1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04 16:32:44 :aHRE4+bj0
P「? どうした? 美希」
美希「激おこなの」
P「何か嫌なことでもあったのか?」
美希「嫌なことっていうか……とにかくおこなの」
P「俺でよければ、話くらい聞くけど?」
美希「…………」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04 16:38:00 :aHRE4+bj0
美希「……実はね」
P「うん」
美希「今日、春香とケーキバイキングに行く約束してたの」
P「ほう」
美希「でもね、昨日春香からメールが来て、今日、化学の補習に出なくちゃいけないの忘れてたって」
P「ああ、それは仕方ないな」
美希「仕方なくないの!」
P「うおっ」
美希「ミキはね、今日のために、この一週間甘いものをずっと我慢してきたんだよ? なのにこの仕打ちはひどすぎるの」
P「また日を改めたらいいじゃないか」
美希「ミキと春香のスケジュールが合うのは、今日を逃すともう大分先になっちゃうの」
P「じゃあ今日、もう少し時間を遅くして行くとか」
美希「ミキは今夜はCMの撮影なの。春香も他のお仕事だし」
P「あー、それもそうか」
4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04 16:40:32 :aHRE4+bj0
美希「だからおこなの。激おこなの」
P「でもそれは仕方ないだろ。春香だって故意に言ってなかったわけじゃないんだし」
美希「それはわかってるの」
P「じゃあ……」
美希「このおこは春香に対してじゃない……自分に対してのおこなの」
P「自分に対して?」
美希「春香は悪くないって分かってるのに、それでも春香に対しておこしちゃいそうになる、自分に対するおこなの」
P「なるほどなあ」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04 16:44:39 :aHRE4+bj0
バァン!
春香「美希! いる!?」
美希「えっ、は、春香!?」
P「あれ? 春香お前、化学の補習は……」
春香「あ、えっと、今日化学の先生が風邪引いてお休みしちゃって……補習はまた来週になったんです」
美希「そ、そうなの!?」
春香「うん! だから今から……って、あれ? なんでプロデューサーさんがそのことを?」
P「ん? ああ、さっきから美希が拗ねててな」
春香「え?」
美希「ぷ、プロデューサー! それは言っちゃヤなの!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04 16:48:12 :aHRE4+bj0
P「春香と一緒にケーキバイキングに行けなくて寂しがっててさ」
美希「あーあー! 聞こえないのー!」
春香「美希……」スッ
美希「あーあー! ……あ?」
春香「……いこ?」ギュッ
美希「は、春香……」
春香「ふふっ。……それじゃあ美希お借りしますね! プロデューサーさん!」
P「おお、仕事の時間までには帰ってこいよ!」
春香「もっちろん! じゃあいこ、美希!」
美希「う……うん」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04 16:53:16 :aHRE4+bj0
美希「……あ、あのね。春香」
春香「ん?」
美希「ミキね、別に拗ねたりなんか、してないよ?」
春香「うん。分かってるよ」
美希「ミキ、ちゃんと分かってたよ? 春香が来れないって言ってたのも、仕方ないことなんだって」
春香「うん。美希は偉いね」
美希「…………」
春香「…………」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04 17:01:25 :aHRE4+bj0
美希「……でも」
春香「ん?」
美希「ホントはね、ちょっぴり、ほんのちょっぴりだけ……寂しかったから、その」
春香「うん」
美希「……もうちょっとだけ、こうしててほしいの」ギュッ
春香「もっちろん。いつまででも、いいよ」
美希「……えへへ」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04 17:03:03 :aHRE4+bj0
春香「……ふふっ。美希は甘えんぼさんだなぁ」
美希「む。そーゆーこといっちゃうと、いくら春香でもおこしちゃうの」
春香「おこなの?」
美希「おこなの」
春香「…………」
美希「…………」
春香「……ふふっ」
美希「……あははっ」
了
元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1383550364