1:2012/10/24(水) 07:52:28.86 :AucfNlwR0

響「上京してきたけど全然友達ができない……」 

響「まいっか!アイドルとして売れればいいんだ!なんくるないさー!」 

?「我那覇響だね」 

響「うげっ、なんだお前。新種の動物か?」 

キュゥべえ「僕の名前はキュゥべえ。僕と契約して魔法少女になってほしいんだ」


2:2012/10/24(水) 07:59:49.23 :AucfNlwR0

キュゥべえ「そう。僕は君の願いをなんでも叶えてあげる。代わりに君を魔法少女にしてあげる」 

響「やだ。そんなよく分からない話、お断り」 

キュゥべえ「まあいいや。とりあえず今は帰るよ。その代わり契約したくなったらいつでも呼んでよ」 

響「キュゥべえか……変な名前」


3:2012/10/24(水) 08:13:20.16 :AucfNlwR0

―数日後 

黒井「もういい!お前は解雇だ!どこへでも行くがいい!」 

響「え……?なんで突然?!自分頑張ったよ?! 
この前のオーディションにも勝ったし、ランクだって上がったよ!」 

黒井「お前のランクアップのスピードは遅すぎるんだよ! 
私が何億投資したかも知らないで!早く出ていけ!」 

響「……」


4:2012/10/24(水) 08:45:43.59 :AucfNlwR0

響「雨か……ついてないな」 

響「ペットも全部売りに出しちゃった……生活のためだもんな」 

響「今更学校になんか通えないし……どうしたらいいんだよぅ」グスグス 

キュゥべえ「どうしたんだい?」 

響「お前はこの前の……」 

キュゥべえ「僕と契約して……」 

響「うるさい!今は一人でいたいんだ!どっか行ってろ!」


5:2012/10/24(水) 09:29:26.06 :AucfNlwR0

―見滝原中 

響「結局学校来ちゃった」 

響「久しぶりの学校だな」 

モブ子A(あ、あれ我那覇響じゃない?)クスクス 

モブ子B(アイドルやってたけどダメだったんだっけ?)クスクス 

モブ子A(マジ落ちこぼれじゃん。中途半端に有名になっちゃって人生おしまいだね)クスクス 

響「はぁ……聞こえてるぞ」


7:2012/10/24(水) 12:19:52.01 :AucfNlwR0

響「結局学校も全然楽しくなかったな……」 

キュゥべえ「そろそろ契約したらどうだい?」 

響「またお前か?!しつこいな!」 

キュゥべえ「君を放っておけないからね。このまま誰とも関わらず一人で生きるつもりかい?」 

響「それは……」 

キュゥべえ「魔法少女は君と同じで孤独な人ばかりだ。 
君が契約すればきっと彼女たちも心を開いてくれるだろうね」 

響「ホントか?!」 

キュゥべえ「本当だよ。さあ、願い事を言うんだ。どんな願いだって叶えてあげるよ」 

響「分かった……それじゃお願い!自分、友達が欲しい!」 

キュゥべえ「決まりだ。君の願いはエントロピーを凌駕した」


8:2012/10/24(水) 12:26:10.44 :AucfNlwR0

―再び見滝原中 

響「魔法少女になったはいいけど、なんだか実感湧かないな」 

?「あら、あなた……」 

響「あ、え~っと……隣の席の!」 

マミ「そう、巴マミよ。キュゥべえから聞いたわ!あなた魔法少女になったんでしょう?!」 

響「そ、そうだけど」 

マミ「私もそうなのよ!こんなこと誰にも言えないから私、嬉しくって!」 

響「そうなのか!それじゃ、これからよろしくな、マミ!」 

響(キュゥべえの言った通りだ……自分にも友達ができた!) 


14:2012/10/24(水) 13:28:27.35 :AucfNlwR0

―見滝原公園噴水前 

マミ「それじゃ我那覇さん、魔女狩りに向かいましょうか」 

響「あのさ、マミ」 

マミ「何かしら?」 

響「自分、あんまり考えずに魔法少女になっちゃったからよく分かんないんだけど。 
魔女ってなんなの?どうやって倒すの?」 

マミ「そうだったわね。まずはソウルジェムを翳して」 

響「これを、こう?」 

マミ「そう。それで変身」ピカー 

響「おお!できたよ!マミも変身できたんだな!」 

マミ「ええ。それと、あなたの武器はトマホークみたいね」 

響「わわっ……背中にすっごい武器がついてるよ!」 

マミ「魔法少女は普通の人間より体力も筋力もある。その上頑丈。だから大きな武器でも平気」 

響「もしかして、これで魔女を倒すのか?」 

マミ「そういうこと。丁度結界の反応があるわね。説明するより見た方が早いわ」


15:2012/10/24(水) 13:37:02.89 :AucfNlwR0

マミ「ティロ・ボレー」ババババ 

Anthony「」 

響「すっごいなぁ!マミは!」 

マミ「これでもベテランだからね。これくらいの使い魔ならあなたでも倒せるはずよ。 
ピンチになったら援護するから、練習がてらにやってみて」 

響「うん、わかった!えいやー!」ドカン 

Adelbert「」 

響「よしっ!倒せたぞ!」 

マミ「やるじゃない!それじゃいよいよ魔女ね」 

響「こっからが本番か……」ゴクリ


16:2012/10/24(水) 13:47:44.32 :AucfNlwR0

Gertrud「キシャァァァ!」 

響「あんなの、どうやって倒すんだよぉ」 

マミ「まあ見てなさいな」クルリ 

マミ「レガーレ・ヴァスタアリア!」 

マミ「……からの、ティロ・フィナーレ!」 

Gertrud「」 

響「すごい!すごいぞマミ!」 

マミ「大したことないわ。我那覇さんもすぐにこれくらい強くなれるから。それと」 

響「ふえ?」 

マミ「これはグリーフシード。魔女を倒すと出てくるのよ。 
ソウルジェムに当てると魔力の回復ができるわ。 
今のあなたは、そこまで魔力を使ってないけど……」 

響「マミのはちょっと黒いな」 

マミ「そう。でもこれを使えばほら、元通り」 

響「いろいろ覚えることがあって大変だな」 

マミ「命がかかってるんだから、あなたもしっかり頭に刻みつけて。ここ、テストに出るわよ」フフッ 

響「分かった!頑張るよ!」 

?「ちょっと、あなたたち?」 

マミ「誰?」


17:2012/10/24(水) 13:54:42.25 :AucfNlwR0

ほむら「私の名前は暁美ほむら。あなたたち、結界の周りで何をしてるの」 

マミ「結界を知ってるってことは魔法少女でしょう?なら、魔女狩り以外に何があるというの」 

ほむら「そ、そうね。変な聞き方だったわね」 

ほむら(おかしいわ……この時点でまどかとマミが出会っていないなんて……それに……) 

響「ん?自分の顔になんかついてるか?」 

ほむら「我那覇響……」 

響「む、なんだよ!お前も自分のアイドル時代の話して嫌がらせしようっての?」 

ほむら「そんなつもりはないわ」 

ほむら(本来彼女は765プロのアイドルとして成功し、見滝原中学にほとんど通わないままのはず) 

ほむら(因果関係が何かしらのずれを起こしているというの……?) 

マミ「暁美さん、だったわね」 

ほむら「そうだけど?」 

マミ「私たちと組まない?魔法少女は多い方がいいわ」 


18:2012/10/24(水) 13:59:23.83 :AucfNlwR0

ほむら「悪いけど、群れるのは趣味じゃないの」 

マミ「今後結界で一緒に出くわすことがあるかもしれないわよ」 

ほむら「グリーフシードなら間に合ってる。その時はあなたたちに譲るわ」 

マミ「変な娘ね」 

ほむら「なんとでも。それじゃ」 

響「おい待て!」 

ほむら「何?」 

響「お前は寂しくないのか?一人で戦って」 

ほむら「寂しい……か……」 

マミ「……」 

ほむら「別に思わないわ。そろそろ行かせてもらうわ」 

響「なあマミ、魔法少女ってみんなああなのか?」 

マミ「まさか。あんなタイプの娘、初めて見たわよ」


19:2012/10/24(水) 14:30:05.33 :AucfNlwR0

ほむら「まどかやさやかにキュゥべえが接触する様子もない……今のうちに」 

?「よっ。時間ぴっただな」 

ほむら「あなたは時間にルーズだと思ってたけど」 

?「別に気にしてないけど、早いに越したことないじゃん。それより早く約束の品を出しなよ」 

ほむら「そう急かさなくても出すわ。ほら、グリーフシード5個分よ。受け取りなさい」バッ 

?「よっ、ほっ、ほいっと……オッケー。交渉成立だ。それであたしが見滝原に行けばいいわけね」 

ほむら「そういうこと。そういえば、杏子。あなたに似た魔法少女がマミの弟子になったみたいよ」 

杏子「へぇ~、あたしに似た奴ねぇ……強いの?」 

ほむら「さあね。でも、なるべく揉め事は起こさないで」 

杏子「そいつはあたしの気分次第さ。しっかしお前もなんでこんなまわりくどいことやんのさ?」 

ほむら「時期が来れば教えるわ」 

杏子「ちっ……やーりづれーなー、もーう!」ゴソゴソ 

杏子「そうだ、食うかい?」 

ほむら「ええ、いただくわ」 

杏子「じゃ、行ってくるかな」


20:2012/10/24(水) 14:38:57.92 :AucfNlwR0

―翌日、魔女結界 

響「なんだか不気味な結界だな」 

マミ「大丈夫、なんとかなるわ」 

Charlotte「……」 

マミ「あれが魔女ね。我那覇さん、使い魔はよろしくね」 

響「分かった!」 

マミ「ティロ・フィナーレ!」 

Charlotte「……」グパァ 

マミ「え?」 

響「マミ!」ガシッ 

マミ「我那覇さん……」 

響「この……マミから……離れろっ!」 

マミ(あの魔女の口を、両腕だけで抑えてる……なんて力なの……) 

響「そうらっ!」バキッ 

響「……とどめだぁぁぁっ!」ズバァッ 

Charlotte「」 

マミ「我那覇さん……私……本当に……ありがとう……」グスッ 

響「マミ……」


21:2012/10/24(水) 14:43:52.10 :AucfNlwR0

マミ「ちょっとカッコ悪いとこ、見せちゃったわね」 

響「いいんだ。自分だって必死だったから」 

マミ「グリーフシード、同時に当てましょう。お互いに魔力を消費してるわ」 

響「うん!じゃあいっせーのー……」 

マミ「せ!」 

響「それじゃマミ、じゃあね!バイバイ!」 

マミ「ええ、さよなら!あっ……」 

マミ(家に呼んでも、よかったかな……?) 


22:2012/10/24(水) 14:52:07.07 :AucfNlwR0

―路地裏 

杏子「よう。あんたがマミの新しいお弟子さんかい?」 

響「弟子っていうか、友達っていうか……お前も魔法少女か?マミの知り合い?」 

杏子「まあね。元友達ってとこさ。でも今は……」 

響「?」 

杏子「ちょっくら汗を流したい気分なんだよねぇ……」ヘンシン 

響「お前……!」 

杏子「大丈夫だって。打ち所が悪くなければ死なないよ。多分な!」ダッ 

響「やらせるか!」ズガン 

杏子(斧一発で地割れが起きんのか?!ヤバいな……) 

杏子「上だよ!」 

響「すばしっこい奴だな~!」 

杏子(今度はパンチで壁が崩れた?!どんだけ馬鹿力なんだよこいつは!ま、でも……) 

杏子「あたしの敵じゃないね!」 

響「しまった!槍が体に……」 

?「やめなさい!」


23:2012/10/24(水) 15:00:01.95 :AucfNlwR0

Wポニテ「「マミ!」」 

マミ「全く……魔法少女同士の争いは無意味よ!そして佐倉さん、久しぶりね」 

杏子「だな」 

マミ「よりを戻す気になったの?」 

杏子「まーね。ただ、こいつがあたしに似てるって噂を聞いたからどんくらい強いか気になってね」 

マミ「我那覇さんと佐倉さんは確かに見た目がそっくりね。 
ポニーテールに八重歯、それになんていうか……匂いが」 

杏子「あたしはこんな奴と似てないね!」 

響「自分だってこんな奴と一緒にしてほしくないぞ!」 

Wポニテ「「む~っ!」」 

マミ「やめなさいって言ってるでしょう!佐倉さん、仲間になるからには仲たがいはなしよ!我那覇さんも!」 

響「はーい……」 

杏子「はいはい……わっかりましたよっと……」 

杏子(グリーフシードの約束がなきゃ、こんな居づらいとこ来ないっての……) 


24:2012/10/24(水) 15:06:22.35 :AucfNlwR0

キュゥべえ「まどか、10日後にこの町は滅んでしまう。『ワルプルギスの夜』によっt」ズバババ 

まどか「ほむらちゃん?!」 

ほむら(キュゥべえの話すタイミングも違う……本当にやりにくい時間軸ね!) 

キュゥべえ「やれやれ、君は何がしたいんだい、暁美ほむら」 

ほむら「インキュベーターに教える義理はないわ。どこかにすっこんでなさい」 

キュゥべえ「仕方ない。今日は一旦引くよ」 

まどか「ほむらちゃん、キュゥべえの言ったことは本当なの?」 

ほむら「忘れなさい、あんな戯言。『ワルプルギスの夜』なら私が何とかする」 

ほむら(そう、あの3人をうまく使えば……!)


28:2012/10/24(水) 17:44:27.08 :AucfNlwR0

Wポニテ「「終わりだ!」」 

Elsamaria「」 

マミ「今回も二人のおかげで助かったわ」 

響「自分が魔女にとどめを刺したんだぞ!」 

杏子「バーカ!あたしが先だったっての!」 

マミ「ちょっと二人とも!」 

Wポニテ「「あはははは!」」 

杏子(なんだろうな……この感じ、昔マミと一緒にやってた時とおんなじ……) 

響「ん?どしたのさ、杏子?」 

杏子「いや、なんでもねーよ」 

杏子(忘れてたけど、やっぱりあたしは誰かと一緒にバカやってる方が合ってるのかもしれない……) 

?「驚いたわ。まさかここまであなたたちがなかよしこよしになるなんて」 

マミ「あなたは……!」


29:2012/10/24(水) 18:01:40.91 :AucfNlwR0

杏子「ほむらか……グリーフシード後払いの分、さっさとよこしな」 

ほむら「ええ、それじゃ」ポイッ 

マミ「何か取引でもしてたの?」 

ほむ杏「「まあね。」」 

杏子「……おい、ハモんじゃねーよ」 

ほむら「……はぁ。まあとにかく、あなたたちに大事な話があるわ」 

響「仲間とはつるまないんじゃなかったのか?」 

ほむら「確かに私は仲良しごっこが嫌い。でも、協力しないとやっていけない事情ってものがあるのよ」 

マミ「どういうこと?」 

ほむら「杏子とマミは知ってるでしょう?『ワルプルギスの夜』」 

マミ「まさか!この町に来るというの?!」 

杏子「ははーん、あたしらをずっとつけてたのはそういう意図ってわけだ」 

ほむら「理解が早くて助かるわ」 

響「ちょっと待って!自分だけ置いてけぼり?!」 

ほむら(杏子みたいな見た目の癖に美樹さやかみたいな反応するのね) 

杏子「要するに超強い魔女だよ。話の内容聞けば分かるだろ?そんくらい」 

響「そんなに強いのか?」 

ほむら「ええ、とっても」 

マミ「見てきたように言うのね」 

ほむら「まあキュゥべえが自信を持って『勝てない』なんて言うからそうなんでしょう」 

ほむら(真実を全部隠した上で目的を遂行できるならそれが一番望ましい。今は言う必要がない) 

マミ「キュゥべえが?」 

ほむら「ええそうよ。一番確実なのは見滝原から逃げること」 

(だけどそうすればまどかが契約してしまう) 

杏子「見滝原がぶっ壊される前に死ぬ気で戦えってわけね」 

響「みんなはどうするんだ?」 

マミ「私は戦うわ。正義の魔法少女ですもの」 

杏子「あたしもマミについてくよ。ここまで来て一人だけとんずらってのは胸糞悪いしね」 

響「分かった。自分もみんなと一緒に戦うよ!」 

ほむら「準備はいいみたいね。明日テレパシーで集合をかけるから、その時に作戦会議をしましょう」


32:2012/10/24(水) 23:07:50.16 :AucfNlwR0

―翌日、ほむらの家 

ほむら「全員集まったかしら?」 

マミ「ふ~ん、なかなかエキセントリックなデザインのおうちね」 

ほむら「聞いてるの?巴マミ」 

マミ「あ、ごめんなさい」 

杏子「早く始めてくんない?」ハムハム 

響「食べながら喋るなよ……」 

ほむら「見滝原のこのあたりにワルプルギスは来るはず。全員でここを叩くわ。 
最前線に杏子と我那覇響、後方支援に私と巴マミ」 

マミ「武器の性能を考えた配置ってわけね」 

杏子「要するに、あたしはガンガン突っ込めばいいって話だな」 

ほむら「まあそうなのだけど、前線の二人もソウルジェムの限界が来れば下がらざるを得なくなる。 
その時には私たち後方支援組も囮として突っ込むことになるわ。 
傷ついた状態を狙われて集中砲火されたらひとたまりもないもの」 

マミ「分かったわ!」 

ほむら「他の人も理解した?」 

杏子「オッケーだよ」 

響「うん!」 

ほむら「それじゃ解散よ。魔力を無駄にしないよう、 
当日までは学校に行ったり余計な戦いをしたりするのは避けることね」 

響「……ほむら」 

ほむら「何かしら?」


33:2012/10/24(水) 23:16:05.30 :AucfNlwR0

響「どうしてお前はこんなまどろっこしいことするんだ? 
一人でいるのがいいんならこんな戦いなんて無視してもいいはずだろ?」 

ほむら「……」 

マミ「我那覇さん……」 

響「ホントは友達のために戦ってるんじゃないの?誰か大切な友達……」 

ほむら「そうかもね」ファサッ 

響「誰なのさ……ここにいる人?それとも……」 

ほむら「誰だっていいじゃない。それともあなたのためとでも言ってほしいの?」 

響「そんなつもりじゃ……」 

ほむら「じゃあ話してあげる。私はあなたたちを一人にさせたくない。 
だから、この場で真実を明かした。だから、誰も死なないよう頑張りましょう」 

響「ほむら……」 

杏子「へぇ、いいとこあんじゃんお前」 

マミ「暁美さん……」 

ほむら(嘘だけど……ね)


34:2012/10/25(木) 00:11:19.03 :fpE4R3yx0

―ワルプルギスの夜襲来の日 


マミ「来たみたいね」 

ワルプルギス「キャハハハハ」 

杏子「響、ちゃっちゃとやっちゃうよ!遅れんなよ!」 

響「分かってる!いくよ!」バァン 

杏子「くっそ!叩き落された……!響、大丈夫か?」 

響「いった……思ったより……ヤバいかも……」 

マミ「我那覇さん、危ない!」ダッ 

響「な?!」 

ほむら「マミ!」 

マミ「うぅっ!」 

杏子(あのバカ……自分を盾に響を庇いやがった……!) 

響「マミ、大丈夫?!しっかりして!」 

マミ「ごめんね我那覇さん、私、もうダメみたい。 
ソウルジェムにもひびが入って……回復魔法も使えなくなっちゃった……」エヘヘ 

響「ダメだよ!こんなところで死なないで!」 

マミ「我那覇さん……あなたに会えて……よかった……」パキィ 

響「マミ!マミ!ねえ返事してよ、マミ!」 

杏子「何ぼぅっとしてやがる!いい的だぞ、バカ!」 

ほむら(マミがこんなに早くやられるとは予想外ね……こちらの攻撃力が大きく削がれた)


35:2012/10/25(木) 00:28:04.17 :fpE4R3yx0

ほむら「二人とも下がりなさい!私が相手をするわ!」 

響「あれは?!」 

杏子「あんな大砲、どっから引っ張り出してきたんだ?!」 

ほむら(これで少しはダメージを与えられるはず……)ドカァン 

ワルプルギス「キャハハハハ!」 

響「利いてない……」 

杏子「仕方ないな……最終手段だ」 

ほむら「杏子、あなた……」 

杏子「悪い……マミを一人ぼっちであの世に逝かせるなんて、あたしにはできないや」 

響「杏子!お前まで!」 

杏子「下がってろ!巻き込まれるぞ」 

ほむら「……」 

杏子「じゃあな、お二人さん!」ドカァァァン 

響「そんな……マミも、杏子も死んじゃうなんて……!」 

ほむら「泣いても仕方ないわ。二人だけでも生き残りましょう」 

響「……分かってる」 

ほむら「二人で突っ込むわよ」 

響「うん、二人の仇をとるよ」


36:2012/10/25(木) 00:41:49.22 :fpE4R3yx0

ほむら(懐に入って、真下から撃ち込めば、なんとかなるかしら?) 

響「ほむら!」 

ほむら「しまった!ビルが!」 

響「待って!自分が止める!」 

響「んぐぐぐぐぐ……!」 

ほむら(両手でビルを受け止めた……凄まじい力) 

響「お返しだぁ!」バゴォ 

ワルプルギス「……」 

響「まだ倒れないの?!」 

ほむら「響、逃げなさい!」 

響「!!」ズダダダダダ 

ほむら(この程度の攻撃、私は盾で防げる……けど、彼女は!) 

ほむら「響、大丈夫?!」 

響「ううん、全然ダメさ……まともに食らっちゃった……」 

ほむら「ソウルジェムを見せて!」 

響「あはは……ひび入っちゃってるね……」 

ほむら(……詰んだ……か) 

響「ほむら。自分何かと友達になってくれて……感謝してる。ありが……」 

響「……」 

ほむら(友達……か) 

?「ほむらちゃん!」 

ほむら「?!」 


37:2012/10/25(木) 00:44:35.74 :fpE4R3yx0

まどか「キュゥべえから聞いたよ!一緒にワルプルギスの夜を倒そう!」 

ほむら「まどか、その姿は!」 

まどか「うん、私、魔法少女になったの……だからね」 

ほむら(タイムアウトね)カチッ 

まどか「ほむらちゃん?」 

ほむら(名残惜しいけど、このイレギュラーな時間軸ともお別れだわ)シュンッ 


38:2012/10/25(木) 01:23:29.87 :fpE4R3yx0

―とある時間軸 

響「みんなー!来てくれてありがとー!それじゃ新曲、『NextLife』!」 

ほむら「テレビを見る限り、この時間軸の彼女はなんともないようね」 

ほむら「……あの時間軸の三人は、私を友達と思い込んだまま散った。 
それが彼女たちにとって幸せだったかどうかなんて今の私には関係ないけど……」 

ほむら「少なくとも、我那覇響……あなたのことは記憶の片隅にでも留めて置いてあげるわ。そう、友達として……」 

おしまい 


39:2012/10/25(木) 01:23:57.04 :fpE4R3yx0

以上です。 
ありがとうございました。


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351032748