1:2013/07/11(木) 23:47:41.23 :tEoOURjMo

※速水奏ちゃんはキスキス言ってるけど実は初心だと思うSSです。 
※孤高のミステリアスアイドル高峯のあ≠のあさん。 





みく「――っていうことがあったんだにゃあ」 

アーニャ「あの時は、みくが曲がってしまって、大変でした」 

奏「へえ、そうなの……ふふっ」 



のあ「………」ズズ ←[離れてコーヒ飲んでる] 


2:2013/07/11(木) 23:48:16.90 :tEoOURjMo

アーニャ「……そうだ。みく、みく。あれ、聞いてみませんか……?」ヒソヒソ 

みく「あ……そだにゃ。奏チャンなら……」ヒソヒソ 

奏「……? どうしたの?」 


みく「実は……奏チャンに、モテる女の秘訣みたいなのを教えて欲しいんだにゃ」モジモジ 

奏「!?」 

アーニャ「奏、モテモテです」 

みく「オトナの話よりも、やっぱり同年代のモテる人に聞いたほうがいいかにゃあ、と思って」 

奏「……ちなみに、どうして、私がモテる、そう思ったの?」 

みく「え? だって――」 


3:2013/07/11(木) 23:48:43.86 :tEoOURjMo

『Pさん、何か欲しいモノある? 私の唇以外で……ふふっ!』 

『ねぇ……見てて。隅々まで見てよ』 

『ねむ……キスされたら目覚めるかも』 



みく「――って言ってたから……」 

アーニャ「きっと、経験豊富です……奏? どうしたんですか、頭を抱えて」 

奏「……ううん、なんでもないわ」 


奏(どうしよう……)


4:2013/07/11(木) 23:49:19.59 :tEoOURjMo

みく キラキラ 

アーニャ キラキラ 


奏(二人の期待に満ちた眼差し……これは分かってて言ってる訳じゃなさそうね……) 

奏(私、二人に語らなきゃいけないの? 妄想の体験談を……) 

奏(……うう) 


のあ「………」ズズ 


奏(――はっ! そうだ、のあさん……!) 

奏(のあさんの洞察力なら、このピンチを救ってくれるかもしれない……!) 

奏(のあさん、視線、気づいて……!)ジーッ


5:2013/07/11(木) 23:49:45.80 :tEoOURjMo

のあ「………?」チラッ 


奏(目が合った!) 

奏(お願い、助けて……!) 


のあ「………」 

のあ「……!」ピーン 

のあ「………」コクッ 


奏(分かってくれた……!) 


のあ「………」ガタッ 


スタスタスタ 


奏(って、あれ!? どこへ行くの!?) 


ガチャッ 

バタン 


奏(……行っちゃった) 


6:2013/07/11(木) 23:50:18.14 :tEoOURjMo

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


ガチャッ 


のあ「………」 


奏(あ……) 


美嘉「ねー、のあさん。アタシを呼んでる人って誰ー?」 

みく「あ、美嘉チャンだにゃ」 


奏(美嘉さん!) 

奏(なるほど……同年代の女の娘で、カリスマギャルと呼ばれる美嘉さんなら、私よりきっと的確なアドバイスが出来る……!) 


のあ「………」 

のあ b グッ 


奏(ナイス人選よ、のあさん!)b グッ 


7:2013/07/11(木) 23:50:44.83 :tEoOURjMo

みく「――というわけで、美嘉チャンにも、良かったら教えて貰いたいんだにゃ」 


奏「美嘉さん、私からもお願い。ここは私よりもあなたの方が――」チラッ 



美嘉「………」ダラダラ [滝汗] 



奏(――まさかこの娘!?)


8:2013/07/11(木) 23:51:11.98 :tEoOURjMo

美嘉(……この状況で奏がアタシを呼んだということは、アタシにそういうのを期待しているということ……) 

美嘉(つまり、奏も……)チラッ 

奏「………」コクッ 


みく「なんといっても美嘉ちゃんはカリスマギャルだしにゃあ」 

アーニャ「美嘉、モテモテ王国です」 

美嘉「まっ、まあね! 私にかかれば男なんてちぎっては投げ、ちぎっては投げ……」アハハー 

奏(やめて! 傷口が広がるだけよ、美嘉さん!) 


9:2013/07/11(木) 23:52:10.16 :tEoOURjMo

のあ「……?」 


奏(のあさん、首かしげてないで助けて!) 

美嘉(誰か、誰か同年代でもっと経験豊富な……) 


のあ「………」 

のあ「……!」ピーン 

のあ「………」コクッ 


スタスタスタ 


ガチャッ 


バタン 


奏・美嘉(お願い、のあさん!)


10:2013/07/11(木) 23:52:36.56 :tEoOURjMo

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


ガチャッ 


のあ「………」 


奏・美嘉(来た!) 


周子「だれだれー? あたしを呼ぶ奴はー?」 

アーニャ「あ、周子……」 


奏(周子!) 

美嘉(なるほど……普段の余裕たっぷりの態度……私たちから見ても、きっとあれは本物……! 本物のモテる女!) 


のあ「………」 

のあ b グッ 


奏・美嘉(ありがとう、のあさん!)b グッ 


12:2013/07/11(木) 23:53:16.99 :tEoOURjMo

アーニャ「――というわけで、周子にも、良かったら教えて貰いたいんです」 

周子「ふーん……」 


周子「………」ジーッ 

周子「……!」ピーン 


奏「私たちからもお願い、周子」 

美嘉「ここはやっぱり、一番年上の周子さんの方が……」 


周子「ごめーん! あたし処女だからそういうのわかんなーい!」テヘペロー 


奏・美嘉(なにぃぃぃぃぃぃ!?)


13:2013/07/11(木) 23:53:46.95 :tEoOURjMo

みく「しゅ、周子チャン! 声が大きいにゃ!」 

アーニャ「意外です、周子……」 

みく「男の人のあしらい方上手くて、てっきりそーいうのに慣れてるのかと思ってたにゃ」 

周子「そんなことないよ……シューコは恥ずかしがり屋なだけだもん……ぽっ」 


周子「………」チラッ 

周子「………」ニヤッ 


奏・美嘉(こいつ、絶対気づいてて遊んでる……!) 


14:2013/07/11(木) 23:54:14.86 :tEoOURjMo

奏(……でも、考えようによってはこれはチャンスなのかも) 

美嘉(そうだよ! さっきみたいに気軽なノリでカミングアウトすれば意外と……) 


周子「きーきーたーいー! キス魔なかなたんと、カリスマギャルなみかたんの濃厚なコイバナきーきーたーいー!」 


奏・美嘉(あんたって人はーーーっ!!) 


16:2013/07/11(木) 23:54:41.55 :tEoOURjMo

奏「………」グッ 

奏「……そうね、何から話そうかしら」 


美嘉(奏!?) 


奏(いいのよ、美嘉さん……元はといえば、私が巻いた種だから……) 

奏(あなたのことは、私が守ってみせる……!)コクッ 

美嘉(か、奏……!)ブワッ 


17:2013/07/11(木) 23:55:09.46 :tEoOURjMo

のあ「……?」 

のあ「………」 

のあ「……!」ピーン 


スタスタスタ 


ガチャッ 


バタン 





美嘉(誰か……誰か助けて! このままじゃ、奏が……!) 

美嘉(もっと、もっと経験豊富で、同年代の……!) 


18:2013/07/11(木) 23:55:38.31 :tEoOURjMo

ガチャッ 


のあ「………」 





菜々「あのー、のあさん。誰なんです? ナナを呼んでる人って……」 





一同『………』 





周子「……やめにしよっか、この話」 

奏「……そうね」 



菜々「あっ、みんなで何の話をしてたんですか? もー、ずるいですよ、ナナをのけ者にしたりして! プンプン!」 





おわり 


19:2013/07/11(木) 23:56:10.50 :tEoOURjMo

以上です。恋愛映画を恥ずかしがるはやみんはきっとウブ。 

でも「キスキス言ってるんだから経験豊富だよ」派の言い分もわからないでもないので、 

ここは間を取って「女の娘相手には経験豊富だよ」ということにしようそうしよう。 



ここまで読んで下さりありがとうございました。 
HTML依頼出しておきます。新きの子が可愛すぎて思わずPaPになりかけたけど、のあさんにヤキモチ焼かれる妄想で散財を防いだ。危ない危ない。


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373554061