1:◆ONcG5Dr9ro :2013/08/09(金) 12:34:13.89 :EeZ7bhrAO

P「あ、音無さん。今日も早い―――」 

小鳥「」ブフォッ 

P「ど、どうしたんですか?急に吹き出したりして」 

小鳥「すみませんプロデューサーさん。何でも…ククク」 

P「?」


2:◆ONcG5Dr9ro :2013/08/09(金) 12:40:36.32 :EeZ7bhrAO

― 
―― 
――― 

P「なあ、お前ら。どうして俺を見るたび笑うんだ?」 

春香「だってそりゃあ…プフッ、笑わない方がおかし……あははは!」 

千早「くっ……ふふ…」プルプル


3:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 12:43:31.50 :EeZ7bhrAO

貴音「これは…まこと面妖な……ふふっ」 

P「面妖?どういうことだ?」 

響「鏡見たら分かるさー」プルプル 

P「…?」スッ 

P「んな゛っ!?」 

P「俺の頭が……アルファベットの“P”になってるー!?」


4:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 12:55:48.09 :EeZ7bhrAO

伊織「アンタ、今気づいたの?」 

P「鏡見るまで全く気づかなかった…。どうりで道行く人が俺を見るわけだ」 

あずさ「あらあら~」 

P「でも変だよな。こんな頭だけど不思議と違和感ないんだよ」 

律子「しかし、これでは仕事に支障が出ます」 

亜美「のっぺりしてるから表情も分からないしね→」 

美希「ミキもこんなハニーは、ヤ!なの」 

律子「その頭じゃ営業は無理でしょうし、一刻も早く元に戻さねば…」 

P「でも何か手掛かりが無いとムリなんじゃないか?」 

一同「あっ…」


5:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 13:05:03.72 :EeZ7bhrAO

真「プロデューサーが朝起きたときはもうその頭だったんですか?」 

P「いや、その時はまだPヘッドになってなかった。あ、“Pヘッド”というのは今の俺の頭のことな」 

やよい「今日の朝ごはんは何でしたか?」 

P「ご飯、味噌汁、焼き魚、納豆だ。俺はいつも朝は和食と決めているからな」 

律子「ここに来る途中、何か変わったことはありましたか?」 

P「うーん、特に無いかなあ」


6:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 13:16:25.45 :EeZ7bhrAO

雪歩「さっぱり原因が分からないですぅ」 

P「そろそろ仕事の時間だし、この話しはまた後でしよう。」 

社長「うむ。今日は律子君がプロデューサー君の代わりに営業に行ってくれたまえ。先方には私が電話しておく」 

律子「はい」 

社長「それでは解散だ。諸君、今日も頑張ってくれたまえ」 

真美「兄ちゃん、元気だしなYO→」 

P「ああ、ありがとな」


8:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 13:26:27.11 :EeZ7bhrAO

― 
―― 
――― 

P「(朝礼から二時間経った)」 

P「(俺は律子の代わりに音無さんと事務仕事をしながら、元の頭に戻る方法を考えている)」 

小鳥「んー…ぷはぁ。プロデューサーさん、そろそろ休憩しませんか?」 

P「ええ」


9:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 13:37:24.60 :EeZ7bhrAO

小鳥「それにしても不思議ですね。最初はかなり奇抜に見えたプロデューサーさんの頭もだいぶ見慣れてきましたよ」 

P「そんなもんなんですかね?」 

小鳥「さあどうか分かりませんけど。それに表情も分かる気がするんですよ」 

P「なんと!?」 

小鳥「ほらね、驚いた顔をした。声のイントネーションで分かるんです」 

P「凄いですね。驚きました」 

小鳥「こうなってくるとなんかもう、プロデューサーさんが始めからPヘッドだったんじゃないかなあって思えてきましたよ」 

P「いやいや、今朝までは人間の顔でしたから」


11:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 13:51:07.22 :EeZ7bhrAO

― 
―― 
――― 

真「それじゃあプロデューサー!お疲れ様でした!」 

美希「また明日なのー!」 

P「ああ、お疲れ様」 

社長「結局、いい解決法は見つからなかったみたいだね」 

P「あ、社長…すみません」 

社長「気にしなさんな。若いのがそんなことでクヨクヨしてどうするんだね!……よし、今日は景気づけに飲みに行こう。私の奢りだ!!音無君もどうだね?」 

小鳥「私も同行させて頂きます!」 

P「社長、音無さん…ありがとうございます」


12:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 14:23:28.86 :EeZ7bhrAO

―――三日後 



亜美「色々な方法を試してみたけど…」 

P「・・・。」←相変わらずPヘッド 

真美「兄ちゃん相変わらず戻んないね→」 

社長「仕方ない。プロデューサー君はまた明日から外回りに行ってくれ」 

P「分かりました。でも…」 

やよい「もしかして第一印象が気になるんですかぁ?」 

P「」コクリ 

あずさ「それなら大丈夫ですよ。私たちだって始めは驚きましたけど、今はすっかり見慣れましたし~」 

貴音「それに、ぴぃへっどならではの愛嬌も今の貴方様にはございます。ですから何も臆することなどありません」 

律子「貴音の言う通りです。外見は変わってもいつものプロデューサーであることに変わりはありません」 

P「律子…」 

社長「そういう訳だよ君ィ、明日からまた外回りを頑張ってきてくれたまえ!」 

P「はい!」


13:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 14:38:01.47 :EeZ7bhrAO

P「(結論から言えば貴音たちの言う通りだった)」 
P「(最初こそ驚かれたが、三日も経てば普通に接してもらえるようになった。それどころか、今どこへ行っても“PちゃんPちゃん”と人気だ。俺はアイドルの引き立て役なのに、参ったな…)」 

P「(事務所でも亜美真美に落書きされるやら何やらで大変だが、前よりアイドルたちと触れあえるようになった)」 

P「(相変わらずPヘッドのままだが、“これならずっとPヘッドでも良いかもしれない”と、そう思い始めていた)」


16:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 14:48:03.13 :EeZ7bhrAO

―――ある朝 



ピピピピ…ピピピピ…ピピッ 
P「ん……朝か…顔洗ってこよう」 


(洗面所) 
P「お!?」 

P「うほほーい!顔が元に戻ってる!!」 

P「これで堂々と街中を歩ける…良かったあ~」 

P「アレ(Pヘッド)はアレで親しみあったけど、まあしゃあないわな」


17:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 15:17:11.69 :EeZ7bhrAO

―――事務所 

P「おーいみんな!顔が元に戻った…ぞ?」 


黄色Aヘッド(亜美) 
「え→!も→戻ったの→!?」 

黄色Mヘッド(真美) 
「兄ちゃんつまんないY0→!」 

Pヘッド(社長) 
「それは良かった!今度また祝いの会を開かねば…」 

Yヘッド(雪歩) 
「プロデューサー、お茶ですぅ」 

赤Hヘッド(春香) 
「クッキーもあります!焼きたてですよ、焼きたて!」 

黒Mヘッド(真) 
「プロデューサー!今日のボクの服可愛くないですか!?」 

黄緑Mヘッド(美希) 
「前のPヘッドも良かったけど、やっぱりミキはいつものハニーがいいの。あふぅ」 

Cヘッド(千早) 
「まあ、プロデューサーがそれで良ければ何でも良いですけど」 

紫Aヘッド(あずさ) 
「あらあら~良かったですね♪」 

Tヘッド(貴音) 
「面妖な…!」 

浅葱Hヘッド(響) 
「やっぱりプロデューサーはこの顔のほうが男前だな!」 

橙Yヘッド(やよい) 
「うっうー!おはようございますー!」 

Rヘッド(律子) 
「もう、何やってるんですかプロデューサー!朝礼始まりますよ!!」 

Iヘッド(伊織) 
「やっぱりいつものアンタが一番ね!にひひっ♪」 

Kヘッド(小鳥) 
「あーあ、前のほうが可愛げがあったのになあ…」 


P「アルファベット人間がいっぱいおるー!?」 

P以外「え?」 

おわり


18:◆ONcG5Dr9ro:2013/08/09(金) 15:22:10.71 :EeZ7bhrAO

終わりです。 

“ぷちます!”を見ていて思いついた即興ネタでしたが、楽しんで頂けたかと思います。 
ちなみに社長のPヘッドは“President(社長)”のPです。 

お読み頂きありがとうございましたm(_ _)m

 
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376019253