■のあさんシリーズ
1:2013/06/17(月) 00:16:33.25 :U9dHVGhWo

※4コマ的な短篇集です 
※一応過去作との繋がりはありますが、このSSでは「のあさんは変な人である」という認識があれば問題はないと思います


2:2013/06/17(月) 00:17:01.07 :U9dHVGhWo

『なんか連れてきた』 



――事務所内・始業時間 



P「ふわぁぁぁ……今日も頑張るかぁ……」 

P「今日は一日何事もありませんように……」 


ガチャッ 


のあ「おはよう、P……」 

P「あれ? おはようございます、のあさん。今日はいやに早いですね。レッスンは昼からのはずですが」 

のあ「ええ……取り急ぎ、あなたに見て貰いたいものがあって……」 


スッ 


P「え? バッグですか?」 

のあ「――これよ」 


ジーッ [バッグを開ける] 


?「ぷはっ!」 


P「………」 

?「のあ!」ニパー 

P「今日も一日、何事かあった……」


3:2013/06/17(月) 00:17:41.79 :U9dHVGhWo

『携帯育成ゲーム的な』 



?「のあー」キョロキョロ [のあさんの頭に乗ってる] 

P「……なんなんですか、このちっこい生き物は……」 

のあ「朝起きた時には……枕元で眠ってたわ……」 

P「………………産んだん、ですか……?(ゴクリ)」 


バチン![ビンタ] 


P「ひでぶ!」 

のあ「P……怒るわよ」 

P「うう……すいませぇぇーん……」 

のあ「全く……あなたは一体私をなんだと思ってるのかしら……」 

P「のあさんだと思ってます……」 

のあ「そうね……私は高峯のあ……それ以上でもそれ以下でもないわ」 

P(今のでグッドコミュニケーションか……)ヨクワカラン… 


4:2013/06/17(月) 00:18:24.51 :U9dHVGhWo

『みにのあ』 



?「のあー」 [のあさんの髪をわしゃわしゃ] 

P「なんかこいつ、のあさんに似てますよね。ネコミミメイドの格好してますし」 

のあ「そうね……自分でもそう思うわ」 

P「なんて呼べばいいんでしょうね、こいつ」 

のあ「私は『みにのあ』と呼んでいるわ」 

P「みにのあですか……見たまんまって感じですね」 

のあ「本当は『ぷちのあ』と名付けたかったけど、商標の問題であえなく断念したわ」 

P「商標取ろうとしないで下さい。謎の生き物で」 


6:2013/06/17(月) 00:18:51.84 :U9dHVGhWo

『ギブミーカロリー』 



みに「のあー……」グデーン 

P「あ、こいつなんかだれてますよ」 

のあ「お腹がすいたみたいね……少し待ってて」[みにのあを机に置く] 


ガサゴソ 


のあ「――ほら……食べなさい……」スッ 

みに「のあ!」キラキラ 

P「カ○リーメイト……そんなんでいいんですか?」 

みに「~♪」パクパクパク 

のあ「ええ……いろいろ試したけど、これしか食べなかったわ……」 

P「へー」 

のあ「あと唐揚げも食べるわ」 

P「貪欲にカロリーを摂ろうとしますね……」


7:2013/06/17(月) 00:19:28.96 :U9dHVGhWo

『4バイト』 



みに「のあ!」 

卯月・未央『か、かわいい~!』 

凛「……プロデューサー、この子、なに?」 

P「のあさんが持ってきた」 

凛「……ああ」 

P(納得されてますよ、のあさん) 

みに「のあ♪ のあ♪」ベタベタ 

卯月「この子、プロデューサーさんに一番懐いてますね」 

凛「ふふっ、好かれてるね、プロデューサー」 

P「こうまでまとわりつかれると、仕事にならないけどな」 

みに「P! P!」 

卯月「あれ? この子『のあ』以外にも喋れるんですか?」 

未央「ホントだ! 表記の都合上『P』としか書けないけどプロデューサーの名前呼んでる!」 

P「ああ、簡単な言葉は覚えるみたいだな」 

みに「みお! みお!」 

未央「おおー、偉いね、みにちゃん!」ヨシヨシ 

みに「うづ! うづ!」 

卯月「……2文字しか覚えられないみたいですね……」 

P「低容量だな……」 


8:2013/06/17(月) 00:20:07.93 :U9dHVGhWo

『危険予知』 



留美「P君、今日の婚姻届を――」 

みに「のあ!」ササッ [ガード] 

留美「………」 

みに「………」 

留美「――今日の」バッ 

みに「のあ!」ササッ 

留美「――婚姻」バッ 

みに「のあ!」ササッ 


バッ ササッ バッ ササッ バッ ササッ 


みに「のあ!」バッ 

凛「あ、婚姻届奪い取った」 

みに「のあーーーーーっ!!」オリオリオリ 

卯月「すごい速さで紙飛行機作ってる!」 

みに「のあ!」ピューン 

未央「投げた―!」 


留美「………」ハァハァ… 

みに「………」フゥフゥ… 

留美「……フッ」 

みに「……ふ」 

留美「――今日のところは私の負けね……次はこうはいかないわよ」 

みに「のあ!」 [いつでもこい!] 

P「その戦い今日で終結してもらえませんかね……」イガイタイ… 


9:2013/06/17(月) 00:20:56.96 :U9dHVGhWo

『しんのすけ』 



わかったこと 

・カ○リーメイトを食べる 
・唐揚げを食べる 
・2文字まで覚える 



みに「りん! りん!」 

凛「………」 [ちょっと照れる] 

みに「かこ! かこ!」 

茄子「はーい、茄子ですよー♪」 

みに「ゆき! ゆき!」 

友紀「いいねー! よしよーし」 

菜々「みにちゃん、菜々はっ、菜々はっ?」ウキウキ 

みに「あべ! あべ!」 

菜々「」 

友紀(お、キャ党か?) 


10:2013/06/17(月) 00:21:24.90 :U9dHVGhWo

『お約束』 



みに「らん! らん!」 

蘭子「力が足りぬというのか……!(もう少し! 頑張って!)」 

みに「かな! かな!」 

奏「ふふっ、残念……」 

みに「みれ! みれ!」 

美玲「ウ、ウチは別にガッカリとかしてないし!」 

みく「にゃっははー♪ みくは二文字だから大丈夫だにゃあ♪」 

みに「前川! 前川!」 

みく「うそやん」


11:2013/06/17(月) 00:21:55.80 :U9dHVGhWo

『のののいぢり』 


乃々「………」 

みに「のの!」 [乃々指差し] 

乃々「………」  

みに「のあ!」 [自分指差し] 

乃々「………」 

みに「のの!」 [乃々指差し] 

乃々「………」  

みに「のあ!」 [自分指差し] 

乃々「のの」 

みに「のあ!」 [乃々指差し] 

みに「……?」 [困惑] 

乃々「………」 

みに「のの!」 [乃々指差し] 

乃々「のあ」  

みに「のの!」 [自分指差し] 

みに「……???」 [困惑] 

乃々「……ふふっ」 



P(いかん、乃々さんが嗜虐的な表情をしておられる……!)メザメテシマウ…! 


12:2013/06/17(月) 00:22:40.97 :U9dHVGhWo

『教育中』 



みに「あー」 

アーニャ「にゃー」 

みに「あー」 

アーニャ「…にゃー」 

みに「あー」 

アーニャ「……にゃー」 

みに「あー」 

アーニャ「………にゃー」 

周子「諦めなさいって」「アー」ダケナノハ カワイソウダケド 


13:2013/06/17(月) 00:23:08.59 :U9dHVGhWo

『2文字の壁』 



――昼休憩中 



みに「めし! めし!」 

P「はいはい」 つ カ○リーメイト 

みに「~♪」パクパクパク [Pの膝上] 

P(結局子守でほとんど仕事できなかった……) 

みに「♪ ――! まこ! まこ!」 

P「ん……ああ、テレビか」 

みに「あみ! まみ!」 

P「ははっ、765アイドルが好きなところは、のあさんそっくりだな」 

みに「みき! なの!」 

P「おお、そういう使い方もできるのか」 

みに「72! 72!」 

P「やめてさしあげろ」ドコデ オボエタ… 


14:2013/06/17(月) 00:23:51.90 :U9dHVGhWo

『嗅覚発達』 



ガチャッ 


P「――あ、のあさん。お帰りなさい」 

のあ「ええ……。ごめんなさい、あの子の世話を任せてしまって……」 

P「まあ他の娘にも遊んでもらってたので、なんとか」 

のあ「そう……。それで、あの子は?」 

みに「Zzz……」スピースピー 

P「さっき寝たところです。ははっ、やっと仕事に集中出来ますよ」 

のあ「そう……残念ね……」ガサゴソ 

P「?」 

のあ「唐揚げを買ってきたのだけれど」オヤツニ 

みに「……のあ!」ガバッ 

P「起こさないで下さい!」 


15:2013/06/17(月) 00:24:23.54 :U9dHVGhWo

『アイドルの嗜み』 



楓「こんにちは、プロデューサーさん」 

P「楓さん? こんにちは、買い物帰りですか?」 

楓「はい、みにのあちゃんをみにきました」 

P「アイドルネットワークで知れ渡ってましたか……みにのあならあちらに」 

楓「……あれは……なにをしているんですか?」 


のあ「違うわ、みにのあ。右手は斜めに、左手はもっと口元に……こう!」シュタッ 

みに「のあ!」シュタッ 

のあ「足が開けていないわ……こう!」シュタッ 

みに「のあ~~~!」グググ [足短い] 


P「決めポーズの練習だそうです」 

楓「まあ……」


16:2013/06/17(月) 00:24:51.88 :U9dHVGhWo

『現品限り』 



みに「かえ! かえ!」 

楓「ふふっ、可愛い……この子、おいくらですか?」 

P「別に『買え!』って言ってるわけじゃないです」 

楓「ふふっ、冗談です。みにちゃん、これ、一緒に飲みますか?」ニホンシュ 

みに「さけ! さけ!」 

P「無茶なものを与えないで下さい」 

楓「残念……。ところでプロデューサー」 

P「なんですか?」 

楓「みにかえちゃんはありませんか?」ワクワク 

P「当店ではお取り扱いしておりません」 


17:2013/06/17(月) 00:25:29.10 :U9dHVGhWo

『抗えない』 



みに「しゅー! しゅー!」 

周子「んー、みにちゃんどったのー?」 

みに「………」ジーッ 

周子「あ、もしかしてこれ? みにちゃんも食べたいの? アイス。はい、あーん」 

みに「………」ジーッ 

周子「あれ?」 

P「そいつカ○リーメイトと唐揚げしか食べないぞ」 

周子「すごい偏食だね……。でも……」 

みに「………」ダラダラ 

周子「すっごいよだれ出してる」 

P「……食べないはずなんだが」 

周子「……ほい」サッ [アイス上に上げる] 

みに「……!」ピクッ 

周子「ほーれほーれ」グルングルン [アイス回す] 

みに「………」グルングルン 「アイス目で追う」 

バタッ 

周子「あ、倒れた」トンボカ 

P「本能で動いてるな……」 

みに「@@@……」 


18:2013/06/17(月) 00:25:56.32 :U9dHVGhWo

『ちょろちょろ』 



みに「あり! あり!」 

ありす「……アリはイヤです。名前で呼ばないで下さい」 

みに「たち! たち!」 

ありす「……自分のことを呼ばれてる気がしません」 

みに「りす! りす!」 

ありす「りす……りすりす……」 


ありす「……うん」 

P「キミだいぶハードル下がったよね(今度りすりすって呼んでみよう……)」 


20:2013/06/17(月) 00:26:24.58 :U9dHVGhWo

『公式ユニットおめでとう』 



みく「にゃああああ! みにチャンがみくのお弁当の唐揚げとったにゃあ!」 

みに「………プイ」モグモグ 

みく「口モゴモゴさせておいて、知らぬ存ぜぬって顔してるにゃ! ふてぶてしいにも程があるにゃ!」 

P「みくの天敵属性も受け継いでるな、みにのあは」 

のあ「ごめんなさい……みく……すべては私の責任よ」 

みく「のあチャン……」 

ヒョイ パク ヒョイ パク 

のあ「この子は私によく似ている……だから私の行動を真似しているのかもしれない……」 

みく「でも……子どものすることだにゃ、のあチャンが落ち込むことはないにゃ」 

ヒョイ パク ヒョイ パク 

のあ「ありがとう……優しいのね、みくは……。代わりと言ってはなんだけど、これを……」スッ 

みく「優しいなんて、照れるにゃあ……。そしてそのお魚弁当はいらないにゃあ……」 


みに「……げぷ」デップリ 

みく「にゃああああああ!? 唐揚げが全滅してるにゃあ! お弁当が焼け野原にゃあ!」 

P(このコンビは手が付けられん)アワレ ミク… 


21:2013/06/17(月) 00:27:17.66 :U9dHVGhWo

『緊急停止』 



みに「――!」ピタッ 

コテッ 

のあ「!」 

P「み、みにのあ! どうした!?」 

みく「う、動かなくなっちゃったにゃあ……」 

P「きゅ、救急車か!? 獣医とかのほうがいいのか!?」アタフタ 


みく「――! ま、まさか……! のあチャン……」 

のあ「……?」 

みく「みくのお弁当に…………盛ったのかにゃ……!?」ミクヲ ナキモノニ シヨウト… 

のあ「本当に盛るわよ、みく」


22:2013/06/17(月) 00:27:48.10 :U9dHVGhWo

『困ったときの』 



晶葉「――それで私を呼んだのか、助手よ」 

P「はい……すみません、せっかくのオフなのに」 

晶葉「一応私の専門はロボ工学なのだが……君は私を困ったときの便利キャラか何かと思っていないか?」 

P「思っております、博士」 

晶葉「正直だな。……まあこれも天才であるがゆえの宿命か。――それで、患者はどこかね?」 

P「は、ここに」 


みに「」シーン 


晶葉「…………ぬいぐるみ?」 

P「ナマモノでございます、博士」タブン


23:2013/06/17(月) 00:28:25.14 :U9dHVGhWo

『アキえもん』 



のあ「……晶葉、どう……?」 

晶葉「(珍しく狼狽えてるな……)ふむ、まずはこやつが何物なのかを調べなければ、なんとも言えんな」 

みく「でも、調べるって一体どうするんだにゃ……?」 

晶葉「こんなこともあろうかと、私が作っておいた『万物解析マシーンくん』の出番だ」ドンッ 

P「おお! 最後に『くん』を付けるのはお約束ですね、博士!」 

晶葉「これは地球上に存在するあらゆる資源、生物などの情報から多角的に物質を解析し、正体を判明させる優れものなのだ!」 

P「ご都合テクノロジーをいともたやすく発揮するとは、流石です博士!」 

みく(今さらっとおっきな機械をポケットから取り出したにゃあ……)デモ ミク ツッコマニャイ…


24:2013/06/17(月) 00:29:02.29 :U9dHVGhWo

『判明』 



晶葉「――うむ、大体わかった」 

P「本当ですか!? それで、みにのあは一体……」 

晶葉「結論から言うと、この生き物……みにのあは地球上の生物ではない」 

のあ「!」 

みく「う、宇宙人ってことかにゃあ……」 

晶葉「宇宙人というより宇宙生物だが……有り体に言ってしまえばそうなる」 

晶葉「元の体の作り自体は単細胞生物のそれに近く、毛髪などから生物のDNAを蓄え、吸収し、自身を形作る……」 

晶葉「人の形を真似る、スライムのようなものだと思ってもらえれば、わかりやすいか」 

P「でも、なんでそんなものがのあさんの部屋に……」 

晶葉「うむ……のあよ、昨日はなにか、変わったことはなかったか?」 

のあ「……いえ……特に何も……ただ帰り道に何かの液体の入ったカプセルを拾ったくらいで……」ニュウヨクザイカト オモッテ 

P・晶葉・みく『それだよ(にゃ)』 


25:2013/06/17(月) 00:29:38.07 :U9dHVGhWo

『再起動』 



P「まったく……なんであなたはそんな怪しげなものを拾ったりして……」クドクド 


みく「それで……晶葉チャン、みにチャンは目をさますのかにゃあ……?」 

晶葉「うむ、こいつは、自身を構成するために多量のエネルギーを消費しなければならないようだ」 

晶葉「ただ、あまりリソースを多く擁してはおらず、活動処理の負荷がかかると一時的にスリープ状態になるらしい」 

晶葉「つまり、エネルギーの変換が終われば……」 


みに「――のあ!パチクリ 


P・のあ・みく『起きた!(にゃ!)』


26:2013/06/17(月) 00:30:04.38 :U9dHVGhWo

『それ以上いけない』 



のあ「……良かった……」 [みにのあを抱きかかえる] 

みに「のあ?」 

P「のあさん……ええ、本当に良かった」 

みく「うんうん、にゃ。――そう言えば、晶葉チャン。さっきでぃーえぬえーがどうのって言ってたけど、 
   それってみにチャンは、ちっちゃいのあチャンみたいなものだってことかにゃ?」 

晶葉「ああ、そうなるな。DNAを採取した対象の容姿、記憶、嗜好……それらを元に、人格が形成される」 

晶葉「まあ、中身は子どもみたいなものだから、本人の抑圧された欲求なんかもダイレクトに(シュッ)――ひっ!」 [手刀] 

P「ちょ、のあさん! いきなりなにしてるんですか!」 

のあ「ごめんなさい、晶葉……蚊が止まっていたのよ……蚊がね……」 

みく(……Pチャンは苦労するにゃあ……)ミク シーラニャイ


27:2013/06/17(月) 00:30:31.80 :U9dHVGhWo

『決断』 



晶葉「――さて、そろそろいいかな」 

みく「どうしたんだにゃ? 晶葉チャン。急にシリアスににゃって……」 

晶葉「のあ……察しの良い君のことだ。言わなくても……わかっているんじゃないか?」 

のあ「………」ジッ [みにのあを見る] 

みに「のあ?」 

P「博士、それってどういう……」 

晶葉「話した通り、みにのあは素性のしれない生き物だ――」 

晶葉「――今後、危害を加えることがないとは、残念ながら、私は保証できない……」 

P「!」 

みく「そんにゃ……のあチャン……」 

のあ「………」 

みに「?」 

のあ「…………私は……」 


28:2013/06/17(月) 00:31:09.57 :U9dHVGhWo

『その優しさが』 



ダダダダ…… 

凛「プロデューサー!」 

卯月「みにちゃんが倒れたって聞きましたけど……!」 

未央「――あっ、みにちゃん! 良かった……」ホッ 


のあ「………」 

P「………」 


凛「……みく、どうなってるの……?」 

みく「そ、それは……」 

晶葉「私から説明しよう」 


卯月「そんな……! 

凛「……それで、ダメなときはどうするの?」 

晶葉「活動に必要なエネルギーがなくなれば、自ずと自己を保てなくなるだろう……」 

晶葉「……つまり、強制的にエネルギーを吸収できない環境に置けば、いずれは……」 

未央「そんな……そんなのって……酷すぎるよ……」 

みく(のあチャン……) 


29:2013/06/17(月) 00:32:23.83 :U9dHVGhWo

のあ「………」 

P「………のあさん……」 

のあ「…………このままこの子の世話を続ければ…………いつか、変貌するかもしれない………」 

P「それは……」 

のあ「……そうなれば…………私だけじゃない……事務所の娘たちも……P、貴方にだって…………」 

P「………」 

のあ「………」 

P「…………のあさんは……どうしたいですか?」 

のあ「私……」ジッ 

みに「のあー……?」 

のあ「…………私は…………」 



のあ「………」 

P「……俺は、こいつを――」 

ポンッ 

みに「のあ?」キョトン 

P「――みにのあを……捨てたくないです。捨てたりなんか、出来ないです」 

のあ「!」 


30:2013/06/17(月) 00:33:19.48 :U9dHVGhWo

P「半日くらいしか、一緒に過ごしてないですけど……」 

P「美味しそうにご飯を食べて……」 

P「無邪気にテレビを見て……」 

P「そして、みんなと楽しそうに遊んでるこいつを見て……俺には、こいつがそんな危ない奴とは、とても思えません」 

のあ「…………P…………」 

P「それに……こーんなとぼけ顔のやつに、人をとって食うなんて、出来ないですよ」グリグリ 

みに「のあー」グニグニ 

のあ「………」 


P「――ひとりじゃ、どうしていいか分からないなら、みんなで考えましょう」 

P「みんなで考えて、みんなで解決しましょう」 

P「それでも、もし、どうしようもなくなったら――」 

P「――俺が、全部責任とりますから」 

P「俺は、プロデューサーですから」 


みく「Pチャン……」グスッ 


P「……ね……?」 








のあ「…………………………………………………………………うん…………」ギュッ 

みに「のあ?」 








みく・凛・卯月・未央・晶葉『パーフェクト・コミュニケーション……!(だにゃ)』 


31:2013/06/17(月) 00:33:46.30 :U9dHVGhWo

『そして』 



――事務所内・始業時間 



P「ふわぁぁぁ……今日も頑張るかぁ……」 

P「今日は一日何事もありませんように……」 


ガチャッ 


のあ「おはよう、P……」 

みに「のあ!」ピッ 

P「おはよう、のあさん、みにのあ。今日もまた、早いですね?」 

のあ「ええ……取り急ぎ、あなたに見て貰いたいものがあって……」 


スッ 


P「…………えーと…………バッグ…………ですよね? バッグなんですよね?」 

のあ「……昨日、みにのあをお風呂に入れたの。そしたら……」 





ジーッ [バッグを開ける] 





みにみく「にゃあ!」 

みにりん「……ふーん」 





のあ「増えたわ」 

P「増・や・さ・な・い・で・く・だ・さ・い・!」 




おわり


32:2013/06/17(月) 00:36:12.35 :U9dHVGhWo

以上です。 

初心に返って「のあさんは可愛い」を旗印に書き連ねてみました。 
まったり風味になりましたが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。 

HTML化依頼してきます


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371395793