モバマス 安部菜々SSです。 
ちひろ「だからぁー聞いてますかプロデューサーさん!」 

P「いや、聞いてますよ。聞いてるんでとりあえず声のトーンを落として下さい」 

P(もしかしてちひろさんってお酒弱い…?) 

楓「ふふ…。事務員さんは楽しんでいるみたいですね」 

P「あ、高垣―」 

楓「楓でいいですよ」 

P「か、楓さん。ちょっと助けて下さいよ」 

楓「いいじゃないですか。ストレス溜まってるんでしょう。ちょっと失礼しますね」グイッ 

P「ってなんでこっちに詰めるんですか」 

楓「私、酔っぱらってしまって」 

P「嘘言わないで下さい」


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:19:21 :Og3k2Bry0

楓「ほら、酔っぱらってしまって目の色が変わってしまいました」 

P「元からでしょ」 

ちひろ「ほら、プロデューサーさん私にも構って下さいよー」ペシペシ 

P「分かりました。分かりました。ほら、何して欲しいんですか?」 

ちひろ「ほらぁ、アイドルみたいに労って下さいよー。事務員だって楽じゃないんですからねっ」 

楓「そう言えば、Pさんお酒飲んでないですね?どうかしたんですか?」 

P「いや、俺が飲んだら二人を誰が送るんですか…」 

ちひろ「プロデューサーさん優しいですね…」ポッ 

楓「それはどうも…ありがとうございます」 

P「気にしないでいいですよ」


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:20:51 :Og3k2Bry0

ちひろ「それにしてもー、プロデューサーさんは綺麗な人見つふぇるの得意ですねぇ」グビグビ 

P「あの、そこらへんで…」 

P(それ、焼酎だよね…?) 

ちひろ「ま、私もプロデューサーさんにスカウトされたんですけどねっ!」 

楓「そうなんですか?」 

P「いえ、違います。どちらかと言うと向こうの方がせんぱ――」 

ちひろ「しゃらっぷ!細かいことはいいんふぇす。女の子はいつまで経ってもキラキラしたいんですよーだ。乙女なんですよーだ」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:23:35 :Og3k2Bry0

――― 
―― 

ちひろ「んふふふ」スー 

P「それで、こうなると…」 

楓「事務員さんは私の家で寝かせるんでPさんは気にしないでいいですよ」 

P「本当ですか?流石に俺の部屋で寝かせるのには抵抗があったんですよ」 

楓「お役に立てて光栄です。あの…事務員さんを運んで貰ってもいいですか?」 

P「え?えぇ、いいですよ。よっと」 

P(ちひろさんも軽いなぁ…) 

楓「さり気なく手つきがやらしいですよPさん」ジトー


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:26:29 :Og3k2Bry0

P「い、いや、そんなことはないですよって」 

楓「そうでしたか。あ、大丈夫です。ここからは代わりますんで。事務員さん歩けますか?」 

ちひろ「う、うーん。モチのロンです!」フラフラ 

P「一応歩けるみたいですね」 

楓「良かったです。それでは、送り狼に食べられる前に煉瓦の家に避難しますね」 

P「は、はい?」 

楓「ふふ。おやすみなさい」 

P(相変わらず不思議な人だなぁ…)


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:28:46 :Og3k2Bry0

― 
車内 

P(前から思ってたけど、楓さんの言葉の意味が時々分からない) 

P「うーん。まぁプロデュースに支障はきたさないからいいか」 

P「流石にこんな夜だと歩いてる人はほとんどいないなー」 

P(お仕事お疲れ様です) 

P「って…ん?」 

P(後ろ姿から見るに高校生くらいの女の子が歩いてる) 

P(歩き方がおぼつかない) 

P「大丈夫かな…」チラッ 

女「あっ…」 

P「転んだっ!?と、とりあえず様子を見に行かなきゃ」 

P「だ、大丈夫ですか?」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:31:12 :Og3k2Bry0

女「あ、平気です。ちょっとお酒を飲み過ぎてしまって…あはは」 

P「お酒って…え?」 

女「あ、いや、嘘です。ちょっと寝てなくてですね」 

P「平気ですか?」 

女「えぇ、ありがとうございます。車から降りてきてくれるなんて優しいんですね。少女マンガだったら惚れてます」 

P「は、はぁ…」 

女「お休みなさい。ありがとうございます」ペコリ 

P「…俺も帰るか」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:35:36 :Og3k2Bry0

事務所 

P「おはようございまーす」 

ちひろ「う…おはよう…ございます」 

P「まだ、抜けてないんですか?」 

ちひろ「とりあえず、高垣さんの家から出てきたって感じですね…。昨日はご迷惑をお掛けしました」ペコッ 

P「いいですよ。面白かったですし」 

ちひろ「えっ!、私何か言ってました?」 

P「えぇ、中々乙女なんですねちひろさんも」ニヤニヤ 

ちひろ「ちょっと、私なんて言ったんですかっ?」 

P「秘密です。とりあえず営業行ってきまーす」 

ちひろ「ちょ、ちょっと、内緒にしといてくださいよ!」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:41:17 :Og3k2Bry0

外 
卯月「あ、プロデューサーさんおはようございます」 

P「お、おはよう。丁度よかった。卯月は朝から仕事だよな。行こうか」 

卯月「はいっ。よろしくお願いしますっ!」 
―― 
― 
P「じゃあ、終わったら連絡してくれな」 

卯月「はーい。頑張ってきますねっ!」 

P(さてと…暫く暇になるな。外でも歩いてみるか…)


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:42:51 :Og3k2Bry0

キャッチ「いかがですかー?」 

P「いえ、いいです」 

P(キャッチ多いな…。ま、人も多いししょうがないか) 

キャッチ2「今ならウサミン星にご招待ですよっ!」 

P「ん?ウサミン星?」チラッ 

キャッチ2「あ」 

P「あ」 

女「き、昨日はどうもありがとうございました…」 

P「い、いえ、何もなかったようで…」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:45:06 :Og3k2Bry0

P(ウサミン星ってなんなんだろう……) 

女「ウサミン流のお礼がしたいのでナナに付いてきて欲しいなぁ!」 

P「絵とか売ってきませんよね?」 

女「し、しませんよっ!」 

P「分かりました。それじゃ行きますよ」 

女「はーい。それじゃ行きますよー☆」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:47:34 :Og3k2Bry0

店内 

菜々「改めまして…ウサミン星から来たナナって言いまーすっ!昨日はちょっとウサミン星からの電波が悪くて体調が優れなかったんだ」 

P「は、はぁ…」 

P(す、凄い) 

P「あれ?でも、昨日飲み過ぎで…」 

菜々「えー?ナナは十七歳だからお酒は飲めないですよー」 

P「十七歳なんですね……って働けましたっけ?」 

奈々「それは、ここの店長をウサミン星特製の道具でパシャッとやっちゃいましたからいいんですよー」 

P「なるほど。深くは立ち入りませんよ」 

菜々「あっりがとうございまーす。敬語なんて堅苦しいですよーっ。ナナとあなたの仲じゃないですかぁ」 

P「大して深くない仲ですね」 

菜々「そんなこと言うとナナ泣いちゃうぞ」シクシク 

P「あぁ、泣かないで下さい。俺とナナさんは仲良いですって」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:49:15 :Og3k2Bry0

菜々「ですよねーっ。ナナびっくりしちゃいましたー。そう言えばお名前なんて言うんですか?」 

P「俺ですか?俺はPって言います」 

菜々「Pさんって言うんですか?いいお名前ですねっ。お仕事は何をされてるんですかー?」 

P「俺ですか?えーとプロデューサー業を少々」 

菜々「プロデューサーさん?」 

P「えーと、アイドルのプロデュースとかを」 

菜々「え。ってことはその業界関係の方ですか?」 

P「口調が元に戻ってますよ」 

菜々「あっ。キュピピーン。今ウサミン星からの電波を受信したよー。元々ナナはウサミン星からアイドルになる為に地球に来たんでしたー」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:50:24 :Og3k2Bry0

P「あ、そうなんですか。それは知りませんでした。あ、俺ちょっとこのあと仕事があるんで失礼しますね」 

菜々「あ、えっと、その、名刺とか頂けませんか?」 

P「別に良いですけど。俺特に力があるわけじゃないですからね」 

菜々「い、いいんですっ。ウサミン星から出てきた記念なんですっ」 

P「そういうことなら。どうぞ」 

菜々「ありがとうございまーす。代わりにナナの名刺あげるね。行ってらっしゃいませーご主人様ー」 

―― 
― 
P「つ、疲れた…」 

P(ハイテンションだったなぁ……) 

P「そう言えば、帰り際に名刺貰ったなぁ…安部菜々って言うのか」 

P(十七歳って若いんだな。かなりキャラ作ってたけど) 

P「さてと、卯月はそろそろ終わるかな」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:52:19 :Og3k2Bry0

P「ってことがあったんだよ」 

卯月「へぇ…私と同い年でそんな人がいるんですね」 

P「うん。びっくりしたよ」 

卯月「楽しそうですね。その人。今度会ってみたいです」 

P「機会があれば行ってみてみるといいぞ」 

卯月「私一人じゃ分からないんでプロデューサーさんが一緒だといいなぁって」チラッ 

P「ん?まぁ、そうだな。いつか行くか」 

卯月「約束ですよー」 

卯月(やった。Pさんとご飯♪)


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:54:15 :Og3k2Bry0

事務所 
P「ただいま帰りましたー」 

卯月「ただいまでーす」 

楓「あ、お帰りなさい。ぐーるぐる」グルグル 

P「なんで楓さんは俺の椅子に座りながら回ってるんですか?」 

楓「Pさんを待っていたんですよ」 

P「え、俺ですか?」 

楓「はい。散歩していたら面白いものを見つけまして…」 

卯月「これって百人一首ですか?」 

P「みたいだな。これをやろうって言うんですか?」 

楓「えぇ。はい。こっちをあげます。せーの」 

P「って、え?何をやろうって言うんです?」 

楓「これって坊主めくりのカルタですよね」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:56:02 :Og3k2Bry0

P「いやいやいや。違うよなぁ卯月?」 

卯月「え?違うんですか?」 

P「…え?俺が違うの?」 

―― 
― 
卯月「なるほどー。プロデューサーさんは博識ですねぇ」 

楓「ただ、坊主が出ないことを祈るゲームじゃなかったんですね」 

P「えぇ。そうですよって。まぁ、俺は子供の頃にやってましたからね。それじゃ―」 

ちひろ「なーに、やってんですかっ!」ピトッ 

P「うわっ」バラバラ 

ちひろ「あっ。ごめんなさい。大丈夫ですか?すみません…驚かせようと思って」シュン 

P「別にいいですよ。それより、カルタ集めて下さい」 

ちひろ「はぁい……」シュン


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:56:50 :Og3k2Bry0

P「これで揃ったかな。とりあえず楓さん。またいつかやりましょうね。俺の机の引き出しに入れておきますんで」 

楓「ありがとうございます」 

卯月「私今度トランプ持ってきますねー」 

ちひろ「事務所は遊ぶ所じゃないですよ…」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 00:58:47 :Og3k2Bry0

―― 
― 
楓「お疲れ様です」 

P「お疲れ様です。また明日も仕事が入ってますからね。頑張っていきましょ」 

楓「ふふ。分かりました」バタンッ 

ちひろ「あとは、事務処理ですね」 

P「そうですね。というかちひろさん機嫌悪くないですか?」 

ちひろ「別に、そんなことないですよ。ただ、昨日私がなんて言ったか教えてくれないかプロデューサーさんが教えてくれないからかもしれません」 

P「…女の子はいつでも乙女なんですって言ってました」 

ちひろ「なっ…そ、そんなこと言う訳ないじゃないですかっ!」カァァ 

P「いや、そんなこと言われても事実ですし」 

ちひろ「もうっ!忘れて下さいねっ!」 

P「善処します」 

P(嘘だけど)


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:00:35 :Og3k2Bry0

P「そっち終わりましたか?」 

ちひろ「もう終わります」 

P「じゃ、戸締り確認しておきますね」 

ちひろ「あ、お願いします。あ、終わりました。帰りましょ」 

P「分かりました。鍵お願いしていいですか?」 

ちひろ「えぇ、わかりました」 

外 

P「寒いですねぇ」 

ちひろ「そうですね。マフラーが手放せませんよ」 

P「お互い風邪には気を付けましょうね」 

ちひろ「えぇ。それではお疲れ様です」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:01:52 :Og3k2Bry0

P宅 
P「さてと、着替えてと…痛っ!?」 

P(カルタ俺のコートに入ってたのか) 

P「『かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける』なんだっけこれ…?」 

P「俺も内容まで覚えてるわけじゃないしなぁ…」 

P「ま。いいや。寝ようっと。えーと、明日は朝から幸子は仕事だから起こしてやろうかな」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:02:41 :Og3k2Bry0

――― 
―― 
幸子「今日のお仕事は完璧でしたねっ。流石ボクです」 

P「あぁ、そうだな」 

幸子「これもきっとボクが可愛いからです」 

P「そうだな。あ、そうだ。昼どっかで食べて行くか」 

幸子「いいですけど。どこか行きたいんですか?」 

P「ん?あぁ、まぁちょっとな」 

―― 
― 
菜々「あ、Pさんもウサミン星からの電波を受信したんですねっ!」 

幸子「…なんですかこれ?」 

P「斬新だろ?」 

菜々「ナナは本当のこと言ってるだけですよー」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:04:16 :Og3k2Bry0

幸子「いえ、どう考えても嘘でしょう…嘘過ぎてどこまでメッキか分かりません」 

菜々「むー。そんなこと言ってるとウサミン星特製の兵器で…」 

P「ちょ、ちょっと二人共。とりあえず安部さん席に案内して下さい」 

菜々「私はナナですよ!Pさん」 


幸子「ご飯は普通に美味しかったですね」 

P「普通に値段も安いしな」 

菜々「あの…Pさん」 

P「はい?」 

菜々「ナナ、今日、アイドルのオーディション受けられることになったんですよ!」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:05:58 :Og3k2Bry0

P「おぉ、それは頑張って下さいね」 

菜々「はい!すぐに追いつきますからねっ。幸子ちゃん」 

幸子「なんでボクの名前…」 

菜々「え?そりゃ、けんきゅ、う、ウサミン星からの電波のおかげです!」 

幸子「なんかイヤですねそれ…」 

P「それじゃ、頑張って下さいね。オーディション」 

菜々「えぇ。ウサミンパワーを見せてやりますよ!」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:08:09 :Og3k2Bry0

―― 
― 
車内 

幸子「そう言えば、なんであの人はボクの名前を知っていたんでしょうか」 

P「研究してるんだろ。どんなアイドルが人気なのか」 

幸子「なるほど。ならばこのカワイイボクを知っているのも当然ですね」ドヤッ 

P「そうだな。これからもその調子で頑張ってくれ」 

幸子「ぷ、プロデューサーさんが起こしてくれたら頑張れる気がしますっ」ボソッ 

P「分かった。早い時は起こしてやるよ」 

幸子「き、聞こえてっ!? はい。その、なんていうかありがとうございます」カァァ 

P「ははは…」 

P(とか言いつつ幸子は起きて電話を待ってそうなイメージがあるんだよなぁ…)


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:10:30 :Og3k2Bry0

事務所 
P「そう言えば、ちひろさん。今日オーディションやるってところありますか?」 

ちひろ「え?えーと一個ありますね。もう登録は締め切ってますよ?」 

P「それは、別にいいんですけど。場所はどこです?」 

ちひろ「えーっと――ですよ」 

P「ありがとうございます。それじゃ行ってきます。あ、それと俺今日は直帰するんで」 

ちひろ「はい…ってえぇ!?」 

会場 

P(さてと、菜々さんはどうなってるんだろうな…) 

P「えーと、場所は、あ、菜々さー」 

菜々「あ、Pさんですか?えへへ……落ちちゃいましたオーディション」ハハハ


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:11:55 :Og3k2Bry0

P「え?でも、まだそんなに時間…」 

菜々「なんかダメだったみたいです」 

P「そうなんですか……」 

菜々「ちょっと話しませんか?」 

P「え、えぇ……」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:13:51 :Og3k2Bry0

外 

菜々「子供の頃はですね、織姫に憧れてたんですよ。私の名前、菜々って言うじゃないですか、七月七日と掛けて彦星を待ってたんですよ」 

菜々「それでですね。私は気づいたらアイドルになりたいと思っていました」 

P「……」 

菜々「友達に言えば皆笑いましたよ。『夢見過ぎだよ』って…っ」 

菜々「良いじゃないですか夢見る位。そう思って…ました」 

菜々「夢ならよかったんです。子供の頃の夢だったって皆と笑えるんだったら…っ」 

菜々「でも、ダメだったんです」 

P「何が駄目なんです?」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:15:13 :Og3k2Bry0

菜々「諦められないんですよっ!アイドルを。キラキラした場所で踊ることが出来るあの場所を」ポロポロ 

菜々「女の子はいつでも乙女なんです。誰に笑われたって…!一人で一人で何年も何年も!」 

菜々「17歳なんて嘘っぱちです。ウサミン星も電車で一時間で着いちゃいます。正直嘘です。だけど、この気持ちだけは嘘じゃなかったんですよぉ…っ、えぐっ、ひぐっ…」 

菜々「もう、辞めるつもりだったんです。こんなこと。でもそんな時Pさんに会いました。もしかしたらようやく運が向いてきたのかもそう思いました。でもダメでした…」アハハ 

P「菜々さん……」 

菜々「でも、幸子ちゃんに会えたし、いい思い出になった気がします」 

菜々「また、私でも、ナナにでも会いたくなったらあのお店で待ってますから…それじゃ…!」 

P「待って下さい!」ガシッ 

菜々「えっ…」ポロポロ


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:17:33 :Og3k2Bry0

P「空を見て貰えますか?」 

菜々「は、はぁ…」チラッ 

菜々「ほ、星が綺麗ですね…」 

P「あのですね…織姫の願いはちゃんと届いたみたいですよ?」 

菜々「はい…?」 

P「安部菜々さん。俺にプロデュースされてみませんか?」 

菜々「えっ、あ、えっと、その……」 

P「さっきの言葉に嘘偽りがないんだったら是非俺にプロデュースさせて下さい」 

P(菜々さんを見て俺は感じたんだ光の中で踊る彼女を。満員のステージで笑う彼女を)


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:19:01 :Og3k2Bry0

菜々「な、ナナは17歳じゃないですよ?」 

P「構いません」 

菜々「未だにウサミン星とか言ってるんですよ?」 

P「構いませんよ。俺はあなたの言葉に打たれたんです」 

菜々「うっ…ひっぐ、えっぐ…そのなんっていったらいいか、その…よろしく…おねがいしますねPさん」 

菜々(ここにいたんだ…私の彦星さま)


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:21:23 :Og3k2Bry0

翌日 

事務所 

P「おはようございます」 

ちひろ「あぁープロデューサーさん。随分とゆっくりですねぇ」 

P「いや、十分早いですって」 

ちひろ「私は昨日誰かさんが仕事ほっぽりだしたせいであんまり寝てないんですよ」ツーン 

P「特製エナドリでも飲んでればいいじゃないですか」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:23:34 :Og3k2Bry0

ちひろ「あれは……って後ろの子誰ですか?」 

P「え?あぁ、うちの新しいアイドルです」 

菜々「歌って踊れる声優アイドル目指して、ナナはウサミン星からやってきたんです。よろしくお願いしますねっ! 」 

ちひろ「あ、はい…」 

P(改めて凄いなぁ……) 

P「ちなみに永遠の17歳だそうです」 

菜々「ちょっとPさんそれは秘密ですってぇ!」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/05 01:25:26 :Og3k2Bry0

終わりです。 
個人的には年齢ネタで弄られるより、こういう展開の方が好きです。 
見て下さった方ありがとうございます。


元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1362410309