1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 17:41:44.82 :V53HSxB+0
幸子「あの、プロデューサーさん? 今なんとおっしゃいました?」
P「ん? 何のことだ?」
幸子「ああ、いえ。ボクの聞き間違えだったらそれでいいんです」
P「そうか」
P「幸子もいよいよBBAになってしまったか……哀しいことだ」ボソッ
幸子「!?」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 17:46:21.74 :V53HSxB+0
幸子「聞き間違えじゃなかった! どういうことですかプロデューサーさん!」
P「何がだ?」
幸子「何がだ、じゃないですよ! 今ボクの悪口言いましたよね、しかも不適切な!」
P「ん? 不適切なことは言ってないぞ」
幸子「え?」
P「え?」
幸子「あれ? でもさっき、ボクがまるで年増のような言い草だったじゃないですか」
P「え、お前もう年増だろ」
幸子「」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 17:57:11.19 :V53HSxB+0
P「話はそれだけか」
幸子「いや、あの、納得いかないんですが」
P「どうしてだよ?」
幸子「確かにボクは今日、1つ年を取りました。それは間違いありません」
P「うん」
幸子「それでも15歳ですよ? どうしてボクが年増扱いなんですか!」
P「四捨五入したら20じゃん。もう立派なBBAだよ」
幸子「その理屈はおかしいですってば!」
P「もうなんだよ、いや、なんですか? 輿水さんは私がおかしいとおっしゃるんですね?」
幸子「き、急に距離を空けないでくださいよ……幸子って呼んでください」
P「……それで、幸子は俺が間違ってると言いたいんだな?」
幸子「もちろんです。ボクはまだ15歳のカワイイ中学生なんですよ?」
P「中学生、か。良い響きだよな」
幸子「」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 18:04:26.75 :V53HSxB+0
幸子「プロデューサーさんってもしかして……」
P「なんだその目は」
幸子「ロリコン、って部類の方なんですか?」
P「」
幸子「そうなんですよね?」
P「ち、ちげーし! ロリコンとか何のことか知らないし!」
幸子「うろたえ過ぎでバレバレじゃないですか!」
P「違う! 俺は小さくてかわいいものが好きなだけだ!」
幸子「どこかのレストランの店員さんみたいな言い訳しないでくださいよ!」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 18:11:10.36 :V53HSxB+0
P「違う、違うんだ……俺はロリコンなんかじゃないんだあ……」
幸子「犯罪をした人ってみんなそう言うらしいですね」
P「誰が犯罪者だ!」
幸子「ああ、まだ予備軍でしたか?」
P「何を言うか。俺はYESロリータ、NOタッチを貫いてるぞ!」
幸子「……」
P「Oh...」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 18:22:01.07 :V53HSxB+0
幸子「えっと、とりあえず守備範囲は14歳まで、ということでよろしいですね」
P「よろしくない!」
幸子「よろしいですね?」
P「……。いや、その、ちょっと待ってくれ」
幸子「また言い訳ですか?」
P「俺は純真無垢な子が好きなんだよ。汚れを知らないあの眼差し、無邪気な微笑み、かわいいとは思わないか?」
幸子「……まあ、たしかに小さい子はそういうところがカワイイとは思いますけど」
P「だろ? 大人にはない魅力が小さな子にはある。それに惹かれて何が悪い!」
幸子「それを世間一般ではロリコンと言われてるんですが」
P「世知辛い世の中だ……」
14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 18:32:28.90 :V53HSxB+0
P「例えばさ、最近入った子いるだろ?」
幸子「橘ありすさん、でしたか」
P「そうそう。あの子な、自分の名前を気に入ってないらしくて、最初は橘と呼んでくださいの一点張りだったんだ」
幸子「はあ」
P「でもさ、徐々に気を許してもらえるようになって、今では俺に名前で呼んでくださいって言ってくれたんだよ! あの時のあどけなさを残した笑顔は最高だった! な、かわいいだろ!?」
幸子「気持ち悪いです」
P「なんだとっ!」
幸子「いえ、プロデューサーさんが気持ち悪いなって」
P「……否定はしない」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 18:39:43.60 :V53HSxB+0
P「そういうわけだ」
幸子「どういうわけですか」
P「んー、俺の性癖? いや、好み?」
幸子「警察呼びましょうか?」
P「やめろ、俺は何もしていないだろ!」
幸子「嬉々として語るプロデューサーさんの顔はどう見ても危ない人でしたよ」
P「マジで? ぐぬぬ、俺もまだまだのようだ……」ブツブツ
幸子「……ボクの方がカワイイのに」
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 18:49:42.09 :V53HSxB+0
幸子「それで、結局プロデューサーさんは見た目が幼ければいいんですか?」
P「俺が人を見た目で判断するような人間だとでも言いたげだな」
幸子「てっきりそういう方かと」
P「見た目は大事だ。仕事柄、多少は目利きもできるようになった。だけどな、俺が求めてるのはその奥に隠された純情な感情なんだよ!」
幸子「壊れるほど愛しても?」
P「三分の一も伝わらないんだよ!」
幸子「ふざけないでください」
P「えっ、それは理不尽なような……」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 19:07:59.43 :V53HSxB+0
P「まあ待て。とにかく俺は見た目以上に心がな……その、子供っぽいというか……そう、子供っぽい人が好きなんだよ!」
幸子「子供っぽい、ですか」
P「うん。でも最近の女の子は成長が早いというか、すぐに羽化して幼い心を置き去りにしていくんだ。早く大人になりたがってる節すらある」
幸子「熱弁ですね」
P「俺が何人の女の子を預かってると思ってる。間近で見てるんだからわかるよ」
幸子「伊達にプロデューサーしてない、と」
P「ああ。だからこそ、無垢な心の持ち主は貴重なんだ。それに触れて癒されたい、そう願っても罰は当たるまい?」
幸子「それは勝手ですけど、それってやっぱりロリコンですよね?」
P「……ああそうさ、ロリコンで何が悪いんだちくしょう!」
幸子「開き直らないでくださいよ!」
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 19:42:04.34 :V53HSxB+0
幸子「というか心がどうとかおっしゃってましたけど、ボクが15歳になったからっていきなり冷たくなりましたよね」
P「うっ」
幸子「年齢にフィルターをかけてたら、それはもう否定できませんよ?」
P「たしかに……すまん、そこは改めよう。イメージが先行してたな」
幸子「ち、ちなみにですけど、昨日までのボクはどういう風にプロデューサーさんに映ってたんですか?」
P「そりゃあお前、天使だろ」
幸子「……えっ?」
P「天使。舞い降りたね、地上に」
幸子「えっ、えっ」
P「幸子って自分のことをカワイイってよく言うだろ? それって自己主張の中でも凄く子供じみた訴えだと思う。
自分が世界の中心だとでも言うかのような溢れる自信が、世間知らずのお嬢様っぽくてグッとくるね。でも実際にかわいいんだから仕方ないよなあ」
幸子「……」
P「わがままに付き合わされたりしてきたけど、まったく苦にならなかった。むしろご褒美です。大人に向かってそんなふてぶてしい態度を取れるのも、一種の幼さ故と思えばかわいいもんさ」
幸子「あ、あの……」
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 19:47:18.70 :V53HSxB+0
P「見た目も大事って言ったよな。幸子に関しては身長もかなり低い方だし、背伸びしてもきっと俺の肩ぐらいまでしか届かないだろうなあ。
それでも必死に届かせようと限界まで背伸びとかされたら俺はきっと無意識に抱きとめようとするな。何よりかわいいし、うん。カワイイ」
幸子「で、でも、ボク、プロデューサーさんに何かされた覚えは……」
P「YESロリータ、NOタッチって言ったろ? 俺が手にするのはせいぜい幸子の買った荷物くらいだよ」
幸子「そ、そうですか……」
P「それとなー、幸子は――」
幸子「!? も、もういいです! もう……十分ですからああああ!」ダッ
P「あれ、幸子? 話は終わってないぞ、幸子おおお――」
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 19:56:41.21 :V53HSxB+0
幸子「はあ、はあ……ふぅ。に、逃げてきちゃった……」
幸子(ふ、普段ボクのことなんて気にも留めてないと思ってたのに、こんな……反則ですよ!)
幸子(……でも、このままだとプロデューサーさんは本当にボクなんか興味を持たなくなっちゃうんだろうな……)
幸子(どうしよう――そ、そうだ!)
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/25(日) 20:03:23.43 :V53HSxB+0
幸子「――す、すみません! 貴女にご教授願いたいことがあるのですが!」
?「あら、私に? ふふっ、息せき切ってどうしたのかしら」
幸子「できるだけ早くと思って、その……」
?「それは大変ね。……いいわ、私でよければ何でも教えてあげるわよ?」
幸子「本当ですか!?」
?「きっと、女としての悩みよね。わかるわ。そんな大事なことなら喜んで、力になるわよ」
幸子「あ、ありがとうございます! 貴女じゃなきゃ……駄目だったんです」
?「気にしないで。それより、私に何を教えてほしいのかしら?」
幸子「ボ、ボクが貴女に……川島さんに教わりたいのは――」
幸子「アンチエイジングです!」
おしまい
元スレ
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