■千早ちゃんコタツシリーズ
千早「年末…今年は暇だわ」春香「平和で良いよ」
千早「私の部屋はいつから集会所に?」春香「本当にね」①
千早「私の部屋はいつから集会所に?」春香「本当にね」②
千早「私の部屋はいつから集会所に?」春香「本当にね」③
千早「私の部屋はいつから集会所に?」春香「本当にね」④
春香「この表札…」千早「自信作よ」美希「やりよったの…」①


1 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:18:42.33 :qwStoQIAO

このスレは


・千早「年末…今年は暇だわ」春香「平和でいいよ」(初代)

・千早「私の部屋はいつから集会所に?」春香「本当にね」(2スレ目)

の続きとなります。

【簡単な説明】

・アニマスから三年、高校生組は成人し、中学生組は高校生になっております

・皆は超仲良し、はるちは要素(百合)あり

・このSSのみのオリジナル設定があります


2 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:25:41.18 :qwStoQIAO

新スレだぁぁぁ!
という訳で、早速前スレからの続きである、『ファミレスフェアリー!』第7回を投下致します


※現状
・あずささんはPに酔った勢いで告白、お付き合い中。既に世間に公表&アイドルを引退し、女優として再出発(765プロ初の女優)

・伊織は9月をもって休業、海外留学をすることに。これも記者会見済み。

・亜美は変わらずアイドル続行

・竜宮小町は解散、新ユニットの計画進行中


3 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:26:08.21 :qwStoQIAO

~ガスト~

亜美「…」

テロップ[!?]

伊織「」←正座

テロップ[!!?]

あずさ「」←正座

テロップ[!!!?]

律子「」←俯いて立ってる

テロップ[!!!??]

亜美「…説教はいじょ→だよ」

伊織「あ、はい…すみませんでした」

あずさ「すみませんでした…」

律子「あ、あの、2人も反省してますし…」

亜美「監督不行き届きだよ、キミィ」

律子「はい…ごめんなさい…」

妖精「…」

響「さて、あんな面白コント集団はさておき、始めるぞー」

美希「なのー」

伊織「誰が面白コント集団か!」

貴音「亜美と」

亜美「いえーい!」

響「お山様と」

あずさ「お山様!?」

美希「凸と」

伊織「凸!?ちゃんも無くなって、ただの凸呼ばわり!?」

妖精「パイナップル」

律子「誰が南国フルーツだコラァァァ!」ウガー


[ふぁみれすふぇありぃ (題字:四条貴音)]


貴音「…失礼、pineappleでしたね」

律子「やたらネイティブ!?」

響「英語が苦手な貴音が!?」

伊織「い、いま私よりネイティブな発音したわよ!?」

亜美「こりゃー、明日は降るね、主にメテオとかが」


4 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:26:35.39 :qwStoQIAO

あずさ「あ、あら~…それは困っちゃうわぁ…お洗濯物が干せないし~…」

美希「とかって…他に何が降るの?」

亜美「…雨?」

伊織「普通!それは普通に降るわよ!」

貴音「因みに、pineappleを極める為だけに、この3日間CSぷろの外国人あいどるの方々に教わりながら猛特訓致しました」

響「何その無駄な特訓…」

律子「…プロデューサー殿がCSプロのモバPさんとやたら連絡取り合ってたのはその為か…」

亜美「笑いに全力投球、お姫ちんも分かってきたね→」

あずさ「わ、私達は芸人さんじゃ無いんだけど…」

美希「ミキはアイドルなの!」

伊織「アンタだけがアイドルみたいな言い方すんな!」

響「自分もかなりアイドルだぞー」

律子「かなりって何!?度合いがあるの!?」

貴音「勿論…」

伊織「そうね、確かにあるわ」

あずさ「あ、あらあら~、そうなのね~」

美希「ミキ達フェアリーは、かなりアイドルなの」

亜美「亜美もかなりアイドルだよ→」

伊織「私もまだかなりアイドルよ!」

あずさ「わ、私は会見したから違うかしら」

律子「かなり…じゃあ完璧なアイドルって何なのよ!」

響「ん~?そうだな~…亜美!」


5 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:27:03.56 :qwStoQIAO

亜美「おうさ!真のアイドルの姿とはこれだ!VTRど→ぞ!」

律子「えっ?」



~VTR~

律子「みんな~☆今日は律子の為に集まってくれてありがとー♪」

\リッチャーン!/\イインチョー!/\エブフリャー!/

律子「こら~!いまエビフリャー言った人!叱っちゃうぞ☆」

\シカッテクレー!/\フンデクレー!/\イインチョーサイコー!/

律子「えへへ☆ありがとー♪それじゃ、一曲目行くよっ!」



律子「うわぁぁぁぁああああ!?」

亜美「以上、おーたむ~ん☆の初会合の映像をお届け致しました」

律子「な、な、な…」

あずさ「あらあら~♪律子さん、可愛いわ♪」

みきひび「」←悶絶中

伊織「だめ…普段を知ってるから…強力過ぎる…くふふ」ピクピク

貴音「叱っちゃうゾウィン☆などと…」

亜美「ゾウィンて!ゾウィンて!」ゲラゲラ

美希「ち、因みに、この番組のプロデューサーもこの会合にいたらしいの」

<踏んでくれーって言ってましたね

響「あれなの!?あの、一番変態チックな!」

<だが後悔はしていない。希望はしているが

律子「踏みません!」

響「残念だったなー」

伊織「ちょっと本気で残念そうな辺り、変態大人で間違いは無さそうね…」


7 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:27:29.68 :qwStoQIAO

亜美「ああ、いおりんファンも大概は踏んでくれ→だからね」

伊織「…否定出来ないわ…何でなのかしら」

あずさ「だ、男性の願望は、結構分からないのが多いわよね…」

貴音「尻に敷いてくれというのはどう反応すれば良かったのか…未だに分かりません」

響「お付き合いして欲しいの変わった言い方なのか、直接座布団代わりにして欲しいのか…どちらの意味だったのかにもよるな」

亜美「どちらにしてもMか…」

伊織「変態大人でしかないわね」

美希「ミキはそーゆーのは言われないし、のーさんきゅーなの」

響「純情乙女だからな、美希は」

伊織「純粋よね」

貴音「765ぷろで一番の乙女ですからね」

亜美「亜美達より下ネタに耐性無いよね」

あずさ「美希ちゃんは純粋なままがいいのよ~。可愛らしいもの~」

美希「何か皆から馬鹿にされてる気がするの」

あずさ「あらあら~…私はしてないわよ?」

亜美「亜美もしてないYO」

貴音「私もですよ」

いおひび「」スッ

美希「何で響と凸ちゃんは目を反らしたのー!?馬鹿にしてたの!?」

伊織「まぁ、ねぇ?」

響「だな」

美希「むきー!息ぴったりなの!全くもう!何なのなのー!」


8 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:27:56.62 :qwStoQIAO

ナレ『はい…えと、そんな訳で始まりました、『ファミレスフェアリー!』ですぅ』

ナレ『本日は「竜宮小町スペシャル」…え?あーはい、読みますぅ』

ナレ『「竜宮小町スペシャル え!?俺のいおりんどうなんの!?俺のあずささんはどうなんの!?俺の亜美ちゃんはどうなんの!?俺の律っちゃんはどうなんの!?無職?俺、養うよ?いや結婚とかじゃなくて!ただ笑顔でいてくれりゃいいから!で、竜宮小町の皆はどうなんの!?やべー!気になって双海飯三人前しか食べられなかったよ君ィ!」をお届け長いですぅ!噛まなかった自分にびっくりですぅ!』

ナレ『はぁ…ふぅ…ゲストには竜宮小町の皆とプロデューサーの秋月律子さんをお迎えして、本日も宜しくお願い致します…そ、それじゃあどうぞー』

美希「スペシャルなのー」

響「わー」

貴音「わー」

伊織「やる気!やる気出しなさいよ!」

あずさ「あらあら~」

亜美「まあ、ライブでやりたいことやりきったからね→」

美希「大体、最初の発表から一週間も経ってないし、凸ちゃんがお休みするまで4ヶ月もあるの。その間も特に活動内容変わらないし、あずさが女優って位置になっただけだと思うの」

伊織「確かに」


9 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:28:24.06 :qwStoQIAO

響「それに、記者会見とライブで発表する事は全部終わったんだろ?」

亜美「まあね→」

貴音「では、ここで何を発表するんですか?」

律子「何もないわね、ラストアルバムも出す事は発表したし」

美希「シークレットがあるとか」

伊織「それ発表したら、シークレットじゃないでしょ?大体、収録がやっと中盤なんだから」

響「間に合うの?」

律子「ギリギリね」

亜美「ラストまでバタバタしてるのもうちらっぽいけどね」

伊織「その役割はフェアリーよ」

美希「そんな事無いの!ミキ達、ちゃんとしてるもん!」

律子「説得力無いわよ…普段のこの番組見てるとね」

響「自由だからな、この番組」

亜美「席をくっつけてもらってたりね」

律子「それは普通にあるわよ」

あずさ「椅子を増やしてもらったり~」

律子「だから普通」

響「メニューを増やしてもらったり」

律子「人数分くるのは当たり前でしょ!?」

美希「でも、お水は無いの」

律子「ドリンクバーに取りに行け!」

貴音「らぁめんも」

律子「ラーメン一杯サービスの店がどこにあるか!」

伊織「注文ボタンも」

律子「一個あれば充分でしょ!伊織までボケないの!」


10 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:28:52.77 :qwStoQIAO

律子「」ゼーゼー

響「流石に6連続ツッコミは疲れさせてしまったらしい」

伊織「律子…そんな、メガネ曇るほどの勢いでツッコまなくてもいいでしょうに…」

亜美「張り切っちゃったんだね♪」

あずさ「あらあら~、律子さん、はい、ペーパー♪」

律子「ど、どうも…」キュッキュッキュッ

貴音「よほどてんしょんが高かったのですね」

律子「やかましい。アンタの眼鏡のレンズに指紋付けるわよ?」

貴音「お、おやめなさい!拭き取るのが大変でしょう!?」

美希「そんな大変なの?指紋拭くのって」

貴音「割と大変です」

律子「面倒臭いわ」

美希「ミキも伊達眼鏡の時は指紋に気を付けるの…」

響「つーか、美希の伊達眼鏡って結構汚れてたぞ、確か」

美希「そう?」

伊織「この眼鏡マニアの2人に見せてみたら?アンタの伊達眼鏡」

貴音「誰が」

律子「眼鏡マニアか」

亜美「タイミングばっちしじゃんか…」

美希「はい、これ」

貴音「…律子」

律子「…はぁ…アンタ、この眼鏡してたら見にくいでしょ?」

美希「うん」

律子「」ガサゴソ

律子「」プシュー

美希「ミキの眼鏡があわあわなの!」

響「そんな汚かったのか…ミキの眼鏡」


11 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:29:20.61 :qwStoQIAO

律子「言う程には酷くないけど、油膜がちょっと付いてたからね」キュッキュッキュッ

貴音「くりぃなぁ…私も持ち歩くべきでしょうか?」

律子「普通は柔らかい布があれば十分だけどね…貴音はラーメンの汁が飛んで、レンズに付く場合もあるだろうし…持っていて損は無いわよ?荷物は増えるけど」

貴音「なるほど…どのようなものが良いのでしょうか?」

律子「今度教えてあげるわ」

貴音「感謝致します、律子嬢」

律子「後は布で拭いて…はい、出来たわよ」

美希「わあ!ありがとうなの!くっきりはっきりなの♪」

亜美「以上、メガネ女王と新人メガネストによる、メガネのお手入れ講座でした」

響「眼鏡得な番組でした、まる」

伊織「サングラスとかにも応用出来るのかしら?」

あずさ「眼鏡のレンズにしてもらえるコーティングがあるって聞いたけれど…どういうのがあるのかしら~?」

亜美「続いて、メガネ質問コーナーです」

響「メガネ得だな」

律子「そうねぇ、私のは耐熱とキズが付きにくいコーティングしてるわよ?」

貴音「私も、取り敢えず良いと思える範囲ではれんずを保護するものを付けて頂いております」

伊織「耐熱って、どういう事よ」


12 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:30:04.73 :qwStoQIAO

律子「70°だったかな?位のお湯に入れても、コーティングが剥がれないだかレンズが歪まないだか何だか…正直、私も良く分からないまま付けてもらったのよね」

貴音「私も同じです」

響「メガネ女王と新人メガネストの回答は、『良く分からないが、多分良いもの』でした」

亜美「タメにならないお答え、ありがとうございました→っと」

律子「私だって、何でも知ってる訳じゃないわよ!あ、さっき伊織が言ってたのだけど、サングラスをレンズから作って貰えば、多分コーティングしてもらえるんじゃないかしら?」

伊織「最初からあるヤツはダメなの?」

貴音「れんずをふれぇむに嵌め込む前に加工を致しますし、初めかられんず込みで作られたものは、ふれぇむから外しにくいものが多いのです」

伊織「何だ…じゃあ私のはダメじゃない」

律子「…アンタのサングラスって…ブランド物じゃない。これは多分、お店側が万が一を考えて断るわね」

伊織「ふーん…ま、いいけどね」

響「意外とタメになりそうでならない質問コーナーだぞ」

あずさ「度の入ったサングラスとかはあるのかしら~?」

律子「ありますよ?レンズの色が変わるタイプのもありますね」


13 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:30:32.67 :qwStoQIAO

美希「色?」

律子「紫外線にレンズが反応して、自然と色がサングラスみたいになって、偏光レンズになるのよ。度入りに出来る…はずだわ、確か」

亜美「さっきの質問の答えが気に入らなかったのか、今回は全力で答えてきましたね」

響「やっぱりメガネ得だぞ」

美希「メガネストには持ってこいのコーナーだったの」

響「ま、もうやらないだろうけど」

貴音「それは残念ですね」

響「つーか、事務所か電話で聞けよ!メガネユーザー以外、置いてけぼりだぞ!」

伊織「い、いいじゃない!ちゃんとしたトークテーマが出てないんだし!」

響「トークテーマ!?そんなもん無い!」

伊織「今まではあったでしょ!?」

響「白真美さんからお手紙着いた~♪」

亜美「黒亜美さんたら読まずに食べるかー!山羊じゃないし!そして黒くもないYO!」

響「という訳で、無いんだ」

亜美「だから食ってもないし闇に葬ってもいないよ!」

あずさ「あらあら~、何が書いてあったのかしら~?」

亜美「だから何で亜美に聞くかな!?」

貴音「…黒毛和亜美」

亜美「語呂悪っ!言いにくいし語呂悪っ!黒しか共通点無いし!つーか、亜美は黒くないっつーの!」


14 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:31:18.73 :qwStoQIAO

美希「ツッコミが目まぐるしく入れ替わるの」

律子「いじられてるだけとも言うけどね…頑張って付いて来ないと置いてかれるわよ?」

美希「別にどーでもいいの」

「違うわ。「まあ、どうでもいいんですけれど」よ」

美希「えっ?」

千早「こんにちは」

律子「あら?千早も今日はゲストだっけ?」

千早「いえ、今日はオフだけど、春香と買い物に行こうって約束があるの」

亜美「デート?」

響「デートだな」

あずさ「あらあら~♪仲良しね~♪」

貴音「でぇとですか」

千早「 そ う よ ?」キッパリ

伊織「否定しなさいよ!」

千早「別に嘘じゃないもの」

律子「嘘じゃないと問題になりかねないでしょ!?」

美希「ミキも一緒に行くの!」

竜宮ひびたかちは「仕事しなさい!」

美希「何でミキの時だけ皆でツッコミするの!?おかしいの!理不尽なの!何なのなのー!?」

竜宮ひびたかちは「いえーい♪」ハイタッチ

美希「そこの人達はもう何なのなのー!むきー!」

千早「という訳で、スタッフさんの所にいる春香を待つ事にするわ」

貴音「今日はげすとが多いですね」

あずさ「賑やかなのはいいことよ♪」

亜美「そだね→」


15 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:31:46.90 :qwStoQIAO

千早「という訳でファミレスフェアリー来週も見て下さいねそれじゃバイバーイ」←超早口

千早「さ、行きましょう、春k」

(すぱーん!)

律子「勝手に終わらすな!」

千早「おぉぉ…ひ、久しぶりにハリセンされたわ…」

貴音「己の欲望に忠実過ぎますよ、千早」

千早「私、素直になろうと決めたんです」

亜美「斜め上に素直にならないでYO」

響「またツッコミ要員が減るからな」

美希「メインツッコミ、イギリスへ行くの巻、なの」

伊織「誰がメインツッコミか」

千早「そう…だったわね…」

伊織「千早…」

千早「水瀬さん…」

千早「…高槻さんは私のちーちゃんハーレムに加えるから、安心して行ってきt」

伊織「安心出来るかー!私の親友に何する気よ馬鹿ー!」

響「千早、かすみは自分が引き取るぞ」

千早「それで手を打ちましょう」

伊織「親友の姉妹を勝手に分配するんじゃないわよ!何考えてんのよ!ひっぱたくわよ!」

貴音「なら逆で」

伊織「そういう問題じゃないわよ!」

亜美「じゃあ変わりに亜美と真美が」

千早「あ、それは結構です」

亜美「何だとー!?」

美希「じゃあミキが…って、もうなってたの」


16 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:32:39.35 :qwStoQIAO

千早「なってないわよ?」

美希「だって、ミキは千早さんのお家の子だよ?」

<違うよ?

響「まさかの場外からのツッコミ」

律子「相変わらず自由な番組だわ」

貴音「律子嬢がこの場に普通にいる時点で、お察し下さい」

律子「…確かにそうだわ…はぁ」

貴音「まぁ、これでも番組として成り立っているのです」

貴音「」ピンポーン

貴音「問題は無いのでは?」

亜美「出た!お姫ちんの唐突に挟まれる注文アタック!」

伊織「そういえば、亜美はまだ見たこと無かったのよね」

亜美「そだね。亜美、インタビューでしかこの番組は参加してないし」

あずさ「あのコーナー、楽しそうね~」

亜美「楽しいよ→!多分、一番自由にやってるから」

律子「アンタね…」

亜美「でも、お姫ちんの注文…真美にも見せてあげたかったな…」

響「あんなことになるなんてな…」

美希「悲しいの」

千早「…あんなこと…辛過ぎるわ…」

律子「どうにもなってないでしょ!?ファッションショーが終わったから、生っすかまで休養にしただけでしょ!?」

伊織「千早、アンタがそういうボケに乗っかると、重さがやたら跳ね上がるのよ!」

あずさ「」←混乱中


17 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:33:12.49 :qwStoQIAO

貴音「店員殿、ちぃずはんばぁぐを。ライスを貴音盛りで」

伊織「貴音盛り!?」

店員「かしこまりました」

律子「注文が通った!?」

亜美「た、貴音盛りって何?」

千早「私に聞かれても…聞くならフェアリーの2人か春香に…」

響「知らないぞ」

美希「ミキもなの」

<私も…

あずさ「だ、誰も知らないみたいね~」

貴音「ご飯を倍盛り、という意味です」

店員「二皿分のお値段となります」

律子「いつ決めたのよ、それ!」

貴音「先日、たまたま仕事帰りにこのお店を通りまして…その時に店長殿とお話致しました」

伊織「大丈夫なの?事務所的に」

律子「…名前が使われてる以上、ちょっとマズいわね」

貴音「なんと」

美希「というより、二皿頼んで纏めてもらえば済む話なの」

貴音「っ!?」

響「気付かないから貴音なんだな、うん」

千早「二倍…食べられるのよね、四条さんなら…」

亜美「ラクショ→じゃない?多分」

あずさ「沢山食べてくれると、作る側は嬉しくなるのよね~♪」

響「あずささんの発言の1つ1つが、あの発表以降は1人に向けられてるとしか思えない」

あずさ「え、あ、あの、ち、違うのよ~…」


18 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:34:04.21 :qwStoQIAO

美希「やれやれなの」

亜美「言わなくてもいいのに、同棲発言までしたからね」

あずさ「あぅ…」

貴音「仲良き事は…などと言いますが」

律子「…助け舟の出しようがないわ」

伊織「予定してた内容、ぜーんぶすっ飛んだからね」

あずさ「そんなぁ~…律子さ~ん、伊織ちゃ~ん…」

千早「真実なのだから、公表しても問題無いのでは」

亜美「相手がいると余裕だね」

響「まぁ、相手はそこで皆が仕事中に飯食ってるアホリボンだけどな」

春香「誰がアホリボンかー!朝ご飯食べられなかったの!」

美希「朝から千早さんと…」

春香「わー!わー!何言い出してんのー!?」

千早「いや、あれは違うのよ!?」

美希「えっ?本当に何かしてたの?」

はるちは「」

響「こいつら、本当にアホなんだな」

律子「カットは…」

伊織「何で律子が聞こうとする前に「カットしません」ってカンペが出てるのよ…」

貴音「これは酷い」

美希「ミキ、我慢して下ネタ振りしたら大惨事なの。だから下ネタは嫌いなの。もう絶対しないの」

春香「いや、本当に違うんだって!朝起きたら転んじゃって、千早ちゃんごと倒れちゃったの!それだけだよ!」


19 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:34:44.15 :qwStoQIAO

千早「それを美希と萩原さんに見られたから、それで誤解されたのかと思ったのよ!」

亜美「言い訳しないでいいですよ、天海さんと如月さん。引くだけですから」

春香「敬語!?」

千早「名字呼び!?」

律子「亜美が名字呼び…相当よ?天海さん、如月さん」

はるちは「だから名字呼び!他人行儀過ぎるから!」

あずさ「な、仲良しなんですね」

春香「あずささんまでも!?」

妖精「そこの人達」

春香「一番痛烈!」

千早「何だろう、私、また歌えなくなりそうよ…」

伊織「ダメージでかっ!?」

春香「響ちゃんの次回の響チャレンジは『一生無人島で暮らせるか』に決定しました」

響「何で自分だけなんさ!?」

伊織「期間長過ぎるでしょ!?」

貴音「それはもう挑戦ではなく、移住というものですよ!?」

春香「月1でフェアリー送るよ。で、交代」

美希「響、任せたの」

貴音「貴方ならやり遂げられます」

響「見捨てやがった!?」

律子「ちょっと春香!勝手に困るわよ!」

響「律子…」

律子「テープ交換とカメラのメンテに行くスタッフさんの費用を考えなさい!」

伊織「そっち!?」

響「この鬼!悪魔!眼鏡!」


20 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:35:12.54 :qwStoQIAO

亜美「眼鏡は関係無いYO!」

あずさ「ん~…」

千早「どうしました?あずささん」

あずさ「無人島生活…かぁ」

春香「100%悲劇が起きますね」

律子「島全体を完全に把握しないと、ベースキャンプから一歩も出せないわね」

亜美「凄い小さい島じゃないと危険かもね」

美希「半径10メートル位なら大丈夫なの」

響「視界が開けてないと詰むな」

伊織「というか、それでも迷うわよ、絶対」

千早「多分、そこまで環境が整っても気が付いたら脱出してたりしてそうですからね」

貴音「迷わない、という事はあり得ませんね」

あずさ「皆して酷い~!」

律子「未だにプロデューサー殿がいないと迷うんだから、仕方ありません」

あずさ「うぅ~…!」

伊織「しかし、何であの変態プロデューサーはあずさを見付けられるのかしらね?」

あずさ「愛のちかr」

美希「匂いとか」

伊織「有り得るわね」

春香「街中を地面に残った匂いを頼りに探すんですね」

千早「四つん這いになってね」

響「イヌ美かプロデューサーかだな」

貴音「困ったものですね」

あずさ「うえ~ん!皆が冷たぁ~い!」

亜美「酷い手の平返し祭りを見た」


21 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:35:55.13 :qwStoQIAO

律子「で、響チャレンジは決定?」

春香「分かりません」

響「えっ」

春香「そろそろネタ切れでして」

響「えっ」

美希「確かに…色々やってきたから、もうやり尽くした感はあるの」

貴音「そうですね」

響「ちょ、えっ」

亜美「体力使うのも、やり尽くしたよね」

あずさ「響ちゃん、沢山頑張ってきたものね~♪」

伊織「後は何かしら?記憶力系?」

千早「技術系とか、細かい作業とかかしら」

春香「うーん」

響「あの、自分頑張るから…」

美希「デコちゃんと一緒に留学して、デコちゃんよりいい成績で帰ってくるとか?」

響「待て待て待てー!無理だから!自分、まだ芸能界で頑張るから!」

春香「それだ!」

響「それじゃない!馬鹿か!」

律子「宿泊場所に入学金に…ふむ」

響「それは取らぬ狸の逆皮算用!使う必要性の無い予算!」

千早「水瀬さんと同室なら…」

響「だから!行かない!行かないから!」

伊織「さっきから聞いてたら!何で私の留学を企画に巻き込むのよ!馬鹿じゃないの!?」

響「伊織、ここにいる奴らは皆馬鹿なんだ!自分、確信したぞ!」

伊織「ええ、私も確信したわ!特に春香と律子はね!」


22 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:36:21.04 :qwStoQIAO

はるりつ「な、名指し!?」

貴音「」ピンポーン

全員「…」

貴音「…何か?」

亜美「もうね、流石はお姫ちんだよ」

千早「相変わらず、凄い速さですね」

伊織「貴音盛りは触れられない位の衝撃的な量だったのに…」

あずさ「私の時はもっと凄かったわよ~」

美希「ああ、あの異常な量を盛られた…」

響「…御米山、その山は、一年を通して白い山肌を見せる」

春香「何か始まったね…」

律子「暫く見守りましょうか」

亜美「傾斜は全体的にかなりキツく、その白く美しい見た目とは裏腹に、登山者達を拒絶しているツンデレでもある」

伊織「何で一斉にこっち見んのよ、アンタら」

響「それでもなお、登山者は後を絶たない。白く美しい山肌と、登頂への厳しさ…高難易度に挑むチャレンジスピリッツか、ただ美しさに魅力されているのか、両方を合わせたツンデレっぷりに魅力されているのか…」

亜美「登頂を目指す者達は言う…「いつか必ず頂上に立ちたい」「いつかこの山を制覇する事で見れる景色…その「デレ」を目指して、何時までも挑戦したい」と」

響「…ツンデレ、そう、まさにツンデレなこの山について、ツンデレ業界会長の水瀬伊織に話を聞いた」


23 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:36:48.10 :qwStoQIAO

伊織「うぇえ!?」

貴音「巻き込まれ事故、発生で御座います」

春香「あまりのスルーされっぷりに、何となく巻き込んだ感じですね」

律子「随分フワッとした感じで巻き込んできたわね」

あみひび「」ジーッ

あずさ「み、見つめられてるわよ、伊織ちゃん…」

伊織「うぐぐ…」チラッ←救援を求める視線

律子「」フイッ

伊織「うぅ…」チラッ←救援を求める視線

あずさ「」フイッ

伊織「うぅ~…」チラッ←救援を(ry

春香「」フイッ

伊織「…」

春香「長考に入りました」

美希「これは長期戦もやむなし、なの」

律子「後手、水瀬伊織名人、長考です」

亜美「そういえば、良く将棋の試合で、真ん中で何か言う人いるじゃん?」

律子「ええ」

亜美「亜美ね、日曜日の朝方、暇だったから将棋の試合をポケーッと眺めてたのね」

美希「ふむふむ」

亜美「先手~、何々、銀~とか、後手~、何々、歩~とかさ」

律子「言うわね。駒の種類と場所を読み上げてるのよ」

亜美「その内にね…亜美、前の日にまこちんの自転車の整備を手伝った記憶が、突然蘇ってきたんだ→」

美希「唐突なの」

あずさ「ぼーっとしてると、突然何かを思い出したりするわよ~」


24 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:37:15.75 :qwStoQIAO

亜美「で、その時使ってた良く分かんないスプレーが、急に頭の中に思い浮かんで…」

貴音「ふむ」

亜美「後手~、何々が…『ク○~、5○6~』にしか聞こえなくなってきて…」

千早「」ブフッ

律子「くふっ…まさかの潤滑スプレー…」

あずさ「ふふっ…わ、私もそれ知ってるわ~」

美希「」カチカチ…

美希「ほ、本当にあったの!検索したら出てきたの!あははは!」

貴音「見せて下さい…くふっ…語感も完璧ではありませんか…」

美希「しかも凄く歴史もあるの!」

亜美「ク○ェ~、○56ぅ~」コブチ

律子「あはははは!わざと変な言い方しないの!」

あずさ「ふふっ、だ、だめ、お腹痛い」

美希「」悶絶中

貴音「せ、先手の方は普通に手を読み上げられるのに、後手の方だけは何故か必ず「く○~、5○6~」と…」

律子「CMじゃない!もう完璧に!」ゲラゲラ

亜美「そんで、駒置いた上からスプレーぷしゅ→、次からツルッツルして掴めないの」

美希「やめて!もうダメなの!お腹痛いの~っ!」ジタバタ

あずさ「ふっ…うふふっ…」←悶絶中

貴音「な、なかなかに…ふふ…これは、腹筋に…」

響「…」

春香「響ちゃん」

響「ん?」


25 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:37:47.38 :qwStoQIAO

春香「次の事考え過ぎてて、入れなかったでしょ?あの集団に」ユビサシ

響「う、うん…春香もか?」

春香「私はこっち」

千早「」チーン←笑いすぎて失神

響「ああ…また気絶したんだ…」

春香「千早ちゃんって笑い上戸だから、限界到達までが早いの」

響「脳が危険を察知してブレーカー落とすんだな、きっと」

春香「あそこにもブレーカー落ちそうな子が」

響「ん?」

伊織「山がツンデレ?どうすれば…」ブツブツ

響「」

春香「伊織は真面目さんだから。良い答えを導き出すのに必死になっちゃって…」

響「もういい…!休め…!」

春香「あっちには潤滑スプレーの名前ネタでツボに入ってる集団がいるし…」

響「よし、放置して進行するか」

春香「ん、分かった~。伊織、伊織」

伊織「んぇ?何よ、今考え事を…ちょっと、何で律子達は笑いまくってんのよ…涙流してるのまでいるし」

響「何か知らんが、アイツらは違う世界に旅立ったんさー」

伊織「本当に何があったのよ…」

春香「まあまあ、私は向こうで千早ちゃんを介抱してるから、2人は進行しちゃって」

伊織「またあっちで佐藤マーライオンさんが吐瀉するのね」ボソボソ

響「砂糖をな」


26 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:38:26.05 :qwStoQIAO

伊織「そういう場合、吐瀉じゃなく吐糖とかになるのかしらね」

響「間違いなく前例が無いから分かんない」

伊織「ま、どうでもいいのだけれど」ヤレヤレ

響「その台詞、どんだけやっても当時の千早ばりの諦め感と協調性の無さ感が出ないんだよな」

伊織「これはあれよ、千早ばりに1人で背負い込んで、周りを頼らない面倒臭い性格にならないとダメなのよ」

響「…伊織は人の事言えないだろー」

伊織「アンタもね」

響「さらけ出しちゃえよー」

伊織「アンタがさらけ出すなら、考えなくもないわよ?」

響「自分はそんなに背負い込んでないぞ?…まぁ、仕事が忙しくなり過ぎると、沖縄の海を思い出してボーっとしたり、寂しくなるけど。そんなの、いちいち言ってたら周りに迷惑かかるからなー。だから言わないだけさー」

伊織「そっか…フェアリーの我那覇響は寂しがり屋さん、と」

響「うがー!伊織も言えよー!」

伊織「そうねぇ…ま、竜宮小町発足から今まで、ずーっとリーダーとしてやってきて…まぁ大変だったわね」

響「やっぱり、責任感とか?」

伊織「勿論よ。だって、当時は765プロの社運をかけたプロジェクトだったからね、竜宮小町ってユニットは」


27 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:38:54.58 :qwStoQIAO

響「あー、聞いた事あるなぁ…」

伊織「765プロの社運を、たかだか15歳の小娘がリーダーになって背負い込む訳だから…相当よ?」

響「亜美とかあずささん、律子もいたじゃん」

伊織「亜美は私より年下だし、そういうのを背負い込ませたら、あの子の売りでもある天真爛漫な明るさとかが失われちゃうじゃない」

響「あー…なるほどなー」

伊織「あずさに関しては、765プロの所属アイドルでも最年長だったけど…やっぱり、デビューからそんなに経ってなかったし、あの性格だと考え過ぎて、深みにハマって抜けられなくなるでしょ」

響「ああ~…あずささん優しいからなぁ。年上だから頑張らないとって、一生懸命になり過ぎちゃいそう」

伊織「律子に至っては、当時は若かったしプロデュースを始めたばかりで…目に見えて痩せたり、今じゃ簡単に対応出来るトラブルにパニックになったり…決まった業務以外の事態には対応出来なくて、それが更にストレスになって体調を崩して…大変だったのよ」

響「なるほど…律子って、結構想定外に弱いからなー」

伊織「決まった仕事は完璧にこなせるんだけどね。プロデュースを始めた当時は、特にそうだったのよ」

響「ふーん」


28 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:39:21.70 :qwStoQIAO

伊織「その上、メンバーは想定外の塊の亜美と、マイペースな上に毎回現場に辿り着くまでが大変なあずさ…弱音吐いてる暇なんか無いわよ」

響「うちのリーダーにも見習って欲しいぞ」

伊織「美希はあれでいいんじゃない?アンタや貴音がいれば大丈夫でしょ…貴音は最近、不安になるけど」

響「自分、伊織の気苦労がちょっと分かった気がする」

伊織「あら、そう?」

響「うん」

伊織「ま、私達は年齢に違いはあっても、十代から社会人として働いて、ギャラを頂いて…大なり小なり、責任感を持ってたと思うけど…やっぱりユニットのリーダーは責任感が半端じゃなかったわ」

響「そか…」

伊織「だからこそ、誰かに負けるのは人一倍悔しかったし、自分はもっとやれたんじゃないか?って思ってた」

響「ジュピターか?」

伊織「誰にでもよ。ジュピターにもアンタらフェアリーにも、うちの他の子達にも」

響「そうなんだ」

伊織「当たり前よ。敵対心を持ったりはしないけど、ライバル心はいつも、誰にでも持ってる」

響「凄いな、伊織は」

伊織「そうしないと、向上しないもの」

響「そんなもんか」

伊織「そんなもんよ」

響「やっぱり凄いよ、伊織は」


29 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/18(土) 15:39:48.13 :qwStoQIAO

伊織「フフン、今更気付いたの?このスーパー天才美少女アイドルの伊織ちゃんの凄さに」

響「はいはい、伊織は凄いぞ。完璧なのは自分の方だけどな」

伊織「完璧ねーそうねー」

響「何だよ」

伊織「ん?べっつにー?」

響「ちぇっ…まぁあれだ、伊織は苦労し過ぎだって事さ」

伊織「私はね、水瀬財閥の長女にして、スーパーアイドルなの。これ位の苦労をしないと、周りとの釣り合いがとれないのよ」

響「どうだか」

伊織「…その苦労も人生の糧とする…そうじゃなきゃ、この業界じゃやっていけないわよ?」

響「まあねー。自分だって苦労は…買いたくないけど、しなきゃならない苦労は買ってでもするさー」

伊織「良く分かってるじゃない……ん?」

りつあずあみ「…」

伊織「何よ?」

律子「」ギュ

伊織「なに抱き付いて…」

あずさ「」ムギュ

伊織「ちょ、あずさ、柔苦しいわよ!」ジタバタ

亜美「」ギュ

伊織「亜美まで!?何なのよ!?」

響「美しい友情だぞ」

美希「仲良しなの」

貴音「素晴らしき光景ですね」

ナレ『竜宮小町の皆の友情を再確認して、一旦CMですぅ』

妖精「ファミレスフェアリー!」←ジングル


50 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:21:31.78 :qwStoQIAO

妖精「ファミレスフェアリー!」←ジングル

ナレ『本日のファミレスフェアリー!は、竜宮小町スペシャルですぅ』

美希「デコちゃんから素敵なお話を聞けたの」

貴音「響も大人になっていたのですね…」

響「母親か」

伊織「全員に引っ付かれて、呼吸困難になる所だったわよ」

響「で、次は…あずささんにお話を聞こうか」

あずさ「あら~?私~?ん~…何からお話すれば良いかしら~?」

美希「色々なの、そりゃもう1から全部なの」

響「やめた方がいいな…多分」

美希「何で?」

亜美「だって、散々竜宮小町で話し合って決めた記者会見の時も、開始10分での同棲発言でブチ壊したからね」

あずさ「う…」

伊織「しかも、記者会見の数ヶ月前から付き合い始めて、その事があるからアイドル引退して女優兼タレントになるとかバラすし」

響「あずささんも24、20代半ばに入って、「運命の人を…」って言ってる余裕もなくなってきたんじゃ…とか、ファンも心配してたら…だからな」

あずさ「私、そんな風な心配をされてたのね~…ショックだわ~…」

律子「アイドルは男の影があると嫌われる…ハズだったんだけどね」


51 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:21:59.71 :qwStoQIAO

伊織「そんなあずさよ?天然ボケにしても、きっついのをかます可能性があるわ」

貴音「放送に乗せられない位の物を…ですか」

あずさ「さ、流石に私もそこまで天然さんじゃありません!」プンスカ

美希「スタッフさん達、ここからのあずさの発言は危険なの。全部ピーでお願いしますなの」

あずさ「酷い!?」

律子「ま、冗談さておき…何から話してもらえばいいのやら」

あずさ「うーん…あ、そういえば…」

亜美「どったの?」

あずさ「この前ね、お部屋の掃除をしてたら…竜宮小町を結成した時に事務所で撮った写真が出てきたのよ~♪」

律子「へ~!懐かしいですね~!」

あずさ「ほら、これよ~♪」

貴音「おお…これは私や響が765ぷろに入る前ですね?」

伊織「そうね。当時はまだ皆売れてなくて、竜宮小町のプロジェクトにかかる予算捻出に社長は走り回り、プロデューサーは他の子を何とか売れっ子にして事務所を安定させようと走り回り、小鳥は予算を抑える為の策をひねり出すのに四苦八苦してたわね」

律子「アンタ、なんで其処まで知ってんの」

伊織「当たり前でしょ、私は水瀬財閥の娘よ?そういう、会社レベルでの動きには敏感なのよ」


52 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:22:26.87 :qwStoQIAO

あずさ「流石は伊織ちゃんね~」

亜美「亜美、全然知らなかった」

美希「そんな中、突然移籍してごめんなさいなの」

伊織「謝るならプロデューサーに謝りなさい、もう過ぎた事だから、気にしてないだろうけど」

あずさ「私も…多少は知ってたけど、そこまでは知らなかったわ~。勿論、765プロ自体が其処まで経営状態が潤ってなかったっていうのは知ってたけれど」

律子「ぶっちゃけますと、結成から暫く…私の予想では、半年は竜宮小町の分は赤字かなと」

伊織「…社運かけてたからね…分かってたけど、リアルに聞くとキツいわね」

亜美「半年赤字か~…それ、やっぱりヤバいの?」

響「ヤバいだろうなー。元々体力のある企業ならまだしも、765プロって当時はヤバかったって聞くし」

律子「ヤバかったわよ?伊織やあずささん、千早、真辺りの稼ぎでどうにか…そんな感じだったもの」

貴音「他の者はどうしていたのですか?」

律子「雪歩はあまり仕事が無かったし、やよいも番組のコーナー1つだけ、春香もいまいち流れが来ない、亜美と真美はまだ入れ替わりながら仕事して…何より、ランクが皆低いからギャラも安いし」

響「今じゃ考えられないなー」


53 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:23:08.39 :qwStoQIAO

律子「今みたいな状況は「なったらいいなぁ」とは思ってたわよ。正直、目標以上ね」

美希「そう?」

律子「本人の前で言うのはあれだけど…春香が一番予想外だったわね」

<な、なんですとー!

律子「あーもう、アンタは大人しく千早に膝枕してなさい…ほら、デビューした後もパッとしなかったけど…プロデューサー殿はそれすら戦略だったみたいなのよね」

響「?」

律子「ま、それは後々…今はあずささんの話を聞きましょう」

あずさ「うふふ、そうですか?じゃあ…」

あずさ「この写真を見てたら、765プロに入った頃からの思い出が沢山蘇ってきたのよ~」

律子「入った頃ですか?」

あずさ「ええ、そう。入った頃。まだ皆、右も左も分からなくて、本当にタメになってるか分からないレッスンばかりして…社長は毎日資金繰りに奔走してて、Pさんは毎日営業回り、律子さんは引退前でバタバタしてたし、小鳥さんなんか事務処理を全て引き受けてて…今とは比べ物にならない位に、皆が忙しく走り回ってたわ~」

律子「あー、確かに。私は1人でやるつもりだったのに、結局皆に手伝って貰ったけどね」

響「律子は昔っからそういうタイプだったんだなー」


54 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:23:36.64 :qwStoQIAO

美希「今も忙しいよ?ミキ、最近事務所のソファで寝てないもん」

伊織「アンタの基準はそこ?」

美希「うん」

あずさ「うふふ♪美希ちゃん、あのソファお気に入りだものね~…確かに今はお仕事が沢山あって忙しいけど、あの頃はお仕事がなくて忙しかったのよ」

美希「ん~?」

あずさ「事務所を何とか存続させる為に、私達以外の皆が必死で…私達は、ただ日々のレッスンと少しの仕事をこなしているだけだったわ」

伊織「それでも、慣れない事の連続だったけどね」

あずさ「そうね~。伊織ちゃん達はまだ柔軟性のある若い子達だったから、それでもすぐに対応してたけど…私は本当にオロオロしてばかり」

貴音「あずさもまだ十分に若いと思いますが」

あずさ「うふふ、ありがとう♪でもね、その頃は特に…私は皆ほど柔軟な考え方も出来なかったの。勿論、表には出さなかったけどね」

律子「そうだったんですか…」

あずさ「それにね、私よりも年下の律子さんが私よりも遥かにしっかりしてて、私はただレッスンと与えられた仕事をこなして…申し訳ない気持ちが沢山あったわ」

亜美「律っちゃんはさ、年齢以上に滅茶苦茶しっかりし過ぎてるだけだと思うよ?」


55 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:24:03.46 :qwStoQIAO

伊織「二十歳前でアイドルのプロデュースをしながら、個人事務所の設立…しかも、765プロとの連携が取れるような事務所を作る為に、仕事も調整して…自らに大きな被害が出ないようにキチンとリスクを計算しつつ、デカい野望を秘めながら着実にやっていく…秋月家のDNAなのかしらね?」

律子「何か恐ろしい人みたいな言い方しないでよ」

あずさ「ん~…それでもね、やっぱり年長者としてのちっちゃなプライド、みたいなのもあったの」

あずさ「そんな、ちょっとモヤモヤした気持ちがある中で…ある日、律子さんに呼ばれたわ」

亜美「お?まさか」

あずさ「そう、竜宮小町の結成よ」

伊織「最初は個別に呼ばれたのよね」

亜美「うん、怒られるのかと思って、ドキドキしたよ→」

響「そりゃ、普段の行いのせいさー」

亜美「言い返せない…うぬぬ」

あずさ「皆も言われたと思うけど、私も律子さんに言われたの」

あずさ「事務所を救う為、私の夢の為に、どうか力を貸して下さい!」

あずさ「って。それを言われた時に、「ああ、私はやっと必要とされるんだ」って、嬉しくなっちゃったの…単純ね、うふふ」

あずさ「私がアイドルになった理由、覚えてる?」


56 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:24:31.06 :qwStoQIAO

伊織「運命の人に出会う為…だったわね」

あずさ「流石伊織ちゃん♪…そんな、最初は身勝手な理由だったのに、役に立てなかった自分が必要とされて…凄く嬉しかったの」

あずさ「だから…律子さん」

律子「はい…」

あずさ「竜宮小町に入れてくれて、本当にありがとう。それと、自分勝手な理由で竜宮小町を壊してしまって、本当にごめんなさい」

律子「あずささん…」

あずさ「皆もごめんなさいね?私、どうしても律子さんにこれを伝えたかったのだけど、そのタイミングがなくて…」

伊織「あのね、あずさだけが竜宮を壊した訳じゃないわよ。私だって、その1人。結局、トップに立てなかったし、律子と亜美とあずさを置いて、一時的とはいえ離脱するんだから、私も謝らないといけないわ」

律子「2人とも…」

亜美「…はぁ~、全く、いおりんもあずさ姉ちゃんも、ダメダメだなぁ~」

あずさ「亜美ちゃん…?」

亜美「そりゃ、竜宮小町自体はなくなったけど、まだ亜美がいる。律っちゃんだって辞める訳じゃない。たまたま、そういう事が重なっただけじゃん。ちゃんと話し合って決めたんだから、謝る事なんかないよ」

亜美「律っちゃんの夢は竜宮小町だけじゃない」


57 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:25:01.06 :qwStoQIAO

亜美「いおりんは、全部亜美に任せてちゃんと勉強してきなYO。あずさ姉ちゃんもいおりんも、「ごめんなさい」なんかいらないよ。「いってきます」と「ありがとう」以外、いらない」

あずさ「あ、亜美ちゃん…」

伊織「亜美…」

律子「亜美…そうよ。それに、これからもあずささんは頼りにしてますし、伊織も引退するまで頑張ってもらうから、帰ってきたらすぐに働かせるわよ~!」

伊織「ちょ、アンタ本気!?…いいわよ!やってやるわよ!向こうでの勉強なんかパパーッと終わらせて、すぐにまた返り咲いてトップに立ってやるわよ!このスーパーアイドル伊織ちゃんに、不可能は無いって証明してやるわ!」

あずさ「あらあら~、流石は伊織ちゃんだわ~♪…亜美ちゃん、ありがとう。律子さん、これからも頼りにしてくださいね♪」

亜美「んっふっふ~♪気にするでないぞよ♪」

律子「ええ、頼りにしてます」

貴音「真、良い話ですね…」

響「ちょっと羨ましい位だぞ」

美希「竜宮小町は素敵なの」

あずさ「あ、あらあら、ごめんなさい。私達だけで盛り上がってしまったわ~」

貴音「ふふ、構いませんよ。今日は竜宮小町の為の特別番組なのですから…」


58 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:25:30.74 :qwStoQIAO

響「唯一恐れてたのは、あの良い話のタイミングで貴音が注文ボタンを押したらどうしようかと思ってた」

美希「うん、それをやったら、流石に抗議の電話の嵐だったの」

貴音「…危なかったです」

あずさ「あ、あら~」

伊織「アンタらは良い話のままで終わらせようって考えは無いの!?」

妖精「?」

伊織「3人揃って首傾げてんじゃないわよ!」

亜美「フェアリーはいつからこんなに芸人思考が強くなったんだろう…亜美や真美より強いんじゃないかな?芸人思考」

貴音「…面妖な」

律子「オチをつけんでもよろしい!全くもう」

あずさ「うふふ♪やっぱり皆といると楽しいわ~♪」

伊織「…そうね、飽きないわ」

亜美「だったら、早く帰っておいでYO」

伊織「言われなくてもそのつもりよ。こんな楽しい仕事、他にどこ探したって無いもの」

響「…(良かったな)」ヒソヒソ

美希「…(なの)」ヒソヒソ

貴音「…(まだ先とはいえ、門出は笑顔の方が良いですからね)」ヒソヒソ

律子「ったく、聞こえてるわよ」

妖精「」

律子「…ありがとうね、アンタ達」

美希「鬼の目にも涙、なn」スパーン

美希「いたーい!」

律子「誰が鬼か!?全くもう!」


59 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:25:57.32 :qwStoQIAO

亜美「律っちゃんが鬼なのは今に始まった事じゃないよねー」

(ブンッ)

律子「っ!?」

亜美「ね?ノーモーションでハリセンが飛んでくるんだよね→」

美希「律子、さんのハリセンを…」

響「避けた…!?」

律子「…やるようになったわね、亜美」

亜美「んっふっふ~♪何せ、真美よりも叩かれてるからね、亜美は」

伊織「何の自慢にもならないわよ」

あずさ「凄いわ~♪私、振り抜いた後しか見えなかったのに~」ナデナデ

亜美「んっふっふ~♪もっと誉めて~♪」

律子「」ボワッ

貴音「り、律子嬢が燃えています…」

響「自分の担当するアイドルをハリセンでぶっ叩くのに燃えるプロデューサーって…」

美希「またプロデューサーに怒られてもし~らない、なの」

律子「」ハッ

響「…相当怒られたんだな、ありゃ」

美希「普段怒ってる側が正論でしこたま怒られたから、普通よりダメージ大きそうなの」

律子「うぐぐ…」フルフル

貴音「葛藤…しておりますね」

伊織「葛藤することがおかしいって気付けないのかしら」

亜美「アイアンフェイフェイみたいなもん?」

伊織「アイデンティティね。何よ、その某アイドルの鋼鉄版みたいなのは」


60 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:26:33.31 :qwStoQIAO

響「何だっけ…ああ、CSプロの子だっけ。フェイフェイダヨーの…」

美希「ミキミキダヨー」

亜美「アミアミダヨー」

貴音「シジョシジョダヨー」

あずさ「アズアズデスー」

伊織「イオリンヨー」

響「一斉にやんな!あの子の持ちネタ潰しすんなよ!可哀想だろ!」

伊織「持ちネタ言うな!」

響「ヒビヒビダゾー」

伊織「やるんかい!」

律子「リ、リツリツダヨー…」ボソボソ

亜美「やるなら思いっ切りやりなYO!」

伊織「恥ずかしいならやらない!」

響「顔真っ赤じゃないか!無茶すんな!」

美希「でも、ちょっと可愛かったの♪」

律子「美希…」ギュ

美希「律子、さんがデレたの」ヨシヨシ

貴音「画面の向こうの小鳥嬢が「きましたわー」と言いながら鼻血を吹いているでしょうね」

亜美「あー、多分ね」



~ことりけ~

小鳥「何故分かったし…」ポタポタ



~ガスト~

亜美「最近、色んなアイドルが出て来て、亜美はちょっと危機感を感じておるのだよ」

響「唐突だな…でも、亜美と真美は大丈夫だと思うぞ」

亜美「何でさ→?」

律子「アンタ達位似てて、尚且つそれぞれ違う分野で活躍してる双子アイドルなんて、そう出て来ないわよ」

亜美「そうかもだけどさ→」


61 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:27:04.34 :qwStoQIAO

貴音「何か気になる事でもあるのですか?」

亜美「う→ん、あのね、亜美は竜宮小町の双海亜美で、765プロのアイドルだよね?」

貴音「そうですね」

亜美「アイドルって分野で言えば、真美はモデルさんをやれてるけど…亜美はアイドルしか無いかなぁと、下からの突き上げに脅えてるのですよ、ええ」

伊織「アンタがアイドルだけ?まさか」

亜美「?」

あずさ「亜美ちゃんはアイドルとしてもまだまだ上に行けるし、亜美ちゃんなら私より器用に色んな事が出来るわよ」

亜美「まぁ、やりようによってはね→。たださ、今までやってきた竜宮小町がパッと無くなった後で、亜美はこれからどうなるのかな?って。またユニットでやっていって、もしまた解散して、またユニット…ってなるのかな?ってさ」

律子「そうね…ただ、亜美がソロでやれない事は無いと思うわ。むしろ、亜美は色んな可能性がまだまだある」

亜美「可能性?」

律子「そ、可能性。ソロだっていける、なんなら真美とデュオも良いかもしれない、真とダンスユニットや、やよいとかすみと真美で4人の姉妹ユニットなんてのも面白そうね。それで言うなら、かすみと組ませてかすみを鍛えてくれてもいいわ」


62 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:28:09.65 :qwStoQIAO

亜美「ちょ、ちょっとちょっと!何か色々やらせすぎでしょ!?」

響「そんだけ、亜美は自由に色んなポジションがやれるってことさ」

貴音「私やあずさ、雪歩は女優、響や真はだんす、真美はもでる、千早は歌…765ぷろは、各々の得意分野でも活躍していますが…亜美、貴方は天海春香のような位置にいるのです」

亜美「はるるん?あざといお笑い担当?」

<よーし亜美、ごーとぅお外だこんちくしょう

伊織「ああいう反応が芸人だってのに、本人は分からないのね」

響「分からないから春香なんだな、きっと」

律子「亜美、春香の得意分野って何?」

亜美「だから、あざといお笑い担当」

律子「…そーじゃなくて」

亜美「う→ん…はるるんって、特に得意分野があるイメージないな→」

<酷い!

美希「ちょっと黙ってるの」

律子「春香はね、得意分野は確かに無いんだけど、全部に全力でぶつかるわ。持ち前の明るさや優しさ、人柄もあって、あらゆる分野で活躍出来る…言わば、マルチアイドルなの」

亜美「ほほ→」

あずさ「そういう意味だと、伊織ちゃんややよいちゃん、美希ちゃんもそうね」

律子「ええ、皆、マルチに活躍出来る枠です」


63 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:29:08.22 :qwStoQIAO

美希「ん~…でも、ミキはモデルさんのお仕事が結構多いよ?」

律子「そうね。だから美希はマルチアイドルでもモデル寄りなの」

響「伊織は歌とダンス…完全にアイドル寄りだし、やよいは…何だろう?バラエティー寄りでもないし…」

律子「やよいは純粋さとかが売りだから、教育番組とかの特殊な枠や、やっぱりアイドル寄りなのよ」

亜美「ふむふむ」

伊織「逆に、私はモデルとかは殆どやらないし、バラエティーはちょっと苦手だわ」

美希「ミキは、演技したりするのが少し苦手なの」

律子「亜美、アンタは今挙げた中で不得意なのってある?」

亜美「ん→?え→と…バラエティーは大好きだし、モデルは真美と一緒にやった事もあるけど平気だし、ドラマも楽しいし、勿論歌もダンスも楽しいし…特に不得意じゃないかな?」

律子「それが強みなのよ、貴方の」

亜美「ん?ん→?」

貴音「春香の場合、どの仕事にも全力で取り組み、結果を出します。亜美、貴方は春香とは違うスタンスではありますが、結果を必ず出す…そう、律子嬢は信じているのです」

亜美「ほほう?つまり、亜美はひびきん並みに完璧だと?」

響「いや、自分ほどではないな、まだまださー」


64 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:29:56.23 :qwStoQIAO

美希「響、ちょっと静かにしてるの」

響「あ、はい」

あずさ「亜美ちゃんも真美ちゃんも、割とどんな仕事でもこなせるでしょう?だから、どんな分野でも活躍出来るのよ~。真美ちゃんがたまたまモデルで大活躍してるけれど、亜美ちゃんも真美ちゃんも器用だから、本当はどこでもやれると思うわ~」

亜美「ふむふむ…いまいち分からないけど、亜美はどの仕事も楽しみを見つけられるから、何でもやれるよ」

律子「多分だけど…アンタはどんな苦境でも楽しみを見つけられるから乗り越えちゃうのよ。春香と違うのはそこだけで、マルチアイドルとしてやっていけるわ」

亜美「はるるんは真面目さんだからね→」

律子「私の個人的な感覚だけど、春香と美希と伊織はそれぞれオールマイティーなんだけど、亜美は美希や伊織以上にオールマイティーなの」

亜美「そっか→。専門分野が無いのは大丈夫なのかな?」

律子「どの分野でも輝けるなら、それが一番いいわ。事務所的にはね」

亜美「なるほど」

律子「ただ、何かやりたい事があるならチャレンジしてもいいんじゃない?雪歩や真美や千早みたいに、完全にそっちに特化も出来そうだし」

亜美「う→ん、今はまだ無いかな→」


65 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:30:45.47 :qwStoQIAO

律子「そう。じゃあ今のままで行きなさい。やりたい事が見つかったら、すぐに言うのよ?」

亜美「分かった。亜美、結構長い間アイドルやってるけど、未だに何かがやりたい!っていうよりかは、真美とか皆と一緒に何かをしてるのが楽しい!だからな→」

貴音「それで良いではありませんか」

美希「なの。何かが楽しい、より、何でも楽しい、の方が良いに決まってるの!」

亜美「ん→分かった、亜美はそのままで行くよ。やりたいように突っ走るかんね→!」

律子「馬鹿な事したら叱るわよ」

亜美「うあうあ→」

貴音「ふふ…さて、色々な話が聞けましたね」

響「だな。竜宮小町が仲良しだってのも分かったしな」

美希「…」

亜美「…」

あずさ「…」

伊織「…」

律子「…」

貴音「…」

響「お前ら一斉に注文ボタン見るな!牽制し合うな!何なんさー!」

貴音「」ピクッ

竜宮「」ガタッ

美希「」アフゥ

律子「」ジリッ

響「何なんさー!そんで1人寝てる!起きなさい!」

亜美「亜美、寝てないよー」

響「亜美じゃない!」

律子「私?」

響「律子でもない!律子なら「あぁ、疲れてるんだな」って思って、その辺の床に転がしとく!」


66 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:31:12.67 :qwStoQIAO

律子「酷っ!」

貴音「ふむ…」ピンポーン

伊織「ああっ!」

美希「」スヤスヤ

亜美「やられたー!」

律子「くっ…響のアシストに翻弄されてしまったわ…」

あずさ「あらあら~…響ちゃんが上手く隙を作ったわね~…」

響「全員何なんさちくしょー!そんでもってそぉい!」スパーン

美希「ふにゃ!?」

響「寝てんな!仕事!しーごーとー!」グリグリ

美希「いにゃぁぁぁあ!ウメボシやめて!ウメボシやめてなのぉぉぉぉ!」ヒーン

貴音「なんと恐ろしい…」

亜美「あー…あれ痛いんだよね→」

律子「痛いからこそ、お仕置きになるのよ。されたくないでしょ?」

伊織「そーね、されたくはないわ」

あずさ「痛いのは嫌だわ~…」

亜美「ま、それを恐れてたら悪戯なんか出来ないけどね」

律子「ほう?」

亜美「…ご、ごめんなさい」

美希「」プシュー

響「全く…」

店員「あの…御注文は…」

全員「あ…」



~注文終了~

美希「そういえば、今日はインタビューは無いの?」

亜美「無いよ~。真美がお休みだから」

響「じゃあ、真美はいま家にいるのか」

亜美「多分ね→。最近、家にいると自分の机に向かったままだったりするけどね」


67 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:31:40.47 :qwStoQIAO

あずさ「あら~?お勉強してるの~?」

亜美「うんにゃ、絵描いてる」

響「…小鳥か」

貴音「…真美を修羅の道に引き込みましたか」

美希「これはちょーっと許せんなの」

伊織「あのアホウ鳥め…」

あずさ「あ、あらあら~…」

律子「はぁ…明日は朝からお説教ね」



~ことりけ~

小鳥「えっ?えっ?私知らない!私、何も知らないわよ~!?」



~ガスト~

亜美「あー、違う違う。朝っぱらから無実の罪で怒られるピヨちゃんも面白いけど、そっちじゃないよ」

伊織「じゃあ何?絵画にでも目覚めたの?」

亜美「違う違う、何かね→、服の絵」

伊織「服?」

響「ああ、美希もたまーにやってんな」

美希「うん。ミキと真美と…他にも何人かは、アイドルの仕事の中でモデルとかしてるの。それで、ティーンズ向けのブランドが、ミキ達にもデザインをしてみて欲しいって…ミキは何回かやったけど、真美はまたやってるんだね」

伊織「また…って、何度もやってんの?」

美希「うん。真美はミキよりも人気あるの」

亜美「それ、真美が言ってたけどね」

美希「ん?」

亜美「ミキミキより真美のが、現実感があるし、真似し易いんだってさ」


68 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:32:41.91 :qwStoQIAO

美希「どういう事なの…」

亜美「ほら、ミキミキってさ…凄いじゃん?スタイル」

響「ああ、確かに。中学生にして高校生組よりスタイル良かったからな、美希は」

伊織「本当、中学生離れのスタイルだったわね~…今もそのスタイルのまま維持してるし、今でも765プロであずさと貴音に次いで3番目位のプロポーションなのよね、美希って」

あずさ「あらあら~…プロポーション良いだなんて~。うふふ♪」←第1位

貴音「ふふ、誉められるのはくすぐったいですね」←第2位

美希「あんまり気にした事無いの」←第3位

亜美「そういや、ここにトップ3がいたね…でねでね、ミキミキだとスタイルが良すぎて、憧れるけどあそこまで完璧なスタイルで完璧に服を着こなせないから、星井美希は夢のような存在…って感じなんだって」

美希「ん~…ミキ、そんなに凄くないよ?」

響「おにぎり大好きな怠惰系アイドルなだけだよな」

美希「…なーんか馬鹿にされてる気がするの」

亜美「まぁまぁ…んで、同じカリスマモデルでも、真美は正直そこまでせくちーだいなまいつじゃ無いじゃない?」

伊織「まあ…流石にプロポーションはね。確か、律子以上なんでしょ?」


69 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:33:19.64 :qwStoQIAO

律子「そうよ」

亜美「ま、そんな神が与えたもうたミキミキのボディと違って、真美は至って標準…最近、亜美より2cmもお山大きくなっちゃったから、標準よりせくちーな訳だけど」

響「なるほど、真美くらいなら自分に多少近いスタイルだから、ファッションを選び易いと」

亜美「そゆこと」

美希「むー、なんか納得いかないの」

亜美「あと、真美ってそういうデザインの才能あるみたい。デザイン溜まったら真美が完全プロデュースのファッションショーをしたいって、兄(C)に話があったらしいし、何とかってブランドから」

響「よ、予想を遥かに超えてたぞ…」

律子「ちょ、ちょっと…その話は本当?」

亜美「うん」

律子「プロデューサー殿は相変わらず仕事が大きい程、人に話さないわね…」

貴音「そうなのですか?」

律子「そうなの。一昨年の765プロ合同ライブも、小鳥さんから聞いた位だし」

あずさ「あ、あらあら~…それは困っちゃいますね~」

律子「あずささんからも言っておいて下さい。重要な事は伝えてくれって…」

あずさ「うふふ、めっ!ってしておきますね」

響「あずささんは可愛いなぁ」

美希「やたら可愛らしいの」


70 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:33:53.99 :qwStoQIAO

亜美「だが、エロくもある」

あずさ「えっ?」

貴音「所謂、大人の魅力というものですね」

あずさ「そ、そんな…私なんかまだまだ…」

律子「いえいえ、最近は特に…今までとは違う、大人の色気がありますよ、あずささんは」

あずさ「あ、あらあら~、ど、どうしましょう~」

伊織「そこで真っ赤になっちゃう可愛らしさも持ち合わせてんのよね」

あずさ「も、もう!伊織ちゃんまで~!」

貴音「ふふ…真、年上とは思えぬ程の可愛らしさと、大人の色気の両方を持ち合わせておりますね、あずさは」

響「しかも凄く優しくて、母性愛にも溢れてるし…」

亜美「兄(C)には勿体無いね」

伊織「これは…金銭譲渡も考えられるわね」

美希「た、爛れたカンケーなの!」アワワ

律子「つまり、お金を払ってそういう関係をお願いしている可能性があると…?」

響「しかも、毎回ジャンピング土下寝でな」

伊織「…何よそれ」

響「ジャンプしてお願いしながら、そのまま気を付け!の姿勢のままうつ伏せでビターンて」

伊織「ああ…なるほど…それが土下寝なんだ」

あずさ「…そんな事、無い…」ジワッ

妖精「!?」

あみいお「!?」

律子「!?」


71 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:34:41.13 :qwStoQIAO

あずさ「あの人は…Pさんは…そんな人じゃない…私も…そんな関係、望んでないわ…」

妖精「」アワアワ

いおあみりつ「」アワアワ

あずさ「皆…そんな風に私とPさんの事を見てたのね…お金で…う…ひっく…」

律子「わぁぁぁ!?じょ、冗談!冗談ですよ!?冗談に決まってるじゃないですか!」ワタワタ

亜美「おぉお…りょ、良心が痛い…あずさ姉ちゃん、ごめんなさい…」

伊織「ちょ、な、何も泣かなくてもいいでしょ!?冗談に決まってるでしょ!?アイツもアンタも、そんな事する訳無い事くらい、分かってるわよ!」ワタワタ

美希「あずさ、泣かないで!ごめんなさいなの!」ワタワタ

貴音「お、落ち、落ち着いて、まずは泣き止んで落ち着いておちおちち!」クワッ

響「まずはお前が落ち着け!あずささん、ごめんなさい…悪乗りし過ぎて酷い事言っちゃったぞ…」

あずさ「ぐすっ…どうして…」

全員「…」

あずさ「どうしてバレたのかしら…」ニヤッ

全員「っ!?」ガタッ

あずさ「バレてしまったからには…うふふ」ゴゴゴゴゴ…

全員「っ!!?!??」ビクーン!

あずさ「…なんちゃって♪」

全員「」

あずさ「もう、皆して酷い事言うから、ちょっと意地悪しちゃった♪」


72 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:35:13.83 :qwStoQIAO

全員「」←放心中

あずさ「…あ、あら~?み、皆?…や、やり過ぎちゃったかしら…」

律子「はっ!?」

律子「あ、あ、あ、あずささん!」

あずさ「はいぃ!?」ビクッ

律子「貴女はアイドル時代から高い演技力を買われて映画とかにも出てたでしょう!?その演技力でのブラックなジョークは、破壊力が高過ぎるんです!」

あずさ「あぅ…」

律子「特に、普段の優しいあずささんを知ってる私達からすると、あのダークな笑顔の威力は半端じゃなかったですよ!?ぶっちゃけ、私ちょっと泣きそうになりましたし!」

あずさ「あ、あら~…や、やり過ぎちゃったのね、やっぱり~…」

律子「そりゃ、私達も悪ふざけが過ぎました!それについては、改めて謝罪致します!あずささんが夢見る乙女だったのも、プロデューサー殿がボウヤ疑惑が湧き上がる程の奥手で、要入院レベルの鈍感だから、そりゃそんな事になる訳は無いの位、皆も分かってますけども!」

あずさ「Pさんをあまり悪く言わないで下さい~…」

律子「あずささんの演技力は、貴音や雪歩とは違った説得力があるんですよ!こう…自然に引き込まれるんです」

あずさ「まあ♪ありがとうございます~♪うふふ♪」


73 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:35:55.87 :qwStoQIAO

亜美「…あ~びっくりした…」

伊織「りゅ、留学前に消されるかと思った…」

美希「あずさ、おっかないの…」

貴音「知ってはいけない闇を覗いてしまったかと思いました…」

響「雪歩みたいに圧倒されたり、貴音みたいに不思議な雰囲気じゃない、あずささんはごく自然な演技だから、余計におっかなかった…」

亜美「ああ、ひびきんがせっかく身に付けた沖縄キャラを忘れちゃう位に衝撃的だったよね」

響「…ええ、そうですね、双海さん」ガタッ

亜美「じょ、冗談だYO…だからその、座って?立ち上がらないで?」

響「…」ブン!ブン!

亜美「ひびきん!無表情でこっち見ながらローキックの素振りしないで!めっちゃ怖いから!」

あずさ「まあ!響ちゃんも真ちゃんみたいに空手をやってたの?」

響「いや、真の真似だぞー」

貴音「真似の割にはなかなか良い蹴りですよ、響」

響「サンキュー!じゃあ亜美、立て」

亜美「ごめんなさい勘弁して下さい」

美希「相変わらず765プロはバイオレンスなの~」

律子「テレビの前の皆さ~ん!そんな事ありませんよ~!765プロは優しいアイドル達ばっかりですよ~!」

響「バイオレンス筆頭が何言ってんさー」


74 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:36:21.23 :qwStoQIAO

律子「誰がバイオレンス筆頭か!」

響「さっきだって、うちの歌姫を速攻でハリセンの餌食にしてたし」

律子「うっ…」

亜美「おぅおぅ!うちの歌姫が傷物になったらど→ちてくれんのさ→!?」

律子「え、いや、あの…」

美希「そうなったら…慰謝料は高ぅつきまっせ、なの」

律子「そ、そんな…!は、ハリセンで叩いただけなのに…」

伊織「ハリセンだろうと何だろうとねぇ…うちの歌姫が叩かれてあんなんなっちゃったんだからね!」

千早「」←膝枕されてる歌姫さん

春香「えっ?あ、えと、え?」

律子「…何か、歌姫さんが物凄く幸せそうなんですけど…」

伊織「…そりゃ、春香に膝枕されたら幸せでしょうよ…じゃなくて!と、兎に角、責任を取ってもらうんだからね!」

貴音「皆の衆…落ち着くのです…」

亜美「あ、姉御!」

美希「あ、姉御が動いたの!ラーメン以外で姉御が…!」

律子「日常生活は大丈夫なの?それ…」

響「馬鹿ちんがッ!姉御はな、ラーメン以外には本当に全く動かないんだぞ!トイレとか行きたくなっても、全くなんだぞ!」

律子「誰が馬鹿ちんよ、全く…で?トイレに行きたくなっても動かないんじゃ、どうすんのよ?」


75 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:36:52.78 :qwStoQIAO

響「垂れ流s」

律子「こらー!」

貴音「そ、そんなこと致しません!」

律子「それじゃ、まるで痴呆じゃないの!オムツが必要になるわよ!?」

貴音「必要ではありません!何を言っているのですか!」

亜美「姉御、そろそろオムツ交換の時間です」

貴音「してません!」

美希「ベビーパウダーでポンポン♪ってしてあげないと、かぶれちゃうの!」

貴音「かぶれるような状態にはなりません!私は普通の襯衣です!」

響「色は?」

貴音「今日は橙色の…はっ!?」

伊織「墓穴を掘ったわね…」

貴音「なんと…なんとぉ…」

響「なんとーっ!」

亜美「それ、ひびきんの好きなガンダムでしょ?」

貴音「響…」

響「何も涙目にならなくても…ごめんよ…」

律子「そうよ、可愛いじゃない、オレンジ」

響「だな。明るい色だしな」

伊織「もっとセクシ-な色かと思ったわ、律子みたいに黒とか」

律子「何で巻き込むのよ!?」

伊織「えっ!?本当に黒なの!?」

律子「なっ!?」

美希「で、どう責任を取らせるんですか?オレンジの姉御」

貴音「まだそのこんとを強いるのですか!?あとおれんじと連呼しないで下さい!」


76 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/22(水) 15:37:19.60 :qwStoQIAO

響「黒の襯衣の眼鏡に責任を取らせないといけないぞ、オレンジの襯衣姐さん」

律子「襯衣の色を強調すんな!」

亜美「眼鏡はいいんだ…」

貴音「もう襯衣の話は勘弁して下さい…」

律子「何であんな単純なのに引っかかっちゃったのかしら…」

伊織「それは私がスーパーアイドルだかr」

律子「うるさい!」

あずさ「2人とも、大胆ね~」

貴音「違う…違うのです…」ドヨンド

律子「うぅ…」ドヨンド

亜美「あちゃー、こいつぁ重傷だ」

伊織「予想以上のダメージだったのね」

響「こりゃダメだな…よし、仕方ない」

美希「どーするの?」

響「カットだぞー」

亜美「何か考えがあるかと思ったら…」

伊織「ん?あら…カットしなくても良さそうよ?」

響「えっ?」

伊織「カンペ出てる。もうすぐCMだってさ、時間的に」

響「そか。ならCMだぞー!」

ナレ『えー…そんな適当でいいのかなぁ…』

ナレ『え?いつも通り?…いや、だからそれがいいのかなぁって…あ、はい、もういいですぅ』

ナレ『そ、それでは、CMですぅ♪』

竜宮「ファミレス小町!だよ!」妖精「こらー!乗っ取るなーっ!」←ジングル


88 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:38:54.53 :qwStoQIAO

妖精「ファミレスフェアリー!」 竜宮「竜宮小町スペシャル!」←ジングル

ナレ『では、竜宮小町スペシャルの続きですぅ♪』

ナレ『CM前に心をやられたお二人は大丈夫なんでしょうか…?心配ですぅ』

たかりつ「」ドヨンド

ナレ『ダメでしたぁ』

響「さ、続きだぞ」

伊織「…あれは放置でいいの?」

美希「あの2人は暫くそっとしておくの」

亜美「悲しい事件だったね」

あずさ「早く元気になって貰いたいわ~」

響「という訳で、続きだぞー」

美希「って言っても、なんかある?聞きたい事とか話したい事」

伊織「…告知が無いのよ、竜宮小町」

亜美「記者会見はした、CDはまだ発売してないし収録すらまだ、記者会見以降はピンの仕事はあるけど竜宮ではなし…しかも、大半のファンは納得してくれてるけど、一部のファンの人達が事務所宛てに結構キツい手紙を送ってくる…さあ、何が話せるかな→」

あずさ「覚悟はしていたけれど…」

響「うーん…あずささんの事に関してはなぁ」

あずさ「いいのよ、響ちゃん。アイドルの皆が何か言うのは、もしかすると他のファンの人達を刺激するから」

美希「…ミキは、恋愛については何にも言わないの」


89 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:39:22.18 :qwStoQIAO

あずさ「美希ちゃん…?」

美希「でも、そんなの関係無しに…あずさはミキ達の仲間なの」

美希「プロデューサーは私達をここまでにしてくれた人なの」

美希「だから、仲間のあずさやプロデューサーを傷付けるのは止めて欲しいな」

響「そーだな。許さない!とは言えないけど、自分達765プロの皆が悲しくなるな…勿論、怒るファンの皆の気持ちも分かるけど…許してあげて欲しいし、分かってあげてくれると、自分も皆も嬉しいかな」

あずさ「美希ちゃん…響ちゃん…」

亜美「やっぱりうちの事務所の皆は最高だね」

伊織「そうね…本当に。留学に行く決意が揺らいじゃいそうな位にね」

美希「大丈夫なの。デコちゃんはしっかりお勉強してくるの。で、終わったら帰ってきたらいいの」

響「だな。自分達はまだ頑張ってるだろうから、早めに帰ってきたらいいさー」

伊織「…ありがと」

亜美「ミキミキもひびきんも、いおりんをデレさせたいのかい?」

伊織「な…で、デレてなんかないわよ!」

亜美「んっふっふ~♪またまた~♪」

伊織「きー!何なのよアンター!」

あずさ「あらあら♪」

美希「…さて、次はあの2人なの」

りつたか「」ドヨンド


90 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:39:49.96 :qwStoQIAO

響「…オレンジさんと黒さーん?」

りつたか「」ピクッ

美希「何で傷を抉るの…」

響「こう、ショック療法的な…」

亜美「ダメだったけどね…」

伊織「…何時までウジウジしてんのよアンタら!?襯衣の色くらいでどーだってのよ!」

貴音「…では、貴女は言えるのd」

伊織「薄いピンクよ!シルクよ!何か文句ある!?」

全員「」

伊織「ふん!別に見られる訳じゃないんだし、いいわよ!それに、私のイメージカラーだし!」

亜美「い、いおりん…なかなかやりおるな」

あずさ「伊織ちゃん…大胆ねぇ」

響「…貴音、律子、大丈夫か?」

貴音「…ええ」

律子「はぁ…なーにやってんだか、私」

伊織「ふん!復活したならそれでいいわよ!」

貴音「ご心配を」

貴音「」ピンポーン

貴音「お掛けしました…」

伊織「普通に謝んなさいよ!」

響「何で注文挟んだんさー!」

貴音「お、お腹が空きまして…」

伊織「アンタはどんだけ生きるのにエネルギー消費すんのよ!?燃費悪いとかの話じゃないわよ!?」

貴音「それは…とっぷしぃくれっとです」

響「思い出したかのように持ちネタを使いやがった!」

美希「響…持ちネタって…」


91 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:40:22.59 :qwStoQIAO

亜美「思考回路が芸人さんだね、もう」

響「自分は芸人さんじゃない!アイドル!春香と一緒にすんな!」

<…

響「あれ?春香は?」

美希「そういえば…いないの」

律子「どこ行ったのかしら?」

亜美「千早姉ちゃんに膝枕してたけど…いつの間に…」

あずさ「あら~?2人とも、デートに行っちゃったのかしら~?」

カンペ[天海さんと如月さんは帰られました]

伊織「マジで遊びに行っちゃってんじゃないの!何してんのよ、あのアホリボンは!」

響「仕事ほっぽりだして帰りやがったぞ…」

美希「えっ?…本来、春香は今日は見学しに来ただけで、オフだったの!?」←カンペ確認

律子「…あの子…本当に自由ね…」

伊織「オフなら家で休むか、最初から千早と出掛けてなさいよ!」

美希「あんだけ家でドタバタしてたのは、何だったの…」

亜美「芸人アイドル仲間のひびきん、どうなのよ?はるるんの自由っぷりは」

響「芸人アイドルじゃない!」

貴音「店員殿、和風はんばぁぐのご飯は貴音盛りのせっとを」

伊織「アンタもつくづく自由ね…」

美希「ミキ、いちごパフェ!」

店員「かしこまりました。他にご注文はございますか?」


92 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:40:49.47 :qwStoQIAO

伊織「…わ、私はチョコパフェ…」

亜美「いおりんまで!?」

伊織「し、仕方ないじゃない!美希が注文したの聞いたら、食べたくなっちゃったのよ!」

亜美「じゃあ亜美はハニートースト」

伊織「…アンタねぇ」

亜美「すまぬ…いおりんまで注文するのを聞いてたら、食べたくなったのだよ…」

あずさ「私は、このチーズケーキを下さい♪」

響「…自分、白玉餡蜜で」

律子「…わ、私もいちごパフェで…」

貴音「結局、皆注文したのですね」

響「う…」

亜美「つい…」

貴音「では、全員ご飯貴音盛りのセットで宜しいでs」

伊織「宜しい訳あるかー!そんなに食べないわよ!」

響「デザートに山盛りのライスって何さー!」

律子「それ以前に、デザートにライスセットは出来ないわよ!」

貴音「なんと」

亜美「今更!?」

あずさ「さ、流石にパフェとかケーキとかにライスは合わないわね~」

店員「ライスを単品で頼んでいただく事も出来ますけど…」

伊織「出来てもしないわよ!」

貴音「ふむ…では皆も何か普通の料理を」

響「頼まない!デザートの話してんだろ!?」

律子「何でそんなに食べさせたいのよ…ライス貴音盛りを」


93 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:41:15.28 :qwStoQIAO

貴音「わ、私一人でご飯を食べているのは…」

響「1人ぼっちは…寂しいもんな」

貴音「響、髪型しか共通点が無いでしょう…それに、あのきゃらくたぁは中学生です。響はもう成人しているではありませんか…少し、無理ではありませんか?」

響「よーし、喧嘩売ってんだな?表出ろ」

美希「こんなの絶対、おかしいの」

亜美「昔の髪の色的に、ミキミキはマミさん枠だと思うYO」

美希「ミキ、頭ぱっくんはイヤなの。円環のお断りなの」

伊織「なにをちょっと上手い事言った、みたいな顔してんのよ」

美希「上手くなかった?」

伊織「…ちょっと面白かった」

美希「えへへ~♪デコちゃんが面白かったならいいの」

伊織「…」

亜美「いおりんいおりん、顔真っ赤」

伊織「う、うるさい!ほっといて!」

あずさ「あらあら♪仲良しさんね~♪」

響「で?貴音はデザートは何食べるんさ?」

貴音「では、中華麺を…」

響「デザートの流れは完全無視か」

律子「相変わらず自由ね、貴音は」

貴音「私は何者にも縛られる事無く、自由に生きたいのです」

律子「貴音、明日は何時から?」

貴音「朝の11時から、あず散歩のげすとで出演致します」


94 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:41:53.26 :qwStoQIAO

律子「しっかり縛られてんじゃないの」

貴音「…では12時に現場に」

律子「遅刻したら1分=1日の割合で、ラーメン抜きよ」

貴音「現場入りは30分前が基本でしょう…遅刻などと…」

響「掌返しの早いこと早いこと」

貴音「らぁめんがかかっているのです…つまり、私には死活問題…」

亜美「お姫ちん、ラーメンが無いと死んじゃうの?」

貴音「死にます、心と胃袋が」

美希「ラーメン抜いた位じゃ、普通、胃袋は死なないの」

律子「美希、アンタは遅刻した秒数=日でおにぎりといちごババロア禁止ね」

美希「酷すぎるの!何で美希は秒数なの!?しかも禁止が2つなの!おかしいの!これは差別問題なの!」

律子「アンタの寝坊のが大問題よ」

伊織「…律子、アンタがもし仕事ミスったら、回数=個で眼鏡を爆砕とかのペナルティーなら、美希や貴音も納得するんじゃない?」

律子「爆砕!?眼鏡を!?いま、これの他にスペア1つと前の眼鏡1つしかないのよ!?」

亜美「こう、さ…採石場にね、柱に縛り付けられた律っちゃんがいる訳ですよ」

貴音「ふむふむ」

亜美「でね?離れた所には、花火の筒が立ててありましてな」

美希「ふむふむ」


95 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:42:45.43 :qwStoQIAO

亜美「で、その中に花火の玉を入れるんだけど…そこに、律っちゃんの眼鏡を固定した花火玉を投下します」

響「ほう」

亜美「で、点火はスイッチ式で、皆で代わる代わるフェイントしたりする訳よ」

伊織「なるほどね」

亜美「で、散々慌てさせて、隙が出来たらスイッチオン!」

あずさ「ま、まぁ~…それじゃ、眼鏡が…」

亜美「打ち上がる花火、驚く皆と、大慌てで叫ぶ律っちゃん」

美希「ちょっと想像したら、面白くなってきたの」

亜美「そして大空に描かれる大輪の火薬の花と、パリーンと砕け散る眼鏡、テンションマックスの皆と、死んだ目の律っちゃん」

貴音「ああ…なんと無情…」

亜美「その後、律っちゃんを解放、走り出す律っちゃんと追うカメラ」

響「おぉ~」ワクワク

亜美「空から降り注ぐ木っ端微塵のレンズがキラキラしてて、呆然と立ち尽くす律っちゃん」

伊織「美希の言うキラキラとは違うわね、怪我しそうだし」

亜美「そんな中、倒れた筒から発射される残った花火」

あずさ「あ、危ないわ!」

亜美「狙いすましたかのように律っちゃんにズドーン!バーン!たーまやー!」

貴音「地上に咲く大輪の花…」

響「儚い…儚いな…」


96 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:43:32.21 :qwStoQIAO

亜美「そんな、罰ゲーム」

律子「長いわ!そして、私だけ何でそんな目に合うのよ!芸人さん枠じゃない!」

美希「ダチョウ倶楽部さんとか出川さんとかの感じがしたの」

伊織「あの人達も、眼鏡爆砕はされないでしょうよ…特に眼鏡関係ないし」

美希「そういえば、同じフェアリーなのに響には罰ゲームは無いの?」

亜美「あー…じゃあ、ひびきんは響チャレンジが苛酷になるとか」

響「もうぜっっっっったいに遅刻しない!」

あずさ「そ、そんなに力一杯言わなくても…」

響「あずささん、既に響チャレンジは意味が分からなくなってきてるんさ…」

響「カジキマグロを釣るのに船の上で3日間寝泊まりとか、ウチの事務所のアイドルの出した歌20曲で100点出すのにカラオケボックスに2日寝泊まりとか…」

あずさ「…よ、予想以上にすごいのね…」

美希「響が「自分、最近運が良いんだ」って言ったらラスベガスに連れていかれた事もあったね、確か」

響「ああ、番組予算を倍にしようとかいってな…あれは本当に馬鹿かと思った」

貴音「ですが、成功したじゃありませんか」

響「コイン渡されて、適当にルーレットで赤に全部かけたら、まさかの当たりでな」


97 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:44:15.29 :qwStoQIAO

伊織「ああ、赤か黒かで当たりなら二倍だからね、確か」

響「そう。で、一発で終わりかと思ったら、尺余るからもう少し…って言われて」

貴音「…完全に欲に目が眩みましたね、すたっふの皆は」

響「あそこにいるディレクターとカメラマンさー」

亜美「うわぁ…」

響「で、そこからちょっと増えた位で自分はホテル戻ったんさ」

美希「あ、そーだったんだ」

響「うん。で、次の日の朝、そこのアホ2人は結局増やした分全て負けて、元金だけ残ったっていう酷すぎるオチが待ってたさ」

伊織「…最低ね」

貴音「何と情けない」

美希「ドン引きなの」

亜美「ちょっと、流石に、引く」

律子「…うちのアイドルに何させてんですか…しかも、その成果を無駄にするとか…」

響「まあ、流石に反省したらしくてさ…今は針に糸を連続何本通せるか?とか、日本中のラーメン屋とか、コンビニおにぎりを暗記とか」

伊織「…一応、フェアリーに関連はしてるけど…」

亜美「やたら地味だね…それ」

響「あの2人は、きっと脳に調整ツマミが無いんさ、オンとオフしか付いてないんだぞ」

あずさ「響ちゃん、苦労してるのね…」ナデナデ

響「うん…ありがとう…」


98 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:44:56.92 :qwStoQIAO

伊織「そういや、アンタらフェアリーは何か告知とか無いの?」

貴音「ふむ…今日は貴方達の為の特番なのですから…我々の事は良いのですよ?」

伊織「あらありがとう。口の回りがハンバーグのソースまみれじゃなかったら、もっと良かったのにね」

貴音「っ!?」

貴音「」フキフキ

伊織「大丈夫よ、ちょっと付いてただけだから、そんな慌てて拭かなくても」

貴音「…伊織、あなたはいけずです」

亜美「つ→か、さっきも言ったけどさ→、もう言える事って言ったら、律っちゃんがこの前楽屋で「ケーキ…」って寝言を言いながら、よだれ垂らして寝てた位なんだよね→」

律子「何故言う!?公共の電波に乗せて、何故に言う!?」

亜美「だってさ→、他に言う事無いし→」

伊織「後は、ベロンベロンに泥酔したあずさが、他県の某駅前のカーネルサン○ースに挨拶してたとか」

あずさ「なっ、何でそれを知ってるの~!?」

伊織「アンタは覚えてないだろうけど、たまたま仕事でその近くにいた私が見付けて、新堂に頼んであの馬鹿に引き渡したのよ」

あずさ「し、知らなかったわ~…」

律子「…ところで亜美、アンタ、あれは真美に渡せたの?」

亜美「ふぇっ?」


99 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:45:28.18 :qwStoQIAO

律子「何か言ってたじゃない。誕生日に真美に似合うアクセを渡すんだーって」

亜美「!!!」

響「お、双子は仲良しだなー」

亜美「な、な、何で今ここで言っちゃうかな→!?」

律子「その台詞をよくアンタが言えたもんね」

亜美「うあうあ→!い、今のカット…って言う前からカンペでしないって言わないでよ→!」

美希「ここのスタッフさん達…流石なの」

律子「で?渡せたのかしら~?」ニヤニヤ

響「いま、律子の顔がものっそい腹立つ」

伊織「奇遇ね、私もなのよ」

律子「アンタら…」

あずさ「それで…渡せたの?」

亜美「え…あの、ほら、真美って亜美よりお洒落だし、そういうの詳しいでしょ?だからさ、もうちょっと吟味してから…」

響「過ぎちゃったら意味無いだろ…」

美希「亜美」

亜美「?」

美希「真美はね、センスが良いとか悪いとか、そんなの気にしないの。自分の妹からのプレゼントに喜ばない訳無いの。それに…真美なら、亜美のプレゼントに合わせたファッションが出来ると思うな」

亜美「ミキミキ…」

貴音「という訳で」

亜美「?」

真美「」ニュッ←隣の席から生えた

亜美「ふぉお!?」

真美「おいっすー!」


100 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:47:50.82 :qwStoQIAO

亜美「な、あ、ま、あ、な…」

響「生?」

真美「オヤジぃ!生一丁!」

律子「居酒屋か!」

真美「因みに、生ってなに?」

貴音「ばり堅…針金…粉落とし…生…」

響「腹壊すぞ、生麺は流石に…」

あずさ「ジョッキで来るのよ~♪」

美希「生クリーム?」

響「甘い物は別腹の乙女でも、流石に腹壊すぞ…」

伊織「アンタ、腹壊すオチ好きね、趣味?」

響「酷い言葉の暴力だぞ…」

律子「生ビールよ!…ジョッキ一杯の生クリームは、私も吐き気がするわ…」

真美「実は乙女チックな律っちゃんが拒絶するほどとは…まぁ、確かにキッツイか…」

あずさ「…ぱ、パフェと思えば…うぅ、無理だわ~…」

貴音「…私も流石に生くりぃむだけをその量は…」

美希「生クリームだけじゃなかったらいけるの?」

貴音「愚問です」

響「愚問て…」

真美「ところでさ→、真美の大切な双子の妹の時間が止まってるんだけど」

美希「なのなのなのなのなのなのなのなのなのなのォォォッ!」

真美「っ!?」ビクッ

美希「そして時は動き出すの…!」ビシッ

亜美「っ!?」ビクーン

響「おーい、誰かこの石仮面被ったっぽいきゅんパイアを、太陽の下に放り出せ」


101 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:48:40.84 :qwStoQIAO

美希「や、やめるのぉ…お日様の下になんか出されたら…」

貴音「出されたら?」

美希「ぽかぽかして眠くなるの…あふぅ」

伊織「いつも通りのアンタじゃないの!」

亜美「あ、あのね、真美さんや…」

真美「おう、どげんばしたとね?亜美どん」

律子「何よ、そのゆるい西郷さんみたいな喋り方は…」

亜美「あの、あのね、その」

真美「律子はん、わちきの妹はそれどころじゃごさんせん…」

律子「だから何で方言なのよ…」

貴音「まるで舞妓のような…故郷を思い出しますね」

亜美「周りうっさいよ!何なのさ!真美がいるなら教えてよ!」

真美「朝からスタンバってた」

亜美「はぁ!?」

真美「はるるんに膝枕されて、大凡アイドルとしては失格の笑顔を浮かべる千早姉ちゃんの顔には…」

亜美「ま、マジでスタンバってたの?」

真美「そんな苦行、イヤだなぁって」

亜美「嘘かYO!」

真美「さっきスタッフの兄ちゃんから聞いてね、写真見せてもらったんだ→」

美希「どうだった?」

真美「大丈夫だ、問題ない」

響「アウトか」

亜美「って違う!亜美が聞きたいのは…」

真美「聞いてたよ」

亜美「う…やっぱりか→…」


102 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:49:27.72 :qwStoQIAO

真美「んっふっふ→♪さぁ、どんなのかな→♪お姉ちゃん気になるな→♪見せてほしいな→♪」

亜美「何だこのタッチの差で早く出て来た姉、鬱陶しい」

響「出て来た言うな」

真美「むう…反抗期か…」

伊織「アンタらの年ならおかしくは無いけど」

真美「反抗期になる暇なんかなかったけどね」

亜美「…ちくちょ→!持ってけドロボ→!」

律子「元々あげるつもりだったんでしょ!?」

真美「どれどれ…………こ、これは!?」

亜美「何さ→!センス無いって、笑いたかったら笑えよ→」

真美「黄色の…シュシュだ…」

響「シュシュ?何でまた?」

亜美「真美さ、髪をサイドアップやめて、下ろしたじゃん?」

美希「そだね」

亜美「お洒落さんな真美だから、こういうのも似合うかなって」

貴音「その心は?」

亜美「うぐ…お姫ちん、そこは軽く流してよ…なーんかさ、真美はどんどん大人になっていって、亜美は置いていかれてる気がしたんだよね」

真美「そんな事…」

亜美「だからさ、たまには前の…サイドアップにして欲しいなって…まぁ、子供っぽかったよね、あはは→…」

真美「亜美」

亜美「ん?」

真美「はいこれ」

亜美「?」


103 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:50:13.64 :qwStoQIAO

真美「真美からも誕生日プレゼント。同じ日なんだし、そりゃとーぜん真美も用意してるっしょ→」

亜美「…開けるね?」

真美「お→!開けてみ→♪」

亜美「…っ!?これ…!」

真美「いや→、まさか同じ物で被るとは…」

響「流石双子だな」

美希「いーなー、このシュシュ、可愛いなー」

真美「んっふっふ→♪あげないよ→」

亜美「何で…?」

真美「真美ね、誕生日の少し前からずっと考えてたの。色んな人に聞いて、自分でも沢山アクセとか服とか試して…何故か、それが一番いいなって思ったんだ」

亜美「真美もなんだ…亜美もね、色んな人に聞いたり、ネットで調べたりしたんだ」

真美「結果、被ったと…」

亜美「双子だから、ちかたないね」

真美「だね…よっと、どう?久しぶりのサイドアップは」

亜美「やっぱりそっちのがしっくりくる」

真美「真美も。ささ、亜美隊員も付けなされ」

亜美「…んっふっふ→♪わかったよ、真美隊員!」

亜美「……っしょ、と。どうだね?」

真美「んっふっふ→♪真美の見立ては間違いなかった!パーフェクトだ…亜美ーゴ!」

亜美「いぇい!真美ーゴも似合ってるぜぃ!」

亜美真美「…ふふふ♪」ニコニコ


104 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:50:39.82 :qwStoQIAO

律子「ええ話や…」

響「ほんまや…泣けるで…」

伊織「何で関西弁なのよ、アンタらは」

あずさ「良かったわね~、2人とも♪」

亜美「うん!」

真美「さいこ→のプレゼントさ!」

美希「ところで真美」

真美「何→?」

美希「何で真美もまだ渡してなかったの?」

貴音「そういえば…」

真美「そこに気付くとは…お主、やはり天才か…!」

美希「照れ隠しはいいの」

真美「…ミキミキがやたら厳しい追求をしてくる…」

亜美「んっふっふ→、亜美は分かっちった→」

真美「うぐ…」

貴音「まさか、真美も渡せなかっただけなのですか?」

真美「…当たり」

貴音「何故ですか?」

真美「気恥ずかしかったのと…亜美が着る竜宮小町の衣装に合わなかったら…って考えたら、つい…」

響「やっぱり双子だな、亜美真美は」

律子「2人とも、理由こそ違えど…結果は同じだったって訳ね」

あずさ「うふふ、2人とも気持ちが通じ合ってるのね~」

亜美「そりゃそうさ…何せ、亜美と…」

真美「真美は、世界最強の」

亜美真美「双子だからね!」

響「丸く収まったな」

律子「そうね、私達外野が余計な事をする必要は無かったわね」


105 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:51:14.14 :qwStoQIAO

真美「うっし、そしたら真美は仕事行ってくるね→」

亜美「あれ?今日オフじゃなかったの?」

真美「ちょっち打ち合わせがあるんだ→」

亜美「そか、頑張りたまへ、真美隊員」

真美「任されろ→!ほんじゃね→!」



~真美が仕事でいなくなって、10分程経過~

妖精「」グダー

竜宮「」グダー

律子「アンタら…仕事中よ」

亜美「だってさ→」

美希「特に話さなきゃいけない事なんかないのー」

響「えぅ~」

あずさ「う~ん、どうしましょう?」

貴音「ふむ…」

伊織「話題ねぇ…」

美希「あ、デコちゃん、髪切った?」

伊織「ううん」

美希「はいしゅーりょーなのー」

響「…あ」

貴音「どうしました?響」

響「窓の外…信号待ちしてんの…雪歩だ」

伊織「真は一緒じゃないの?」

響「違うっぽいぞ」

律子「確か雪歩は舞台監督のお見舞いに行くって…その帰りかしら」

伊織「じゃあ、雪歩はオフなのかしらね」

貴音「…響!美希!」

ひびみき「!?」

貴音「確保!」

ひびみき「ラジャ!」ドダダダダダダ…

律子「えー…」

伊織「ねえ、雪歩もだけど…春香や千早、真美のギャラはどうするの?」


106 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:51:46.96 :qwStoQIAO

律子「…請求出来ないわよ、流石に」

伊織「そりゃそうね」

亜美「あ、ミキミキとひびきんがゆきぴょんに接近してる…」



~街中~

雪歩「うーん…蒸し暑いなぁ…」

(どだだだだだ…)

雪歩「…ん?」

ひびみき「」ドダダダダダダ←何故か無表情で全力疾走しながら近付いてくる

雪歩「っ!?美希ちゃんと響ちゃん!?」

ひびみき「」キキーッ

雪歩「…」

響「確保ぉぉぉっ!」ガシィ!

美希「捕ったどぉぉぉなのぉぉぉ!」ガシィ!

雪歩「ひぃい!な、何!?どうしたの!」

響「わっせ、わっせ」←上半身を担いでる

美希「わっせなの、わっせなの」←下半身を担いでる

雪歩「いやぁああ!?な、何!?何なんですか!?私、何で担がれ…スカート捲れちゃう!やめてぇぇえ!」



~店内~

響「わっせ、わっせ」

美希「わっせなの、わっせなの」

貴音「ご苦労様です。では、降ろしてあげて下さい」

美希「よいしょ」

響「よいしょ」

雪歩「はぅぅう…な、何なんですかぁ…うぷ…振動で…気持ち悪いですぅ…」

あずさ「あ、あらあら~…」

亜美「まさか、外から担いでくるとは思わなかったYO…」

伊織「雪歩…可哀想にね…」


107 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:52:21.97 :qwStoQIAO

律子「響、美希、貴音…」

妖精「?」

(スパァァァン!×3)

律子「何で普通に呼んでこれんかぁぁぁ!アンタらはアイドルなんだから、街中で目立つような事すんな!」

貴音「わ、私は指示をしただけではありませんか…」

律子「確保!とか言ってたでしょうが!」

響「うぎぎ…痛いぞ」

美希「あぅ~…」

律子「反省しろ、実行犯2人」

ひびみき「あ~い…」

雪歩「あわわ…あの、私、何でこんな所にいるんですかぁ…?何で連れてこられたんですかぁ…?」

亜美「何かゆきぴょんがお山の未来人先輩みたいな事を言ってる」

雪歩「…えと…ゆきぽビーム!…なんちゃって……」

全員「」

雪歩「う、うわぁぁぁぁん!やらなきゃ良かったぁぁぁ!恥ずかしいですぅぅ!」

あずさ「ゆ、雪歩ちゃん!穴はダメ!穴はダメよ~!」

貴音「真、雪歩は可愛らしいですね」

響「本当、可愛いな」

美希「ミキは知ってたの。雪歩はいちいち可愛らしいの」

亜美「止めるの手伝ってYO!」

伊織「乾いた笑いで虚空を見つめながら呟いてる暇があんなら、このミスドリラーを何とかしなさい!」

律子「ここで穴掘ったら、下の駐車場に落ちるわよ!」


108 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:53:03.74 :qwStoQIAO

美希「止めろって言っても、もう雪歩を抑える場所が無いの」

響「どうすっかな…あ、そうだ。貴音、ちょっと耳貸して」

貴音「はい?」

響「」ボソボソ

貴音「ふむ…それで大丈夫なのですか?」

響「多分止まる」

貴音「多分ですか…まぁ、試してみましょう」スタスタスタ

伊織「あ、貴音!アンタのパワーなら何とか止められるでしょ!?手伝いなさい!」

貴音「…雪歩」

雪歩「ふぇ!?し、四条さん!?か、顔、顔が近いですよぅ!?」

貴音「先程の貴方は…とても可愛らしかったですよ」ボソボソ←耳元で囁いてる

雪歩「ふぇえ!?へ!?かわ、かわわわ、ふへぇ!?」ボンッ

貴音「ええ、とても可愛かったですよ…」ツイ…←雪歩の顎を優しく撫でる銀髪の女王

雪歩「ふやぁぁ…は、はふ…」クテン

貴音「…」

妖精「」

律子「」

貴音「…止めましたよ?」

律子「あ、うん…」

亜美「亜美、すげ→ものを見てしまった気がするよ」

あずさ「あ、あらあらあらあら」パニック

伊織「アンタの演技力ならやれない事は無いけどさ…後でどうなっても知らないわよ?」

貴音「?」

雪歩「四条さぁん…」ムギュウ

貴音「」

伊織「ほら言わんこっちゃない」


109 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:54:05.83 :qwStoQIAO

貴音「ひ、響!?」

響「」フイッ

貴音「なんと!?」

美希「響…流石にミキもどん引きなの」

響「止めろと言われたから、竜宮小町とそのプロデューサーに」

律子「責任転嫁しない!」

伊織「今頃、小鳥の部屋が惨劇の現場みたいになってそうね、鼻血撒き散らして」

亜美「密室殺人、しかも部屋中に血が飛び散りまくりの猟奇的な、ね」

あずさ「うぅ、怖いわ~…」

貴音「…この事は暫く忘れませんよ…伊織」

伊織「何で私なのよ!?アンタに指示したのは、あそこのなんくるある南国馬鹿でしょうが!」

響「おい!誰がなんくるあるんさ!」

亜美「南国馬鹿はいいの!?」

律子「南国馬鹿って、ただの南国大好きな人みたいな感じだしね」

響「南国というか、沖縄は好きだからなんくる「あふぅ」おい寝るな」

雪歩「四条さん…」コシコシコシ

貴音「落ち着きなさい、萩原雪歩」

伊織「ハートの匂いがついちゃうわよ」

亜美「いおりんがそのネタを知っていたのにびっくりだ」

伊織「876の絵里が面白いって言ってたから見たのよ」

あずさ「あら~♪絵里ちゃんと仲良しなのね~♪」

伊織「ええ、アイツ、意外と楽しいわよ?話してると」


110 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:55:02.63 :qwStoQIAO

亜美「亜美、最近はあんまり876の人達と話した事ないな→。現場でそんなに会わないし」

あずさ「私は良く夢子ちゃんからメール貰うわ~♪」

伊織「ああ、後々のアドバイスを貰う為ね」

亜美「そだね、アドバイスを貰う為だね」

あずさ「私からは何も言わないわ~」

律子「やめてあげなさい…」

貴音「響、何とかしなさい」

響「ん~?そだな~…雪歩、真はいいのか?」

雪歩「はぅ!?ま、真ちゃん!?」

亜美「おお、凄い反応した」

伊織「雪歩はあれでいいのかしら?」

美希「雪歩はどうしてああなっちゃったのか、良く分からないの。多分千早さんと春香の雰囲気のせいなの」

伊織「ああ、「世界最大の高さを誇るキマシタワーの主達」とか、うちの腐った事務員がのたまってた2人か」

美希「小鳥はもう手遅れなの」

伊織「行き遅れでもあるけどね」

亜美「色々と遅れ要素があるんだね、ピヨちゃんは」

律子「総合した結果、全部まとめて手遅れよ」



~ことりけ~

小鳥「公共の電波に乗せて酷い!…う…クラッときた…」ピポパポ…

小鳥「あ、もしもし双海医院さんですか?…はい、音無です。何時もの輸血を…はい、ちょっと貧血気味で…」


111 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:55:44.33 :qwStoQIAO

~ガスト~

雪歩「」ズゥゥゥン…

伊織「何時まで凹んでんのよ、このミスドリラーは」

亜美「そりゃ、あれだけの暴走を電波に乗せちゃうんだからね→」

雪歩「カット…カットして下さぁい…」

貴音「それが無理なのは、この番組のなれぇしょんをしている貴方なら、良く分かっているでしょう?」

響「流石、襯衣の色を自ら発表しただけあって、良く分かってらっしゃる」

貴音「…響?」

響「わ、悪かったよ…涙目で睨むなよ…」

伊織「響」

響「ん?」

伊織「被害があっちにも出てる」

律子「…うぅ」

響「」

伊織「暫くそっとしておきましょう」

響「だな…」

雪歩「そ、それで、私はどうして…」

美希「話題がなかったの」

雪歩「…へ?」

亜美「で、たまたま外にゆきぴょん見つけて」

響「ご招待という訳だぞ」

雪歩「ご招待じゃなかったよね!?あれは強制って言うんだよぅ!」

貴音「まあまあ…」

貴音「」ピンポーン

貴音「さあ」

雪歩「何を!?」

貴音「この場に来たからには、何か食べ物を頼むのは筋というもの」

雪歩「わ、私、お腹いっぱい…」


112 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:56:19.52 :qwStoQIAO

貴音「あ、店員殿、中華麺を」

雪歩「えっ!?」

響「お前が頼むのかよ!?」

貴音「はて?」

伊織「雪歩に何か注文させる流れじゃなかったの!?」

貴音「すれば良いのでは?」

亜美「自由過ぎるっしょ!?」

雪歩「あ、あの、じゃあこのランチメニューの…」

店員「すみません、ランチは時間が終わってしまいまして」

雪歩「ふぇ!?あ、あぅう、あの、それじゃ、えと、あの」

響「…また決まったら呼びます」

店員「かしこまりました」

雪歩「あぅ…えぅう…ご、ごめんなさいぃ…」

響「大丈夫だ、悪いのはこのオレンジの女王だから」

貴音「ですからおれんじと言うのをお止めなさい!」

雪歩「お、オレンジ?四条さんは銀髪の女王って呼ばれてなかったっけ?」

響「ああ、それはな…下g」スパーン

貴音「お止めなさいといったでしょう!?」

響「いたいぞー…」

美希「今のも響が悪いの」

響「も!?他に何があるって言うんだ!?」

伊織「日本の株式相場が相変わらず安定しないのとか」

亜美「世界的に治安が悪いとか」

あずさ「最近、お野菜が高いのとか~」

美希「ミキのお気に入りの服屋さんが迷走しだしたのとか」


113 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/27(月) 15:57:07.87 :qwStoQIAO

律子「うちの涼が最近やたらイケメンイケメン言われてモテて天狗になってて腹立つのとか」

貴音「私の家の近所にあるらぁめん屋が、私に注文制限を設けたのも」

雪歩「春香ちゃんが先月位から突然1人でお出掛けして、千早ちゃんを私が介護しないといけない時があるのも」

貴音「全て…響の責任です!」クワッ

響「うん」

貴音「なんとっ!?」

響「ツッコミ面倒くさいんだぞー」

伊織「アンタ、仕事放棄すんの!?」

響「自分、アイドル。ツッコミでもお笑いでもない。OK?」

伊織「腹立つ…っ!」

響「あ、そうそう、忘れてた事があったんさ」

伊織「何よ!?」

響「CM、だぞ♪」ニパ

伊織「」

響「時間無かったからな~。ツッコミし始めたら尺がちょっとな…という訳で、CMだぞ!」

ナレ『因みに私はこの時、響ちゃんの思わぬ返しにフリーズしてましたぁ…』

ナレ『あ、私が言った事については…別に2人が仲違いした訳じゃなくて、春香ちゃんが何か色々考えて1人でお出掛けしてるみたいですぅ』

ナレ『何か新しいお仕事かなぁ…?』

ナレ『あっ!し、CMですぅ!』

妖精竜宮「ファミレスフェアリー!すぺしゃ~る♪」←ジングル


124 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/28(火) 16:12:03.62 :qwStoQIAO

涼「ほら夢子ちゃん、天狗さんだよー」ブラブラ

夢子「いやぁぁぁぁ!目の前で何てもん振り回してんのよ!」

涼「フンフンフーンフフフフンフーン」ブルンブルン

夢子「EXILEさんの歌を鼻歌で歌いながらグルングルンさせない!」

涼「ぬん!」ビッキーン

夢子「きゃぁぁあ!何で急にギンギンになったのよ!」

涼「夢子ちゃんの前だからさ…」

夢子「涼…耳元で囁くなんて…ズルい…」



絵里「という」

涼「ぎゃおおおん!」

夢子「な、なんつーカオスな夢見てんのよ!そしてそれを朝一番に本人達に報告しにくんな!」



本当は、

涼「最近、女の子のファンが増えたんだ、エヘヘ…」

という発言に対して、「夢子ちゃんいんのにまだモテたいってか?涼の分際で生意気な…」と律っちゃんが思っているためです


135 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:21:16.89 :qwStoQIAO

妖精「ファミレスフェアリー!」←ジングル

ナレ『それでは続きですぅ』

響「おっし、CM開けたんだよね?…うん、良し!」

全員「?」

響「まずは…何でもかんでも自分のせいにするな!」

全員「」

響「株価だとか世界的な治安だとか、そんなの自分の出来る範囲超えてて無理だぞ!っていうか普通に考えて無理だろ!?馬鹿か!」

いおあみ「あ、はい」

響「お野菜が高いのは自分も辛いんだ!自分が何とか出来るならしてるさー!あずささんもやよいや春香を見習って、タイムセールとか行くと良いさー!」

あずさ「あら~、じゃあそうしてみるわ~」

響「服屋が迷走してても止められないとか、カリスマモデルの名が泣くぞ!自分で何とかしろ!カリスマ(笑)とか言われたくなかったら!」

美希「でも面倒くさいの~…」

響「なら諦めろ!次!涼を女装させた張本人が!もう許してやれ!やるなら「生意気言ったら叱っちゃうゾ☆」とか言ってろ!☆マーク付けてろ!」

律子「何でいちいち私の過去を抉るのよ!」

響「貴音!」

貴音「何か」

響「更に太るぞ」

貴音「なんと!?さ、更にとは!?私、そんなに太っているように見えるのですか!?」


136 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:22:01.90 :qwStoQIAO

響「…」フイッ

貴音「」ガビーン

響「んで雪歩!」

雪歩「ひゃいぃぃぃぃ!?」

響「真に貴音に千早か…この…ジゴロ!」

雪歩「ジゴロ!?ちょ、私からはその、1人も陥落させに行ってないよ!?」

響「スコップと熱いお茶で脅したのか!?」

雪歩「それどんな脅迫!?っていうか脅迫なんかしてないよぅ!」

響「あ、そう」

雪歩「」ガクッ

雪歩「あれだけ酷い事言ったのにあっさりし過ぎですぅ!?」

響「と、世にも珍しいツッコミゆきぽをご覧頂きました」

雪歩「えっ?」

美希「珍しかったの!千早さんの家でも、主にお煎餅とお茶を脇において、ベランダで日向ぼっこしてるだけだから!」

雪歩「まるでお婆ちゃんみたいな言い方しないで!」

貴音「新しい側面を見れましたね。これからは『つっこみれずじごろ』という新しいキャラクターが出来ましt」

雪歩「いりませぇん!そんな、アイドルどころか人としてどうなのか疑問が湧いてくるキャラクター、私はいりませぇぇぇん!」

伊織「弄り倒されてるわね、雪歩」

亜美「そう思うなら手助けしたげなYO」

伊織「何で私が」

あずさ「伊織ちゃんしか止められないと思うわ~」


137 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:22:28.65 :qwStoQIAO

伊織「ハリセンマスターがいるでしょうが」

亜美「ハリセンマスターは現在、先程のゆきぽ御輿の時に騒いだ事を詫びて回ってるYO」

伊織「い、いつの間に…わかったわよ…全くもう!大体、収録後にしなさいよ、そんなの!」

亜美「…ごもっとも」

伊織「はぁ…響!」

響「何さー!?」

伊織「今更ツッコミしてんじゃないわよ!しかもちょっとずつズレてきて、結局ツッコミになってないじゃない!雪歩弄りになってただけでじゃないの!わざわざCM明けまで待つのもダメ!テンポ良くやりなさいよ!番組側がCMで切ったならまだ仕方ないけど、わざわざ待っちゃったらダメなのよ!」

響「」

伊織「いい!テレビの前の視聴者は、約1分位のインターバルがあるの!こっちはスポンサー様あっての仕事だし、CMに文句をつけるのは反則だし、NGよ!だけど敢えて言うなれば、そのインターバルの間に違う事したり、トイレ行ったりする人もいるわ!そこはCMというインターバルになるし、熱が僅かでも冷めるの!折角の会話の流れが途切れるタイミングでもあるのよ!」

響「あ、はい…」

伊織「スタッフ側も困るでしょ!?ボケとツッコミっていうのはワンセットなのよ!?」


138 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:23:15.83 :qwStoQIAO

伊織「ボケに対してツッコミをしてからCMに入れば、そこから新しい会話の流れに入っても違和感ないでしょ!?だけどね、いまアンタがやったのだと、わざわざCM明けにもう一度ボケの部分を入れてから放送しないといけなくて、他に使いたい部分を切ったりしなきゃいけないの!」

伊織「そうじゃなければ、わざわざ雪歩にナレーションをまた頼んだりしなきゃいけないし、ツッコミから放送したら、ボケの部分を忘れてる人にはちんぷんかんぷんでしょ!?録画してれば見直せるけど、本放送中は一瞬戸惑う視聴者の方だっているわ!」

響「ご、ごめんなさい…」

伊織「ったく!自由にやるのはいいけど、その辺りも考えなさい!アンタ、プロでしょ!?」

響「は、はい…」

貴音「…亜美」

亜美「…いや、亜美もいおりんのツッコミを期待はしたけど、ここまでのリアルお説教をするとは思わなかったYO…」

美希「デコちゃん」

伊織「何よ」

美希「プロって、お笑いの?」

伊織「違うわよ!」

美希「でもでも、アイドルってボケとツッコミの流れとかを考えないと思うの」

伊織「っ!?」

響「何ハッとした顔してんさー!今更だぞ!長々と芸人とはを語りやがって!」


139 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:23:41.18 :qwStoQIAO

伊織「そ、そんな…私が…芸人…!?」

響「違うだろ!伊織はアイドル!自分もアイドル!765プロはアイドル事務所!」

伊織「私は…アイドル…そうよね?私、アイドルよね!?」

響「そうさー!いおりんはアイドルさー!おデコ系アイドルさー!」

伊織「そうよね!私はアイドルよね!あと、いおりん言うな。おデコ系アイドルって何よ馬鹿」

響「伊織!」

伊織「沖縄!じゃない、響!」

(ガッシィィイ!)

響「伊織…良かったなぁ!あと、沖縄って何さ。出身地で呼ぶなよいおりん」

伊織「ありがとう…ありがとう、響!いおりん言うな」

貴音「…亜美」

亜美「…いおりんのツッコミが始まったかと思ったら、ひっどい三文芝居のコントになってた。何を言ってるかわからねーと思うが、亜美にも良く分からないYO!」

ひびいお「」ビクッ

亜美「長い上にボディブローの打ち合いのまま終わるポンコツコントを、CM挟んでまでやるなYO!どこで打ち合わせた!?」

響「いや、打ち合わせしてないけど…」

貴音「そ、即興なのですか!?」

伊織「え、ええ…」

亜美「説教から楽しくなってきてコントにしてんなYO!この本格派お笑い芸人め!」


140 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:24:34.01 :qwStoQIAO

響「お笑い芸人じゃない!」

伊織「アイドルよ!」

亜美「息ぴったり!芸人さんでも難しい位に息ぴったり!」

響「だって、仲間だしな!」

伊織「そうよ、仲間だもの」

ひびいお「ねー♪」

亜美「くぁぁぁっ!」

(スパーン×2)

ひびいお「ふぉお…」

亜美「ものっそい腹立つ!なんなの!?2人ともなんなの!?」

響「ど、どこからともなくハリセン出したお前が何なんさ…」

亜美「これは律っちゃんのだYO!」

伊織「あ、アンタ…私をハリセンで叩くなんて…覚悟はでk」コッ!

伊織「は、ハリセンの先で突くな!地味に痛いでしょ!」

亜美「反省するんだ!反省するんだYO!」

響「あ、はい」

伊織「ごめんなさい」

貴音「…急激に疲れた気がします…」

雪歩「わ、私はここに来てからずっと疲れてますぅ…」

美希「デコちゃんも響も、頭の回転が早いから手に負えないの」

あずさ「うふふ、2人とも元気ね~♪」

律子「戻ってきたら何事よ」

美希「響とデコちゃんがタッグで大暴れしてたの…」

雪歩「そして、亜美ちゃんに怒られてますぅ」

律子「何なの、このカオスは…」

貴音「手に負えぬ以上、私は傍観致します」


141 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:25:08.25 :qwStoQIAO

~5分後~

美希「…亜美、終わった~?」

亜美「うん」

ひびいお「」ズゥゥン

貴音「響…伊織…」

律子「普段馬鹿な事ばかりしてる亜美から散々説教されたら、そりゃ堪えるわよね」

亜美「亜美だってやるときゃやるんだYO」

雪歩「ひ、響ちゃん?伊織ちゃん?」

伊織「…さて」

響「正論だったしキチンと聞いた」

伊織「…あぁぁぁぁみぃぃぃぃぃぃぃ?」

亜美「」ビクッ

響「自分で言った事は…キチンと守ろう、なぁ?」

伊織「うふふふ…無茶振りもネタ振りもボケもしない…お笑い好きのアンタがどこまでやれるか…楽しみねぇ?」

亜美「…亜美、引退が見えてきたよ」

律子「ったく…アンタらいい加減にしなさい」

ひびいお「はーい」

亜美「冗談?冗談だよね?」

伊織「当たり前じゃないの」

響「自分達も暴走し過ぎたのは悪かったさー」

雪歩「それ、暴走する前に気付いて欲しかったなぁ…主に、私を捕まえる前に…」

貴音「雪歩、今日はお世話になった方のお見舞いと聞いたのですが」

雪歩「はい。私の事を気に入ってくれてた舞台監督さんがいらして…その方がちょっと怪我をされてしまったので、お見舞いに行ってきましたぁ」


142 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:26:15.82 :qwStoQIAO

美希「舞台か~…ミキ、前やったっきりなの」

律子「アンタは真面目にやらせるまでが大変だからね…」

美希「ミキ、お芝居はちょっと苦手なの」

貴音「どの辺りが苦手なのでしょう?」

美希「うーん…」

伊織「今日は女優と演技力ではウチでもトップクラスの2人がいるんだし、聞いてみたら?」

美希「上手く言えないからいいの」

雪歩「漠然と、なのかな?」

美希「む~…?」

貴音「まぁ、天才の美希にもそういう部分があるという事です」

あずさ「苦手なものは仕方ないわね~」

亜美「バラエティー苦手とか言ってたくせに、本当に苦手なのかって位にムチャクチャしたアイドルもいるけどね」

伊織「あら?バラエティーは苦手よ?」

亜美「嘘言うな→」

伊織「ここまで自由に気楽に出来ないじゃない。お笑いの人が目立った方がいいだろうし、良く知らない人相手じゃムチャクチャしないわよ。この765プロの連中だから出来るんじゃない」

響「はい、デレ頂きましたー」

亜美「デレ毎度ありーっと」

美希「デコちゃんがデレちゃんになったの」

あずさ「うふふ♪伊織ちゃんはいつでも皆に優しいわよ~」

伊織「あ、アンタらねぇ…」


143 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:26:47.60 :qwStoQIAO

貴音「伊織」

伊織「何よ」

貴音「顔が赤いですよ?」

伊織「ほっといて」

雪歩「ほ…」

伊織「ほ?」

雪歩「ほっとかないよっ!」

伊織「アンタははるちはに怒られてきなさい!今日はこのまま生っすからしいから、スタジオで公開説教されなさい!」

雪歩「ふぇえ!?こ、公開説教は嫌だよぅ!」



~生っすかのスタジオ裏~

春香「」ピポパ

千早「」ピポパ

美希「どしたの?」

春香「雪歩にメール」

千早「同じく」

美希「…なんて?」

春香「『今日はおゆはん抜き』って」

千早「『番組終わったら、腹筋を鍛えるトレーニングに付き合ってあげるわ』って」

美希「そ、そう…」

美希「」ピポパ

春香「美希?どしたの?」

美希「ん?メールなの~」



~ロケ地前~

雪歩「」

真「雪歩?」

雪歩「真ちゃん…私、今日、千早ちゃんの家に帰れない…」

真「色々おかしいけど、何があったの?」

雪歩「春香ちゃんから『おゆはん抜き』って死刑宣告と、千早ちゃんから『自分と同じ量の腹筋させる』って意味合いの死刑宣告がきたの…」

真「死刑宣告!?しかも2通!?死刑宣告って2回もされないよ!?普通は!」


144 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:27:38.92 :qwStoQIAO

雪歩「うぅ…」ヴィー

雪歩「あ、美希ちゃんからメール…」

真「美希から?」

雪歩「…『がんばなの』…だって」

真「…触らぬ神に祟り無し…か」

雪歩「おぉ!世界はこうも私に仇なすのか!?私は世界を愛しているのに、こうも!」

真「…それ、雪歩が前にやった舞台の台詞だよね?突然どしたの?」

雪歩「げ、現実逃避しないと辛いんだよぅ…」

真「ああ…うん…メールでもいいから謝っておきな?2人に」

雪歩「あぅ…そうしますぅ…」



~ガスト~

律子「ふぅ」

響「あれ?コーヒーじゃないのか?」

律子「切れてたの」

伊織「はるちはが?」

雪歩「ひぃ」ビクッ

律子「何であの2人がキレてるからって私がコーヒーやめんのよ。コーヒーがよ」

貴音「店員殿には?」

律子「言ったわ。ただ、すぐは無理だからって…代わりにこれ」

亜美「おぉ…律っちゃんカラー」

美希「コーヒーの代わりに何でメロンソーダなの?律子、さんは味覚がクレイジーなの?」

亜美「OK!」

響「YAH!YAH!YAH!YAH!YAH!」

律子「何でクレイジータクシー知ってんのよ、アンタら」

伊織「それ、前に小鳥が事務所でやってたわ」


145 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:28:12.06 :qwStoQIAO

律子「あンの鳥め…まァた事務所でゲームしてやがったのかァ…」

響「なんか律子がレベル5の第一位みたいな喋り方してるぞ」

貴音「眼鏡を圧縮!圧縮ゥ!などと」

いおあみひびみきゆき「ブッフォ!?」

あずさ「きゃあ!?」

貴音「ひぃ!?」

律子「わぁあ!?」

美希「ゲホッ!ゴホッ!」

あずさ「み、美希ちゃん!?大丈夫!?」

響「た゛、た゛か゛ね゛…お゛ま゛え゛な゛ぁ゛…」ゲホッ

亜美「はにゃ!はにゃにこーらがぁぁ!?」ジタバタ

伊織「ゲホッゲホッ…んんっ!…た、貴音…アンタね…」

貴音「み、皆、大丈夫ですか?」

亜美「ふんにゃ!」鼻ちーん

亜美「お姫ちん!何で皆がドリンク飲んだタイミングで強烈なのをぶっ放すのさ!」

美希「ぜぇ…ぜぇ…野菜ジュースでむせるのは危険なの…すりおろし分が危険なの…」

あずさ「美希ちゃん、はいお水」

伊織「はぁ…はぁ…紅茶で良かった…」

響「自分は烏龍茶だったからまだマシか…」

律子「あ、店員さんすいません、何か拭くものを…はい、すいません」

貴音「からふるな噴水にございました」

伊織「そうね、特に美希と雪歩から吹き出されたのは、アンタの襯衣ばりにね」


146 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:29:24.29 :qwStoQIAO

貴音「うぐっ…」

亜美「はふ…コーラやべぇ…鼻がちぬかと思った…」

あずさ「亜美ちゃんも大丈夫?あ、律子さん、私にもおしぼり下さい」

律子「はいどうぞ…全くもう…このスーツ、またクリーニング出さないと…」

貴音「水分を圧縮すれば…」

律子「出来る訳ないでしょ!」

響「やめろってば!また思い出し笑いしちゃうだろ!」

雪歩「ひぃ…ひぃ…げほっ、ごほっ」

美希「へぅう…」

響「野菜ジュース2人のダメージが深刻だぞ」

あずさ「ゆ、雪歩ちゃんも…はい、お水」

雪歩「はぅう…」

伊織「あ、アイドルにあるまじき映像だったわね…」

亜美「アイドル7人中、5人が飲み物吹き出したからね…」

貴音「貴重な噴水しぃんに御座いましたね」

響「お前は反省しろよ!」

貴音「ごめんなさい」

雪歩「はふぅ…野菜ジュース怖いですぅ…」

美希「暫く野菜ジュース飲めないの…」

伊織「全く…これ、私服だからまだ良かったものの…」フキフキ

亜美「借り衣装だったら買取だったね…」フキフキ

響「全くだぞ…」フキフキ

あずさ「雪歩ちゃん、拭いてあげるわ~」

雪歩「あぅ…ありがとうございますぅ」

律子「美希、こっち来なさい」


147 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:30:51.66 :qwStoQIAO

美希「律子さぁん…」

貴音「大惨事になってしまいましたね」

響「お前発信でな」

貴音「私も、まさか皆が同時に飲み物を口にするとは思っていなかったのです…」

伊織「普段なら何でもないタイミングだったんだけどね…」

亜美「たった1つの事で大惨事だYO…」

貴音「まさに芸能界のようですね…何が起きるかわからない…」

律子「こんな下らない大惨事を芸能界に例えるな!」

貴音「しかし、逆にいえば…何でもない出来事が、たった1つの事で大きな好機に…!」

雪歩「少なくとも、ジュース吹き出しちゃう事態はチャンスになりませんよぅ」

美希「なるのはお笑いへの強制クラスチェンジなの」

亜美「キャンセルしまくらないと」

響「あ~…飲み物また取りに行かないと…」

みきゆき「野菜ジュース以外…」

亜美「トラウマになっちゃってるYO」

伊織「野菜ジュースに罪は無いわ…」

律子「アンタら服を拭いてなさい。私が行ってきてあげるから」

響「ありがとうだぞー…あ、伊織、服の内側からこうやってペーパーをあてて、おしぼりとかでポンポン叩くと、簡単なシミ抜きになるぞ」

伊織「流石は嫁ランク上位ね、主婦の知恵だわ」


148 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:31:22.06 :qwStoQIAO

響「ま、これくらいはな」

雪歩「私のは流石にクリーニング出しますぅ」

響「あ~…白のワンピか~…」

亜美「亜美のコーラで色付いちゃったね…ゆきぴょんごめんなさい」

美希「あ、美希の野菜ジュースも…ごめんなさいなの…」

雪歩「ううん、気にしないで…私のも付いてるだろうし…」

響「律子のメロンソーダがかからなかっただけ、まだマシだったのかもな…」

雪歩「うん…」

亜美「緑に黒にオレンジ…残念な迷彩服みたいになりそうだね」

伊織「少なくとも、本来の目的である周囲の景色に溶け込むのは無理そうね」

響「都内じゃ逆に迷彩は目立つけどな」

亜美「都会というコンクリートジャングルには、迷彩柄は無いからね。同じジャングルと言っても」

響「都内なら、灰色系だと目立たなそうだな」

伊織「雪国なら寒冷地使用の迷彩が効果ありそうだけど」

美希「それなら真っ白でいいと思うの、雪歩のワンピみたいな」

雪歩「雪が積もってたら、確かにそうかも…」

亜美「ミリタリー関係に詳しいアイドルは、うちにはいないからなぁ…そういうの、わかんないや」

あずさ「律子さんなら詳しいかもしれないわね~」

律子「私も専門外です」


149 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:32:08.10 :qwStoQIAO

あずさ「あら~、おかえりなさい」

律子「取り敢えず人数分は無理だから、何往復かするわ」

あずさ「あ、じゃあ私も行きます~」

律子「お願いします」

貴音「私も参ります」

響「貴音」

貴音「何か?」

響「混ぜるなよ?」

貴音「それは」

伊織「フリじゃないわよ?」

貴音「そうですか」

響「目に見えて落ち込むなよ…」

律子「いいから行くわよ…亜美のコーラとあずささんの紅茶はあるから、あとは美希と雪歩と響と伊織と貴音と私の分か…」

響「貴音、混ぜたらお前に最悪のミックスジュースをおみまいするからな?」

貴音「最悪、とは?」

響「コーラ4、コーヒー4、野菜ジュース2のミックス」

貴音「…普通に持ってまいります…」

あずさ「皆、何がいいかしら~?」

美希「ミキ、コーラ」

雪歩「私はアイスの緑茶で…」

響「烏龍茶、お願いするぞ」

伊織「アイスティー、ガムシロップ入りで」

あずさ「は~い♪」



~3人がドリンクバーに向かった後の座席~

伊織「…」

響「…」

亜美「どちたの?」

響「果てしなく不安だぞ…」

雪歩「だ、大丈夫だよぅ…律子さんがいるし」

美希「怪しいの…」


150 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:32:44.94 :qwStoQIAO

~その頃、ドリンクバー~

律子「…」

貴音「…面妖な」

律子「まさか…席からドリンクバーまでの間で、あずささんがいなくなるとは…」

貴音「…探してまいりましょう」

律子「いや、貴音は2つだけ持って、先に戻ってて」ピポパ

貴音「律子嬢はどうなさるのですか?」

律子「緊急コールよ」プルルルル…

貴音「?」

律子「…あ、もしもし、プロデューサー殿ですか?」

貴音「成る程…では、先に戻っております」

律子「ええ、今収録中です、はい…実は、あずささんが…ええ」

貴音「…まさかの事態です」



~再び、座席~

伊織「なーんか嫌な予感がするのよね」

響「自分もだぞ」

美希「ミキも」

亜美「…何か、亜美もそんな気がしてきたよ」

雪歩「わ、私もですぅ…」

貴音「…」

美希「あ、貴音が戻ってきたの…貴音だけ?」

響「何で貴音だけなんだ?」

貴音「…ただいま戻りました」

伊織「おかえり…アンタ、何で1人?」

貴音「…あずさが迷子になりました」

亜美「…は?いや、え?」

雪歩「え?あの、四条さん?」

貴音「ですから…この席からどりんくばぁに向かう途中に、あずさが迷子に…なりました…」


151 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:33:45.64 :qwStoQIAO

伊織「…頭痛がしてきたわ」

亜美「あずさ姉ちゃん…何もいま本領発揮しなくても…」

響「予想の遥か斜め上だったぞ」

雪歩「ここからドリンクバーって…確かに他の席よりは少し離れてるけど…」

美希「もう何なのなの…あずさは一体…」

貴音「兎に角、私は他の皆の飲み物も運びんできます」

響「自分も手伝うぞ」

貴音「お願いします」



~人数分のドリンクが揃いました~

律子「収録中だからと気を抜いてしまったわ」

亜美「律っちゃん、あずさ姉ちゃんを探しに行かなくていいの?」

律子「大丈夫よ、連絡待ちだから」

伊織「あずさは携帯置きっぱなしだけど?」

律子「あずささんからじゃないわ」

雪歩「えっ?」

(イッパイイッパイ♪)

律子「はいもしもし」

美希「…持ち歌が着うたなんだ」

響「律子、アイドルに未練あるんじゃない?」

伊織「再デビューして亜美とユニット組んだら?」

律子「はい…はい、お願いします」ピッ

貴音「誰からだったのですか?」

律子「小鳥さんから」

美希「小鳥、事務所にいるの?」

律子「そうよ。会社のPC全てにインストールされてるからね…GPS機能を使った捜索システム」


152 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:34:18.62 :qwStoQIAO

貴音「私には何の話か全く分かりません…いんすとぉる…とは」

雪歩「えと、インストールっていうのは、パソコンに新しい機能を覚えさせる事…かな?」

貴音「…ふむ」

響「でもさ、そういうのって携帯から発信される電波で探知するんじゃないの?」

律子「あずささんのピアス、ネックレス、リング、時計にもGPSの電波を発信する装置を取り付けたわ。どれか1つは必ずしてるだろうし、どれかが反応したら他のは反応しないようになっているのよ」

伊織「…うちのグループ系列の会社に頼んで作らせたってのは、それの事だったのね」

律子「そうよ。それさえあれば、小鳥さんの指示であの人が動くわ」

美希「プロデューサー?」

律子「そゆこと。更に、あの人のスマホに入ってるアプリを起動してカーナビに繋ぐと、小鳥さんのPCからの情報をリアルタイムで受け取れるから、すぐ見付かるわ」

響「技術が無駄に未来に爆走してるな」

伊織「水瀬グループ的には、その技術が新たな一歩になるからって、喜んで試験運用してもらってるわね」

貴音「………」

美希「貴音の頭から煙が出そうなの」

亜美「オーバーヒート寸前だね…」

雪歩「はわわわ…」


153 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:36:04.87 :qwStoQIAO

律子「ま、大丈夫って事よ」

貴音「はあ…」

(イッパイイッパイ♪)

律子「はいもしもし…あ、プロデューサー殿…はい、あ、もう見つかったんですか?」

伊織「早いわね」

律子「はい…はい…分かりました、お待ちしてます」ピッ

美希「プロデューサー?」

律子「ええ、今連れてくるって」

響「まず、どうやって店から出たんさ…普通店員に止められないか?」

貴音「そうですね…何故止められなかったのでしょうか…?」

美希「不思議なのー」

律子「美希、響…アンタらさっき外に出たでしょうが」

みきひび「あ」

律子「しかも、ふざけて雪歩を担いできて…だから、あずささんも番組の何かだと思われたんでしょ。お会計云々だって、まだ私達も撮影スタッフもいる訳だし」

妖精「oh…」



~5分後~

亜美「あ、兄(C)だ」

伊織「あずさもいるわね」

あずさ「ご、ご迷惑をおかけしました~…」

律子「おかえりなさい、あずささん」

亜美「兄(C)、ご苦労ご苦労」

P「どこのお偉いさんだ、お前は」

美希「お疲れ様なの」

響「まあ、これでも飲んで」

P「…これ、何?」

響「さっき律子が飲んでたメロンソーダの残り」


154 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:36:32.53 :qwStoQIAO

律子「わぁぁぁあああ!?」

P「お前なぁ…」

あずさ「…むぅ」

響「じょ、じょーだんだって…」

伊織「あずさ、そこでしがみついてないで座りなさい。誰もとらないから、そんなの」

P「そんなの!?」

あずさ「伊織ちゃん」

伊織「はいはい悪かったわよ…アンタ、状況分かってんの?ファンの大半が理解ある人達だったからまだ良かったのに、だからってそんな姿を放送したらどうなると思ってんのよ?」

あずさ「…っ」

貴音「伊織」

伊織「私はいいわよ?9月で活動休止して海外行っちゃうから。残った亜美や皆の事を考えろって言ってんのよ」

あずさ「…ご、ごめんなさい」

P「すまなかった…軽率だった」

美希「本当、昔っから甘々だからね、プロデューサーは」

律子「兎に角、あずささんは座って下さい。プロデューサー殿、ご苦労様でした」

P「気にすんな、書類整理位しかやること無かったし、事務所で珈琲啜りながら待機してるだけみたいなもんだったし」

亜美「ほい、水」

P「おう、サンキュー…ついでに飯食ってくかな…」

貴音「では」ピンポーン

P「早い!メニューくらい見せてくれ!」

あずさ「はい♪どうぞ~♪」


155 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:37:03.13 :qwStoQIAO

P「うん、普通のメニュー見せて。デザートだけの見せられても…この三角の奴、たまに注文したのが来る間、眺めちゃうんだよな」

店員「ご注文はお決まりでしょうか」

貴音「中華麺を」

P「…同じのを、隣のテーブルにいいですか?ついでにドリンクバー」

店員「かしこまりました」

響「お前が注文する事にはもうつっこまない」

貴音「なんと」

美希「ところでプロデューサー、あずさはどこにいたの?」

P「この店から出てすぐのコンビニ前」

律子「そんなに遠くなくて良かった…」

亜美「ドリンクバーに行くのに階段を下りた事には疑問を持たなかったの…?」

あずさ「その…ちょっと違う方に行ったら、分からなくなって…混乱しちゃって」

律子「GPSついてて良かったですね」

P「使ってないけどな、それ」

律子「えっ?」

P「小鳥さんは経理関係の仕事で忙しそうだったし、悪いかなと思ってさ。近くにいたから俺がそのまま出て来た。その方が早いしな」

伊織「じゃあどうやって見つけたのよ?」

P「今までの統計で出した、見当たらなくなってからの時間で行けるあずさの歩幅と歩行速度から範囲を割り出して(命名:あずさ算)、後は勘で」


156 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:37:54.82 :qwStoQIAO

雪歩「す、凄いですぅ…」

P「何だかんだ、付き合い長いからな」

美希「ちょっと引くレベルで凄いの」

響「ストーカ-に近い気がしないでもない」

伊織「うわあ…」

P「お前ら、後で貴音とラーメン屋巡りな?実費で」

みきひびいお「ごめんなさい」

貴音「私との食事はそんなに嫌ですか…?」

P「量がついて行けんのだ」

美希「大体、何で一軒以上行くの?」

響「一杯が普通だぞ」

貴音「面妖な」

伊織「アンタの胃袋がね」

店員「お待たせしました~」

P「あ、じゃあ俺はあっちに移ります。お前ら、あんまり羽目外し過ぎるなよ?」

全員「」フイッ

P「何故目を反らす!?…あぁ…また胃が痛くなってきた…貴音、それやる」

貴音「有り難くいただきます」ニッコリ

P「すみません店員さん。あっちに2つ置いて下さい…また後で何か注文します…」

店員「はい、分かりました」

あずさ「…」

伊織「あずさ、アンタもプロならその顔何とかしなさい」

あずさ「ええ…ふぅ、ごめんなさい、もう大丈夫よ」

亜美「律っちゃんもさっき兄(C)の言ってたの、出来るの?」

律子「範囲絞る位なら出来るけど、そこからが難しいのよ」


157 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:38:20.18 :qwStoQIAO

響「律子でも出来ない頭脳労働を、プロデューサーがやれるのか…」

伊織「多分それだけなんじゃない?」

律子「スケジュール管理もよ。プロデューサー殿が何て呼ばれてるか知っているでしょ?」

亜美「え→っと…あ、スッポンポン!」

伊織「何でスッポンポンなのよ…スパコンだっけ?」

律子「そう。だから、私よりも色んな事出来るのよ、悔しいけど」

貴音「ふむ…律子嬢よりも、ですか」

響「765プロが少数精鋭だとか言われる理由が分かった」

雪歩「律子さんだって業界でも凄腕プロデューサーって言われてるのに…」

美希「プロデューサーはもっと凄いんだね」

律子「色んな事務所が引き抜き仕掛けてきてた位だからね」

亜美「きてた?過去形なの?」

律子「そ。「俺がうちの事務所のアイドル達以上の逸材だと俺が認める子を10人以上集めて下さい。その上で、765プロと本気で戦う気があるなら行きます。俺も、765プロを辞める時に皆に言います。全力で来いと」って言ったら、皆が手を引いたのよ」

響「プロデューサーは自分達をそこまで買ってくれてるんだな、嬉しいぞ!」

美希「ありがとうなの!」

貴音「ありがとうございます」


158 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:38:48.97 :qwStoQIAO

伊織「実際問題、会社として見たら…手を引かざるを得ないわね」

雪歩「そうなの?」

伊織「そうよ。この業界、特にアイドル業界なんか、今でも激戦区なの。そんな状態で、力の無い事務所はドンドン経営が厳しくなるわ。765プロはそんな中で、今や最大手とも呼び声が高くて、うちと友好的な関係を持とうとするケースもある」

響「力のある所を味方に付けておけば、何かと有利だしな」

伊織「うちに来てる仕事の依頼は、今でも相当あるわ。で、依頼にあったアイドルのいる別のプロダクションを紹介して、余所のプロダクションはそこからチャンスを掴む…って場合もあるわね、現状」

美希「そうなんだ」

律子「伊織、アンタはやっぱり経営者向きだわ。それと、この話はもうお終いよ。会社同士の話だと、あまり表に出せない話だってあるし」

貴音「確かに…」

律子「まぁ、876さんとか東豪寺さんとかCGさん辺りは仲が良いし、うちも助けてもらったりしてるけどね」

伊織「ああ、麗華の…確かに、仕事が多過ぎて回らなくなった時に、一時期頼んでたわね」

律子「東豪寺さんもキッツキツになって、結局876さんや頭数の多いCGさんがメインで助けてくれたわ」


159 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:39:18.87 :qwStoQIAO

響「それでも過労で倒れるアイドルやプロデューサー」

律子「その後よ。社長とプロデューサーが各プロダクションを回って、そういう話にしたのよ」

貴音「ああ…なるほど、確かにあの後から暫くは他の事務所のあいどると共演したりしていましたね」

律子「うちとしては出来るだけうちのアイドルを休ませてあげられるし番組に穴を開けずに済み、東豪寺さん以外の2つの事務所からすると、自分の所の子達は顔が売れる…という作戦よ。苦肉の策でもあったけどね」

伊織「持ちつ持たれつ…ね、正直、ライバル増やす可能性が高いけど」

律子「だから苦肉の策なのよ…でも、当時はそれがベストだったのよ。乗り切れたのは、社長とプロデューサー殿の手腕のおかげよ」

亜美「兄(C)って、すげ→んだね」

伊織「そっちでモソモソBLTサンドを食べてるうだつの上がらなそうなヤツが、実はそうだとは思えないわね」

<ほっといてくれ

美希「普段は、本当に普通の人なの」

響「いざという時は、豪腕というか…割と無茶でも押し通すし、とんでもない作戦立ててみたり、やたら先読みしてたり、頭の中がどうなってんだか」

あずさ「普段穏和な分、スイッチ入ると凄いのよ~」


160 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:40:38.45 :qwStoQIAO

亜美「ドSになるとか?」

あずさ「そ、そういうスイッチじゃないわ~」

律子「まぁ、ある意味当たってなくもないけどね…」

伊織「えっ」

律子「昔ね、うちのアイドルに枕営業紛いの事を持ち掛けてきたヤツがいたのよ」

美希「えっ…それ知らないの」

響「アイドル業界がキチンとなる前?」

律子「なった後」

響「そいつ、アホなのか?」

律子「アホなのよ。で、プロデューサー殿がね~…」

伊織「キレたの?」

律子「キレたわね。そりゃもう、本当に引く位にキレたわ」

貴音「そんなに、ですか…」

<律子、ストップ

律子「あら、ストップかかっちゃったから、この話はお終い」

亜美「うーん、まあ仕方ないか」

伊織「聞いてて気分の良い話では無さそうだしね」

美希「その人がどうなったかも教えられないの?」

雪歩「そうですぅ…まだこの業界にいるなら、怖いですぅ」

律子「もういないわよ、大丈夫」

響「なら良かった」

貴音「一安心ですね」

あずさ「本当ね~」

律子「(あずささんなんだけどね、枕営業を持ち掛けられたの)」

律子「(プロデューサー殿が、世間的に公表しかねる位えげつない事したから助かったんだけどね)」


161 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:41:04.53 :qwStoQIAO

律子「(でも…流石にレコーダー持ってDの家に行ったのには引いたけど…局側にもバラして、この業界から抹殺しちゃったし)」

伊織「ふぅ…そうだ、番組の放送時間ってどの位残ってんの?」

響「ん?どーだろ?…お、もうそんな時間無さそうだな」

律子「あら、もうそんな時間?」

雪歩「じゃあ、この後私がナレーションが入ってお終いですね」

貴音「ふむ…今日も何事も無く、無事に終わりました」

伊織「…これが無事に終わったってんなら、大概の番組は無事に終わった事になるわね」

響「これがファミレスフェアリー的な普通…であって欲しくはないんだけどなぁ…」

美希「仕方ないの。響にはそういう、お笑いの神様がついてるの」

響「だから自分は芸人じゃないと…」

亜美「十分に芸人さんやれると思うYO。いおりんと一緒に」

伊織「何で私!?」

亜美「それだけ速く反応してツッコミ入れてくるスキルは芸人向きだと思うけど」

伊織「私が…芸人…!?」

響「違う!伊織はアイドルさ!自分と同じアイドルさ!」

伊織「野生の沖なw…響!」

響「」カチン

響「おデコビーm…伊織!」

伊織「」カチン

伊織「おぉん?」

響「あぁん?」


162 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:41:35.66 :qwStoQIAO

亜美「天丼すんなYO!やっぱりお笑いじゃんかYO!」

いおひび「?」

亜美「首傾げんな!仲良しだなこんちくちょ→!」

響「だ、駄目だぞ伊織…じ、自分には紅芋がいるんだから…っ」

伊織「にひひ♪あんな芋臭い奴なんか忘れさせてやるわ。やたら紫だし…」

響「伊織…」

伊織「響…」

律子「特産品と人を天秤にかけるな!」

亜美「そりゃ芋臭いさ!芋だもん!やたら紫なのはそういう品種!」

美希「無駄に変な空間作ってミニコントをしないで欲しいの!何なのなの!?」

雪歩「昼ドラ的展開なのに、何でお芋さんが関わってきてるんですか!?伊織ちゃんは農作物で響ちゃんは農家さんだとでも言うんですか!?」

貴音「貴方達、良くそれで芸人じゃないと…」

あずさ「紅芋ソフトクリームを沖縄に行った時に食べたけれど…美味しかったわ~♪」

全員「味の話じゃないっ!」

あずさ「あ、あらあら~…」

ナレ『あずささんの天然が炸裂した所で、ファミレスフェアリー!竜宮小町スペシャル、お時間となりましたぁ』

ナレ『この後、何時もの水谷ラボさんはお休みで、生っすかサンデー!はいぱー!がすぐに放送されますぅ!』


163 :◆LQMDiyAqTU :2013/05/31(金) 12:42:07.67 :qwStoQIAO

ナレ『それでは皆様、また次回~♪』

伊織「私だってボケたいのよ!たまにはいいでしょ!」

美希「仕方ないなぁ。許してやるの」

伊織「どんだけ高い位置からの上から目線よアンタ!」

亜美「やっぱりいおりんはツッコミだね」

響「芸人である事には違いないんだな」

伊織「アンタもね」

貴音「」ピンポーン

雪歩「もう番組終わりますよ!?」

あずさ「あ、Pさん♪ご飯食べられましたか~?」

<大丈夫ですよ~

律子「自由だ…自由過ぎるわ…」

貴音「それではまた来週も、是非ご覧下さい…せーの」

全員「まったね~♪」

美希「見ないと叱っちゃうゾ☆」キュピーン

律子「美希まで古傷を抉らないで!」


175 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:14:52.05 :qwStoQIAO

~765プロ~

P「…っし、これで全部終わりかな」

小鳥「その書類、終わったら私に下さい」

P「ほい…チェックよし、ほいさっ」

小鳥「こらさっ」

律子「あらほらさっさ~って、何やらせんですか、全く…」

P「最近仕事に余裕が出来たからか?やたらノリ良いな」

律子「ま、確かに多少は楽になりましたけど」

(ガチャッ)

春香「おはようございまーす♪」

P「おー、おはよう」

律子「おはよう」

小鳥「おはよう、春香ちゃん」

春香「おぉ、今日は皆いる!」

律子「珍しくね。因みに、そこのソファに美希が寝てるわよ」

春香「ああ…朝5時から収録でしたっけ…おにぎり作って置いといてあげる位しか出来なかったけど…大丈夫でした?」

律子「むしろ、おにぎりが無かったら常に寝てたわね。撮影前に一個食べて、撮影終わるまで残りを楽しみにする事で撮影を乗り切るという…」

春香「そうですか…美希、お疲れ様」ナデナデ

美希「にへへ」スヤスヤ

小鳥「あらかわいい」

P「仲良しだからな、2人共」

春香「んふふ♪」

美希「」スヤスヤ

律子「もう少ししたら起こさないとね。次の仕事あるし」

春香「そうですね~…あ、そだ!」


176 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:15:20.19 :qwStoQIAO

律子「どうしたの?」

春香「いえ、引っ越しについて聞こうかなと思いまして」

P「お?春香、引っ越すのか?」

小鳥「ま、まさか千早ちゃんと喧嘩したの!?別れちゃうの!?」

律子「小鳥さん落ち着いて下さい」

小鳥「ああ…希増塔(キマシタワー)が崩落していく…」

春香「あの…」

P「ああ、彼女は放置で構わん。大先輩にして、当時の日高舞に対抗出来た唯一のアイドルだった人も、今じゃこのザマだ」

小鳥「酷い!」

律子「時の流れは残酷ですね」

小鳥「更に酷い!」

春香「あ、あはは…」

P「で、引っ越しだったか?」

春香「はい」

P「千早のマンションから出て一人暮らしを始めるんだな?」

春香「いえ」

P「え?違うの?」

春香「はい、もう2人で引っ越してます」

小鳥「希望はまだ続いていた!やった!」

P「…ダメ無腐鳥め」

小鳥「クリティカル酷い!」

P「ふむー…セキュリティーはしっかりした場所で。あと、出来れば都内にしてくれ。事務所や局から遠過ぎるとな」

春香「セキュリティーは大丈夫です。何かあっても水瀬セキュリティーサービスの方が来てくれますし」

律子「水瀬財閥、手広いわね…」


177 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:16:02.32 :qwStoQIAO

小鳥「ん?でも、その感じだと転居先はもう決まってるのかしら?」

春香「はい♪それで…今日、お時間があれば一緒に来てくれないかなーと…」

P「今日、か…俺は厳しいな。ロケで温泉行ってたあずさを迎えに行かないといけないし」

春香「あ、それってCGプロの高垣さんと行ってる奴ですか?」

P「それ。ドラマで共演したのがきっかけで仲良くなったんだと。んで、高垣さんがあまりに温泉について熱く語るからって、たまたま『あず散歩スペシャル』で温泉地に行くからって、ゲストに誘って…2人で堪能してきた、と」

春香「プロデューサーさん、置いてけぼりにされたんですね」

P「言うなッッ!」

律子「私はフェアリー連れて例の番組の収録行かないと」

春香「ああ、ファミレスフェアリーですか。今日のゲストは誰なんですか?」

律子「佐野美心さん」

春香「また随分とレアキャラを…テレビとか出るんですね、美心さん」

律子「たまたま慰問が無い時にオファーしたのよ、プロデューサー殿がね」

春香「またスケジュールの穴をピンポイントで狙いましたね?」

P「何のことやら」

春香「本当、この人怖い。芸能界支配しちゃうんじゃないですかね?」


178 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:16:29.89 :qwStoQIAO

P「俺はあくまで裏方、うちの女優とアイドルを輝かせる為なら、何でもするがな」

春香「…女優が先に出る辺り、カチンと来ます…じゃあ、プロデューサーさんも律子さんもダメですか~」

律子「美希達をファミレスに送り届けた後ならいいわよ」

春香「本当ですか!良かったぁ♪」

小鳥「ところで、何となく気になってたんだけど…引っ越し先って、マンションよね?」

春香「いえ?一戸建てですけど…」

P「…はい?」

春香「えっ?」

律子「一戸建て…?」

春香「はい、一戸建てです♪えへへ、お家ですよ、お家!」

小鳥「…と、土地持ち…二十歳の子が…土地持ち…」

春香「と、土地持ちって言っても、そんな広くありませんよ!?」

P「いやいやいや、マジか。この土地がクッソ高い都内で、マジか」

春香「ま、マジですよ?」

律子「家…値段にもよりますが、マスコミが騒ぎますね」

春香「元からあった家のリフォームと、防音設備付きルームの追加だけなんですけど」

律子「…それでもよ」

春香「うぅ…」

P「億とか言わないよな?」

春香「そ、そんな訳無いじゃないですか!数百万は流石にかかっちゃいましたけど…」


179 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:17:16.71 :qwStoQIAO

律子「それでも、なかなかにパンチの効いたお値段ね…」

P「結構老朽化の進んだ家なのか」

春香「えと、実は昔に水瀬家に仕えてた方のお宅なんですけど、もう10年以上前に亡くなられて、ご家族の方もいらっしゃらないので水瀬家で買い取って、もしもの時には使えるように、位には管理してたらしいですよ~」

小鳥「へ~」

春香「たまたま伊織と仕事に一緒にした時の帰りに、そのお家を見せてもらって思ったんです」

P「何を?」

春香「私、この家に住みたいって。その、豪邸っていうんじゃないんですけど、何て言うか…社長的に言うなら、ティン!と来てしまいまして」

P「ああ、ティン!と来たなら仕方ない」

律子「仕方ありませんね」

小鳥「ティン!と来ちゃったならねぇ」

美希「…うにゅ…」

春香「あ、ごめんね美希、起こしちゃったね」

美希「ん…大丈夫なの…春香、おにぎりご馳走様でしたなの、美味しかったの」

春香「お粗末様でした♪」

美希「お家の事?」

春香「そ、説明ついでに誰かに見てもらおうかなって」

美希「なるほどなの、あのお家は可愛いから、きっと皆気に入るの♪」

春香「うん、そうだね…そうだといいなぁ♪」


180 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:18:29.98 :qwStoQIAO

律子「で、アンタをファミレスに送り届けたら私が見に行くわ」

美希「なるほどなの…あれ?もう時間?」

律子「そろそろね」

美希「むぅ…あと少し寝たいの」

律子「ダメよ、遅刻しちゃうから。ほら、早く支度する!」

美希「うにぃ~…」

春香「頑張れ!今日はシュークリーム作ったから、ちゃんとお仕事してから帰ってきたら、美希の分を1つオマケしてあげるよ!」

美希「」ガバッ

美希「律子!早く、いち早く行って、サクッと終わらせるの!」グイグイ

律子「ちょ!?引っ張るな!あと、さんを付けなさい!あーもう!行ってきます!」

(ドタバタドタバタ)

P「相変わらず、春香のお菓子は凄まじい威力だな」

小鳥「美希ちゃんがああなるのも分かります。それくら美味しいんですもの」

春香「因みに、プロデューサーさんと小鳥さんの分も持ってきました。律子さんの分は後で渡せばいいかな?」

P「悪いな、いつも」

春香「いえいえ」

小鳥「じゃあ私、紅茶入れてきます」

P「春香、座ってていいぞ。俺は書類関係出してくるから」

春香「はーい、分かりましたー」



~律子さん帰還~

律子「ただいま戻りましたー」

春香「あ、お帰りなさい♪」


181 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:19:57.70 :qwStoQIAO

律子「じゃ、行きましょうか」

春香「はぁい」

小鳥「あ、律子さん。これが住所です」

律子「ありがとうございます」

小鳥「春香ちゃん、またね」

春香「はぁい、お疲れ様でした~」



~小鳥のメモに書かれた住所~

律子「…ここ?」

春香「はい♪」

律子「一階だけ見たら、千早が前に住んでたマンションの部屋と大差なさそうだけど」

春香「ちょっと大きい位ですね」

律子「そうなの?」

春香「はい。でも、それくらいがいいんです」

律子「何で?」

春香「皆、いつも一緒にいられるじゃないですか♪」

律子「…なるほど(この子、本当に765プロの皆が好きなのね)」

春香「どうぞ、上がって下さい」

律子「あ、うん…(見た目は築50年位の木造家屋…あ、小さいけど庭もあるんだ)」

春香「ただいまー」ピピッッ

扉『指紋、声紋、指静脈、虹彩…照合、リボン、照合完了。お帰りなさい、春香さん』

(ズガシャンッ!ガラガラー…)

律子「」

春香「あ、お客さんが1人いますよー」

玄関『了解。データ照合開始…完了。律っちゃんと一致しました。いらっしゃい、律っちゃん』

律子「」

春香「律子さん?どうしました?」


182 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:20:42.65 :qwStoQIAO

雪歩「あ、春香ちゃんお帰りなさい♪」

春香「ただいまー。あ、律子さん来たよ♪」

雪歩「わあ♪いらっしゃいませ♪」

律子「…」

雪歩「律子さん?」

律子「どこからツッコミするべきか、今スッゴい悩んでるの。少し待って…」

春香「あー、じゃあ取り敢えず上がって下さい♪」

律子「うん…」



~リビング~

雪歩「お茶ですぅ」

律子「あら、ありがとう」

春香「ありがとう」

3人「」ズズーッ

3人「はふぅ…」

春香「相変わらず美味しいなぁ、雪歩のお茶」

律子「この、まん丸の氷が、また可愛らしいわね」

雪歩「ちょっと蒸し蒸しするので、冷茶にしました。氷は、冷凍庫で専用の型を使って作ってますぅ」

春香「細かい気配りだね♪」

雪歩「えへへ♪」

律子「ふぅ、一息付いた所で…」

はるゆき「?」

律子「まず、さっきの玄関のは何!?何で木の引き戸に複数の認証が必要なロックシステムが付いてんのよ!?」

春香「伊織の提案で、防犯用に水瀬財閥の研究所で作った、試作型の複数の項目を高速で認証するシステムを取り付けました」

律子「あの、一見するとキックしたら壊れそうな外見の引き戸なのに?」


183 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:21:35.65 :qwStoQIAO

春香「はい。因みに、過度の衝撃を加えたりすると、すぐに水瀬セキュリティーサービスから、元軍人さんのガードマンさんが完全武装で駆け付けてくれます」

律子「」

雪歩「偽の鍵穴をピッキングしようとすると、スタンガン並の電気が流れますぅ」

律子「」

春香「基本的に、玄関にある呼び鈴の下にある溝にカードキーを差し込むか、声をかけながら取っ手に指をくっつけると、登録者のみに反応してカギが開くんです」

律子「何なの…その未来的なシステムは…じゃあ、あの引き戸自体も頑丈なの?カギ開いた時に、物凄い重工な音がしたけど…」

春香「えと、表面は前の木戸そのままなんですけど、内側は直径2センチのスティール製の棒と、厚さ3センチのスティール製の板で、ガラスは対戦車ライフル?じゃないと傷1つ付かない防弾ガラスらしいです」

律子「」

雪歩「あと、やよいちゃんのお家みたいな耐震、耐火、耐水システムだっけ?」

春香「そうそう、洪水でも大丈夫だし、地震にも滅茶苦茶強いの」

律子「それ…よく数百万で収まったわね…」

春香「伊織が「私の仲間の家よ。完璧な防犯、耐災害にしなさい!」って、デレた上にお友達価格&試作品だからって」


184 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:22:01.80 :qwStoQIAO

雪歩「材料の一部は、うちが受け持った解体とかで出た廃材とか、余った資材とかを使ったりしましたぁ♪」

春香「あとは、ファンの方の紹介だったりで手に入った材料とかですかね~」

律子「…凄いわね、色々と」

春香「取り壊しになった学校の音楽室の防音壁とかも手に入りましたから、防音室もかなり安かったです♪」

律子「防音室はどこにあるの?」

春香「地下です」

律子「地下!?」

雪歩「私が掘りましたぁ♪」

律子「雪歩が!?」

雪歩「私が掘れば早いですし、お給料は春香ちゃんの手作り料理とお菓子ですぅ♪良い運動にもなりましたぁ♪」

律子「」

春香「1日で10畳分のスペースを掘りましたから、雪歩」

律子「」

春香「元々、地下の貯蔵庫みたいのがあったので、そこから広げたみたいです」

律子「春香…この家、凄いわね…」

春香「高槻家に続く要塞になっちゃいました…まだ実は工事してますけどね」

律子「そうなの?それにしては音が五月蝿くないけど」

雪歩「今は地下通路の壁面とか天井の硬化作業だからかなぁ?」

春香「穴は繋がったの?」

雪歩「昨日ね。私、頑張っちゃった♪」

春香「さすが雪歩!凄いなぁ♪」


185 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:22:51.70 :qwStoQIAO

律子「えっ?どういう事?」

雪歩「ご近所のやよいちゃんのお家と繋がってるんです♪後は、水瀬家の別荘にも繋がってますぅ」

律子「地下通路!?」

春香「はい、緊急時に水瀬家の大型貯蔵庫付き別荘に繋がってます。何かあったら、避難出来るように」

律子「す、凄まじいわね…」

雪歩「あと、お風呂が広いんですぅ♪浴槽には4人入れるんですよ♪」

律子「それは広いわね…何で?」

春香「私と千早ちゃんと美希と雪歩で、一緒に入る事がありますから」

律子「あ、そう」

春香「後は…何かあったかなぁ?」

雪歩「二階は大きなお部屋があって、基本的には皆がそこで寝てますぅ。一応部屋割りしましたけど…皆、基本的にそこで寝ますね」

春香「私と千早ちゃんの部屋でもあるんですけどね。美希の部屋は基本的に美希が夜中に帰ってきた時に皆を起こさないようにする為に寝るだけの、アイドルグッズ部屋になってます」

雪歩「私は一階の和室なんですけど、多少私の荷物とかがある位で、1人の時以外はいません。このリビングみたいに、皆の共有スペースになってますぅ」

律子「…本当仲良しね、アンタ達」

はるゆき「はい♪」

律子「良い笑顔だこと」


186 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:23:28.99 :qwStoQIAO

システム『千早さんがお帰りになりました』

律子「」ビクッ

春香「あ、千早ちゃん帰ってきたんだ」

雪歩「早かったね」

律子「い、今のは?」

春香「うちのシステムに登録した人…私と千早ちゃん、美希、雪歩が帰ってくると、お知らせしてくれるんです」

律子「未来過ぎる…」

千早「ただいまー。あら?律子、来てたのね。いらっしゃい」

律子「お邪魔してるわ、引っ越ししたから見に来てくれって言われて」

千早「凄いでしょ?」

律子「凄過ぎて訳分かんないわ」

千早「私も良く分かってないわ」

春香「こっちきて一週間経ってないからね」

律子「多分そうじゃないわ。アンタ達の適応力が凄いのよ…特に雪歩は良く適応したわね、環境変わると落ち着かないし寝れなそうなのに」

雪歩「成長したんですっ!」フンス

律子「そら良かったわ…で、千早はさっきから何を持ってるの?」

千早「ああ、これは…美希が帰ってきてからにしましょう」

律子「あ、そう…ん?そろそろ収録終わる時間だし、迎えに行ってくるわ」

千早「分かった、待ってるわ」

はるゆき「行ってらっしゃーい」

~30分後~

システム『美希さんがお帰りになりました』


187 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:25:01.23 :qwStoQIAO

春香「あ、帰ってきたみたい」

雪歩「玄関から「何奴っ!?」って聞こえたね…」

千早「四条さんと我那覇さんも一緒なのね」

システム『お客様です。律っちゃん、四条様、我那覇様がいらっしゃいました』

春香「はーい」

美希「たっだいまなのーっ♪」

響「お邪魔しまーす」

貴音「お、お邪魔致します…」キョロキョロ

律子「お邪魔します…貴音、大丈夫よ。物の怪の類じゃないからしがみつかないで。それとさ…何で私だけ律っちゃんなのよ」

雪歩「皆いらっしゃい!」

春香「あ、美希。皆の分のシュークリームあるから、冷凍庫から出して~」

美希「」ダッ!ガパッ!バッ!バタン!

美希「はいなの!」

千早「は、速い…」

響「おぉ…春香特性シュークリーム…」

貴音「おぉ…」

律子「アンタ達…まぁ、気持ちは分からないでも無いけど」

春香「美希のは別のお皿にしてあるよ」

美希「何で?」ガパッ

美希「あ、本当なの…」パタン

春香「美希のシュークリームには、いちごクリームを使っております…いちごババロアじゃないけど、いちご味だよ」

美希「春香、ミキは春香に一生付いていくの」

響「致し方ない」

貴音「ええ、仕方ありませんね」


188 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:25:29.15 :qwStoQIAO

律子「仕方無くていいのね…」

雪歩「アイスティーですぅ」

春香「じゃあ、皆で食べよう」

全員「いただきまーす♪」

(ぱくっ)

春香「うん、予想以上に上手く出来た♪」

雪歩「美味しい♪」

響「流石は春香だぞ。今まで食べた中でも最高に美味しいかも」

貴音「見事です…真、美味にございます」

律子「これは…春香、アンタ洋菓子店でも食べていけるわ」

千早「甘い物が春香のおかげでドンドン好きになるわ」

美希「…」キラキラキラ

響「うちのリーダーが恍惚の表情浮かべたまま、フリーズしてる…」

貴音「どうしました?美希」

美希「しやわせなの…こんなに美味しいシュークリーム…ミキ、他のシュークリーム食べられなくなりそうなの…」

春香「大げさな…たまにしか作らないから、そうなったら美希が困っちゃうよ?」

美希「仕方ないの、シュークリームは他のも食べてあげるの。春香のが食べられないから、仕方なくなの」

響「何で上から目線なんだよ…」

律子「あ、そういえば…さっき千早が持ってたのって何だったの?」

千早「ああ、そうね…皆、食べ終わったら外に来てくれる?」

全員「?」

千早「まあ、いいから来て」


189 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:26:03.32 :qwStoQIAO

~外~

春香「千早ちゃん、どしたの?」

千早「ねぇ春香、この家にはまだ足りないものがあるわ」

春香「ふぇ?」

千早「ふふふ…これよ!」ババーン!

雪歩「そ、それは!」

響「表札…!?」


天海 春香
   千早
萩原 雪歩
星井 美希


春香「この表札…」

千早「自信作よ」

美希「や、やりよったの…」


そんなこんなで、二十歳にして家を持ったはるちはと、下宿状態の雪歩&美希、765プロのメンバーの織り成す、超感動スペクタク嘘です、マッタリした日々が始まりました。


律子「却下よ」

千早「何ですと!?」ガビーン

律子「芸能人なの隠す気は無いの?馬鹿なの?あと、いつの間にか嫁入りすんな」

千早「くっ…」

春香「あの、貴音さん…書いて頂いてもいいですか?」

貴音「皆の名字で宜しいですか?」

春香「はい。後は何処かの業者さんにでも頼みます」

雪歩「うちに聞いてみるよ」

春香「分かった、ありがとうね」

千早「」ズーン…

響「千早…流石にフルネームはな」

美希「どうしてそんな事しちゃったの…」

春香「千早ちゃん、それも保管しとこ?記念ですよ、記念♪」

千早「春香…大好き!」ガバッ


190 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:27:54.08 :qwStoQIAO

新たな舞台の『あまみけ』の中身なんかを…

【1F】

・和室…雪歩の部屋。1人の時は縁側でお茶を飲んだり、詩を書いている。貴音の書いた『濃厚豚骨』の文字の掛け軸が飾られている

・LDK…皆の憩いの場で、食堂で、メインスペースで、春香さんの料理という五つ星料理が作られる。冷蔵庫は大きめで春香さんお気に入り。

・お風呂…やたら広いお風呂。4人は入れる。『天国(小鳥さん命名)』

・トイレ…アイドルは大も小もしないけど、一応設置してあります。ウォシュレットも一応設置してあります

・衣装部屋…季節ごとの服が仕舞われた部屋。4人分の為、和室よりも広い。靴なんかもここ

・玄関…やたら最先端セキュリティーが集まった玄関


【2F】

・美希の部屋…グッズ部屋兼務。寝るか着替えるだけの部屋

・はるちは部屋…はるちは専用部屋。週1で2人きりになる以外、殆ど皆で寝てる部屋。2人きりの時は美希も雪歩も近付かない。春香専用スペースには机とPC二台(一台はセキュリティー管理用で常に起動状態)、タンス、本棚が置いてある。千早専用スペースにはタンス、本棚が置いてある

・トイレ…アイドルは(ry

・ベランダ…屋根付きで洗濯物を干す場所であり、美希が日向ぼっこをする場所。ベランダの周囲にはセンサーが通っており、侵入=逮捕である。日向ぼっこは洗濯物が少ない時限定、スイッチ1つで柵に高圧電流が流れる


【地下室】

・防音ルーム…千早を初めとして、CDを聞いたり歌える部屋。春香と雪歩の2人は、いつかカラオケの機械を入れられないかと企んでいるが、かつての惨劇(ちーちゃん、ムキになる)の記憶がある為、躊躇している。カラオケを入れなくても結局千早は歌い出し、皆はプチライブ(しかもたまに参加型)を楽しむ場所になりつつある

・地下通路…現在工事中。高槻家の地下室と繋がる予定


191 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/02(日) 13:28:59.21 :qwStoQIAO

【あまみけメンバー】

・天海春香…二十歳にして土地持ちの、赤いリボンもキリリと、なアイドル。
あまみけのお母さん的なポジションで、765プロのセンターにして唯一のSランクアイドル。
お菓子作りを初めとした料理全般が得意で、その腕前は『アイドルじゃなかったら、お菓子業界のトップにいただろう』とまで言われる程。
ちーちゃんが大好きで仕方ない。

・如月千早…デビュー時から毎回オリコン上位に名前があがる、765プロの誇る歌姫で、その歌唱力は世界規模で認められている。
変わって私生活は…春香さんがいないと何も出来ない(自分の服が何処か分からない、DVDの予約録画が出来ないなどなど)

・星井美希…あまみけマスコットのあふぅで天才な生物
おにぎりといちごババロア大好き、765プロの皆が大好きで、皆は何故か美希を甘やかしてしまう(特に春香と雪歩)

・萩原雪歩…あまみけの癒し系和み生物
演劇界の若き宝と呼ばれる程の実力で、その演技力は『洗脳』と呼ばれるレベルで人を魅力し、惹き付ける
が、普段は縁側でお茶を飲む、ほんわかした女の子


その他、誰かたまに出ます、多分


203 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:22:06.43 :qwStoQIAO

~あまみけの朝はちょっと遅い~

春香「」ムクリ

春香「ん~…7時半かぁ…朝ご飯作ろう…の前に…おはよう、千早ちゃん♪」チュッ

千早「んん…はるかぁ…」ムニャムニャ

春香「んふふ♪」


【あまみけファイル その1】
最初に起きるのは基本的に春香さん。雪歩が次に起きて千早を起こし、2人で美希を起こすのが大体の朝の流れ


春香「」バシャバシャ

春香「っぷぁ…ふし!今日も1日頑張りましょう!…オフだけど」


【あまみけファイル その2】
春香さんは、基本的にオフの日も変わらずに気合いを入れる。仕事か休みかは、気合いを入れた後でリボンをするか否かの違い


春香「あっさご飯~♪何にしよ~♪」

春香「んー…レタスにキュウリにトマトに、ハム、卵と~…よし、これでいいかな?」

春香「パンは…まぁいつも通りでいいか」


【あまみけファイル その3】
パンは一斤を買ってくる。全員が食べたい厚さが違う。

春香さん…6枚切りサイズを2枚
千早…8枚切りサイズを2枚
雪歩…6枚切りサイズを1枚
美希…6枚切りサイズを2枚


春香「~♪」

雪歩「春香ちゃん、おはよう♪」

春香「おはよう♪」

雪歩「私も手伝いますぅ~」


204 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:22:36.32 :qwStoQIAO

春香「ありがと。じゃあこれお願い」

雪歩「ハムエッグ?」

春香「そ。朝の定番かなって」

雪歩「ふふ、そうだね♪」

春香「そういえば千早ちゃんと美希は?」

雪歩「千早ちゃんも美希ちゃんも朝弱いからまだぼんやりしてたけど、もうすぐ起きてくると思うよ?」

春香「そか」


【あまみけファイル その4】
千早、美希は春香さんや雪歩がいないと、なかなか起きられない。
美希に至っては、放っておくとお昼過ぎまでは確実に寝ている。
千早は一度起こされると、ぼんやりしながらも必ず起きてくる為、二度寝してしまった美希を起こすのは千早の役割


雪歩「ほら」

春香「だね」

千早「」ポケー…

美希「」ユラユラ…

春香「2人とも、顔洗っておいで。その間にご飯出来るから」

ちはみき「…ふぁい」ユラーリユラーリ

雪歩「あんなにフラフラしてるのに、どこにもぶつかったり転ばないのが不思議ですぅ」

春香「千早ちゃんは元はしっかりしてるし、美希はきっと半分寝てても最低限は生活出来るんだよ、きっと」

雪歩「そうなのかな…?」

<ほにゃー!?

春香「…今のは…美希?」

雪歩「だね…私、見てくるね」

春香「うん、お願い」


205 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:23:03.68 :qwStoQIAO

~洗面所~

美希「あぅ~…」ビショビショ

雪歩「どうしたの…」

千早「顔洗おうとしたら水の勢いが強過ぎたのよ」

雪歩「それだけで、何でビショビショに…」

千早「勢いが強過ぎて、水がバシャバシャ跳ねてね…慌てて止めたけど…」

雪歩「そ、そっかぁ…あ、美希ちゃん、Tシャツ脱いで洗濯物入れに入れて、新しいTシャツ着てきて。そのままだと、風邪引いちゃうから」

美希「えぅ~…」ガバッ

ぷるるん

ちはゆき「」

美希「…そんなに見ちゃイヤン、なの」

雪歩「あ、ごめん(相変わらず、おっきいなぁ…美希ちゃんの胸)」

千早「寝る時にブラはしないの?形が崩れるとか聞くけど…」

美希「ナイトブラ?だっけ、寝る時用のがあるらしいけど、ミキは苦手なの」

千早「そうなんだ。ま、私には関係ないけれどね」

雪歩「千早ちゃん、自虐的な事言うと、春香ちゃんに怒られるよ?」

千早「春香には内緒よ?あの子、本気で怒るから…」

美希「春香は千早さんが大好きだから、仕方ないの」


【あまみけファイル その5】
春香さんは千早が大好き過ぎる


美希「千早さん、無言でニヤけないで欲しいの…うぅ…寒い…着替えてこよ…」


206 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:23:29.84 :qwStoQIAO

~リビング~

春香「あれ?美希はどしたの?」

雪歩「着替えに行ってる。洗面所で水浴びちゃったから」

千早「もう少し待っててあげて」

春香「勿論」


【あまみけファイル その6】
皆で食べられる時は、必ず皆揃ってから食べるのが、あまみけのルール

美希「お待たせー♪春香、おはようなの」

春香「うん、おはよう、美希」

美希「…何でミキがTシャツビショビショにしちゃった時だけ、皆でAMCGのロゴ入りTシャツお揃いなの…」


【あまみけファイル その7】
皆はこの時期はTシャツで寝ている。
AMCGロゴ入りTシャツは、色違いで765プロの皆が持っていて、色は皆のパーソナルカラーとなっている。


美希「むぅ…」

千早「美希…そのTシャツの文字って…四条さん?」

美希「そだよ。ラジオのノベルティ。投稿してきたリスナーさんのポイントが溜まったら、貴音がリスナーさんの好きな言葉を書いて、その文字をTシャツにプリントしてプレゼントしてるの」


【あまみけファイル その8】
美希がリーダーを務めるフェアリーのメンバー、四条貴音は達筆である


雪歩「美希ちゃん…らしいね、その言葉」

美希「でしょ?」


207 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:23:55.16 :qwStoQIAO

【あまみけファイル その9】
四条貴音著、美希専用Tシャツに書かれた文章は、『寝る子は育つ』


千早「まだ育つ気?」

美希「ミキは何時でも進化してるの」

雪歩「そ、そういう意味なの?それ」

美希「うん」

春香「何か違う気がするけど…まぁいいや、皆揃ったね?じゃあ、いただきます」

三人「いただきまーす♪」



~朝ご飯タイム~

春香「皆、仕事は何時から?」

千早「13時からレッスン、その後は事務所で打ち合わせ」

美希「11時半に事務所でインタビュー、午後からグラビアとラジオ収録なの」

雪歩「お休みですぅ」

春香「そかそか。千早ちゃんも美希も頑張ってね♪」

千早「大丈夫、すぐ帰ってくるわ」

春香「そ、そうじゃないんだけどなぁ…勿論、千早ちゃんがいてくれたら嬉しいけど」

美希「またラブラブ空間なの。あ、ミキはそろそろ支度するの」

雪歩「うん、行ってらっしゃい、美希ちゃん」

春香「行ってらっしゃ~い」

千早「気を付けてね」

美希「はーい」

千早「あ、美希」

美希「?」

千早「ブラ、しなさいよ?」

美希「当たり前なの!ミキ、露出の趣味はないの!」

千早「あ、そうなの…」


208 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:24:23.79 :qwStoQIAO

美希「大体、雪歩だって春香だって千早さんだってブラしてないの!春香に至ってはTシャツ一枚だけなの!」

千早「はぁ!?」

雪歩「えぇっ!?」

春香「ちょ、ま、待って!履いてる!履いてるよ!」

雪歩「そういえば、襯衣のラインが見えないような…」

千早「は、春香…貴方まさか!?」

春香「違うよっ!履いてるもん!ほらっ!」

(ガバッ!)

美希「わお…」

雪歩「ほぁあ!?」

千早「」プッ

春香「…はりゃ?」

美希「春香、大胆なの…」ドキドキ

春香「え゛っ?」

雪歩「そ、そんな…小さい襯衣…」

春香「…」チラッ

春香「ほぁあ!?こ、これは、ちが、違うの!千早ちゃん用の勝負襯衣を間違えて…じゃない!えと、あの」

美希「前が真っ赤なハートって…えー…しかも殆ど隠せてないし…えー…春香、えー…」

春香「う、うわぁぁぁぁん!」ドダダダ

雪歩「は、春香ちゃん!?お尻側がほぼ紐だよ!?」

<うっさい馬鹿ー!

雪歩「はぅ!?」

美希「びっくりしたの…春香があんな…あれじゃ変態なの…」

雪歩「す、凄かったね…あれ?千早ちゃん?」

千早「…」キュム!キュム!

千早「アリ、ね」キラン

雪歩「千早ちゃん!?」


209 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:25:08.50 :qwStoQIAO

美希「鼻にティッシュ詰めて何言ってるの、この人…」

千早「変態?構わないわッ!春香がどんな性癖だろうと受け入れる自信があるもの!寧ろ、あんな襯衣で迫られたら1日、いや2日は愛でくりまわすわ!」クワッ


【あまみけファイル その10】
如月千早の春香さんに対する懐は、海の如く広く、深い


雪歩「本格的に何言ってるの!?」

美希「これはドクターストップの予感なの」

千早「…今日のレッスンは無理かもしれないわ…鼻血と色んなものが抑えられそうにない」

美希「色んなものって…」

千早「主に興奮によって出る…」

美希「聞きたくないの…」

雪歩「千早ちゃん…流石に引く」

千早「」

美希「さて、着替えてこよーっと」

雪歩「行ってらっしゃ~い」

千早「だって…だって仕方ないじゃない…」

雪歩「千早ちゃん」

千早「萩原さん…」

雪歩「朝ご飯、早く食べて?片付かないから」

千早「あ、はい」


【あまみけファイル その11】
雪歩も、千早の暴走後の扱いに慣れ初めてきた



~二階~

美希「…春香、確かにさっきの襯衣は無いと思ったけど…まさかパンダさんのイラストのパンツにしなくても…」


210 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:25:35.15 :qwStoQIAO

春香「今…これしか無いんだ…」

美希「さめざめと泣きながらパンツ履き替えないで欲しいの…別にお漏らしして着替えてる訳じゃないんだから…」

春香「…いいの…私はあんな変態パンツかパンダさんプリントのお子様パンツの二択しかない、リボンの化身だから…」

美希「春香も面倒くさいの…はるちは面倒くさいの…ミキ、もう着替えて仕事行くの」

春香「行ってらっしゃい…」

美希「行ってきますなのー」

春香「パンダさんパンツ…意外と履き心地が良い…流石に二十歳でこれは家の住人以外の人には、あまり見せられないなぁ…」

春香「…よし、下行って後片付けしなきゃ…」



~リビング~

春香「ただいま~…あ、雪歩、後片付けしてくれたんだ?」

雪歩「うん。あ、春香ちゃんのは食べかけだったし、残してあるよ」

春香「ん、ありがとう、雪歩」

千早「春香」

春香「ん?」

千早「さっきの襯衣だけど、幾ら家の中だとはいえ…あの襯衣のまま行動するのは良くないわ」

春香「う…気を付けます…」

雪歩「(千早ちゃんが賢者に…)」

千早「正直、あんな格好されたら、いつ私に押し倒されても文句言えないわよ?」

雪歩「(愚者でしたぁ)」


211 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:26:02.18 :qwStoQIAO

~玄関~

千早「じゃあ、帰りは夕方過ぎると思うわ」

春香「ん、りょーかい♪」

雪歩「美希ちゃんも夕方の6時位かもって言ってたから、同じ位の時間になるかな?」

千早「どうかしら…打ち合わせ次第ね」

春香「んじゃ、一応その位の時間に合わせてお夕飯の支度かな?」

雪歩「そだね」

千早「私もそれくらいに帰れるように努力するわ」

春香「お仕事優先で構わないからね?」

千早「分かったわ、ありがとう春香」

春香「いえいえ」

千早「じゃあ、行ってくるわ」

春香「はーい」

システム『ロックを解除します。行ってらっしゃい、千早さん』

(ガラガラ)

千早「…まだいまいち慣れないわね」

春香「ふふ、皆そうだよ。ね?雪歩」

雪歩「うん、まだちょっとビクッとしちゃう時があるかな」

千早「そう…暫くは慣れないかもね」

春香「だね」



~美希と千早が仕事に行った後のあまみけのリビング~

はるゆき「はふ~…」ダルーン

雪歩「まったり…だねぇ…」

春香「だねぇ~…」

雪歩「あ、お茶が…煎れてこよ」ムクリ

春香「んに~…行ってらっしゃ~い」

春香「はふ…お洗濯でもしよっかなぁ…」

雪歩「はい、お茶」


212 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:26:28.77 :qwStoQIAO

春香「おっ、ありがとうね~」

雪歩「どういたしまして~…春香ちゃん、お洗濯するの?」

春香「うん」

雪歩「じゃあ、その間に掃除機かけとくよ」

春香「お願いね~」



~洗面所~

【あまみけファイル その12】
水回りは基本的に近い位置にある。
お風呂、洗面所兼脱衣所に洗濯機が置かれ、隣はトイレである。


春香「よぉし、じゃあまずは…お風呂の残り湯を移さないと」


【あまみけファイル その13】
春香さんは、ちょっとした節約家である


春香「このポンプ、本当に良く出来てるなぁ…関心しちゃう」キュポキュポ

(じょばばば)


【あまみけファイル その14】
灯油をキュポキュポするヤツは便利。ホースを長く加工してくれた雪歩のお父さん、ありがとうございます  春香


春香「よし、おしまい!あとは洗濯物を…」

春香「…相変わらず、美希のブラはおっきいなぁ…」

春香「雪歩のブラは…飾り気が無くて、でも可愛い…まるで本人のようだね!」

春香「これは千早ちゃんのか…」

(スンスン)

春香「…何してんの私…うぅ…」マッカ

春香「…あ、私のブラ…解れてきてる…流石に限界かなぁ…諦めて買いに行こうかなぁ」


213 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:27:47.92 :qwStoQIAO

【あまみけファイル その15】
春香さんは基本的に一つ一つの物を長く使う。
しかし、服や襯衣は、どんがらの際にダメージを受けてしまうので、昔は服が破れてしまう事や、襯衣がダメになる事もあった。
しかし、本人に怪我が無かった為、事務所内では「春香へのダメージを服が肩代わりしていた」と言われていた。


春香「うーむむむ…ブラもパンツも数が少なくなってきた…買いに行かないとなぁ…通販だと来るまでにタイムラグがあるし、手数料がちょっと勿体無い気もする…あ、スイッチ入れ忘れてた」

(ぽちっ…ぐわんぐわんぐわん…ぴっぴっぴっぴっ)

春香「全自動洗濯機って凄いよね~…あ、柔軟剤…」トポポポ

春香「うふふ♪良い匂い♪ブルーベリーかぁ、教えてくれたあずささんに感謝しないとね♪」


【あまみけファイル その16】
主婦でもないのに、765プロの三浦あずさ、我那覇響、高槻やよい、春香さんの主婦の知恵と知識はベテランレベル


春香「千早(キミ)が世界の真ん中だった~♪その隅っこで春香(ボク)は生きていた~♪」

春香「脱水長めで…良し!じゃあ後はお風呂掃除しちゃおう!」


【あまみけファイル その17】
お風呂の残り湯は使い切る


214 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:28:17.33 :qwStoQIAO

~同時刻、リビング~

雪歩「~♪~♪」

(フィィィン…)

雪歩「サイクロン式…本当良いですぅ…」

雪歩「こう…螺旋力が…ぐぃーんと上がる気がしますぅ」


【あまみけファイル その18】
雪歩はいつかギガドリルブレイクが使えたら良いと思っている


雪歩「そういえば…ルンバって便利そうだけど…いくら位するのかなぁ…?」フィーンフィーン

雪歩「後で検索してみようかなぁ…」フィーンフィーン

雪歩「リビングおしまい♪このままドンドン行きますぅ~!」オー!


~お風呂場~

春香「ふし、おしまい♪じゃあ、お湯張っちゃおうかなぁ」

<~♪

春香「雪歩の鼻歌だ…ロコロコとはまた…相変わらず可愛らしいなぁ、雪歩…一番年上だけど、一番可愛らしいという…ずっこいなぁ」


【あまみけファイル その19】
春香さん的には
千早→可愛いし綺麗だし愛おしい
雪歩→小動物みたいな所も、暴走しちゃうのも可愛い
美希→猫みたいに気紛れだけど、素直で可愛い

結論:春香さんは皆が好きで仕方ない(一番は勿論千早)


春香「よっ、と…そういえば、最近は昔ほど転ばないなぁ…成長したのかな?真が言ってたみたいに、バランス取れるようになったのかな?」


215 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:29:24.30 :qwStoQIAO

春香「ま、いっか。転ぶと服とか汚れるし、破れたりするもんね」


【あまみけファイル その20】
春香さんが転んだ時に気にするのは、周りへの被害→服の状況→汚れの確認→以上。
怪我は何故かせず、痛いけどせいぜいちょっと擦りむく位。
765プロの今も解明されていない謎の1つでもある。


春香「洗面所もお掃除しちゃおう…と思ったけど、お風呂の残り湯は使っちゃったんだっけ…仕方ない、明日にしよ」

春香「あ、おトイレも掃除しておこうかな?」



~和室~

雪歩「~♪っと、また歌い終わっちゃった」

雪歩「あとは二階かな?…あ、おトイレと洗面所…春香ちゃんはお洗濯終わったかな?行ってみようっと」

雪歩「~♪」



~トイレ~

春香「このスタンプの洗剤、結構便利だなぁ…殆どブラシしなくて済んじゃう」

(こんこん)

春香「はい?」

<あ、春香ちゃん。ごめんね、使ってたんだ

春香「ううん、お掃除してた」

<そうなんだぁ、掃除機をかけようかと思って。洗面所は終わったよ

春香「ありがとう。こっちはもう終わったから出るよ」

(がちゃ)

雪歩「あ、春香ちゃん、洗濯機終わってた」

春香「ん、分かった~」


216 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:29:52.65 :qwStoQIAO

~ベランダ~

春香「ん、いいお天気~」

春香「流石にTシャツにパンダさんパンツじゃベランダに出る訳にいかないもんね…助かったよ、雪歩」

雪歩「普通にベランダに出ようとするんだもん…びっくりしたよぅ」

春香「昔レッスンで履いてたスパッツがあって良かった…」

雪歩「だね~♪」

雪歩「…(スパッツも春香ちゃん位スタイル良いと、Hですぅ)」

春香「(雪歩…そのショートパンツ、可愛いけど生足がなんかちょっとH)」

はるゆき「…」

雪歩「わ、私も洗濯物干すの、手伝うよ」

春香「あ、うん、ありがとう」


【あまみけファイル その21】
・春香さんとスパッツ→お尻のラインやらが出てせくちー
・雪歩とショートパンツ→真っ白の生足がせくちー


雪歩「ほわぁ…相変わらずおっきいなぁ、美希ちゃんの」

春香「それ、私も洗濯機に入れる時に思った」

雪歩「あはは…美希ちゃんって87だっけ?」

春香「今は88」

雪歩「またおっきくなったんだ」

春香「うちのdtpn艦隊はどうなってんだか…」

雪歩「…ねぇ春香ちゃん、知ってる?」

春香「ん?」

雪歩「あずささん…1センチおっきくなったって…」


217 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:30:33.33 :qwStoQIAO

春香「ウソぉ…」

雪歩「うん…92になっちゃったって」

春香「うわぁ…只でさえ肩凝りそうなのに…」

雪歩「垂れてないのが凄いよね」

春香「だね…そういえば今思ったんだけどね」

雪歩「ん?」

春香「もしあずささんが妊娠したとして」

雪歩「うん」

春香「…ミルクが出るようになると、お山張るっていうからさ…もっと大きくなるのかな…」

雪歩「っ!?」

春香「3ケタ行っちゃったりして…」

雪歩「及川さんだっけ?あの人みたいになるのかなぁ…」

春香「雫ちゃんは規格外だと思うよ…あと、拓海ちゃんだっけ?あの子もかなり規格外」

雪歩「あの、ちょっと怖い感じの子?…確かに、おっきいね」

春香「いい子だよ?ちゃんと挨拶してくれたし、連絡先も交換したし…普段はぶっきらぼうでヤンキー口調だけど」


【あまみけファイル その22】
春香さんの交友範囲は、アイドル界を支配する勢い


雪歩「そうなんだ…あ、目隠しのバスタオル…あった…これ、春香ちゃんの?」

春香「いや、千早ちゃんの」

雪歩「…『等身大 天海春香バスタオル』…千早ちゃんの愛は濃ゆいね…」

春香「濃ゆい言うな!千早ちゃんは純粋なの!」


218 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:31:04.50 :qwStoQIAO

雪歩「純粋…?」

春香「最近、ちょっと感情が異常な気がしないでもないけどね」

雪歩「ああ…ストレス溜まってるのかな?」

春香「うーん、押し倒されてないから、まだ大丈夫だよ」

雪歩「そんな判断基準、聞きたくなかった…生々し過ぎて…」

春香「ごめんごめん…って、そのバスタオルで目隠しの意味あるのかな?」

雪歩「無さそう…裏返しにしたら大丈夫かな」

春香「多分…まぁ、センサーあるし大丈夫でしょ、多分」

雪歩「だね」


【あまみけファイル その23】
ベランダの外はセンサーがあり、外部から不法に侵入しようとすると引っ掛かり、即座に柵にスタンガン並の電気が流れると同時に、水瀬セキュリティーサービスから元軍人のガードマン達があらわれ、確保される。


春香「雪歩、掃除機は終わったの?」

雪歩「あ…春香ちゃん引き止めて、自分もショートパンツ履いてたら忘れてた…」

春香「あははは!じゃあ、私達の寝室はやっておくから、美希の部屋とトイレお願い」

雪歩「うん、任せて」



~なんやかんや、家事が終わりました~

春香「…13時かぁ」

雪歩「お昼過ぎちゃったねぇ」

春香「お昼、どうしよう…」


219 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:31:30.39 :qwStoQIAO

雪歩「冷蔵庫には…うーん…」

春香「晩御飯にも微妙に足りないねぇ」

雪歩「(あ、春香ちゃんが凄く近い…甘い匂いする…)」

春香「あ、そだ」

雪歩「んぇ?」

春香「…雪歩、何か今、変な鳴き声上げた?」

雪歩「あ、いや、その、ちょっと違う事考えてたから」

春香「そか」

雪歩「それで、どうしたの?」

春香「えと、お夕飯の買い物ついでに、外でご飯食べようかなって。ついでに、私は襯衣買いたいし」

雪歩「また紐?」

春香「ち、違うって!大体、あれは通販で前に買って…じゃなくて、普段使うやつ!」

雪歩「あ、そういえば少し解れてたね」

春香「うん。全体的に古くなってきちゃったから、そろそろ古いのは処分して、買い足しの時期かなと」

雪歩「そっかぁ…じゃあ、駅前のデパートかな?」

春香「そだね。ランジェリーショップとかだと高いし…普段着けるのは、安くていいんだし」

雪歩「(相変わらず、春香ちゃんの思考が高額納税者ランキングに入ってる人とは思えない…)」

春香「じゃあ、準備してお出掛けしよう!」

雪歩「うん!」

春香「デートですよ、デート!」

雪歩「う、浮気ですぅ…大家さんに迫られますぅ…」


220 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:32:09.55 :qwStoQIAO

春香「せ、迫らないよ!千早ちゃんが泣いちゃうし!」

雪歩「千早ちゃん、怒る上に泣いちゃうね」

春香「激おこプンプン丸!って言いながら、ぐすぐす泣いちゃうね」

雪歩「んふっ!ちょ、ちょっと可愛いですぅ」

春香「ふふ!想像したら…確かにちょっと可愛い…くふふ」



~玄関~

システム『春香さん、雪歩さん、お出掛けですか?』

春香「はい!2人とも出掛けます。戸締まりお願いします」

システム『了解。お二人がお出掛けになったあと、内部は無人になる為、安全チェックを開始致します…ガスの元栓、OK。水道、OK。全室の窓、戸締まり、OK。その他の項目、OK』

システム『安全が確認されました。春香さんと雪歩さんが外出された後、すぐに玄関も施錠されます。忘れ物が無いよう、ご確認下さい』

春香「お財布、スマホ、エコバック…よし」

雪歩「私も大丈夫ですぅ」

春香「大丈夫です、開けて下さい」

システム『了解。それでは行ってらっしゃいませ』

(ガラガラ…)

春香「行ってきます」

雪歩「い、行ってきますぅ」

システム『お気を付けて』

(ガラガラ…ズガシャン!)

はるゆき「っ!」ビクン

雪歩「…はぅう…」


221 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:32:42.56 :qwStoQIAO

春香「あ、相変わらず凄い音がするね…我が家の玄関は…」

雪歩「微妙にまだ慣れないよぅ…」

春香「あはは…私もまだびっくりしちゃうよ」


【あまみけファイル その24】
あまみけの玄関は、やたら重い音がする



~お出掛け中~

春香「…赤は好きだけど、赤い襯衣は派手過ぎるよね?」

雪歩「じょ、情熱的でいたいなら、いいんじゃないかな?」

春香「私、そんなキャラじゃないよぅ」

雪歩「あはは…」

春香「普通に白とピンクと…」

雪歩「黄色とかオレンジ、水色も可愛いよね」

春香「青は…うーん」

雪歩「千早ちゃんカラーだね」

春香「青だと千早ちゃんがね…」

「春香、私のイメージカラーを…嬉しいわ」

春香「って、下手したら押し倒される」

雪歩「週1にしてね?青でもいいけど」

春香「最近、関係無くなってる気がしない?」

雪歩「…する」



春香「野菜が安定しないねぇ」

雪歩「うーん…あ、お肉が安い…」

雪歩「ねーねーおかーさぁん、お肉買ってぇ」

春香「どこの世界に牛挽き肉のパックをねだる幼女がいるか!」

雪歩「…」

春香「しかも恥ずかしいならやらない!耳まで真っ赤だし!」


222 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:33:35.77 :qwStoQIAO

雪歩「あぅう…」

春香「いや、うん、可愛かったし、別に買ってもいいんだけど」

雪歩「本当?」パァァ…

春香「そんなのしないでも、普通に自分で買えばいいのに…」

雪歩「っ!?」

春香「相変わらず今更気付くのね…いい加減、もう少し考えてからボケようよ…雪歩のボケは、普段がそんな感じのキャラじゃないのに真逆をやるから、ツッコミ入れる前にびっくりしちゃう」

雪歩「さ、流石は春香姐さん…!勉強になりますぅ…!」

春香「同期!そして私は年下!何より私は芸人さんじゃない!」



~17時過ぎ~

春香「雪歩の食生活に不安を覚える春香さんですよ」

雪歩「何で?」

春香「お昼ご飯に焼き肉食べたいって言い出した時はどうしようかと」

雪歩「う…やっぱり変かな?」

春香「というか、その後の買い物がキツいよ…胃もたれしちゃう」

雪歩「うぅ、ごめんね?」

春香「ん、大丈夫。結局ファミレスだったし、私は肉食べてないし」


【あまみけファイル その25】
肉食系女子・萩原雪歩さん(食事的な意味で)
本日はステーキセットでした(春香さんは和風パスタ)


春香「よっと」ピピッ

システム『…照合完了、お帰りなさい』


223 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:34:20.31 :qwStoQIAO

春香「ただいま~」

雪歩「ただいまですぅ…」

システム『留守中に郵便物、来客はありませんでした』

春香「はぁい」

雪歩「それにしても…このシステムさん、低くてかっこいい声ですぅ」

春香「凄いベテランの声優さんに頼んだんだって。映画の吹き替えとか、アニメとか、沢山出てるって聞いたなぁ…」

雪歩「そうなんだぁ…ちょっと気になるね」

春香「凄い迫力ある演技らしいよ?伊織が言ってた」

雪歩「何て人だろう…名前、分からない?」

春香「えーっと…あ、メモしてあるけど二階だ~…」

雪歩「じゃあ、また後でにしよう。まずは買い物したものをしまっちゃおう」

春香「だね。結構重いし…」


【あまみけファイル その26】
システムの声優さんは銀河万丈氏。
伊織の「システムの声で良い声優さんを知らない?」という質問に、新堂さんが応えた結果(色々調べていく中で、ギレンの演説シーンの迫力に感動したらしい)。


春香「よし、冷蔵庫まで頑張ろー!」

雪歩「おー!」



~キッチン~

春香「流石は大型冷蔵庫!買ってきたもの、全部入っちゃった♪」

雪歩「春香ちゃん、この冷蔵庫、お気に入りだね」

春香「うん!」


224 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:35:00.25 :qwStoQIAO

春香「沢山食材が入るから、色んなものが作れて楽しいんだぁ♪」

雪歩「(冷蔵庫にほおずりする春香ちゃん可愛い…きっと千早ちゃんなら「冷蔵庫になりたい」とか思っちゃうんd)」

千早「冷蔵庫になりたい」クワッ

雪歩「ひょわぁぁぁあああ!!?」ビクーン

春香「わぁぁぁあああ!?何!?何!?」

千早「ただいま」

春香「あ、え?あ、お帰りなさい」


【あまみけファイル その27】
歌姫・如月千早は自由


雪歩「」バックンバックン

千早「どうしたの?萩原さん」

雪歩「だ、だ、だってぇ!急に後ろに立ってるんだもん!急に怖い顔で変な事言うんだもん!」

春香「おーよしよし、もう怖くないからね」ナデナデ

雪歩「うぅ…」グスグス

千早「萩原さんになりたい」クワッ

雪歩「ぴぃ!?」

春香「千早ちゃん、それやめてあげて。雪歩がもっと泣いちゃう」

千早「わ、分かったわ…意識してやってる訳じゃないけど気を付けるようにする…」



~リビング~

春香「というか、千早ちゃん早かったね」

千早「レッスンは1時間で濃い内容をやったし、打ち合わせはすぐだったのよ」

雪歩「何の打ち合わせだったの?」

千早「次回のライブのよ」


225 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:35:49.84 :qwStoQIAO

春香「ライブの打ち合わせって、一番長引くと思うけど、普通」

千早「基本的に私が歌う曲と順番を決めて、後は挨拶を考えるだけだから。打ち合わせの中身も慣れたものよ?」



~事務所(回想)~

P「千早~、次のライブの打ち合わせやるぞ」

千早「はい」

P「場所は○○○って会場で、2時間。日付と時間はこれな」

千早「はい」

P「衣装は曲に合わせてこっちでやっとく。千早はいつもの事しといてくれ」

千早「会場の規模はどの位でしょう?」

P「ん~…まぁこんなもんだな」

千早「分かりました」

P「ん、じゃあお疲れ~」

千早「お疲れ様でした~」



~リビング~

千早「…みたいな感じよ」

春香「か、簡単に決まるんだね…」

千早「基本的に、難しい話はプロデューサーが済ませてしまうし」

雪歩「た、確かにそうかも…」

千早「私は、最初と終わりの挨拶と、途中のMCの時間を考えて、曲をセレクトしておしまい」

春香「ライブって、そんな簡単に決まる?」

千早「他の子と一緒だと、流石にこうはいかないわね」

雪歩「バランスとか取らないといけないからね、全体の」

千早「私は、大体が持ち時間減らされるわね」


226 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:38:07.38 :qwStoQIAO

雪歩「それって、多分千早ちゃんは少ない曲数でも十分にお客さんにアピール出来るからじゃないかな?」

千早「そうなのかしら?印象に残る…それならいいのだけれど」


【あまみけファイル その28】
歌姫・如月千早は、例え一曲でも観客の心を鷲掴みに出来る


春香「大丈夫大丈夫、千早ちゃんの歌を聞いて、印象に残らない人なんていないよ」

雪歩「うん!千早ちゃんの歌は、人の心を揺さぶるから大丈夫!」

千早「2人共…ありがとう」

雪歩「でも、千早ちゃんと一緒にライブに出たがる子、いるかな?」

千早「…そうよね…私、無愛想だし…」

雪歩「ち、違うよ!そういう事じゃなくて、ほら、自分のファンでもすぐに千早ちゃんの歌の虜にされちゃうかもしれないし…」

千早「…私はただ、歌うだけよ」

春香「でも、アイドルの世界ってそういうのだと思う。ファンを取られちゃう子もいるかもだけど、それは千早ちゃんが凄く努力してるからだと思うし…勿論、その子が努力してないなんて言わないけど…それに、「ファンを奪ってごめんなさい」なんて、それこそ失礼だと思う」

雪歩「…うん、そうだね」

春香「うーん…まぁそういう事を心配したって仕方ない!晩御飯作るよー!」

雪歩「…うん、そだね♪」


227 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:38:43.69 :qwStoQIAO

千早「私、ライブで歌う曲を選んでくるわね」

雪歩「地下室?」

千早「ええ」

春香「ん、分かった。出来たら内線で呼ぶね」

千早「お願いね」


【あまみけファイル その29】
地下室と二階には、リビングから特殊な内線が繋がるようになっている


春香「さて、作っちゃいますか」

雪歩「天海先生、本日はどのようなお料理を作るのでしょうか?」

春香「はい、今日はですね、ハンバーグを作りたいと思います」

雪歩「ハンバーグ大好きですぅ♪…こほん、いいですね、小さなお子様から大人まで、大人気の献立ですね」

春香「(いま、キャラを投げ捨てかけたのは触れないでおこう…)」



~リビング外~

千早「(カバンを忘れたから取りに来たら、まさかのお料理番組ごっこをしている2人を見てしまった…)」

千早「(2人とも可愛かったので、暫く観察しよう)」


【あまみけファイル その30】
歌姫は仕事、しかもライブに関する仕事よりも、可愛らしい同居人達を影からひっそり眺める方が重要


美希「…(帰ってきたら、千早さんが廊下からリビングを覗いてるの…何してるのかな?)」

美希「…千早さん?」

千早「うにゃあ!?」ビクーン!


228 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:39:41.03 :qwStoQIAO

美希「」

千早「あ、美希…お、おかえなさい」

美希「た、ただいまなの…何してるの?」

千早「中でね、春香と萩原さんが料理番組ごっこしててね…」

美希「…ミキも見るの!」

千早「ええ、どうぞ」



~キッチン~

春香「お肉をこねこね~♪」

雪歩「美味しくなぁれ~♪」

春香「千早ちゃんのハンバーグは音符の形にしようかな?」

雪歩「その形は難しそうですねぇ、天海先生」

春香「愛ですよ、愛!皆様も、大好きな人を思って作れば、料理は美味しくなりますよ!」

雪歩「流石天海先生ですぅ!さて、成形し終わったものが此方に」

春香「あははは!ないない!今はないよ!」

雪歩「ふふっ!あれって、全部出来上がったものを最初に出したらどうするのかな?」

春香「くふふ、それは…もう料理番組じゃないよね?」

雪歩「あはは、そうだね…まず挨拶して、料理の説明するよね?」

春香「うんうん!それでフリップ出して…作り方を説明して…」

雪歩「作り終えたものが此方ですぅ!」

春香「先生ぽかーん」

雪歩「それではまた来週~って」

春香「先生は最後まで「えっ?えっ?」って顔しながらカメラが引いていってお終い」


229 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:40:12.64 :qwStoQIAO

雪歩「ふふ、うふふ…先生かわいそうですぅ」

春香「あはは!ダメ、笑っちゃうとちゃんと成形出来ないよ~!」



~廊下~

千早「可愛らしいわ…2人とも」

美希「うん、物凄いキャッキャ感なの!」

千早「レッスンの疲れも吹っ飛んでしまうわ」

美希「でも、千早さんいいなぁ。音符の形したハンバーグとか、可愛過ぎるの!」

千早「美希」

美希「?」

千早「春香が、それだけで済ませると思う?」

美希「っ!?」

千早「ふふ、出来上がりが楽しみね」

美希「なの!」

千早「じゃあ、私は地下室で仕事してくるわ」

美希「ミキ、ただいましたら着替えに行ってくるの!」

千早「ええ、また後でね」

美希「はぁい!」

(ガチャ)

<たっだいまなのー!

<お帰りー、お帰りなさい、美希ちゃん



~地下室~

千早「…最初の挨拶前に一曲歌いましょう…それから挨拶して…」

千早「…『約束。』は絶対外せないわね…ラストに歌うとして…アルカディアは最初の挨拶の後ね。これは比較的アップテンポだし、これで会場のボルテージを上げて…次は大人しい曲?…逆にアップテンポの曲を続けてもいいかも…」

千早「…悩むわ」


230 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:40:51.87 :qwStoQIAO

【あまみけファイル その31】
切り替えはキッチリしている歌姫。
ライブの事を考え始めると、そちらに集中し過ぎる程に集中する。


千早「…この曲は…いや、でも流れを考えたらアリなのかしら…」

システム『キッチンから内線です』

千早「内線?あ、ご飯が出来たのかしら」

(ぴっ)

千早「はい」

春香(内線)「あ、千早ちゃん、ご飯だよー」

千早「今行くわ」

春香(内線)「はーい」

(ぴっ)

千早「取り敢えず簡単に片付けて…これでよし、と」



~リビング~

千早「お待たせ」

雪歩「あ、千早ちゃん来たよ」

美希「早く早く!」

春香「さ、千早ちゃんも来たし、食べよう!」

「いただきます(なの)!」

千早「いろんな形のハンバーグがあるのね」

春香「春香さん、雪歩と一緒に頑張っちゃいました!」

美希「ハートとか星とかあるの!」

雪歩「美希ちゃん、これどうぞ」

美希「ん?…こ、これは、おにぎり型なの!」

春香「そうだよー」

美希「これ、雪歩が作ってくれたの?」

雪歩「うん。三角にして焼いたハンバーグに、レンジでチンして長方形に切ったキャベツを巻いてみましたぁ」

美希「ありがとうなの!」


231 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:42:04.95 :qwStoQIAO

雪歩「どういたしまして♪」

千早「可愛らしくて、食べるのが勿体無く感じちゃうわね、この音符型とか」

春香「食べなきゃもっと勿体無い事になっちゃうから、ちゃんと食べてね」

千早「ええ、勿論」



~濃厚なおゆはんタイム終了~

4人「」ケプッ

春香「ちょ、ちょーっと多かったかな?」

美希「お腹まんたんなの♪」

千早「ちょっと食べ過ぎたかしら…」

雪歩「私はお肉が食べられてしやわせですぅ」ホンワカ

春香「本当にお肉好きだね、雪歩」

雪歩「うん、好きだよぉ♪」ホンワカ

美希「それは真クンよりも?」

雪歩「ふぇっ!?」

千早「四条さんよりも?」

雪歩「えっ!?あの、えっ!?」

春香「そっか…雪歩は私達よりお肉を取るんだね…」

千早「悲しいわ」

美希「寂しいの」

雪歩「え、えぇぇぇっ!?な、なんで?何でそうなるの?」

美希「楽しかった日々は幻だったの」

千早「美しい思い出に浸りながら生きるわ」

春香「遊ばれてたんだ…私達」

雪歩「ちが、違うよぅ!?」

春香「さて、取り敢えず雪歩をいじったから、洗い物しちゃおうかな」

雪歩「恒例行事みたいに言わないでよぅ!しかも取り敢えずって!」


232 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:43:19.86 :qwStoQIAO

美希「あの事件以来、雪歩は強くなったの。ツッコミがこなせるようになったの!」

千早「ああ、あの事件…」

雪歩「え?事件?」

美希「ファミレスフェアリーのあれ」

雪歩「」

千早「後で律子に聞いたけど、あまりの事態にどるちゃん(あいどる☆ちゃんねる)のサーバー?は機能停止、某大型掲示板群までも機能停止、ツイッターまでもダメになったと聞いたわ」

雪歩「だ、大惨事になっちゃってましたぁ…」

美希「雪歩のファンサイトは超好意的だったみたいだけどね」

春香「因みに…

『可愛過ぎる!』

『美希ちゃん響ちゃん!そこ変わって!』

『雪歩ちゃん→担がれる→御輿→雪歩ちゃん祭の開催→女神雪歩ちゃんを崇め奉るオフ会決定』

『リアルで見たが、あれはガチだわwww薄い本が10倍の厚さになるな』

『薄い本を広辞苑にする雪歩ちゃんは、やはり女神』

などの書き込みがありました」

雪歩「」

千早「ツイッターでも凄かったみたいね。現場に居合わせた人が

『雪歩ちゃんがワッショイワッショイされてきた』

『こっすもす!こっすもす!(わっしょい!わっしょい!風に)』

など、大パニックだったようね」


233 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:44:46.70 :qwStoQIAO

美希「どるちゃんに至っては、緊急で副管理人さんのリボンの武士さんの会社のサーバーに繋ぎ直して、ギリギリ稼働してたみたい」

雪歩「あわわわ」

春香「武士さん曰わく、「雪歩ちゃん祭なら仕方ない。なぁに、かえって会社のサーバーも免疫力がつく」とか、良く分からない事言ってた」

雪歩「よ、良く訓練されたファンですぅ」

春香「事件の正式名称は『やれんのか!?お前ら本当に担げんのか!?アイドル御輿でワッショイワッショイ!ポロリもチラリもいらん!担がせろ!祭らせろ!掘るか!?掘られるか!? 掘 ら な い か ? 奇跡の女神系アイドル、萩原雪歩のワッショイ!お祭ですぅ! ~出店はありません~』だって」

雪歩「長いですぅ!なんで春香ちゃんは噛まずにカンペも無しでサラッと言えるの!?」

千早「略して『ぽ祭』らしいわ」

雪歩「すっごい略したけど、『ぽ』はどこから来たの!?」

美希「…突然変異?」

雪歩「聞かれても困るよぅ!略しただけなのに突然変異が起こったらダメだと思う!」

千早「おこなの?」

雪歩「千早ちゃん、それ最近気に入ってるの?持ちネタの1つに加えるの?」

千早「持ちネタの1つって…私、他にネタなんて…」


234 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:45:28.39 :qwStoQIAO

春香「ほっとかないよ!」

千早「!?」

雪歩「ほっとかない!ほっとかないよ!」

千早「!!?」

美希「ほ、ほーほけきょ!」

千早「鶯!?」

雪歩「歩こぉ~♪」

春香「雪歩が歌うの!?」

美希「そして、歌い終わったら雪歩にキャラメルをぴたーん!」

春香「投げつけない!投げつけないよ!?」

千早「歩こぉ~♪」

美希「今のでも歌えるようになるの!?」

雪歩「大好きはーにぃ~♪」

美希「何でミキの持ち歌なの!?雪歩も歌えなかったの!?しかもミキの歌なのに!」

春香「さ、洗い物しよっと」

3人「1人だけ冷めるな!」



~ボケとツッコミの応酬、終結(15分ぶっ通し後)~

春香「」ゼェゼェ

雪歩「」ゼェゼェ

美希「」チーン

千早「はぁ…はぁ…わ、私ですら息が切れるなんて…はぁ…ふぅ」

春香「む、無駄に疲れた…」

雪歩「お、お仕事よりハードでしたぁ…」

美希「ミキ…今日はお仕事した上にこれなの…ハイパーしんどいの…」


【あまみけファイル その32】
あまみけは、割と毎日こんなノリ


春香「さて…一汗かいた所で、皆でお風呂入ろうか?」

千早「そうね、明日も仕事あるし…」


235 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:46:18.46 :qwStoQIAO

美希「えぅ~」

雪歩「ほら、美希ちゃんも入ろう?」

美希「うにゅ~…分かったのぉ…」

春香「じゃあ、私はささっと洗い物しちゃうね~」

3人「はーい」



~お風呂ヴァ!~

美希「おっ風呂♪おっ風呂♪おっふっろ~♪」ヌギップルーン

3人「」じー…

美希「な、なんなのなの…」

雪歩「やっぱりおっきいですぅ」

千早「諦めがつく位大きいわね」

美希「うーん…何か勝手に育ったの」ムニムニ

春香「型も綺麗だしね~、美希っぱい」

美希「美希っぱいって…そんなこと言ったら、春香っぱいも十分おっきいの!真っ白の上にピンクちゃんだし!」

春香「色は言わなくていいでしょ!?」

千早「春香のは柔らかいのよ…顔を埋めたら、幸せになるもの」

春香「ちょ…」

雪歩「千早ちゃんは通常運転ですぅ」

美希「千早さんだって…この締まった腹筋、かっこいいの!」ツィー

千早「ひゃあ!?ちょ、ちょっと美希!くすぐったいわ!」

春香「ふむ」

雪歩「何に気付いたか分からないけど、今はやめてね?」

春香「あ、はい」

美希「雪歩だって真っ白で肌綺麗なの!」

春香「ほほう」

雪歩「春香ちゃん?」

春香「あ、はい」


236 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:46:57.70 :qwStoQIAO

春香「美希はもう何て言うか、日本人離れしたスタイルだよね」

雪歩「ふむ」

春香「雪歩?」

雪歩「あ、はい」

千早「何してるのよ、あなた達…」

春香「千早ちゃん」

千早「何かしら」

春香「私のお山に手ブラしながら言っても、説得力ない」

千早「…」ムニムニ

春香「何故揉む」

美希「もうなんなのなの、このガチの人達」

はるちは「ガチって言い方するな!」

雪歩「みんな、もうお風呂入らないと風邪引くよ?」

3人「あーい」



~スーパーゴシゴシタイム~

4人「~♪」←背中洗いっこ中

4人「」クルッ

4人「~♪」←背中洗いっこ中

美希「皆あわあわなの~」

春香「千早ちゃん、前向いて」

千早「ま、前はいいわよ!」

雪歩「しゃんぷ~しゃんぷ~♪」ワシャワシャ

美希「ミキも~♪」ワシャワシャ

春香「千早ちゃんの髪を洗うという楽しみ」

千早「いつもいつも、何だか申し訳ない気持ちになるわ」

春香「いいんだよー。これは私が好きでやってるんだし~」

雪歩「じゃあ、春香ちゃんの髪は私が洗ってあげる」

春香「あはは、ありがとう♪」

美希「千早さん、最近ちょっと髪質が変わった?」

千早「そう?」


237 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:47:53.92 :qwStoQIAO

春香「うーん…あ、ちょっと髪質が太くなったかも」

雪歩「前とそんなに手触り変わらないけど…確かに、一本一本が太くなった気がするね」

千早「皆、私の髪をつまんで眺めながら品評会をしないで」

美希「ストレート、いいなぁ」

雪歩「千早ちゃんは本当に綺麗なストレートだもんね~」

春香「しかもサラッサラ!絹糸みたい♪」

千早「…」

春香「千早ちゃん、真っ赤っかだよ」

千早「うぅ…」

雪歩「千早ちゃん可愛い♪」

美希「なの♪」

千早「ぁあ~!もう!洗い流すわよっ!」シャワー

春香「じゃあ私達もサクッと洗い流しちゃおうか」

美希「雪歩、目瞑っててね~」

雪歩「う、うん」



~びばののんタイム~

4人「はふぅ…」

美希「やっぱりお風呂は最高なの…」

千早「そうね…」

雪歩「ふにゃ~…」

春香「…何で私は千早ちゃんに抱きかかえられてるのかな?かな?」

千早「私がしたいからよ」

美希「その方がお風呂広々なの」

雪歩「春香ちゃんは嫌なの?」

春香「…いや、その…最高だけど」

千早「なら良いじゃない」

美希「問題ないの」

雪歩「オールクリアですぅ」

春香「ん~…?ま、いっか…」


238 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:48:31.11 :qwStoQIAO

【あまみけファイル その33】
浴槽は4人でぴったりだが、基本的に千早が春香さんを抱えたりするので余裕がある


美希「はふぅ…ねえ春香と千早さん?」

春香「ん~?」

美希「ありがとうございます、なの」

春香「何が?」

美希「ミキのスペース、作ってくれて」

雪歩「私も…ありがとう」

春香「べ、別にアンタ達の為じゃないわよ!たまたま…そう!たまたま部屋が余ってて使い道がなかったから、アンタ達に貸してやってるだけなんだからね!」

千早「水瀬さんなら言うわね」

雪歩「伊織ちゃんなら間違いなく言うね」

美希「デコちゃんなら言うの」

春香「…本当は、ね。千早ちゃんと2人っきりでも良かったんだけど…何でかな?上手く言えないけど、友達とずっといたかった…からかな?」

千早「私は…家族が欲しかった。春香は私の大切な人で、2人は仲間で…簡単に言うなら、寂しがり屋なのよ、私も、春香も」

春香「だね。間違いなく寂しがり屋だと思う」

千早「だから、1人より2人で…2人きりの時間も欲しいけど、美希や萩原さんと賑やかに過ごす楽しさを知ってしまったら…離れたら寂しくなってしまう…と思う」

春香「うん、多分ね」


239 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:49:20.29 :qwStoQIAO

千早「あ、でも…出て行く時が来たら、すぐに言ってね?引き止めたりはしないから」

美希「…ない」

はるちは「?」

美希「どこにも行かないよ、ミキは」

雪歩「私も…まだ当分は予定ないかな?お父さんとお母さんにはちゃんと伝えたし」

美希「ミキも。お父さんもお母さんもお姉ちゃんも寂しがってたけど、ミキは春香や千早さんや雪歩といたかったの」

春香「…そっか」

千早「なら、もう暫くは宜しくお願いね?」

ゆきみき「うん」ニコッ

春香「…あ、それで家賃なんだけどね」

美希「台無しなの!」

雪歩「何で今そんな話しちゃうの!?」

千早「春香…」

春香「?」

千早「そんな照れ隠ししか思い付かない位照れなくても」ナデナデ

春香「むぅ…だって、嬉しかったんだもん…」

千早「(可愛いわ)」

雪歩「(可愛いですぅ…)」

美希「(春香、可愛いの!)」


【あまみけファイル その34】
たまには本音を語る日もある。
お風呂があったかくて、それ以上に気持ちがあったかいから。


~二階の寝室~

春香「お布団敷けた~?」

雪歩「美希ちゃんなら既に寝てるけど」

美希「」スヤスヤ

千早「さ、流石は美希ね…」


240 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:49:54.84 :qwStoQIAO

春香「ねぇねぇ、知ってる?」

ちはゆき「?」

春香「美希ね、寝てる時に優しく撫でてあげると…」ナデナデ

美希「んにゅ…えへへ…はるかぁ…」

ちはゆき「!?」

春香「誰が撫でたか分かるの。で、夢見てる時とかは、その人物が出て来るんだって」

千早「…つくづく不思議な子ね」

雪歩「普段何をしてもなかなか起きないのに、好きな物があるよ、って言ったら、すぐに目を覚ましたり」

千早「好きな物…ああ、おn」

春香「ストップ。美希、本当に起きちゃう」

千早「…うっかりしていたわ」

雪歩「不思議だよねぇ…美希ちゃん」ナデナデ

美希「んにゃ…ゆき…ぽ…」

雪歩「…ぽ?」

千早「うふふ…ぽ…ぽ、って…」

春香「ゆきぽって…この子?」

ゆきぽ人形「ぽえー」

雪歩「じゃあ、いま美希ちゃんが見てる夢の中には、この子がいるのかな?」

千早「そろそろ生え替わりの時期だから、たぬしっぽが無くなる頃なのかしら」

春香「はるかさんだけは特に変わらないんだよなぁ…」

千早「普段から増えたり、巨大化したり、暗黒化したり、もにゅもにゅしてくる時点で、普通とは思えないけど…」

雪歩「甘噛み、可愛いですぅ♪」


241 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:50:23.35 :qwStoQIAO

春香「あれ、可愛いかなぁ…よだれ塗れになるみたいだし」

雪歩「あぅ…そっかぁ、お風呂入らないといけないねぇ」

千早「連れてこられた時の、おっきな帽子被ってお昼寝してたシーンはかわいかったわね」

雪歩「うん、あれは凄いかわいかった♪」


【あまみけファイル その35】
『ぷちます!』は、765プロのファンが作った漫画をアニメ化した…という設定。
吹き替えは本人達がやっていたが、あまりの可愛さに収録がまともに済んだ事がないらしい。


春香「あ、もうこんな時間かぁ…」

雪歩「寝ないとね」

千早「最後に、私が美希を撫でてみていいかしら?」

春香「起こさないようにね?」

千早「ええ…」ナデナデ

美希「…っ」

千早「…?」ナデナデ

美希「お…」

千早「お?」

美希「お、おにぎりんのお尻を撫で回すのは止めるの、ざるうどん姐さん!」

千早「」

はるゆき「」ブフォッ

美希「…あ、薬味はもういりません…むにゃ」

春香「ざ、ざ、ざる…ぷふっ、ざるうどん…姐さん…くふ…ふふふ」

雪歩「っ!っ!」←悶絶中

千早「…ざ、ざるうどん…私、美希の中ではざるうどんなのね…」

春香「ど、どんな評価なのよぉ…」


242 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:51:13.33 :qwStoQIAO

雪歩「ふふ…わ、わかんないよぅ…お腹苦しひ…」

千早「しかも、薬味は拒否されたわ」

はるゆき「っ!」

千早「長葱が多かったのかしら」

春香「ち、ちひゃやひゃん…も、ゆるひ…おにゃかいたひ…」

雪歩「も、もうらめれす…い、いきくるひぃれすぅ…」

千早「そうね、もう寝ましょう」

雪歩「はぁ…ふぅ…苦しかった…」

春香「腹筋が破壊されかけたよ…電気消すね」

雪歩「はぁい」

千早「ええ」

春香「」ぴっ

システム『就寝ボタンが押されました…チェック中…全項目クリア。防犯用センサー、カメラ起動…それではおやすみなさい』

雪歩「相変わらず謎の技術ですぅ」

春香「凄いよねぇ…じゃあ、おやすみなさい」

雪歩「おやすみなさい、春香ちゃん、千早ちゃん」

千早「おやすみなさい、春香、萩原さん」

………

「山葵が効き過ぎてたのかしら…」

はるゆき「」ブフォッ

春香「千早ちゃん?」

千早「ご、ごめんなさい…気になっちゃって」

雪歩「寝よう?」

千早「ええ…そうね」

………

「…つゆ1、山葵5、長葱4」

「」ブフォッ

春香「…千早ちゃん!?」

千早「ち、違…私じゃない…」

雪歩「…」


243 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:52:06.44 :qwStoQIAO

春香「…ゆーきーほー?」

雪歩「ご、ごめんなさい!つい思い付いちゃって…」

春香「そっと胸にしまっておいて!」

千早「というか、さっきの割合だと長葱に山葵を混ぜて、僅かにつゆで味付けしたものよね」

雪歩「最早、嫌がらせの域だね、ざるうどん姐さん」

春香「 寝 な さ い ! 」

ちはゆき「はい…」

………

「ざるうどん姐さん(大盛)」

「」ブフォッ

千早「春香っ!」

雪歩「っ!っ!」←また悶絶

春香「つ、つい…あはは…」

雪歩「はひぃ…はひぃ…」

千早「寝ましょう、本当に寝ましょう」

はるゆき「う、うん」


【あまみけファイル その36】
悪のりし始めたら止まらないあまみけの人達。


全員「…」スヤスヤ

美希「…かき揚げ?…あ、天ぷら姐さんだったの…」ムニャムニャ

「」ブフォッ

春香「美希ぃぃぃ!」

美希「っ!?ふにゃぁあ!?何!?何なのなの!?何なのなの!?」

千早「うどん何処行ったのよ!」

雪歩「それはどうでも良いよ!」

春香「寝ろぉぉお!」ガオー

美希「寝てたの~!」ヒーン


【あまみけファイル その37】
就寝前ですら、大体こんなノリ(この日の就寝は深夜1時半)


244 :◆LQMDiyAqTU :2013/06/08(土) 16:58:21.26 :qwStoQIAO

以上、あまみけ1話でした
取り敢えずこんな感じで、またのらりくらりとやっていきます


※お知らせ
私事で投下間隔が以前より開いてしまいます
大体2週間以内には何とか次を投下出来れば、と思っています


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【SS速報VIP】春香「この表札…」千早「自信作よ」美希「やりよったの…」
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