋だ」 

飛鳥「君はボクを、特別にしてくれるんだね」 

飛鳥「……ありがとう」 

飛鳥「……ボクでよければ」 

――――――初めてのキスは、チョコレートの味だった。


28:2015/02/03(火) 00:12:49.79 :vx2UjZEDO

おわりおわりおわーりー!! 
完!完全に完! 
飛鳥ちゃん誕生日おめでとう!愛してるよ!んちゅばっ! 
飛鳥ちゃんの為にエクステつけちゃうよ!おいどんもエクステつけちゃうよ!あぁぁぁぁ!!飛鳥ちゃぁぁぁぁん!!どはぁぁぁぁ!


29:2015/02/03(火) 00:15:56.75 :vx2UjZEDO

以上で完結です。短い間でしたがありがとうございました。 
これからは誤爆に気をつけ、文章力の向上に力を入れていきます。 
2月3日は二宮飛鳥の誕生日です。素晴らしい日です。 

この日にSSを書けたことを、誇りにして生きていきます。 


依頼出してきます


30:2015/02/03(火) 07:46:46.80 :BDBMH5EeO
最早尊敬に値するレベル

31:2015/02/03(火) 09:19:36.90 :uYcVX1b90
乙 
こういうオチになると思ってた


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422841047