■関連SS

小鳥「えぇ……というか、気づいてなかったんですか?」 

P「知らなかった……そんな……」 

小鳥「事務所の皆は、とっくに気付いてますよ?」 

P「えぇ!?そうなんですか!?」 

小鳥「てっきり、プロデューサーさんも気付いてるかと思ってましたよ」 

P「なんてこった……」 

P(アイドルに好きな奴がいるだなんて、世間に広まってしまったら……) 

P(アイドルとしての響の人生が、終わってしまう!!) 


2:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 00:07:55.51 :/qeubRI60

P「それで、響の好きな相手って誰なんですか!?」 

小鳥「えー……本当の本当に、気付いてないんですか?」 

P「うっ……すみません、プロデューサーのくせに……」 

小鳥「……まぁ、プロデューサーさんが鈍感なのも皆知ってますからね」 

P「俺の知っている相手なんですか?」 

小鳥「えぇ、知り尽くしてますよ」 

P(そんな……俺の知っている人物とだなんて……) 

小鳥「でも、プロデューサーさんには悪いですけど誰かは言えません」 

P「えぇ!?何でですか!?」 

小鳥「響ちゃんの為です!」 

P「響の為……ですか?」 

P「……まぁ、確かに知らない所で本人の秘密を知られるのは嬉しくないですね」 

小鳥「……まぁ、そういう事ですね、はい」 


3:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 00:13:10.36 :/qeubRI60

P「でも、もし響とそいつが会ってたりして」 

P「その瞬間をパパラッチかなんかに撮られてしまったら……」 

小鳥「それは、プロデューサーさんが注意していれば大丈夫です」 

P「俺が注意を?何故?」 

小鳥「それも、秘密です」 

P「えぇ……またですかぁ」 

P「何で俺が注意したら大丈夫なんだ?気になる……」 

小鳥(自分がその相手っていう可能性を考えるのは無いのかしら……) 


4:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 00:20:17.19 :/qeubRI60

P「まぁとにかく、響とこの事について話し合っておきますよ」ガタッ 

小鳥「そうですか……あまり話を深く掘り下げないようにしましょうね?」 

P「はい、わかりました」スタスタ 






小鳥「……響ちゃん、この先苦労するだろうなぁ……」 

小鳥「あたしと同じで結婚が遅れるタイプね、きっと」 

小鳥「って!あたしの場合遅れるというより当てが無いんですけどね!」 

小鳥「てへピヨッ!!」 

小鳥「……さぁーて、仕事に生きるとしますかぁ……」カタカタ 


6:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 00:30:35.17 :/qeubRI60

P「注意するのはいいが、響はどこにいるんだろうか……」スタスタ 

P「……いや、ちょっと待て」ピタッ 

P「女の子にこんな事を急に聞くのって、失礼だよなぁ……」 

P「それに、響の性格の事もある」 

P「きっと、誤魔化したり隠し通そうとするだろう」 

P「それに、このまま行っても証拠も何もないから……」 

P「証拠は!?とか聞かれた時、何も出来なくなる……」 

P「しまった……準備不足だったか」 


P「仕方ない、音無さんにもっと情報を貰いに戻……」 


ガチャッ 


響「あっ!プロデューサー!はいさーい!」


7:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 00:35:21.38 :/qeubRI60

P「あ……響……」 

P(しまった……何てタイミングの悪い……) 

P「や、やぁ、響。おはよう……」 

響「……ん?なんか元気ないぞ?プロデューサー」 

P「いや……ちょっとな」 

響「むむ……もしかして、何か隠しているなー!?」 

P「いやぁ、そんな事……」 

響「ほら!正直に、白状するんだぁ!!」 

P「待て待て、俺は何も……」 

P(……いや、待てよ) 


8:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 00:38:39.38 :/qeubRI60

P(ここで響にペースを奪われたら注意出来なくなるな……) 

P(それはダメだ……響にペースをとられないように) 

P(ここは少し、強気で行こう!) 

P(ちょっと脅す感じになるけど、ごめんな!響!) 

P「……何かを隠しているのは、響の方じゃ無いか?」 

響「え?」 

P「もう、俺は知ってるんだからな」 

響「な、何を?何のこと!?」 

P「響……お前」 

P「好きな男がいるんだってな?」 

響「!!!!???」 


10:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 00:43:38.89 :/qeubRI60

響「え、えぇ!?///」 

P「もう、知ってるぞ。俺は」 

響「な、な、な……///」 

響「ま、待って欲しいぞ!」 

響「そ、そんなわけないじゃないか!」 

響「じ、じぶ、自分に好きな男の人がいるなんて、そんなわけないじゃないか!///」 

響「自分は、トップアイドルを目指してるんだからな!」 

響「ふ、ふーんだ!///」ツーン 

P(やはり、隠し通すつもりか……) 

P(……少し危険だが、ここは仕掛けるか) 

P「響」 

響「……な、何?」 

P「もう、誰が好きなのかも俺は知ってるんだからな」 

響「………………」 

響「!!!??」 


11:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 00:47:41.98 :/qeubRI60

響「うえぇぇぇ!?///」 

P「ぜーんぶ、知ってるんだからな」 

響「そ、それじゃあ、プロデューサーは……もう自分の気持ちを……///」 

P「あぁ、もう全部知ってるよ」 

響「……うんぎゃーーーー!!///」 

響「プロデューサーなら、鈍感だから気付かれないと思ってたのにぃ……///」 

響「それが、バレちゃうなんてぇ……むぅ〜……///」 

P(……やった!何とか上手くいったようだな!) 

P(時には、嘘をつくのも一つの策だな!) 

P(バレるかヒヤヒヤしたが……) 

P(ゴリ押しでも何とかなるもんだ!) 


12:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 00:54:12.45 :/qeubRI60

響「………………///」ドキドキ 

P「今、それについて丁度話し合おうとしてたんだ」 

響「そ、そうなんだ……///」 

P「じゃあ響、最初の質問だ」 

P「お前、どうして好きになったんだ?」 

響「えぇっ!?///」 

響「い、いきなりそんな率直に……///」 

P「さぁ、正直に言うんだ!」 

響「え……えっと……その……///」モジモジ 

P「大丈夫だって、からかったりしないから」 

響(そういう問題じゃないぞ……///) 

響(本人に言うなんて、そんな……///)


14:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 01:03:12.45 :/qeubRI60

響「……えっと…ま、まず、一番の理由は……」 

P「うん」 

響「自分の事を、すごく大事にしてくれるから……///」 

P「なるほどな……」 

響「前に熱っぽくなって、体がキツかった時も……」 

響「わざわざ自分の家に来て、看病してくれたし……///」 

P(ん……?俺も前にそんな事したような……) 

P(まぁ、プロデューサーが看病するのと好きな奴にされるのじゃ大違いだな) 

P「うん……お前の気持ちは、十分に伝わった」 

響「うぅ……恥ずかしいぞ……///」 

P「それで、お前はどう思ってるんだ?」 

響「え……?だ、だから、その……好きって……」 

P「あぁ、いやいや、言葉足らずだった」 

P「ルックスとか、性格をだよ」 

響「えぇっ!?そんな事もきくのか!?」 

P「あぁ、ちゃんと知っておきたいからな」 

P(そいつが、どんなやつかを)


15:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 01:09:50.31 :/qeubRI60

響「うぅ……えっと……その……///」 

響「初めて会った時は、見た目も性格も普通だなーって思ってた……」 

響「でも、自分に優しくしてくれたり、毎日一生懸命頑張ってる姿見てたら……」 

響「何でもカッコ良く思えてきちゃって……その……///」 

響「正直ルックスも性格も全部かっこいいって今じゃ思っちゃって……///」 

P(惚れた時の、典型的パターンだな……) 

P(好きな奴がする事は、なんでも良く見えちゃうもんなんだよな) 

P(今の響に、好きな相手がどんなのか正確に聞き出すのは無理だな……) 


17:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 01:13:44.21 :cMELR/phO

P「わかった……じゃあ、響」 

響「な……何?」 

P「居場所を教えてくれ」 

響「……え?」 

P「だから、どこにいるかを教えて欲しいんだ」 

響「え?………え?」 

響「な、なにいってるんだ?プロデューサー?」 

P「ちゃんと話をしたいから、そいつの場所を教えて欲しいんだよ」 

P「さぁ!教えてくれ!」 

響「…………………」 

響「ここ」 

P「え?」 


18:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 01:19:00.93 :cMELR/phO

響「だから……ここにいるぞ」 

P「………………」 

響「………………」 

P「………………」 


P「えっ!!??」 

響(なんで驚いてるんだ……?) 

P「ここに?いる?えっ?」 

P(ど、どういう事だ?ここには響と俺しか……) 

P(…………あっ!?) 

P(ま、まさか……) 

P(響の好きな男……そいつは………) 









P(今、ここのスグ近くにいるのか!!?) 


19:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 01:25:11.30 :/qeubRI60

P(なんてこった……気付かなかった……)キョロキョロ 

響(………プロデューサー、本当に何を言ってるんだ?) 

響(………もしかして、プロデューサー) 

響(本当は、自分の好きな相手をわかってないのか?) 

P(どこだ……?どこに……)キョロキョロ 

P(…………はっ!!) 

響「……………」ジー 

P(ま、まずいな……なにやら響に疑いの眼差しを向けられているような……) 

P(……よし、だったら) 

P「……なーんてな!!!!」 

響「?」 

P「気付いていたよ、俺は」 

P「響の好きな奴が、ここにいるってなぁ!!!」 

響「……………」 

響「う、うん……そうだよね」 


20:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 01:32:25.40 :/qeubRI60

P(……よし!なんとか疑いは晴れたっぽいな!) 

響(……やっぱり、自分の気持ちに気付いてないんだ) 

響(本当に知ってたら、こんな不自然な行動取らないもんね……) 

響(はぁ……なーんだぁ) 

響(自分が、一人で勝手に恥ずかしがってただけか) 

響(よく考えたら、何か質問がおかしかったもんね) 

響(はぁ……なんか、ドッと疲れたぞ……) 


21:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 01:37:33.47 :/qeubRI60

P(……しかし、どうしようか) 

P(本当は、相手がどこにいるなんて気付いてない) 

P(だけど、響にはそいつと話をするって言っちゃったし……) 

P(くっ……どこにいるんだ、そいつは!)チラッチラッ… 

P(……いや、待てよ) 

P(………あるじゃないか!) 

P(相手を見なくても、話したい事を伝える方法が!) 

P「……響」 

響「……何?」 

P「さっき言った通り、今からその相手と話すぞ」 

響「話しって……それじゃ、ただの独り言に……」 

P「……スゥー」 

響(……?深呼吸?) 

P「………………」 

P「聞こえるかーーーー!!!!!!???」 

響「っ!!!??」ビクッ


22:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 01:43:23.55 :/qeubRI60

P「いいかーーー!!!???ここからお前に話しかけるからなーーー!!!!!!!」 


響「ぷ、プロデューサー!!なんで急に大声で……」 

P「いいかーーー!!!!??」 

P「俺は、響とはあまり長い時間一緒に過ごしてないがな!!!!!!」 

P「一緒に過ごした時間の濃さには自信がある!!!!!」 

P「だから、俺は響の事をよく知っているつもりだーーー!!!!!!」 

響「急に、何を……」 


23:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 01:50:26.19 :cMELR/phO

P「他の人から見た響は、元気で優しい子でいつも自信満々な子だ!!!!!」 

P「だけどなぁ、俺は知ってる!!!」 

P「本当は、寂しがり屋で泣き虫で不安になる時が多々ある子なんだ!!!!!」 

響「ぷ、プロデューサー!そんな事大声で……///」 

P「だけどなぁ!!!!!」 

P「それも含めて、響は最高なんだ!!!!」 

響「……え?」 

P「元気な響!優しい響!自信満々な響!泣き虫な響!寂しがり屋な響!甘えん坊な響!!!!!!」 

P「全部最高なんだ!!!!」 

響「そんな……大きな声で……///」 

P「そして、そんな響が俺は好きだ!!!!!」 

響「………!!??」


24:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 01:55:52.33 :cMELR/phO

P「俺は、響の将来も出来る限りプロデューサーしたいんだ!!!!!」 

P「簡単に、響を他の男なんかには絶対にやらないからな!!!!!」 

P「響は俺の、永遠のトップアイドル何だからな!!!!!!」 

響「プロデュー……サー……///」 

響(これって……もしかして……) 

響(こ、こ……告白……?///) 

響(プロデューサー……もしかして、この告白をするために) 

響(おかしな質問を……) 

P「いいかぁ!!!わかったなぁ!!!!????」 

響(………………///)もじもじ 

P(………響の好きな奴に、聞こえたかな?)


25:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 02:07:33.61 :cMELR/phO

P(まぁ、こんだけ大声を出したらいくらなんでも……) 

響「……プロデューサー」 

P「おぉ、響」 

P「うるさくして、すまなかったな」 

P「今言ったとおり、俺がお前に見合う男をちゃんと探……」 

響「プロデューサー!!」バッ 

P「うわわっ!?」 

P「な、なんだよ、抱きついてきて」 

響「えへへ……だってプロデューサーが、大きな声で想いを言うから……///」 

P「はぁ……全く、甘えん坊な響だな」なでなで 

響「……甘えん坊な自分、いや?///」 

P「そんなわけないだろ?」 


26:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 02:12:27.93 :cMELR/phO

P「さっきも言ったが、お前は最高だよ。響」 

響「……えへへっ、プロデューサー!」 

響「だぁーい好き!///」ギュウゥ… 

P(響に、こんなにも信頼されているんだ……) 

P(この信頼を裏切らないように、響をトップアイドルにして……) 

P(こいつに見合う、最高のいい男を探しとかないとな!) 

P(響も、納得してくれてよかったよかった) 

P(……だが、響の好きな奴と無理矢理引き離した形になってしまったな……) 

P(悪い事をしたな……よし、償いとして……) 

P「響、お前がトップアイドルになったら何でもしてやるぞ」 

響「……え?なんでも?」


27:◆p3yuNM37DY:2014/10/07(火) 02:19:12.93 :cMELR/phO

P「あぁ、本当に何でもしてやる!」 

P「俺に出来ること、じゃなくて本当に何でもだ!」 

P「響が一生懸命に努力をして、トップアイドルになるんだ」 

P「俺だって、響の願いを何がなんでも叶えないとな!」 

響「なんでも……いいの?」 

P「あぁ……あ、でも、お金とか時間がかかる事なら猶予を……」 

響「じゃあ……もし、自分がトップアイドルになったら……」 

響「その時は………プロデューサーと……///」 









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