1:2013/10/09(水) 00:17:30.47 :8iWNR0zG0

P「おはようございます!」 

ありす「おはようございます」 

P「今日事務所に来るのははありすだけか」 

ありす「はい、今日は夜にお仕事があるので。あと名前呼びはあんまりしないでください。嬉しいけど、まだ恥ずかしいです……」 

P「ははは、すまんすまん」 

P「ところでありす」 

ありす「はい?」 

P「どうしてさっきから目を合わせてくれないんだ?」 

ありす「今はちょっとタブレットで調べ物をしてるからです」 


2:2013/10/09(水) 00:18:54.24 :8iWNR0zG0

ありす「この前のイチゴフルコースが評価の低い物になってしまったので、今度はおいしく作れるように情報収集をしてるんです!」ポチポチ 

P「でも料理ってのは基本をしっかりやってからアレンジをするもんだろう?」 

ありす「だからこそデータ集めや情報収集が必要なんです。手元に何も無い状態じゃあいい物は作れませんから」ポチポチ 

P「そうか……でもありすのために厳しく言うけど、いきなりアレンジをするようだといつまで経っても斬新な料理どころかおいしい料理も作れなくなるぞ?」 

P「ありすは何か思うことはあるか?」 

ありす「……」 

ありす(ああ……論破されちゃった……) 

P「言いたいことがあれば言ってくれ、俺も一緒に考えるからさ。あと俺の目を見てくれ」 


3:2013/10/09(水) 00:20:29.19 :8iWNR0zG0

ありす(反論……反論しないと……グーグル検索で……) 

ありす(反論 論破 やり方 っと……)ポチポチ 

P「ありす?」 

ありす「はい」 

P「ありす~?」 

ありす「……」(検索中) 

P(あ、これもう話を聞けない状態になってるな) 

P(……ん?待てよ……?) 

P(ありす+視線を合わせない+タブレット+データ大好き=?) 

P(……あ!いいこと思いついたぞ!) 

ちひろ(……Pさんまた何か変なこと考えてるわね……) 


4:2013/10/09(水) 00:35:50.23 :8iWNR0zG0

P「ありす」 

ありす「……」(検索に必死で聞こえてない) 

P「ありす」 

ありす「……」 

P「……」 
















P「こっちを見ろぉ!!!!!!!!!!!!!!」 

ありす「!?」 

ちひろ「!?」 


14:2013/10/09(水) 15:50:51.39 :5fh6Fnj30

P「こっちを見ろと言ってるんだ!!!!!!」 

ありす「」ビクッ 

P「そう言ってんだよ、橘ぁ」 

ありす「あ……ぅ」 

P「お前のその大好きなタブレットに今から言うことをしっかりとメモしておけ」 

ちひろ「Pさん!さすがにやりすぎ……」 

P「俺は今橘に話しているんだ。話はあとで聞かせてもらおう」 

P(もうちょっとだけ付き合ってください!) 

ちひろ「……」 

ちひろ(どうなっても知りませんからね!)


18:2013/10/09(水) 21:18:03.73 :8iWNR0zG0

P「なぁ、橘」 

ありす「あ、あの……なまえ……」 

P「た ち ば な !」 

ありす「……はい」 

P「俺はお前のプランを全部肯定してきた。そしてそれらは今までうまくいってた」 

P「だからこそ今回の料理番組もうまくいってほしかった!橘は出来る娘だったから!」 

ありす「……」 

P「俺はこのことをお前にも伝えたはずだ……言葉は優しかったがな」 

ありす「……」 

ちひろ(この茶番いつ終わるんだろう……)


20:2013/10/09(水) 21:26:33.30 :8iWNR0zG0

P「俺は別に失敗なんかするなとは言ってない。失敗と成功を皆にドンドン経験してほしいんだ!」 

P「でも今回の料理番組は橘が一番になれたはずだ……イチゴを使うことが無ければな」 

ありす「……」 

P「俺はお前に普通のイタリア料理を作ることを何度も提案したはずだ。しかしお前はその度に」 

ありす『私の計画は完璧です!』 

P「そういって聞かなかった。俺は皆のことを応援してたけど、お前に勝ってほしかったからイチゴを使うのはやめた方がいいと言ったんだ」 

ありす「……」 


21:2013/10/09(水) 21:40:09.30 :8iWNR0zG0

P「イチゴはデザートで使うべきだったな。パスタに絡めたのが間違いだった」 

P「知識で料理が出来れば五十嵐なんかは料理好き(笑)になっちまうんだぞ」 

P「料理は経験が絶対先だ。知識だけじゃあおいしくは作れない。」 

P「わかったか?」 

ありす「……」ウルウル 

P「そうそう、イチゴのことだが……俺は知ってるぞ、誰かが橘をそそのかしてイチゴを使うように仕向けたことをな」 

ちひろ「ギクッ」 

P「まだ誰なのかははっきりとはしていないが、必ず突き止めてやる!」 

P「だから楽しみにしててください、千川事務員」 

ちひろ「?」 

ちひろ「はい、楽しみにしてます」(震え声) 

P「……」(半沢睨み) 

ちひろ(あかん、ステージに飛ばされる!)


24:2013/10/09(水) 21:50:37.52 :8iWNR0zG0

P「さあ、俺の言いたいことはすべて言った。何か反論はあるか?橘」 

ありす「……っ」ウルウル 

ちひろ「Pさん、もうその辺にしまs」 

P「今橘が話そうとしてるんだ!黙って聞け!」 

ちひろ「何ですかその言い方は!!私はこの会社の事務員ですよ!!事務員!!」 

P(なんだかんだでノリのいいちひろさん)


25:2013/10/09(水) 21:55:14.07 :8iWNR0zG0

P「どうなんだ、橘!」バンバン! 

ありす「ひぅっ……」 

P「……」(半沢睨み) 

ありす「……グズッ」 

P「?」 

ありす「……ヒグッ……グズッ……」 

P「え!?」 

ありす「……うわああああああああああああああん!!!」 

P「」 

ちひろ(あ~あ、泣かせちゃった)


31:2013/10/09(水) 22:14:10.98 :8iWNR0zG0

P(あれから泣きじゃくるありすを宥めるのにめちゃくちゃ時間がかかった……) 

P(ありすにゆるしてもらうかわりに) 

ありす『……なまえで呼んでくれたら、許してあげます……』 

P(と、約束してなんとか許してもらった。長かったよ……) 

P「半沢ごっこは楽しいけど、引き際を覚えないといけないな……」 

ガチャッ 

乃々「お、おはようございます……」 

P「おはよう、乃々。出来れば俺の目を見ていってほしいな」 

乃々「むーりぃー……」 

P(ん?乃々は目を合わせてくれない?) 

P(……!!!) 


32:2013/10/09(水) 22:17:01.52 :8iWNR0zG0

P「乃々」 

乃々「うー……」 

P「森久保」 

乃々「む、むーりぃー……」 

P「……」 















P「こっちを見ろぉ!!!!!!!!!!!!!」バン! 

乃々「!?」 


ちひろ「まるで反省しない……」 





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