1:2014/07/16(水) 21:33:46.59 :lABKKfh0o


泰葉「……もぐもぐ」 


李衣菜「ね、泰葉。ショートケーキ美味しい?」 


泰葉「……。……もぐ」コクン 


加蓮「もぐもぐする泰葉かわいいっ」キャー 

李衣菜「もうなでなでしてあげたいくらいかわいいっ」ナデー 


泰葉「……っ」ペシー 


李衣菜「加蓮ー、はたかれちゃったよー」 

加蓮「ふふ、照れてるんだよきっと」 

李衣菜「えへへ、そっかぁ」 


泰葉「…………」プク 


李衣菜「ほっぺ膨らませてる泰葉もかわいい!」 

加蓮「かわいい!」 


泰葉「ぁむっ。もぐもぐ……」ムゥー…


2:2014/07/16(水) 21:44:38.13 :lABKKfh0o

加蓮「泰葉はイチゴ、取っとく派なんだね」 


泰葉「!」 


李衣菜「私もそうだよー。甘酸っぱくて好き!」 

加蓮「えー、李衣菜は逆なイメージかなぁ。好きなものはすぐ食べちゃう」 

李衣菜「そんなことないよ、最後のお楽しみに取っとくのっ。泰葉もそうでしょー?」 


泰葉「ぱくっ」 


李衣菜「あー!」 

加蓮「李衣菜と同じはヤダってさ」クスクス 

李衣菜「そんなぁ……」 


泰葉「!? っ、っ!」ブンブン


3:2014/07/16(水) 21:50:02.49 :lABKKfh0o

加蓮「あれ、違うみたい?」 

泰葉「……か、しい……」 

李衣菜「へ?」 

泰葉「恥ずかしいの! 食べてるところ実況されて、かわいいかわいい言われて……」モジモジ… 


泰葉「もう……ばかっ」ボソ 


李衣菜「…………」 

泰葉「……あ、あれ? り、李衣菜?」 

加蓮「…………」 

泰葉「加蓮……? 二人とも、どうし――」 


「「かわいいいいいいいいい!!!!」」ガバーッ 

泰葉「っひゃぁぁぁああん!!?」


4:2014/07/16(水) 21:53:06.45 :lABKKfh0o

加蓮「はーもう、ほんとかわいいんだからっ!」ナデナデナデー 

泰葉「やっ、ちょ、ちょっとぉ……!?」 

李衣菜「反則だよ反則! なにその上目遣い! なんのマスコットなの泰葉は!」ワシャワシャー 

泰葉「あぅっ、も、もうやめって……っ!」 

李衣菜「今度またお泊りしに行くね? 美味しいものいっぱい作るからさっ!」 

加蓮「ねぇそしたら抱き枕にしていい? いいよね泰葉っ?」ムギュー 

李衣菜「それ採用! 私右側で加蓮左側ね!」ギューッ


5:2014/07/16(水) 21:57:18.17 :lABKKfh0o

泰葉「く、くるし……! 今の時期は絶対暑いってばぁ……!」 

「「それでもいいから!」」 

泰葉「よくないでしょう!? あぁもう、いい加減に……しなさーいっ!」ペシペシッ 


李衣菜「ひゃー、泰葉が怒ったー♪」 

加蓮「逃げろーっ♪」 

泰葉「あ、こらっ待ちなさいっ!」 


きゃいきゃいっ 


ちひろ(はぁー……もうすっかり馴染んじゃってますね、泰葉ちゃん♪)●REC 

ちひろ(LINEに動画をペタリ、っと。うふふ、プロデューサーさん見てくれるかしらっ♪) 

『かわいい! かわいい!! かわいい!!!』 

ちひろ(って早すぎますよプロデューサーさん!?)


7:2014/07/16(水) 22:08:18.71 :lABKKfh0o

――― 


泰葉「……もぐもぐ」ツーン 


加蓮「……本気でご機嫌ナナメになっちゃった」 

李衣菜「ちょっとやりすぎちゃったね……反省」 

加蓮「うん、反省……」 


李衣菜「……えへ、でも良かったね」コソッ 

加蓮「?」 

李衣菜「ケーキ。……へへへ、まさか私たちの手作りとは思ってないみたい」 

加蓮「あぁ……ふふっ、バレてないってことは、ある意味成功かな?」ポソポソ


8:2014/07/16(水) 22:12:47.06 :lABKKfh0o

李衣菜「だねっ。……ネタばらし、しちゃう?」 

加蓮「したらしたで、顔真っ赤にしてぽかぽかぽかーってしてきそう」クスッ 

李衣菜「あは、ありそうっ」 

「「♪♪」」 


泰葉「…………むぐむぐ」 


泰葉(……そんなこと、とっくに気づいてるんだから) 

泰葉(こんなに美味しいケーキ……初めて。気持ちが込もってるの、伝わってくるよ……) 

泰葉(だからね――)


9:2014/07/16(水) 22:13:34.37 :lABKKfh0o



泰葉「ありがとう。李衣菜、加蓮」 


10:2014/07/16(水) 22:17:46.22 :lABKKfh0o

李衣菜「? あぁうん、どういたしまして?」 

加蓮「ふふ。それじゃ、こっちも改めまして……」 


「「お誕生日、おめでとう!」」 


泰葉「……うん。ありがとう」 

泰葉「お祝いしてくれて……それに、」 


泰葉「私の友だちになってくれて。……大好き!」ニパッ 


11:2014/07/16(水) 22:20:38.78 :lABKKfh0o

李衣菜「……へへ、なんかむず痒いや」 

加蓮「ここまでデレてくれると、私も恥ずかしいかも。えへ」 

泰葉「……この流れは、また私をイジる方向に持っていきそう」 

加蓮「そんなことないヨー?」 

李衣菜「うん、ないヨー?」 

泰葉「棒読み。……やっぱり二人とも嫌いっ」


12:2014/07/16(水) 22:31:26.97 :lABKKfh0o

李衣菜「いやよいやよも?」 

加蓮「好きのうちー?」 

泰葉「もうっ、ばかばかっ」 


李衣菜「えへへ♪」 

加蓮「ふふっ♪」 

泰葉「……くすっ♪」 


「「「みんな大好きっ♪」」」 


ちひろ(早く帰ってきてくださいプロデューサーさん! そろそろ動画だけでは伝えきれません!)ムハー 

ちひろ(いやでも、このままこのほんわか空間を独り占めしたい……!) 

ちひろ(あぁ神さま、こんな時間が永遠に続きますように……♪)


13:2014/07/16(水) 22:34:33.52 :lABKKfh0o

がちゃっ 


P「ふいー、ただいま戻りましたー」 

P「うおう、エアコン最高だな……生き返るー……」 


李衣菜「あっ、Pさん。お疲れさまでーす」 

加蓮「お疲れさまPさん。暑かったでしょ?」 

P「おー、お疲れさま。今日もムシムシしてるなー」


14:2014/07/16(水) 22:38:07.43 :lABKKfh0o

泰葉「Pさん、お疲れさまです」 

P「うん、泰葉もお疲れさま。……ん?」 

泰葉「……どうしました? なにか顔に――」 

P「あぁ、ほっぺたにクリーム付けっぱなしなんだけど」 


泰葉「!?」バッ 


P「いや、反対側。李衣菜、加蓮……教えなかったのか?」 

李衣菜「……えへへへ」 

加蓮「かわいかったから、つい……ね?」 

李衣菜「ねー?」 


泰葉「……ふふ。うふふふ……」ゴゴ…


15:2014/07/16(水) 22:41:56.19 :lABKKfh0o

泰葉「いい、いいわ……二人とも懲りてないようだし……」 

泰葉「『先輩』として、ちょっとばかり“指導”……してあげないとね?」ニッコリ 


李衣菜(あっ……) 

加蓮(これは……) 

((死んだかも……!?))


16:2014/07/16(水) 22:47:23.32 :lABKKfh0o

泰葉「Pさん、少しレッスン場、借りても?」 

P「あ、あぁ……いいけど。泰葉、目から光が消えてるぞ……?」 

泰葉「ふふ、心配しないで。ちゃんと元に戻せるように練習しましたから」 


泰葉「ほら」パッ 

泰葉「ね?」フッ… 


P「どんな練習だよ……あんまり無理させないでくれな?」 

泰葉「ふふ、分かってます。ふふ、ふふふふ……」 

P(こわい……)


17:2014/07/16(水) 22:51:48.75 :lABKKfh0o

泰葉「さ、二人とも?」 

李衣菜「は、はひ」 

加蓮「ひぃっ」 


泰葉「岡崎先輩の特訓メニュー、行ってみましょう?」 

「「助けてPさぁん!?」」 


P「おーう、頑張ってこいよー」ヘラヘラ 


「「薄情者ー!」」 

泰葉「うふふ、二名様ご案内ー……なんてね……♪」ズルズル 

「「いやぁぁぁぁぁぁ…………!」」


18:2014/07/16(水) 22:56:02.25 :lABKKfh0o

P「あ、忘れるとこだった」 


P「おーい、泰葉ー。ちょっとこっちこっち」 

泰葉「はい、なんでしょうPさん」 


P「言いそびれてたけど……誕生日、おめでとう。これからも笑顔で、ファンを元気付けていこうな?」 

泰葉「……はいっ! ありがとう、ございますっ」ニコッ 

P「ん。あんまり二人をイジメるなよ?」ナデナデ 

泰葉「……向こうが先だったのっ」プク


19:2014/07/16(水) 22:58:54.88 :lABKKfh0o

P「あはは。夕飯、また一緒に食いに行こう。それでチャラにならないか?」 

泰葉「……うーん。それじゃ、考えてもいいかな……」 

P「ふふ、そうしてくれ。自主レッスンってことで、俺もついてくからさ」 

泰葉「お願いします。ちょっとだけ、今度のLIVEの練習しますね」 

P「了解。おーい、そこで絶望してる二人ー?」 


李衣菜「ハイ…」 

加蓮「ナニ…?」 

P「声を張れって……次のLIVEの流れを通しでやるだけだから、安心してくれ」


20:2014/07/16(水) 23:02:35.37 :lABKKfh0o

加蓮「ほんと……?」 

泰葉「うん、ほんと。……私もちょっと子供っぽかったし……ごめんね?」 

李衣菜「私たちもごめんね……?」 

泰葉「ふふ、いいの。友だちなら些細なこと、水に流さないと。ねっ?」 


加蓮「泰葉ぁ……! やっぱり好きっ」ガバッ 

泰葉「きゃんっ。もう、だから抱きつかないでってば……」 

李衣菜「えへー、私もー♪」ギュ 

泰葉「うぅぅ! このっ、私だってっ」ムギュギュッ


21:2014/07/16(水) 23:04:47.30 :lABKKfh0o

「「「あはははっ♪♪」」」 


P「……いやー、女の子がじゃれ合う姿はいい目の保養になりますねぇ」 

ちひろ「同感です……私ももう少し若かったらなぁ……あの輪に入れるのに」 

P「いやぁ、今でもイケると思いますけど」 

ちひろ「あらお上手♪」 

P「ふふ。……ところでちひろさん」


22:2014/07/16(水) 23:06:39.86 :lABKKfh0o

ちひろ「はい?」 

P「さっきのLINEの動画ですが……他にもまだあります?」 

ちひろ「ふっ、言わずもがなです。一部始終、すべて撮っていますよ!」ドヤァ 

P「さすが我がアシスタントさんですね。……お願いします」bグッ 

ちひろ「がってんです♪」


23:2014/07/16(水) 23:09:55.57 :lABKKfh0o

泰葉「Pさん、そろそろ行きましょう?」 

P「おお、よし。行くか!」 


李衣菜「Pさ……じゃなかった、プロデューサー! ちょっと確認してもらいたいステップがあって――」 

加蓮「あ、私もお願い、プロデューサー。どうしても遅れちゃうターンがね――」 

P「分かった分かった、一度に喋るなって……レッスン場に着いたらな?」 

「「はーいっ!」」


24:2014/07/16(水) 23:14:24.26 :lABKKfh0o

泰葉「……ふふ。相変わらず慕われてますね」 

P「まるで他人事だな、泰葉?」 

泰葉「あはは……知らないうちに、私も絆されちゃったのかも」 

泰葉「李衣菜と、加蓮と、ちひろさんと……それに、Pさんにも」 

P「表情、柔らかくなったもんな」 

泰葉「えへ。みんなのおかげですね。……この場所が、とても愛おしい」 

P「うん。本当に良かった、泰葉をここに連れてきて」


25:2014/07/16(水) 23:17:27.25 :lABKKfh0o

泰葉「それに関しては、感謝の言葉しかありませんね」 

P「いやぁ照れるなぁ。へへへ」 

泰葉「ふふ♪」 


泰葉「――やっと見つけられた夢。みんなを笑顔にすること」 

泰葉「一歩ずつ、一歩ずつ。これからも一緒に……」 


泰葉「――夢、叶えてくれますか?」 


P「おう、もちろん。なんたって俺は、プロデューサーだからな!」 

泰葉「ふふ、はい。よろしくお願いしますね。……プロデューサー!」


26:2014/07/16(水) 23:20:49.53 :lABKKfh0o

加蓮「二人ともー、早く早くーっ」 

李衣菜「なにこそこそイチャイチャしてるのーっ!」 


P「してません! ……じゃ、行くか。夢に向かって」 

泰葉「ふふふっ。行きましょう、夢を追いかけて」 



泰葉(今から未来へ、私たちの笑顔を届けるために!) 



おわり


27:2014/07/16(水) 23:22:52.99 :lABKKfh0o

というお話だったのさ 
久しぶりのだりやすかれんだったけど、こんな感じってことでひとつ 


先輩、誕生日おめでとう!


元スレ
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