光「みんな起きろ、朝だぞ!」
の続編ですがここからでも読めると思います 

みんな三人一組で女子寮に住んでる設定です 

都内在住のアイドルも女子寮に住んでます、あしからず 


2:2014/08/02(土) 18:45:03.44 :2l4B+Z6I0

美波「ん…歌鈴ちゃん…ゴホゴホッ」 

歌鈴「あぁ、寝たままで大丈夫ですよ~」 

美波「ごめんなさい…」ピピピッ 

歌鈴「あ、体温計が鳴ってますね、どれどれ…」 

歌鈴「37.8度…まだけっこうありますねぇ」 

美波「体調管理もできないなんて…アイドルとしてまだまだですね…」 

歌鈴「そんなことないですよ!」 

歌鈴「美波さんはただでさえ学校やお仕事で忙しいのに、私たちが家事任せっきりにしちゃってるから…」 

くるみ「美波しゃん、だいじょうぶ…?」 

美波「くるみちゃん…大丈夫ですよ、大丈夫だから泣かないで?」 

くるみ「うんっ…」ぐすっ


3:2014/08/02(土) 18:46:22.38 :2l4B+Z6I0

歌鈴「今日は私とくるみちゃんで家事全部やりますから、美波さんはゆっくり寝ててください!」 

美波「大丈夫ですか…?」 

歌鈴「はい!頑張りましょうね、くるみちゃん!」 

くるみ「うんっ!くるみがんばる…!」 

歌鈴「それじゃあさっそく夕飯の支度をしにいきましょう!」 

くるみ「はいっ、美波しゃん、ゆっくり休んでね!」 

美波「二人とも…ありがとう…」 

歌鈴「いえ!それでは失礼しましゅ!(噛んだ…)」 

くるみ「美波しゃん、またね」 

ばたん


4:2014/08/02(土) 18:47:38.85 :2l4B+Z6I0

美波「…」 

美波「二人ともいい子ですね…」 

美波「それじゃあお言葉に甘えて少し眠らせてもらおう…」 

「じゃあまずはお湯を沸かして…」 

「あついぃいいいい!」ドッシャーン! 

「大丈夫でしゅか、歌鈴しゃん!」 

「はい、なんとか…くるみちゃん!お鍋によだれが!」 

「す、すみましぇーん!」ジュルリ 

美波「…」 

美波「心配です…」 


9:2014/08/03(日) 01:37:38.79 :yE1O9Tpf0

202号室 

かな子「美穂ちゃん、ケーキのお味はどう?」モグモグ 

美穂「うん、とっても美味しいよ」 

かな子「よかったー、今回のは自信作だったんだ」パクパク 

美穂「それにしても…よく食べるね、かな子ちゃん…」 

かな子「えへへ、甘いものはつい食べちゃうんだよね」ムシャムシャ 

美穂「あ、あの…かな子ちゃん」 

かな子「ん、なに?」モグモグ 

美穂「えっと…ちょっと言いにくいことなんだけど…」 


10:2014/08/03(日) 01:39:16.86 :yE1O9Tpf0

かな子「遠慮しないで言ってよ、私と美穂ちゃんの仲じゃない」パクパク 

美穂「うん…もしかしたら私の勘違いかもしれないんだけど…」 

かな子「うんうん」ムシャムシャ 

美穂「ちょっとだけだよ?ほんのちょーっとだけなんだけど…」 

美穂「かな子ちゃん太った…?」 

かな子「えっ…?」モグ… 


11:2014/08/03(日) 01:40:56.39 :yE1O9Tpf0

美穂「い、いや!私の気のせいかもしれないし!うん、たぶん私の勘違いだよ!」 

かな子「そう…?」モグモグ 

美穂「変なこと言っちゃってごめんね!あ、わたしそろそろ自分の寮に帰るね!お邪魔しました!」 

かな子「あ、美穂ちゃん!」パクパク 

かな子「…」ムシャムシャ 

かな子「そういえば最近食べ過ぎてる気がするなぁ……」モグモグ 

かな子「さくらちゃんと料理の練習とか言って、色々作ってはその都度食べてたし…」パクパク 

かな子「よーし…!」ムシャムシャ 

かな子「体重計…乗ってみよう…!」モグモグ 


12:2014/08/03(日) 01:41:52.25 :yE1O9Tpf0

203号室 

あい「それじゃあ行ってくるよ」 

加奈「気をつけてくださいね、あいさん!」 

あい「あぁ、今日は遅くなりそうだけど…加奈お姉さんがいれば安心だな」 

加奈「そんな、お姉さんだなんて…//」 

あい「でももし何かあったら隣の真奈美さんに言うんだよ?」 

加奈「私がいれば大丈夫ですよ!」 

あい「ふふっ、それは頼もしいな それじゃあ行ってくるよ」 

加奈「いってらっしゃーい!」 

ばたん


13:2014/08/03(日) 01:43:25.99 :yE1O9Tpf0

加奈「…」 

加奈「…ふふふ」 

加奈「お姉さんかー//」 

加奈「よーし!あいさんの留守中はこの私が203号室を守るぞー!!」 

ほたる「きゃーー!!」 

加奈「むむっ、ほたるちゃんの悲鳴!」 

加奈「どうしたの!?ほたるちゃん!」 

ほたる「か、加奈さん…あそこ…」 

加奈「あそこ?」


14:2014/08/03(日) 01:44:31.59 :yE1O9Tpf0

ゴキブリ「かさかさかさ…」 

加奈「ご、ごごごきぶりー!」ヒィィィ! 

ほたる「加奈さん助けてぇ…」 

加奈「ほ、ほたるちゃん、安心して」 

加奈「お姉さんに、任せなさい…!」 

ゴキブリ「ぶーん」 

ほたる「と、とんだー!!」 

加奈「ほたるちゃんは違う部屋に避難してて!」 


15:2014/08/03(日) 01:52:47.99 :yE1O9Tpf0

204号室 

朋「ちょっと美波ちゃんのお見舞いに行ってくるね」 

夕美「はーい、あ、そうだ朋さん」 

朋「ん?」 

夕美「これ、美波さんに持っていってください」 

朋「わぁ、綺麗なお花!夕美ちゃんが育てたの?」 

夕美「はい!頑張りましたっ!」


16:2014/08/03(日) 01:53:47.37 :yE1O9Tpf0

真奈美「美波くんによろしく言っておいてくれ」 

朋「はーい、それじゃあ行ってきます」 

夕美「いってらっしゃい」 

ばたん 

真奈美「美波くん、心配だな…」 

夕美「そうですねぇ…」 

ピンポーン


17:2014/08/03(日) 01:54:29.76 :yE1O9Tpf0

真奈美「おや、お客さんかな?」 

夕美「私出てきますね」 

夕美「はーい」がちゃ 

夕美「あら…」 

ほたる「あ、あの…!」 

夕美「ほたるちゃん、どうしたの?」 

ほたる「木場さん…いますか…?」 

夕美「?」 


18:2014/08/03(日) 01:58:57.70 :yE1O9Tpf0

201号室 

美波「うーん…」Zzz… 

朋「…」じーっ 

美波「ん……?」 

朋「お」じーっ 

美波「!?」 

美波「と、朋ちゃん、どうしたんですか!?」 

朋「お見舞いに参りました!」 

美波「お見舞い…わざわざすみません…」 


19:2014/08/03(日) 01:59:51.28 :yE1O9Tpf0

美波「でもせっかく来てくれたんだし、起こしてくれてもよかったのに…」 

朋「病人を起こすわけにはいかないからね!見守ってました!」 

美波「そうですか…お気遣いありがとうございます」 

美波(だからってあんな至近距離で見つめてなくても…//) 

朋「そうそう、これ、夕美ちゃんからお花!」 

美波「わぁ、すごく綺麗ですね…ありがとうございます」 


20:2014/08/03(日) 02:00:29.02 :yE1O9Tpf0

朋「真奈美さんもよろしく言っといてくれってさ」 

美波「そうですか…皆さんに心配かけてしまって申し訳ないです…」 

朋「しょうがないよ、風邪なんて誰だってひくもんだし」 

朋「あ、そうだ 気分転換に美波ちゃんの運勢を占ってあげるよ!」 

__ 
_ 


朋「ふーむ…」 

美波「どうでしょうか…?」 

朋「仕事運、健康運は共に上昇してるから風邪はすぐに治るはず!」 


21:2014/08/03(日) 02:01:13.75 :yE1O9Tpf0

美波「本当ですか?よかった…」 

朋「ただ…」 

美波「ただ…?」 

朋「水難の相が出てるね、水には注意したほうがいいかも」 

美波「水…ですか?」 

朋「うん、でもまぁそんなに意識しないでも大丈夫、ちょっと気をつけるくらいでいいから!」 

美波「そうですか、わかりました」 

朋「あっ!もうこんな時間!そろそろ帰らなきゃ!」


22:2014/08/03(日) 02:02:41.75 :yE1O9Tpf0

美波「朋ちゃん、今日は来てくれてありがとう、少し元気になりました」 

朋「へへっ、それはよかった!じゃ、早く風邪治してね!お大事にー!」 

美波「またね」 

美波「…」 

美波「いい友達がいっぱいいる事務所でよかった…」 

美波「あ、また眠くなってきちゃった…」 

美波「…Zzz」 


23:2014/08/03(日) 02:03:43.54 :yE1O9Tpf0

203号室 

加奈「さぁゴキブリさん、おとなしく殺虫剤の餌食になりなさい…」 

ゴキブリ「…」かさかさ 

加奈「ひぃぃ!こっちきた!」 

加奈「でもこっちには殺虫剤が…って!これそばつゆ!?」 

ゴキブリ「…」かさかさかさ 

加奈「きゃー!こないでー!!」 

真奈美「ふんっ!」バシィ! 

ゴキブリ「ぎゃっ…」


24:2014/08/03(日) 02:04:43.33 :yE1O9Tpf0

真奈美「ふぅ…」 

加奈「真奈美さん!?どうして…」 

真奈美「ふっ、加奈くん そばつゆじゃゴキブリは倒せないよ?」 

ほたる「木場さん、こんなことのためにわざわざ呼び出してごめんなさい…」 

真奈美「なぁに、お安い御用さ」 

加奈「ほたるちゃんが呼んできてくれたんだ…」 


25:2014/08/03(日) 02:05:13.43 :yE1O9Tpf0

真奈美「今日はあいくん遅いんだろう?二人だけで大丈夫かい?」 

真奈美「なんならあいくんが帰ってくるまでうちに…」 

加奈「わ、私がいるから大丈夫です!」 

真奈美「ふふ、それは失敬した それじゃあ私はこの辺で失礼するよ」 

ほたる「ありがとうございました…」 

加奈「あの!真奈美さん!」 

真奈美「ん?なんだい?」 

加奈「よかったら、そばつゆどうぞ…!」 


28:2014/08/03(日) 11:39:15.40 :yE1O9Tpf0

202号室 

かな子「うそ…」 

かな子「こんなに増えてたなんて…」 

かな子「………あ」 

かな子「洋服を脱げば…少しは…」ヌギヌギ 

かな子「お願い…」 

かな子「…」 

かな子「マイナス500グラムかぁ…」 


29:2014/08/03(日) 11:40:14.47 :yE1O9Tpf0

かな子「パンツとブラも脱げばもう少し…」 

かな子「いや…それはさすがにやめよう…」 

かな子「はーぁ…」 

かな子「これじゃあアイドル云々以前に女子としてまずいよ…」 

かな子「ダイエットしなきゃ…」 

さくら「かな子さーん!」 

かな子「さくらちゃん?なーに?」 

さくら「またお菓子作ってみたんでよかったら…なんで下着姿なんですかぁ?」 

かな子「あ」 


30:2014/08/03(日) 11:41:58.97 :yE1O9Tpf0

__ 
_ 


さくら「暑かったから下着になってたんですかぁ!」 

かな子「そ、そうなのー、あははー…//」 

さくら「そうだ!お菓子作ったんで味見してみてくれませんかぁ?」 

かな子「えっ…?」 

さくら「一生懸命作りましたぁ♪」ドッサリ 

かな子「こんなにたくさん…」 

さくら「さぁさぁ、遠慮しないで全部食べてください!」キラキラ 

かな子「ひぃぃ…」 


31:2014/08/03(日) 11:43:21.23 :yE1O9Tpf0

204号室 

朋「くんくん…なんかいい匂い…」 

朋「ただいまー!」 

夕美「おかえりなさい朋さん!」 

朋「なんかいい匂いだねー、今日のご飯は何かな?」 

夕美「今日はお鍋ですよ!」 

朋「おー、お鍋!なんでまた?」 

夕美「なんか真奈美さんが加奈ちゃんからそばつゆをもらったらしくて」 

朋「そばつゆ…?」


32:2014/08/03(日) 11:45:23.00 :yE1O9Tpf0

真奈美「そばつゆを使った特製鶏鍋だ」 

朋「おおー美味しそう!夏に食べるお鍋がまたいいんだよねぇ、ビールできゅーっと…」 

真奈美「こらこら、朋はまだ19歳だろ?」 

朋「ちぇー、じゃあコーラで我慢かー」 

夕美「ふふ、早くお酒が飲めるようになりたいですね」 

朋「そうだ!どうせお鍋するんなら他の子達も誘おうよ!」 

夕美「あ、いいですね!大勢で食べたほうが楽しいですもんね♪」 

朋「私誘ってくるー!」 

真奈美「まったく、朋は元気だな」 


33:2014/08/03(日) 11:46:00.41 :yE1O9Tpf0

203号室 

加奈(せっかくお姉ちゃんアピールできるチャンスだったのに…) 

加奈(なんとか状況をひっくりかえさないと…!) 

ほたる「あの、加奈さん…」 

加奈「なに!?何かトラブル!?」ズイッ 

ほたる「ひぃ!い、いえ…お風呂が沸きましたけど…加奈さんよかったら…」 


34:2014/08/03(日) 11:46:35.45 :yE1O9Tpf0

加奈「お風呂…」 

加奈「ほたるちゃん!」 

ほたる「はい…?」 

加奈「一緒にお風呂入ろうか!」 

ほたる「えっ…」 

__ 
_ 


加奈「ほたるちゃん!」ゴシゴシ 

ほたる「はい…?」 

加奈「どこかかゆいところはない!?」ゴシゴシ 

ほたる「いえ…」


35:2014/08/03(日) 11:47:38.27 :yE1O9Tpf0

ほたる「あの、加奈さん…」 

加奈「なに?」ゴシゴシ 

ほたる「自分で頭…洗えますんで…//」 

加奈「まぁまぁそう言わないで、ほら、お湯かけるよー」じゃー 

ほたる「んっ…」 

加奈「さっぱりした?」 

ほたる「はい…ありがとうございました…」 


36:2014/08/03(日) 11:48:13.87 :yE1O9Tpf0

加奈「じゃあ次は体を洗うよ!」 

ほたる「えっ!?さすがに体は…」 

加奈「遠慮しないで、それじゃあまずお尻から…」ワキワキ 

ほたる「ひっ…!」 

加奈「うひひ…ほたるちゃーん…」ワキワキワキ 

ほたる「ひぃぃ!私先に出ます!」がらがら 

加奈「あっ、ほたるちゃん!?待ってー!」 


37:2014/08/03(日) 11:49:42.04 :yE1O9Tpf0

201号室 

美波「うーん…」Zzz… 

歌鈴「…」じーっ 

くるみ「…」じーっ 

美波「ん……?」 

美波「!?」 

くるみ「美波しゃん」じーっ 

歌鈴「目が覚めましたか?」じーっ 

美波「だからなんで至近距離なんですか!?」 

歌鈴「え?」 

美波「あ、いえ…」


38:2014/08/03(日) 11:50:44.29 :yE1O9Tpf0

くるみ「美波しゃん、具合はどうでしゅか?」 

美波「さっきよりはだいぶ楽になりましたよ」 

歌鈴「それは良かったです~」 

歌鈴「美波さん、おかゆ作ったんですけど食べてくれますか?」 

美波「わぁ、嬉しい 喜んでいただきます!」 

歌鈴「それじゃあ…ふー、ふー…はい、あーん」 

美波「えっ?じ、自分で食べられますよ?」


39:2014/08/03(日) 11:51:38.61 :yE1O9Tpf0

くるみ「美波しゃんはあまり動かない方がいいでしゅよ」 

歌鈴「そうですよ、はい、あーん」 

美波「あ、あーん…//」 

くるみ「美味しい…?」 

美波「はい…美味しい…です…//」 

歌鈴「よかったぁ!頑張って作った甲斐があったね、くるみちゃん!」 

くるみ「はいっ!」


40:2014/08/03(日) 15:37:37.33 :yE1O9Tpf0

楽屋 

あい「…」 

千夏「どうしたのあいさん、浮かない顔して」 

あい「ん、寮で留守番してる二人が心配でね、二人ともまだ未成年だし…」 

千夏「あぁ、そういうこと」 

アヤ「そういえばアタシのとこも…」 

アヤ「まぁさくらはともかく、かな子はけっこうしっかりしてるからな、大丈夫だろう」 


41:2014/08/03(日) 15:43:43.71 :yE1O9Tpf0

202号室 

かな子「ごちそうさまでした…」 

さくら「かな子さん、お味はどうでしたか?」 

かな子「うん…とっても上手にできてたよ…」 

さくら「本当ですか!?よかったぁ♪」 

かな子(うぅ、あんな量1人で食べちゃった…) 

かな子(でも、その分今日の夜抜けば大丈夫だよね…?) 

さくら「よーしっ!今日の夜ご飯もこの調子で…」 

かな子「あ、あのさくらちゃん!今日の夜ご飯は…」 

ピンポーン


42:2014/08/03(日) 15:47:33.42 :yE1O9Tpf0

ピンポーン 

さくら「誰か来ましたね、ちょっといってきまーす!」 

かな子「あぁ、さくらちゃん!」 

「はーい」 

「あっ朋さん!こんばんは!」 

「えっ!?本当ですか!」 

「わかりました!ちょっと待っててください!」 

さくら「かな子さん!」 

さくら「お鍋パーティにいきますよ!」 

かな子「え、えぇ!?」」


43:2014/08/03(日) 15:48:17.42 :yE1O9Tpf0

楽屋 

千秋「そんなに心配しなくても大丈夫よ、あいさん」 

千秋「まぁ、私の所は楓さんがいるから安心だけど」 


105号室 

裕美「楓さん…あ…」 

楓「…」すーすー 

裕美(またソファで寝ちゃってる…) 

裕美「まぁ仕方ないよね…楓さん、私と違ってお仕事忙しいし…」


44:2014/08/03(日) 16:00:11.32 :yE1O9Tpf0

裕美「でもこんな所で寝たら風邪ひいちゃうよ…はい、毛布…」パサッ 

裕美「…」 

裕美「楓さんこれからもっともっと人気になったら、この寮からも出て行っちゃうのかなぁ…」 

裕美「どんどん売れっ子になって、私のことも忘れちゃうのかなぁ…」 

楓「そんなことないわ」 

裕美「えっ…?」


45:2014/08/03(日) 16:00:58.30 :yE1O9Tpf0

楓「私が裕美ちゃんのこと忘れるわけないでしょう?」 

裕美「楓さん、起きてたんですか…?//」 

楓「うん、裕美ちゃんのこと驚かせようと思って」 

楓「毛布ありがとう、優しいのね裕美ちゃん」ナデナデ 

裕美「もう…楓さんのイジワル…//」 

楓「ふふっ、裕美ちゃん、一緒にお風呂入ろうか」 

裕美「うんっ…!」


46:2014/08/03(日) 16:01:37.74 :yE1O9Tpf0

楽屋 

千夏「千秋ちゃんの言うとおり、あまり心配しすぎない方がいいわよ」 

あい「ん、そうだな」 

礼子「ほらあなたたち、そろそろ収録に戻るわよ」 

アヤ「おっと、キングのお出ましだ」 

千夏「さ、行きましょあいさん」 

あい「あぁ」 


47:2014/08/03(日) 16:15:40.84 :yE1O9Tpf0

203号室 

加奈「はぁ、また失敗しちゃった…」 

加奈「私、お姉ちゃん向いてないのかなぁ…」 

加奈「ほたるちゃん、あがったよー」 

ほたる「あ、加奈さん…」 

加奈「ご飯食べよっか」 

ほたる「はい…」 


48:2014/08/03(日) 16:16:06.44 :yE1O9Tpf0

__ 
_ 


加奈「…」モグモグ 

ほたる「…」モグモグ 

加奈(なんか気まずくなっちゃった…) 

加奈(テレビでもつけよう)ピッ 

テレビ「真夏の夜にお送りする恐怖の心霊特集!」 

加奈「心霊特集かぁ」


49:2014/08/03(日) 16:16:45.26 :yE1O9Tpf0

テレビ『茂みの奥にこちらを恨めしそうに見つめる何かが…』 

ほたる『きゃっ!こ、怖いー!』ギュッ 

ほたる『あ、ごめんなさい…』 

加奈『いいんだよほたるちゃん、お姉ちゃんに甘えても』 

ほたる『あ、ありがとうございます…それじゃあ…』 

ほたる『怖いよぉ、お姉ちゃん…//』 

加奈『はっはっは、甘えん坊だなぁほたるちゃんは』 


加奈「なーんてことに…」 

加奈「えへ、えへへ…」ニヤニヤ


50:2014/08/03(日) 16:18:28.41 :yE1O9Tpf0

ほたる(加奈さん、なんか笑ってる…) 

ほたる(心霊番組が好きなのかなぁ…?) 

__ 
_ 

テレビ「おわかりいただけただろうか…」 

加奈「ひぃぃぃいいい!!」ギュッ 

ほたる「加奈さん、大丈夫ですよ…」ヨシヨシ 


51:2014/08/03(日) 16:22:42.19 :yE1O9Tpf0

204号室 

さくら「このお鍋、とっても美味しいです!」 

真奈美「そうか、それはよかった」 

朋「真奈美さんが料理得意ってなんか意外だよねー」 

真奈美「何か言ったか?朋」 

朋「いえ、なにも…」 

かな子「…」ゴクリ 

夕美「あれ?かな子ちゃん食べないの?」 

かな子「わ、私はちょっと食欲なくて……」


52:2014/08/03(日) 16:23:37.96 :yE1O9Tpf0

朋「まぁそう言わずに、はい、あーん」 

かな子「あーん♪あっ…」 

朋「美味しい?」 

かな子「あっ、あっ…」ポロポロ 

夕美「かな子ちゃん!どうしたの!?」 

真奈美「口に合わなかったか…?」 

かな子「美味しい…」ポロポロ 

真奈美「え…?」


53:2014/08/03(日) 16:24:04.82 :yE1O9Tpf0

かな子「美味しい、美味しいよぉ…」モグモグ 

真奈美「そうかい…?美味しいならよかったが…」 

朋「泣くほど美味しかったんだ、良かったねぇ真奈美さん」 

真奈美「あ、あぁ…」 

かな子「うぅ…明日からダイエットするんだからぁ…!」モグモグ 


54:2014/08/03(日) 16:29:19.78 :yE1O9Tpf0

201号室 

美波「ごちそうさま、とっても美味しかったですよ」 

歌鈴「それはよかったです~」 

歌鈴「それじゃあくるみちゃん、私たちはそろそろ…くるみちゃん?」 

くるみ「くるみ、美波しゃんが寝付くまでごほん読んであげる…」 

歌鈴「え、えぇ~?」 

美波「くるみちゃん、気持ちは嬉しいけどそんなに気を使わなくても…」 

くるみ「でもくるみ、いつも美波しゃんに迷惑ばっかかけちゃうから、こういう時に恩返しがしたくて…」 

美波「くるみちゃん…」キュン


55:2014/08/03(日) 16:33:22.60 :yE1O9Tpf0

美波「ありがとう…それじゃあお願いしようかな?」 

くるみ「!」ぱぁああ 

くるみ「うんっ!」 

歌鈴(わ、私もいつも迷惑かけてるんだから何かしないと…!) 

歌鈴「それじゃあ私は美波さんが寝付くまで添い寝します!」 

美波「そ、添い寝!?いいですよ歌鈴ちゃん、風邪がうつると大変ですし!」 

歌鈴「バカは風邪ひかないから大丈夫ですっ!それでは失礼します!」ギュー! 

美波「え、えぇー…//」


56:2014/08/03(日) 16:40:52.94 :yE1O9Tpf0

くるみ「…」 

くるみ「…」ゴソゴソ 

美波「な、何してるんですか?くるみちゃん…」 

くるみ「くるみもバカだから風邪ひかないもん…」ぎゅー 

美波「えっ、くるみちゃんも…?//」 

くるみ「昔々、シンデレラという可愛い女の子がいました」 

歌鈴「ねんねーんころーりぃよー おこーろーりぃよー!」 

美波(どうしてこうなったの…//)


57:2014/08/03(日) 16:41:23.82 :yE1O9Tpf0

楽屋 

礼子「みんな、お疲れ様 思ったより早く終わったわね」 

千夏「そうね」 

礼子「良かったらこのあとみんなでご飯でもどう?」 

アヤ「おっ、いいな」 

あい「申し訳ない、私は先に…」 

礼子「あぁ、そうだったわね わかったわ」 

あい「すまない」 


58:2014/08/03(日) 16:46:35.33 :yE1O9Tpf0

千夏「あいさんも気をつけて帰るのよ」 

あい「わかっているさ、それじゃあまた」 

千秋「あいさんって責任感のある人ね」 

アヤ「アタシも見習わないとなー」 

礼子「それじゃあ私たちも行きましょうか」 


59:2014/08/03(日) 16:47:28.96 :yE1O9Tpf0

203号室 

テレビ「その時、誰もいないはずの部屋から物音が…」 

加奈「ひぇぇ…ほたるちゃん…私がいるから大丈夫だよ…」ギュウ 

ほたる「加奈さん、苦しいです…」 

テレビ「そして真夜中に鳴り響く誰かがドアを開けようとする音…」 

テレビ「ガチャ…ガチャガチャ…」 

加奈「ふぇぇ…大丈夫…怖くない、怖くない…」 

ほたる(それって自分に言い聞かせてるんじゃ…) 

ガチャ… 

加奈「えっ!?」ビクッ


60:2014/08/03(日) 16:48:02.41 :yE1O9Tpf0

ガチャガチャ… 

加奈「う、うちのドアも…!?」ビクビク 

ほたる(あいさんが帰ってきたんじゃないかな…?) 

203号室 玄関前 

あい(しまった、鍵を持ってくるのを忘れた) 

しーん 

加奈「お、おさまった…?」


61:2014/08/03(日) 16:48:44.30 :yE1O9Tpf0

テレビ「ドアの音が静まりしばらくすると、今度はインターフォンを鳴らす音が…」 

テレビ「ピンポーン…ピンポーン…」 

ピンポーン…ピンポーン… 

加奈「ひぃぃぃいい!!どうなっているの!?」ビクビク 

ほたる(きっとあいさんだよね…?) 

玄関前 

あい「おかしいな、二人とも寝てしまったのかな?」 

ほたる「あ、あの加奈さん…?」 

加奈「ふぇぇ…怖いよぉ…」ぐすっ 

ほたる「私、見てきますね」 

加奈「えっ…?」


62:2014/08/03(日) 16:49:21.76 :yE1O9Tpf0

加奈「だ、だめだよ…ほたるちゃんにそんな危険な目にあわせられない…」 

加奈「私がいく…!」 

ほたる「え…でも…」 

加奈「ほたるちゃん!!」 

ほたる「はい…?」 

加奈「お姉ちゃんに…任せなさい…!!」 

ほたる「あ、加奈さん…行っちゃった…」


63:2014/08/03(日) 16:49:59.31 :yE1O9Tpf0

加奈(大丈夫…怖くない、怖くない…) 

加奈(……でもちょっと怖い…) 

加奈(でも逃げちゃだめ…) 

加奈(ほたるちゃんは…私が守るんだから…!) 

ピンポーン 

加奈「ひっ!」ビクッ 

加奈「うぅ…」 

加奈(覚悟を決めるのよ、加奈…!) 

がちゃ 

加奈「だ、誰だー!!」 

あい「うわぁ!びっくりした…」 

加奈「え…?あい…さん…?」


64:2014/08/03(日) 16:50:34.46 :yE1O9Tpf0

あい「あ、あぁ、ただいま」 

加奈「ふわぁぁ…」へなへな 

あい「か、加奈くん!?」 

__ 
_ 


あい「ははは、そうっだったのか、驚かせて悪かったね」 

加奈「…//」 

あい「でも加奈くん、立派にお姉さんやってくれたんだね、ありがとう」 

加奈「いえ…私失敗ばっかりしちゃって…」 

加奈「何一つお姉ちゃんらしいことできなかった…」 

あい「加奈くん…」


65:2014/08/03(日) 16:51:09.11 :yE1O9Tpf0

ほたる「そんなことないですよ」 

加奈「ほたるちゃん…?」 

ほたる「確かに、失敗は多かったかもしれないけど…」 

ほたる「私を守ろうとしてくれる気持ちは十分伝わりました…」 

加奈「ほたるちゃん…」 

ほたる「だから…その…」 

ほたる「ありがとう…加奈お姉ちゃん…//」 

加奈「!」 

加奈「うわーん!ほだるぢゃーん!!」ギュウ 

ほたる「わっ、だから苦しいですって…//」 

あい「ふふっ、いったいどっちがお姉さんなんだか…」 


66:2014/08/03(日) 16:53:04.53 :yE1O9Tpf0

204号室 

さくら「真奈美さん、どうもご馳走様でしたー!」 

かな子「ごちそうさまでした…」 

真奈美「あぁ」 

朋「近いうちにまたお鍋やろうねー!」 

さくら「その時はまた誘ってくださぁい♪」 

朋「もちろん!今度はアヤちゃんも一緒にね!」 

さくら「それじゃあお邪魔しましたー!」 

朋「二人ともまたねー!」 

夕美「おやすみなさーい」


67:2014/08/03(日) 16:53:38.41 :yE1O9Tpf0

さくら「美味しかったですね、かな子さん!」 

かな子「うん…そうだね…」 

さくら「どうしたんですかぁ?元気ないですねぇ」 

かな子「あのねさくらちゃん…私、明日から…」 

さくら「あっ!あそこにいるのはアヤさんですぅ!」 

かな子「話を聞いてぇ…」


68:2014/08/03(日) 16:54:40.53 :yE1O9Tpf0

アヤ「おっ、なんだ二人とも、どっか行ってたのか?」 

さくら「はい!真奈美さんの所で晩ご飯ご馳走になってましたぁ!」 

アヤ「そうだったのか、あ、そうだ…」ゴソゴソ 

アヤ「じゃーん!シュークリームお土産に買ってきたんだ!二人とも好きだろ?」 

かな子「えっ…?」 

さくら「わぁ~美味しそう!」 

アヤ「早く帰ってみんなで食べようぜ ん?どうしたかな子?」 

かな子「うぅ…」 


69:2014/08/03(日) 16:55:32.54 :yE1O9Tpf0

さくら「かな子さん、今日は元気がないんですぅ」 

アヤ「大丈夫か、かな子?具合でも悪いのか?」 

かな子「アヤさんのばかぁ…」ぐすっ 

アヤ「は、はぁあ!?」 

かな子「シュークリームありがとうございますぅ…」ウエーン 

アヤ「な、なんだよそれ…」 

かな子「私、先に帰ってお茶の用意してますぅ…」ぐすん 

アヤ「あっ!おい、かな子!?」 

かな子(明日から、明日からダイエットするんだからぁ!) 


70:2014/08/03(日) 16:56:06.05 :yE1O9Tpf0

201号室  

歌鈴「んー…」すやすや 

くるみ「むにゃむにゃ…」ヨダレダバー 

美波「二人とも寝ちゃいましたね…」 

美波「今日は頑張ってくれましたもんね」 

美波「それにしても…」 

美波「やっぱり、三人で同じ布団は暑いですね…」 

美波「すごい汗…ベッドに染みちゃった…」


71:2014/08/03(日) 16:57:00.46 :yE1O9Tpf0

美波「水難の相…ですか」 

美波「まぁ、これくらいですむなら良かった」 

美波「私も…寝よう…」 

美波「…Zzz」 

翌朝 

歌鈴「は、はひっ!」 

歌鈴「いけない…すっかり寝ちゃいました」 

歌鈴「あれ…美波さんがいません…」 

美波「起きたんですか?歌鈴ちゃん」 


72:2014/08/03(日) 16:58:22.49 :yE1O9Tpf0

歌鈴「あれぇ?美波さん、風邪は…?」 

美波「ふふ、もう治りましたよ」 

歌鈴「本当ですか!?」 

美波「はい、昨夜はいっぱい汗かいたから治ったみたいです」 

美波「二人が抱きついて寝てくれたおかげですね、ありがとう♪」 

歌鈴「い、いやぁ…//」 

美波「今回の占いは外れましたね、朋ちゃん」 

歌鈴「え?」 

美波「なんでもないです♪」 

終わり 





73:2014/08/03(日) 17:02:01.19 :yE1O9Tpf0

おまけ 

くるみ「ふわぁ…おはよーございましゅ…」 

美波「おはよう、くるみちゃん♪」 

くるみ「ふぇ…?美波しゃん、風邪は…?」 

美波「おかげさまで治りました!」 

くるみ「ほ、本当!?」 

美波「はいっ♪」 

くるみ「ふぇーん、美波しゃーん!」ぎゅっ 


74:2014/08/03(日) 17:05:59.69 :yE1O9Tpf0

美波「きゃっ ふふ、ありがとうね、くるみちゃん」 

くるみ「よかったー…よかったよぉ…」 

美波「ふふふ…ん?なんかズボンに違和感が…」 

びしょ… 

くるみ「ふ、ふわぁぁああ!くるみ、おねしょしちゃったぁ!!」 

美波「あ、あらら…」 

くるみ「美波しゃんのベッドにも…ごめんなしゃーい!」 

美波「…」 

美波「やっぱり当たりですね、朋ちゃん…」 


75:2014/08/03(日) 17:06:47.66 :yE1O9Tpf0

終わりですー 

ありがとうございましたー


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406972589