1:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 14:32:56.48 :mU0F2vtoO

小鳥「やよいちゃんにですか?」 

P「はい……前まではそこそこ仲が良かったのに……」 

小鳥(あのやよいちゃんがプロデューサーさんを……) 

小鳥(う~ん……普段の様子を見てる限り、そうとは思えないけどなぁ……) 


小鳥「嫌われてるって感じたのは、いつぐらいから?」 

P「大体……1ヶ月前くらいですかね」 

小鳥「本当に最近ですね……」 

P「それまでは仲は良好かと思ってたのに……」


2:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 14:36:22.99 :mU0F2vtoO

小鳥「何で嫌われてると思うんですか?」 

P「はい……確か、あれは1ヶ月前の事です」 

P「俺とやよいが、収録の仕事を終えてですね」 

小鳥「はい」 

P「いつもみたいに一緒に手を繋いで帰ろうとしたんです」 

小鳥「はい」 

小鳥「待てや」 

P「え?」 


3:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 14:39:29.93 :mU0F2vtoO

小鳥「いや、ちょっと待ってくださいよ」 

小鳥「手を繋いで帰る?」 

小鳥「しかも、いつもって言いました?」 

P「言いました」 

小鳥「……仕事します」カタカタ 

P「いや、ちょ、話聞いてくださいよ!」 

小鳥「いや、なんかもう聞きたくないんですけど」 

小鳥「自慢話をされそうな予感がプンプンするんです」 

小鳥「しかも本人は、全く悪気無く」 

P「いやいやいや、自慢じゃないですって!」


4:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 14:43:55.69 :mU0F2vtoO

小鳥「絶対自慢ですって」 

P「相談ですよ!聞いてくださいよ!お願いですから!」 

P「小鳥さんが話を聞いてくれる時が、俺の楽しみなんですから!」 

小鳥「…………………」 

小鳥「それで、繋ごうとしたらどうなったんですか?」 

P「あぁ、そしたらですね」 

P「やよいが、手を隠すんですよ」 

小鳥「それで嫌われてると……」 

P「はい……それでですね………」 


6:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 14:52:41.71 :mU0F2vtoO

ーーーPの回想ーーー 


P「あれ……どうしたんだ、やよい?」 

やよい「………………」 

P「いつもみたいに、手を繋いで帰ろう」スッ 

やよい「っ!!」ササッ 

P「…………………」 

やよい「………………」 

P「……な、何で手を隠すんだ?」 

P「前までは、やよいから手を出してくれていたのに……」 

やよい「……………」 

やよい「………あ、あの」 

P「ん?」 

やよい「……今日から、手を繋いで帰るのやめませんか?」 


7:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 14:59:23.10 :mU0F2vtoO

P「えぇ!?」 

P「な、なんで!?」 

やよい「えっと……その」 

やよい「前までは、一緒に仲良く帰れて楽しかったんですけど……」 

やよい「その……最近は……」 

やよい「プロデューサーと手を繋ぐと、ドキドキしちゃって……///」 

やよい「それで……なんか、緊張しちゃって……///」 

P「緊張?なんでそんな……」 

やよい「私にも、よくわからないんです……」 

やよい「……あ、でもでも!」 

やよい「緊張して、胸がすっごくドキドキするのはするんですけど……」 

やよい「でも、プロデューサーの側にはいたいって思っちゃうんです……///」 


8:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 15:04:37.28 :mU0F2vtoO

P「え?だったら、手を繋いで帰ろう」 

やよい「て、手を繋ぐのはダメなんです!」 

P「えぇ……でも、側にいたいって……」 

やよい「さ、触るのはダメなんです!」 

P「……もしかして、やよい、俺の事が嫌いなのか?」 

やよい「そ、そんなわけないです!」 

やよい「プロデューサーと一緒にいたら、楽しい……というか、その……」 

やよい「嬉しくなっちゃう……というか、えっと、あの……///」 

やよい「う、うぅ〜……よくわかんないです〜……」グスッ 

P「わわっ、泣かないでくれ!やよい!」 

P「ハンカチハンカチ……ほら、じっとして……」フキフキ 

やよい「あっ……ありがとうございます……///」


9:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 15:11:27.47 :mU0F2vtoO

P「……よし、拭き終わったな」 

P「……あ、そういえばやよいに触っちゃったな」 

P「ご、ごめん!やよいが嫌がってたのに、俺……」 

やよい「い、いえ、そんな……///」 

やよい「また、緊張してドキドキしちゃいましたけど……」 

やよい「でもでも、プロデューサーに触れられて嬉しくも思っちゃって……///」 

P「えぇ?触られて嬉しいのか?嫌なのか?どっちなんだ?」 

やよい「うぅ……私にも、よくわかんなくって……すみません」 


ーーーPの回想終了ーーー 


10:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 15:12:37.89 :mU0F2vtoO

P「その後、よく考えたんですけど……」 

P「やっぱり、これってどう考えても嫌われてると……」 

小鳥「へぇ〜、まさかあのアイドルが男だったなんて……」 

P「ちょ!新聞読んでないで話聞いてくださいよ!」 

小鳥「えぇい、じゃかあしい!!!」バンッ! 

P「ピィッ!」ビクッ! 

P「きゅ、急に机を叩かないでくださいよ……大丈夫ですか?」 

小鳥「正直、痛かった」 

小鳥「それより、やっぱり自慢じゃないですかそれ!!」 

P「はぁ?どこがですか?」 

小鳥「どこがじゃないでしょ!」 

小鳥「一から終わりまで、いちゃついた回想して!」 


11:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 15:16:29.68 :mU0F2vtoO

小鳥「聞かされる身にもなって下さいよ!!」 

P「そ、そんな……どこにもイチャついた部分なんて見当たらないですよ」 

小鳥「あんたの目は何なんだ!ビー玉でも詰まってんのか!!」 

小鳥「もういいです!私、仕事しますから!」カキカキ 

P「そんな……ペンタブでイラスト描かないで、相談に乗ってくださいよぉ」 

P「……それ、春香と千早ですか?」 

小鳥「はい」カキカキ 

P「お願いしますって、相談に乗ってくださいよ〜」 

小鳥「あ〜、聞こえない聞こえない、ゴーストライター、聞こえなーーーい!」カキカキ 

P「じゃ、じゃあ、他の相談に乗って下さいよ!」 

小鳥「他の相談?」


13:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 15:22:45.92 :mU0F2vtoO

P「はい……実は、最近ですね」 

P「真美にも嫌われてるかもしれないんですよ」 

小鳥「……何でそう思ったんだ」 

P「何でそんな取り調べみたいに聞くんですか……」 

P「あのですね、この前真美とご飯食べにいったんですよ」 

小鳥「うん」 

P「で、いつもみいに、あ〜んして食べ合おうとしたんですよ」 

小鳥「あ〜んして食べ合おうと」 

小鳥「いつもみたいにと」 

小鳥「頭沸いてんのか」 

P「え?」 


15:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 15:29:22.09 :mU0F2vtoO

小鳥「なぁにが、あ〜んし合ってですか!」 

小鳥「あ〜ん、何てあたし五十音順でしか見たことないわボケェ!!」 

P「なんか知らんが小鳥さんが怖い」 

小鳥「そんで、またイチャイチャ自慢回想に入るんっしょ?」 

P「い、イチャイチャなんて……」 

P「とにかく、あれは2週間前の事でした……」 


18:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 15:37:04.83 :mU0F2vtoO

ーーーPの回想ーーー 


P「ほら、真美」スッ 

P「あ〜ん」 

真美「…………///」モジモジ 

P「……真美?どうした?」 

P「蟹、嫌いだったか?」 

真美「……あ、あのね、兄ちゃん」 

真美「そろそろ、こういうのやめないかな……」 

P「えぇ!?」 

P「な、なんでだ!?蟹が嫌なのか!?」 

真美「蟹は関係ないよ……」 

真美「その……ここ、レストランなんだし……」 

真美「周りの人から見られて、恥ずかしいよ……///」 


19:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 15:42:30.94 :mU0F2vtoO

真美「こういうのは、二人っきりの時とかに……///」 

P「なに言ってるんだ、真美はアイドルだろ?」 

P「見られる事なんて、慣れているはずだろあ〜ん」 

真美「それはそうだけど……」 

真美「……とにかく、ダメなのはダメなの!」 

P「そんな……俺の楽しみが……」シュン 

ーーーPの回想終了ーーー 


20:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 15:48:37.71 :mU0F2vtoO

P「いままで、ノリノリでやってくれていたというのに……」 

P「俺の何がいけないんでしょうか……」 

小鳥「その自虐風自慢がかな」 

P「だから、自慢じゃないですって!困ってるんですよ!」 

小鳥「幸せは後から気づくものって星のカービィのクーが言ってましたよ」 

P「急になに言い出すんですか!」 

小鳥「あなたに送りたい言葉なんですよ」 

小鳥「はぁ……まぁ、とにかく」 

小鳥「プロデューサーさんは、嫌われていませんよ」 

P「何でそう思うんですか?」 

小鳥「何でそう思わないかがわからん」 


21:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 16:01:25.62 :mU0F2vtoO

小鳥「はぁ……もういいです、相談は終わりです、終わり」 

P「えぇ〜、そんなぁ……」 

小鳥「さっ、そろそろ帰りますよ」 


P「はい……確か今日は、小鳥さんの家に泊まる日ですよね」 


小鳥「はい、そうですよ」 

小鳥「週に一度の楽しみなんですから、早く帰りましょうよ!」グイグイ 

P「ちょ、ちょっと、引っ張らないで下さいよ!」 

小鳥「今夜は徹夜でマリオカートしますよ!」グイグイ 

P「え〜……小鳥さんのマリカってファミコンじゃないですかぁ」スタスタ 

小鳥「スーファミの何が悪いんですか!ファミコンはですねぇ……」スタスタ 



ガチャッ 



高木「…………………」 

高木「行ったねぇ………」


22:◆p3yuNM37DY:2014/10/14(火) 16:05:28.94 :mU0F2vtoO

高木「………………」 


高木「………………」 


高木「………………」 


高木「………………」 


高木「マリオカートかぁ……」 


高木「………………」 


高木「………………」 


高木「………………」 


高木「………………」 








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