小鳥「でも、律子さんが監督だとしても、一人スタメン落ちしちゃいますね」 

P「監督は俺です。律子は選手として活躍してもらいますよ」 

小鳥「そうなると、二人余っちゃいますが」 

P「競争なくして選手やチームが強くなると思いますか?」 

小鳥「なるほど、本気ですね!」 

P「もちろんです!やるからには勝てるチームを作りますよ」 

P「打倒なでしこ!765ジャパン、ファイト!」 

P小鳥「「オーーー!!」」 


2:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:21:48.37 :1w+vLzZ80

小鳥「まずはシステムですね。どうしますかプロ……いえ、監督」 

P「とりあえずオーソドックスに4-4-2でいってみましょう」 

小鳥「わかりました。2トップから選んでいきますか?」 

P「そうしましょう。点を取らなきゃ勝てませんから」 

小鳥「FWに必要なのは、やはり決定力ですよね」 

P「そのためにも、前線での競り合いに勝てる身体能力が欲しいですね」 

小鳥「あとは、自分が決める!という積極性でしょうか」 

P「身体能力と積極性……やはり2トップは真と響かな」 

小鳥「決定力も申し分なさそうですね」 

P「ん~……」 

小鳥「どうしました?」 

P「いえ、次いきましょう」 

小鳥「はい?では」 


3:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:24:01.67 :1w+vLzZ80

P「トップ下を」 

小鳥「ふふ、早速いきますか」 

P「俺、ジダンが好きだったんですよ」 

P「やっぱりナンバー10、チームのエースポジションですよね!」 

小鳥「わかります!特別なポジションって感じですよね」 

小鳥「私たちの世代なら、やっぱりロベルト・バッジョ!」 

P「え?」 

小鳥「ピヨ?」 

P「いや、もちろんバッジョは知ってますけど……」 

小鳥「で、ですよね……」 

P「……」 

小鳥「……」 


4:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:26:10.62 :1w+vLzZ80

P「え~と……エースってことで言うと美希ですかね」 

小鳥「いいですね、天才肌のエース!」 

P「ただ、美希はスタンドプレーに走りそうなのが」 

小鳥「あ~、確かに」 

P「個人で局面を打開できる能力は期待できるんですが」 

小鳥「それに加えて、司令塔として攻撃の起点になれる能力となると……」 

P小鳥「「……あ!」」 

P小鳥「「伊織(ちゃん)!」」 

P「文句なしですね!」 

小鳥「美希ちゃんと伊織ちゃんのWエース!萌え…おっと、燃えますね!」 

P「美希は適正的にはFWかな」 

小鳥「3トップにしますか?」 

P「いや、真に代えて、美希と響の2トップで」 

小鳥「真ちゃんもFW向きだと思いますが」 

P「真は、ある意味チームのジョーカーみたいな存在なので」 

P「どのポジションでも戦力になる分、もうちょっと見極めたいかなぁと」 

小鳥「なるほど、逆に悩ましいですね~」 

P「真は保留ってことで、先にポジションを埋めていきましょう」 

小鳥「わかりました。では次は?」 


5:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:30:46.92 :1w+vLzZ80

P「ボランチいきましょう」 

小鳥「ボランチですか……ふふ、また一緒に言いませんか?」 

P「お、いいですよ!せ~の……」 

P小鳥「「律子(さん)!」」 

小鳥「ですよねー」 

P「チームの心臓、ピッチ上の監督となれば、律子以外には考えられないでしょう」 

小鳥「だから律子さんを監督じゃなく選手で起用したんですね」 

P「ふっふっふ、律子は最初からボランチでキャプテンと決めてました」 

P「トップ下が伊織なら、縦の連携も期待できるし」 

小鳥「いよいよチームの形が見えてきましたね」 

P「よし、どんどんいきましょう!」 


6:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:32:38.16 :1w+vLzZ80

小鳥「残りのMF二人はサイドアタッカーですか?」 

P「いえ、ここはあえてなんでもできる器用な選手を入れたいですね」 

小鳥「器用な選手?」 

P「ええ、亜美と真美です」 

小鳥「ああ、確かに攻守どちらでも器用にこなせそうですね」 

P「めまぐるしく役割が入れ替わるポジションなので、双子ゆえの高度な意思疎通ができるのも大きな武器かと」 

小鳥「コンビプレーやトリックプレーも期待できますね」 

P「はは、漫画みたいですね」 

小鳥「またまた~。サッカーで双子といったら、ねえ?」 

P「え?」 

小鳥「ピヨ?」 

P「……」 

小鳥「ほ、ほら、男子だったらプールでスカイ○ブハリケーン!とかやったりして……」 

P「なんですかそれ?必殺技ですか?」 

P「サッカーの話ですよね?」 

小鳥「……」 

P「……」 

小鳥「次いきましょう、次!」 

P「あ、はい」 


7:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:35:32.33 :1w+vLzZ80

P「次はセンターバックです」 

小鳥「4バックだから……二人ですね」 

P「ええ。やはり一人は高さが欲しいので……」 

小鳥「貴音ちゃんですか?」 

P「そうです。物事に動じないあたりも、守備の要として期待できるんじゃないかと」 

小鳥「それじゃ、もう一人はあずささん?」 

P「いえ、千早を」 

小鳥「ここで千早ちゃんが来ますか」 

P「鉄壁!って感じじゃないですか」 

小鳥「……」 

P「……た、他意はないですよ?」 

小鳥「堅実な守備ってことですよね?」 

P「そうです、それです!」 

小鳥「……」 


8:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:36:50.42 :1w+vLzZ80

小鳥「じゃあ、次は……」 

P「サイドバックです」 

小鳥「DFながら、サイド攻撃の起点にもなる重要なポジションですよね」 

P「そうです。試合中、ピッチの端から端まで走り回るポジションだから……」 

小鳥「やはりスタミナですか」 

P「その点で、まずはやよいですね」 

小鳥「なるほど。やよいちゃんなら攻撃も守備も全力プレー!って感じですよね」 

小鳥「ただサイドバックなら、クロスを上げるためのキックの精度も必要ですよね?」 

P「そのへんは、ほかのみんなも条件はほとんど同じですから」 

小鳥「練習あるのみですか!」 

P「やよいならやってくれますよ!」 


9:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:38:58.37 :1w+vLzZ80

小鳥「もうひとりは?」 

P「……難しいです」 

小鳥「真ちゃんを除いて残ってるのは……春香ちゃん、雪歩ちゃん、あずささんですか」 

小鳥「う~ん、確かに難しいですね」 

P「春香は献身的に攻守どちらもこなしてくれそうだし、その点は申し分ないんですが」 

P「攻撃参加はともかく、守備に戻る際に転ばれると……」 

小鳥「シミュレーションなんて取られたら、目も当てられないですしねぇ」 

P「雪歩はピッチに穴を掘りそうだし」 

小鳥「あずささんは、最悪試合中に失踪しかねない、と……」 

P「どんなミステリーかと」 

小鳥「そもそも、どのポジションでも使いにくくないですか?」 

P「そうなんですが、そこをなんとかするのが監督ですから」 


10:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:40:53.53 :1w+vLzZ80

小鳥「では、どうしますか監督?ここで真ちゃんを起用しますか?」 

P「ん~……」 

P「いや、響をFWからコンバートします」 

小鳥「おお!そのココロは?」 

P「なんとなく長友っぽいから!」 

小鳥「あ、わかる!わかるけど、それでいいの?」 

P「響なら、真同様どのポジションでも戦力になるでしょうから」 

小鳥「一番薄いところを補強するってわけですか」 

P「サイド攻撃は重要ですからね」 


11:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:42:14.57 :1w+vLzZ80

小鳥「FWはどうしましょう?真ちゃんを戻しますか?」 

P「そうですね~。それもいいけど……」 

P「美希と……あずささんの2トップでいきます」 

小鳥「あずささんですか?意外ですね」 

小鳥「性格的に、あまりFW向きじゃないような……」 

P「あずささん、意外とガツガツきますよ。ぶっちゃけ美希の次ぐらいに」 

小鳥「え?……ああ、なるほど」 

小鳥「モテる人は辛いですね」 

P「からかわないでください」 

小鳥「ふふ」 

P「あとは、万が一試合中に失踪しても、一番被害が少ないポジションってこともありますね」 

小鳥「確かに、守備よりはまだマシですか……」 


12:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:43:58.29 :1w+vLzZ80

小鳥「最後はゴールキーパーですが」 

P「真でいきます」 

小鳥「最強戦力をキーパーで?」 

P「だからこそです。身体能力はもちろん、なにより勇気を求められるポジションですから」 

小鳥「確かに、真ちゃんならシュートを恐れずに止められそうですね」 

P「それだけじゃなく、ときにはエリア外まで飛び出してボールを捌く判断力や決断力、足技も必要になるし」 

P「真の能力を最大限活かせるのはGKなんじゃないかと」 

小鳥「なるほど、言われてみれば納得です」 

小鳥「攻撃的空手キーパーですね~……なんて」 

P「ははは、サッカーで空手技使っちゃダメですよ」 

小鳥「ですよねー!」 

小鳥「……」 

小鳥「世代が違うというのか、これほどに……くっ」ボソッ 

P「なんですか?」 

小鳥「いえ、なんでも!あはは……」 


13:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:45:28.54 :1w+vLzZ80

小鳥「これでスタメン確定ですね」 

P「そうですね」 

小鳥「春香ちゃんと雪歩ちゃんがスタメン落ちですか」 

小鳥「仕方のないこととはいえ、選ばれないのは可哀想ですね……」 

P「最初に言いましたが、競争のないチームは強くなれませんよ」 

小鳥「わかってはいますけど……」 

P「スタメンに選ばれなかったからといって諦めることはないし」 

P「選ばれたからといって、油断していたらいつでも取って代わられる」 

P「俺が作りたいのは、選手個々が戦って勝ち取る意欲と意志を持った、真の意味で強いチームです!」 

小鳥「そうですね!チームのために甘い考えは捨てないと!」 

P「ええ!」 


15:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:47:13.47 :1w+vLzZ80

小鳥「ふふふ……捗りますよ、これは!」 

P「捗る?」 

小鳥「些細な確執から選手たちに生じる不和、繰り返される衝突……」 

小鳥「幾度もの分裂の危機を乗り越え、その先に生まれるチームの強い絆!」 

P「うんうん」 

小鳥「選手たちに芽生える友情、そして淡い恋心……///」 

P「ん?」 

小鳥「ピヨ?」 

P「……」 

小鳥「……」 


17:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:53:14.70 :1w+vLzZ80

小鳥「そういえば、私はなにも仕事がないんですか?」 

P「いえ、もちろんありますよ」 

小鳥「なんでしょう?マネージャーとか?」 

小鳥「わかりました!ドラッガー読んでおきます!」 

P「ははは、高校野球じゃないんだから」 

小鳥「えー?それなら監督の秘書?」 

P「それもちょっと違います」 


18:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:55:34.53 :1w+vLzZ80

小鳥「う~ん、秘書でもないとすると……」 

P「監督(オレ)の奥さんです!」 

小鳥「おく……え、奥さん?」 

小鳥「ええ!?」 

P「音無さん!いえ、小鳥さん!」 

小鳥「は、はい!」 

P「俺と結婚してください!」 

小鳥「よ、喜んで!」 



小鳥結婚END 


19:◆PQxO3wwU7c:2013/05/28(火) 23:56:47.47 :1w+vLzZ80

小ネタだけど、書き溜めしたのが残ってたので放出 
春香と雪歩は正直使いどころがわからん 

読んでくれたみんな、ありがとう 
よかったら、こっちもよろしゅう 



ピヨちゃん2連発だけど、正妻だからしかたないね! 

 
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369750751