1:2014/03/03(月) 17:34:43.96 :S3zVZvq20

飛鳥「……やぁ……晶葉」ぬくぬく 

晶葉「こたつか?何だってそんな物…」 

飛鳥「さっき蘭子と一緒に出したんだ」 

飛鳥「ああ、蘭子はそこで寝てるよ」 

蘭子「zzz………」すやすや 

飛鳥「理由は………どうだっていいさ。それよりもさ、入りなよ」 

晶葉「そうだな、特に断る理由もない」もぞもぞ 

晶葉「……結構温まってるな」 

飛鳥「そうだろうね……なんだかんだで………」 

飛鳥「ふぁ…………」 

飛鳥「………」ごしごし 

飛鳥「……どれぐらいこうしていたかな」 

晶葉「随分とリラックスしているな」 


2:2014/03/03(月) 17:51:40.99 :S3zVZvq20

飛鳥「こたつに入っていたらこうなるよ」 

飛鳥「しょうがないさ」 

晶葉「しょうがないのか」 

飛鳥「しょうがない……」 


晶葉「………誰か来たみたいだぞ」 


光「うぁー疲れたぁー………あれ、こたつ?」 

飛鳥「そう、こたつ」 

飛鳥「光もどうだい?」ぴらっ 

光「それじゃあ……」もぞもぞ 

光「……うん、温かいな」 

飛鳥「……………」 

飛鳥「……ふふふっ」 

晶葉「…何か可笑しいのか?」 

飛鳥「四面埋まった」 

晶葉「……今日の飛鳥何かおかしくないか」


5:2014/03/03(月) 18:03:58.82 :S3zVZvq20

飛鳥「そーいえば四面で思い出したんだけどね……」 

飛鳥「こっくりさんってあるだろう」 

晶葉「ああ……私は信じてないが」 

光「それが?」 

飛鳥「あれって四人で机を囲まないと呪い殺されるらしい」 

飛鳥「何でも机の下にいる怨霊の仕業だとか」 

飛鳥「だから四人で出口を塞ぐんだそうだ」 

光「………自分から誘っておいて怖いことを言うなよ…」 

飛鳥「ふふふ、でも既に逃げられないだろう?」 

飛鳥「このこたつの下に何が居ようとね………ふふふふふ……」 

晶葉「……………」 

晶葉「そうでもないと思うぞ」 

飛鳥「えっ」 

光「今日どうしたんだ飛鳥」 


6:2014/03/03(月) 18:11:38.10 :S3zVZvq20

飛鳥「そう言ってられるのも今のうちさ……」 

飛鳥「すぐにこの中から出られなくなるに決まってる……」 

光「……………」 

晶葉「…………」 

飛鳥「…………」 

飛鳥「みかんでも食べよう」ゴトッ 

晶葉「やけに準備がいいな」ゴソゴソ 

光「やっぱこれがなくちゃな!」ゴソゴソ 

飛鳥「ふふ……そうだろう、そうだろう」


7:2014/03/03(月) 18:22:30.12 :S3zVZvq20

光「…………」むきむき 

晶葉「…………」むきむき 

光「晶葉は器用だな」ぺり 

晶葉「ふふん、私は天才だからな」フンス 

晶葉「コツを教えてあげようか?」 

飛鳥「……………」ぼー…… 

光「……食べないのか?」もぐもぐ 

飛鳥「……………」 

飛鳥「……ちゃららららーん……」ひょいっ 

飛鳥「ちゃららららーんららーん…」ぐいっ 

飛鳥「……超能力」←みかんに親指を突っ込むやつ 

晶葉「ブフッ」 

光「ンッ」


8:2014/03/03(月) 18:32:32.66 :S3zVZvq20

飛鳥「……ふふ」得意気 

晶葉「そっ、そういうのはもっと適任が居るだろう」 

光「裕子さんとかか?……」 

晶葉「いや、……楓さん?」 

光「楓さんはどっちかと言えば……」 

晶葉「みかんが………」 

光「……、………」 

晶葉「…………、」 

光「…………」 

晶葉「…………」 

飛鳥「………………」 


飛鳥「みっかんねぇ」 

光「言っちゃったか」 

晶葉「我慢して欲しかった」


9:2014/03/03(月) 18:43:46.37 :S3zVZvq20

光「この後皆予定あったりするのか?」 

飛鳥「ボクは……特に……」もぐもぐ 

晶葉「私も」 

晶葉「蘭子は……」 


蘭子「すぅ……すぅ……」 

光「大丈夫そうだな」 

晶葉「大丈夫だろう」 



光「……って事は皆暇なんだなぁ…」ごろん 

飛鳥「ふふふ、素晴らしいね……」 

飛鳥「今日はこのままぬくぬくしていられるんだ………」


10:2014/03/03(月) 18:59:16.96 :S3zVZvq20

晶葉「そういえば、今何時ぐらいだ?」 

光「…………」 



光「そーねだーいたーいねー………」 

飛鳥「…………」ピクッ 

晶葉「?…なんだそれは」 

光「って菜々さんが言ってたんだよ……」 

晶葉「光はそれが何か知ってるのか?」 

光「知らないなー……」 

晶葉「……またお馴染みの自爆芸か……」 

飛鳥「…………」 

飛鳥「……いや、ボクは知ってるからギリギリセーフかな……」 

晶葉「そうか……」 



晶葉「いちいちアウトとセーフを論じなければならないのはどうなんだ」 

光「あんまり触れないようにしたいな……」


11:2014/03/03(月) 19:07:52.67 :S3zVZvq20

光「………テレビでもつけないか?」 

飛鳥「ええと、リモコン……」 

晶葉「あれじゃないか?」 


飛鳥「なんてこった………」トォイヨ… 

光「アタシが取ってくるよ」 

晶葉「……いや、待て」スッ 

晶葉「ここに孫の手があった」 

飛鳥「ふふ、流石だね。やっぱり晶葉は天才だ」 




晶葉「………あまり嬉しくないな」 

光「地味な天才だな……」


12:2014/03/03(月) 19:18:21.07 :S3zVZvq20

飛鳥「よっ……ほっ……」スカッスカッ 

   ゴトン 

飛鳥「よし……」ガスッ 

飛鳥「取れた」 

光「……なぁ」 

光「普通に取った方が楽だったんじゃないか?」 

飛鳥「光は何を言ってるんだ」フゥー…… 

飛鳥「こたつの国の住人としてそれは許されないことだよ」 

光「初耳だぞそんなの」 

飛鳥「そもそもこの中から出たくないだろう」 

飛鳥「ぬくぬくには変えられないさ」 

光「そんなもんか?」 

飛鳥「そんなもんさ」 


光「…………」 




光「それもそうだな」 

飛鳥「ふふ………」


13:2014/03/03(月) 19:54:04.76 :S3zVZvq20

晶葉「今の時間帯は何がやっていたか……」 

光「この時間にテレビはあんまりつけないなー」 

飛鳥「みればわかるさ……」ポチ 



飛鳥「…………」ポチポチ 

飛鳥「あれ…」ポチポチポチ 



光「どうしたんだ?」 

晶葉「故障か?どれ、貸してみろ」 




晶葉「DVDデッキのリモコンじゃないか」 

飛鳥「そんなぁ……」ぐでー…… 

光「もっと速く気付けないか?普通」


14:2014/03/03(月) 20:12:04.70 :S3zVZvq20

─────……… 

───……… 

……… 

   ワー、キャー 
          ワハハハハ… 



光「テレビもいいかげんあきてきたなぁ……」 

飛鳥「再放送だからねぇ………」 

晶葉「展開がよめてしまうから、なぁ」 

晶葉「…………くぁ」 

光「……………んっ」 

飛鳥「…………」 



飛鳥「沙南でも呼んでみようか…」 

飛鳥「そしてあわよくばゲームを持ってきてもらおう」 

晶葉「んー……名案だな」 

光「暇あるかな……」 

飛鳥「もーまんたいさ……」スッ 

飛鳥「ほら、このつぶやきを見るといい」 

晶葉「ふむ……今日の仕事はもうないようだな……」 

飛鳥「貴重な時間をボクたちのために浪費させてやろう……」 

飛鳥「かわいそうな沙南………ふはははは……」 

飛鳥「はーっはっはっはっはっはっ…………!」 

ゲシッ 

飛鳥「いたい」 

光「正義の味方南条光さんじょー」 

ゲシッゲシッ 

飛鳥「なんという力だぁ……降参だぁ……」 

晶葉「小芝居はいい……」


15:2014/03/03(月) 20:20:55.02 :S3zVZvq20

プルルルル……プルルルル…… 

飛鳥「ああ、沙南かい?」 

飛鳥「うん、……少しね……」 

飛鳥「そうそう、今暇かい?」 

飛鳥「うん、……うん、……」 

飛鳥「そうかい………それじゃあまた今度だね」 

飛鳥「ふふ、じゃあね」 

 プッ ツー ツ ーツー…… 


晶葉「ダメだったみたいだな……」 

飛鳥「ああ、どうやら病にかかってしまったらしい」 

光「それは大丈夫なのか!?」 

飛鳥「流行病さ……この時期の……」 

光「インフルエンザとか……?」 

飛鳥「いや………」 





飛鳥「布団から出たくない病」 

晶葉「あー…それは」 

光「しかたないなー……」 

晶葉「うん、しかたないな……」 

飛鳥「しかたない……しかたない……」


16:2014/03/03(月) 20:38:52.13 :S3zVZvq20

蘭子「むにゅ………ん…」ごろん 

晶葉「本当によく寝ているな…」 

光「こっちからじゃよく見えない……」 

飛鳥「…………やっぱりCuなんじゃないかな」 

晶葉「うん?」 

飛鳥「蘭子のことさ……」 

飛鳥「どう見たってCoじゃないだろう……この寝顔は」 

晶葉「あー……」 

光「よっ……見えた」 

光「……うん、幸せそうな寝顔だな」 

飛鳥「色素しかCoに分類できないよ」 

晶葉「そこまで言うか?」


17:2014/03/03(月) 20:51:26.95 :S3zVZvq20

飛鳥「どんな夢を見ているんだろうね……」 

光「夢か………」 

晶葉「何かあるのか?」 

光「いや……初夢とか見たか?」 

飛鳥「うん……見たよ」 

晶葉「へぇ……どんなだ」 

飛鳥「あー……と、きゅうりがね?いっぱい居るんだ」 

光「きゅうり?」 

飛鳥「ピーマンも居たかな………それで手足が生えてるんだ」 

晶葉「早速ぶっ飛んでるな……」 

飛鳥「それをひたすら踏み潰す」 

光「ええ………」 

飛鳥「しばらくするとね……槍を持ち出すんだ」 

晶葉「きゅうりが?」 

飛鳥「きゅうりが………それで、だから踏めなくなるんだ」 

晶葉「あー……?ああ、痛いからな」 

光「刺さっちゃってな……」 

飛鳥「うん……………」 



飛鳥「………それだけ」 

晶葉「………まぁ、夢なんてそんなもんだよな」 

光「どうなんだろう、その夢は」 

飛鳥「せめて茄子だったらなぁ……」 

晶葉「しかし踏み潰しちゃあ……」 

飛鳥「あー……」


20:2014/03/03(月) 21:05:03.33 :S3zVZvq20

晶葉「む……みかんがあと少ししかないな」 

光「結構食べたからな………」 

飛鳥「ふふ、これじゃみかん人間になってしまうね………」 

飛鳥「……正義の味方的にはどうだい?みかん人間」 

光「ええ?あー、ちょっと退治しづらいかもなー……」 

晶葉「私まで退治されることになってしまうしな」 

飛鳥「ふふふ、皆みかん人間さ………」 



飛鳥「……………」 



飛鳥「20XX年………」 

飛鳥「品種改良の末究極のみかんが完成する……」 

飛鳥「それはあっという間に世界中に拡散し……」 

飛鳥「家庭になくてはならない存在になっていく……」 

飛鳥「しかしそれは巧妙な罠だった……」 




晶葉「…………みかん人間?」 

飛鳥「みかん人間………」 

光「やっぱり今日の飛鳥はちょっとおかしい」 

晶葉「どうしたんだ?頭でも打ったのか?」 

飛鳥「ふふふ……」 


21:2014/03/03(月) 21:18:46.07 :S3zVZvq20

飛鳥「まぁ……といっても原因は分かりきってるんだけどね……」 

晶葉「ふうん?……」 

飛鳥「そう、ボクも寝てたんだ、ついさっきまでね」チラッ 


蘭子「んむ……あ……」zzz 


光「寝起きって事か」 

飛鳥「そう、思いつくとしたらそれかな……」 

晶葉「どうりで頭のネジが緩んでるというか……」 

飛鳥「頭のネジかい……ふふふ…」ポケー 




飛鳥「プラスドライバーかな?マイナスドライバーかな?」 

晶葉「もう寝ろ」 

光「そうだな」 

晶葉「寝ろ寝ろ」 


23:2014/03/03(月) 21:27:09.14 :S3zVZvq20

飛鳥「そうかい……ふふ、じゃあそうさせて貰うよ……」 

晶葉「おやすみ」 

光「いい夢みろよー」 

飛鳥「おやすみなさい……」 


  ボフッ 


飛鳥「……………」 

光「……………」 

晶葉「……………」 

蘭子「……ん………えへ……」 

光「…………」 

晶葉「…………」 

光「…………、」 

晶葉「…………くぁ」 

飛鳥「…………」もぞもぞ 





「「ごめん、やっぱ起きてくれ」」 
 「ごめん、全然眠れないや」


26:2014/03/03(月) 21:55:59.52 :S3zVZvq20

光「……うー……」ノビー 

晶葉「………でも暇なものは暇だな」 

飛鳥「………」こっくり こっくり 



光「……この後皆予定あったりするのか?」 

飛鳥「ボクは……特に……」こくり…こくり… 

晶葉「私も……だなぁ…」 


蘭子「…くぅ………」 


光「皆今日はずっと暇なんだなー……」 

飛鳥「ふふふ……いい事じゃないか……」こっくり…… ゴツン 





晶葉「さっき話したな」 

光「話した」 

飛鳥「話したね」サスサス


27:2014/03/03(月) 22:12:20.77 :S3zVZvq20

飛鳥「………」まじまじ 


蘭子「……あぅ……ぁ……」 


晶葉「どうしたんだ?蘭子をじっと見つめて」 

飛鳥「いや……以外とスタイルいいんだよなっ、て……」 

光「確かになー………」 

飛鳥「確か上から……80いくつ……」 

飛鳥「えっと…………」 

飛鳥「……………」 


光「普通覚えてないって」 

飛鳥「うん、そうだね……」 

晶葉「しかし80代か………」 

光「……………」 

飛鳥「……………」 

晶葉「……………」 



飛鳥「成長期成長期」 

光「これからだな」 

晶葉「だといいが……」


30:2014/03/03(月) 22:42:51.65 :S3zVZvq20

光「ふっ………うぁ……あ」ドサッ 

飛鳥「ふぁ……」ゴロン 

晶葉「う……ん………」もぞもぞ 

飛鳥「ふぅ………」 


飛鳥「なんだかいいかんじに眠くなってきたよ………」 

晶葉「奇遇だなぁ………」 

光「それじゃあ……おやすみなさいするかぁ……」 

晶葉「それがいい……」 




飛鳥「じゃ………おやすみ…」 

晶葉「ん…………」 

光「……………」zzz 



────────……… 


─────……… 


─………


31:2014/03/03(月) 22:52:57.80 :S3zVZvq20

P「あー………今日は一段と疲れたな……」 


P「……ん、電気が点いてる……誰か居るのか」 

P「おーい、何やって………」 


  ガチャ 



P「………こたつ?」 


光「……ん………?」ムクリ 

P「何やってんだ?」 

晶葉「んー……?……じょしゅか……」 

晶葉「……うぁ………ん」 

飛鳥「……………」ウトウト 

飛鳥「ふふふ、ふふふふ」 

飛鳥「ようこそ、ぼく達の城へ……」 

P「ホントに何やってんだ……」


32:2014/03/03(月) 23:02:35.19 :S3zVZvq20

P「なんだお前ら、何時になくだらしない……」 

P「あ、ほら飛鳥髪崩れてるぞ」 

飛鳥「んー…?ふふ……」 

飛鳥「しかたないよ……」 

晶葉「ああ……しかたないな……」 

光「しかたない……しかたない……」 

P「は、はぁ?」 



飛鳥「なんだ……うん、……光」 

光「………おう」ぴらっ 

P「な、なんのつもりだ?」 




晶葉「なんのつもり……?」 

光「えー?……へへ……」 

晶葉「……くくく……」 

飛鳥「ふふふ………」 




「「「入ってみればわかる……」」」 


33:2014/03/03(月) 23:05:44.32 :S3zVZvq20

終わり 

 もうちょっと引っ張ろうと思ったけどネタが尽きた 
 私は14歳組、ひいては飛鳥ちゃんを応援しています


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1393835683