1:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 18:21:20.79 :rUpakS3xO

小鳥「貴音ちゃんがですか?」 

P「はい……本当、困ってしまって」 

小鳥(あの大人びた貴音ちゃんがワガママ……) 

小鳥(う~ん……想像できないわ) 

小鳥「それで、どんな風にワガママに?」 

P「それがですねぇ……」 


2:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 18:25:13.82 :rUpakS3xO

P「この前、収録がありまして」 

小鳥「はい」 

P「で、少し用事があったので、俺だけ現場を離れようとしまして」 

小鳥「はい」 

P「そしたら、貴音が腕に抱きついて来て」 

P「ここに居て欲しいってワガママ言い出しちゃいまして」 

小鳥「はいはいはい、ワァオ」 

小鳥「って、惚気話かーーーーーい!」ビシッ! 

小鳥「……はい、解散」 

P「い、いや、解散じゃなくて!相談に乗って下さいよ!」 


3:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 18:29:31.59 :rUpakS3xO

P「あと、あるある探検隊はちょっと古いかと……」 

小鳥「古いとか言うな」 

小鳥「プロデューサーさん、それ絶対惚気話ですよね?」 

P「違いますって!相談ですよ!相談!」 

小鳥「あー、はいはい、ノロケる奴ほどそう言うんですはいはい」 

P「だから、ただの相談ですって!」 

P「で、さっきの話の続きですけど……」 


5:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 18:36:22.51 :rUpakS3xO

ーーーPの回想ーーー 

P「いやぁ、収録が終わったら戻るから」 

P「だから、な?腕を離してくれないか?」 

貴音「……………」ふるふるっ 

P「そんな、子供みたいに顔を振って嫌がられても……」 

貴音「………あなた様」 

貴音「いつもの収録は、あなた様が見ていてくださったので上手く出来るのです」 

貴音「あなた様がいない、仕事だなんて……」 

貴音「心細く……不安で、仕方ありません」ギュッ 

P「た、貴音、胸が俺の腕に……」 

貴音「お願いです……あなた様ぁ……///」ギュウウ… 


6:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 18:41:48.84 :rUpakS3xO

P「はぁ……わかったよ」 

貴音「!!」 

P「最後まで、お前の仕事ぶりを見させてもらうよ」 

貴音「真ですか!?」 

P「あぁ、おとk……真だよ」 

貴音「ありがとうございます、あなた様」ぺこっ 

P「いや、なに。用事もそんな大した物じゃなかったしな」 

貴音「用事とは?」 

P「あぁ、仕事が終わったらどこかで貴音とラーメン食おうと思ってな」 

P「それで、すぐに行けるようにラーメン屋を探しとこうと思ってな」 

貴音「なんと!らぁめんを……」 


7:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 18:47:27.80 :rUpakS3xO

P「あぁ、一緒になって探すのなんて面倒で嫌だろ?」 

P「だから、探しに行こうと……」 

貴音「……いいえ、そのような事はありませんよ」 

P「え?」 

貴音「あなた様とならば、それも一興……///」 

貴音「なので、今は現場で私を見ていてください」 

P「そうか……貴音がいいなら、それでいいさ」 

P「じゃあ、仕事が終わったら一緒に探すか」 

貴音「はい、とても楽しみです……ふふふ///」 

ーーーPの回想終了ーーー


8:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 18:50:35.56 :rUpakS3xO

P「で、その後一緒にラーメン食いに行って……」 

小鳥「うわぁー………伸びてるわぁー」パチンッパチンッ 

P「って、何爪切ってるんすか!」 

P「しかも足の!」 

小鳥「えぇい、じゃかぁしぃ!」バンッ! 

P「ピイッ!」ビクッ! 

P「び……びっくりした……急に机叩いて」 

P「切った爪が少し飛びましたよ」 

小鳥「思ったより飛びましたね」 

小鳥「それより、やっぱ惚気じゃないですか!」


9:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 19:04:11.24 :rUpakS3xO

小鳥「何気に貴音ちゃんにサプライズしやがって!」 

小鳥「悲劇のない恋愛ドラマ見てる気分だったわ!」 

P「いや、だから惚気じゃなくて相談ですって!」 

P「この貴音のワガママを、俺は治したくてですねぇ……」 

小鳥「プロデューサーさんの朴念仁を治せば治りますよ」 

P「は?僕人参?なんですかそれ?」 

小鳥「はぁー……もういいです、私仕事します」カタカタ 

P「ちょっ……聞いて下さいって〜!小鳥さん!」 

P「『隣のPマンが何か言ってるナウ』とか呟いてないで〜」 


小鳥「うわっ、クソリプ来た……」カタカタ


10:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 19:10:05.65 :eq4L5V8x0

P「あっ、他にも相談があるんです!」 

小鳥「そこにはるかさん人形があるので、どうぞ」カタカタ 

P「ちょっ、嫌ですよ!人形が相談相手なんて!」 

P「俺は、小鳥さんがいいんです!小鳥さんが!」 

小鳥「……………………」 

小鳥「それで、どんな相談なんですか?」 

P「あ、はい、それがですね……」 


11:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 19:16:50.98 :eq4L5V8x0

P「最近、響が自信を無くしたらしく……」 

小鳥「え?いつも、自分完璧だぞ!って言ってる響ちゃんが?」 

P「はい……そうなんです」 

P「自信が無くなったって、響の方から相談されまして……」 

小鳥「そうなんですか……どうしたんでしょうね、響ちゃん?」 

P「だから、俺がハグをしながらなでなでをして、励ましてやってるんですけど……」 

小鳥「はい、撤収ーーーーーーー!!」 

P「え、ちょっ」


12:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 19:21:58.73 :eq4L5V8x0

小鳥「皆の者ーーーーーー!撤収じゃーーーーーーーーー!!」 

P「な、何言ってるんですか、小鳥さん!」 

小鳥「ナニイッてんのはあんただよ!!」 

小鳥「なんですか!ハグしながらなでなでって!」 

P「響がそうした方が自信が出るって言うから……」 

P「最初は俺も断ってたんですけど、どうしてもって言うので……」 

小鳥「じゃあ、あたしが言ったらしてくれるんですか!?」 

P「いや、小鳥さんは事務員だからセ◯ハラになっちゃいますし……」 

小鳥「アイドルも十分セ◯ハラです!」バンッ! 

P「で、出た、2発目……」 

小鳥「半沢直樹を思い出します」 

P「で、続きなんですけど……」


14:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 19:28:09.78 :eq4L5V8x0

ーーーPの回想ーーー 

響「ん〜〜、もっと撫でて撫でてぇ〜///」スリスリ 

P(……響とハグしながらなでなでするのも、もう長い時間が経ったなぁ……) 

P「な、なぁ、もう十分だろ?離れるぞ」スッ 

響「あっ………」シュン… 

響「……あ、あとちょっとだけぇ……///」チラッ 

P「ダメだ、もう十分だろ?」 

響「うぅ…………」 

P「ほら、時計の太い針が一つ進んだじゃないか」 

P「もう大丈夫だろ?な?」 

響「で……でも、あとちょっとだけ……///」 

P「もうダメだ。さっ、もう帰ってゆっくりと休んでだな……」くどくど 

響「……………」 

響「うっ……ううぅ……」グスッ 

P「!!」 


15:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 19:35:37.39 :eq4L5V8x0

P「なっ……どうした!?泣き出して!?」 

響「プロデューサーは……自分なんかどうでもいいんだぁ……」グスッ 

P「え?」 

響「プロデューサーは、自分の事なんてどうでもいいから……」 

響「はやく家に返そうとするんだぁ!」 

P「ま、待て待て!そんなわけないじゃないか!」 

響「いいや、絶対そうだ!そうに違いないぞ!」 

響「プロデューサーは、自分の事を……」グスッ 

P「違う!」ギュッ! 

響「あっ……///」ドキッ 

P「……急に、ハグして悪かった」 

P「けどな、響。俺はお前の事がどうでもいいだなんて考えたことが無い!」 


16:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 19:41:00.94 :eq4L5V8x0

響「………ほ、本当?」 

P「本当だ!保証する!」 

P「俺は、響の事をいつだって大切に思ってるからな!(アイドルとして)」ギュウウ 

響「プロデューサー……///」 

響「……じゃあ、このままプロデューサーの家、泊まってもいい?」 

P「あぁ!いいぞ!」 

P「俺は、響の事を大切に思ってるんだ!それぐらい朝飯前よ!(アイドルとして)」 

響「えへへ……じゃあ今夜のご飯、自分が作ってあげる!///」 

P「おっ、それは嬉しいな」 

響「だから、残さずに食べてね?プロデューサー?///」 

ーーーPの回想強制終了ーーー 


17:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 19:48:37.34 :eq4L5V8x0

小鳥「え、ちょ、待って?」 

P「はい?なんですか?まだ続きが……」 

小鳥「これ、プロデューサーさんの家の話ですか?」 

P「あ、はい。休日は大体アイドルが遊びに来るんで……」 

小鳥「遊びに来るんで……じゃ、なぁーーーい!」バンッッ! 

P「おぉ……ドンキーコンガ…」 

小鳥「両手で机叩くんじゃなかった…痛ぇ…」 

小鳥「というか、アイドルを休日に家に招いてるんですか!?」 


18:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 19:52:58.31 :eq4L5V8x0

P「いや、急に遊びに来るんですよ」 

P「毎週日曜日に」 

小鳥「なんですかその週間少女サンデーは!!」 

P「多分、今週は亜美じゃないかな?先週は真美だったし」 

小鳥「しかも双海姉妹セットじゃなくて、一人一人て!!」 

P「まぁ、それはいいんですよ。それより響が……」 

小鳥「響ちゃんの話より、プロデューサーさんの日曜日の方が気になりますよ!」 


19:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 19:57:46.76 :eq4L5V8x0

小鳥「あー、もういいです、話し聞くのやめます」 

小鳥「これ以上、プロデューサーさんの惚気話を聞いてたら自分が惨めに思っちゃいます」 

小鳥「さっ、仕事仕事」カタカタ 

P「そ、そんな〜!」 

P「他の相談もあるんで、それにも乗って下さいよ〜!小鳥さ〜ん!」ゆさゆさ 

小鳥「揺さぶられても、我は動じぬ」ゆさゆさ 

P「一生のお願いですからぁ〜、ピヨピヨ〜」ゆさゆさ 

小鳥「もうすぐする9thライブには、玲音ちゃんでもゲストに呼びますかね〜」ゆさゆさカタカタ 

P「お願いしますって〜!珍しく仕事してる小鳥さ〜ん!」ゆさゆさ 

P「俺、悩みを聞いてくれる女性って超タイプなんですよ」 

小鳥「……………………」 

小鳥「で、他の相談って?」 

P「はい……実はですね」


20:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 20:08:09.26 :eq4L5V8x0

P「美希がですね……ハニーって呼んでくれなくなったんです」 

小鳥「えっ!?あの美希ちゃんが!?」 

P「はい……前は、ハニーってあだ名で呼んでくれてたのに……」 

小鳥「…………………」ジー 

P「え、なんでそんなジト目で見て来るんです?」 

小鳥「いや、どうせまた何かいい思いしてるんじゃないかと思いまして」 

P「えぇ!?なんですかそれ?」


22:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 20:13:39.91 :eq4L5V8x0

小鳥「どうせ、代わりにダーリンとかマイハニーとか言われてるとかの落ちでしょ?」 

P「いえ、昔みたいに、そこの人って言われるようになりまして……」 

小鳥「っしゃあ!ライバル減りーの!」ガシッ! 

P「……どうしました?ガッツポーズなんかして?」 

小鳥「いえ、何も」 

小鳥「そうですか……美希ちゃんに嫌われちゃったんですかね?」 

P「えぇ……それで、気になって本人に聞いたんですよ」 


23:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 20:19:39.47 :eq4L5V8x0

ーーーPの回想ーーー 

P「美希……どうしたんだ?」 

美希「…何がなの?そこの人」 

P「それだよ、それ」 

P「なんで急にそこの人って……前はハニーって」 

美希「…………だって」 

美希「ハ……そこの人ってば、他のみんなとイチャイチャしてるもん!」プイッ 

P「イチャイチャって……そんなのしてないよ」 

美希「嘘!だって、響がこの前プロデューサーにハグされながらなでなでされたって……」 

P「なっ……言っちゃったのか、響のやつ……」 

美希「ほら!やっぱり!」 

美希「ムゥ〜……浮気はヤ!なの!」プイッ


24:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 20:27:48.55 :eq4L5V8x0

P「そんな、膨れっ面にならないで……な?」 

美希「もう、ハニ……そこの人なんて、知らないもん!」 

P「……わかったわかった」 

P「じゃあ、美希のお願いも聞いてやるから」 

美希「え!?いいの!?なんでも!?」 

P「あぁ、出来る限りの事ならな」 

美希「……じゃあ、響にした事ミキにもやって欲しいの!」 

P「え?い、いいのか?」 

美希「やって欲しいの!お願い!ハニー!」 

P「まぁ、美希がいいのなら……はい」ギュッ 

美希「んっ……なでなでも!」 

P「はいはい」なでなで 

美希「ん〜……気持ちいいのぉ……///」トロ〜ン 


25:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 20:33:24.45 :eq4L5V8x0

P「……あのな、美希」なでなで 

P「俺は、美希の事だってちゃんと考えてるんだからな?」なでなで 

美希「………………」 

P「だから、前みたいにハニーって……」なでなで 

美希「……ダメ、なの」 

P「そ、そんな……」なでなで 

P「どうすれば、前みたいに呼んでくれるんだ?」なでなで 

美希「……ハニーが、ミキとずーっと居てくれたら!」 

P「ずーっとは難しいなぁ……」なでなで 

美希「ムゥー……じゃあ、ダメなの!」プイッ 

P「そんな……困ったなぁ……」なでなで 


ーーーPの回想終了ーーー 


26:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 20:42:29.60 :eq4L5V8x0

P「困ってるんですよ……本当」 

小鳥「ロードオブヒーローガシャ……これはゲッチュしなければ!!」 

P「ちょっと!何アイドルのソシャゲやってるんですか!」 

P「俺の話を聞いて下さいよ!」 

小鳥「何クレイジーバンドみたいに怒ってるんですか」 

P「小鳥さんが、俺の相談に乗ってくれないからでしょ!?」 

小鳥「相談じゃなくて、惚気でしょ!それは!」 

P「だから、違いますって!相談ですって!」


27:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 20:49:11.68 :eq4L5V8x0

小鳥「もーーーいいです!あたし、帰ります!」 

P「えぇー!相談に乗って下さいよぉ〜!」 

小鳥「ほら、プロデューサーさんも一緒に帰るんですよ」 

P「えっ?……あっ、そうか」 

P「今日は、小鳥さんの家に泊まる日か」 

小鳥「そうですよ」 

小鳥「ほら、今日は一緒に徹夜でガキ使観ましょ!ガキ使!」スクッ 

P「えー……小鳥さん、俺が引くぐらい笑いますからねぇ……」スクッ 

小鳥「なっ……!じゃ、じゃあ、笑ってはいけないルールにしましょう!」スタスタ 

P「じゃあ、罰ゲームは……」スタスタ 


ガチャッ 

バタンッ 






高木「…………………」 


高木「行ったねぇ………」 


28:◆p3yuNM37DY:2014/10/17(金) 20:54:08.03 :eq4L5V8x0

高木「………………」 

高木「………………」 

高木「………………」 

高木「………………」 

黒井「………………」 

黒井「ガキ使だってな……」 

高木「あぁ…………」 

高木「………………」 

黒井「………………」 

高木「………………」 

黒井「………………」 

高木「………………」 

黒井「………………」 





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