2:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:21:08.88 :pBwTkh5To

柚「Pサーン!」 

P「?」 

柚「えいっ」パコン 

P「――!? がっ」スパーン 

柚「あ」 

ドタッ 

柚「ご、ごめん。顔にぶつけるつもりはなかったんだけど」テヘ 

P「」チーン 

比奈「ご臨終ッスか」 

P「勝手に殺すな!」


3:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:25:05.50 :B/e3MNjDO

P「とつぜんなんだよ…」ジンジン 

柚「ごめんね。シャトルが飛んで来たから、つい♪」 

P「声が弾んでるぞ」 

柚「てへー♪」キャッキャッ 

P「屋内でラケットを振り回すんじゃありません」 

比奈「茸の次はシャトルでスか」 

P(もう滅茶苦茶だなこの事務所…いっそ引っ越ししたい…) 

比奈「どこから飛んで来たんでス?」 

柚「あっちのほーかなー」 

P「あっち?」クル


4:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:28:35.45 :pBwTkh5To

ポコン 

P「いてっ」 

P「…」ジロ 

柚「こ、今度はアタシじゃないよ?」 

比奈「まあ飛んで来た方向が違いまスからね」 

P「…」ナンデオレバッカリ… 

比奈「さっきはいまみたく飛んで来たのを打ち返したってことでいいんでス?」 

柚「そーなるかなー」 

P「なぜ俺に向けて打ち返したんだ」 

柚「構って欲しくて!」 

P「お、おう」 

比奈「照れんなキモい」 

P「辛辣でスね」


5:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:31:54.95 :B/e3MNjDO

ヒュッ 

P「おっと」サッ 

比奈「避けるのが様になって来たッスね」 

P「全然嬉しくないけどな」 


ヒュンッ 
  ヒュヒュン ヒュン 


P「……あのさ」 

比奈「はい」 

P「とくに突っ込まずにいたけど、なにもないところからシャトルが飛んで来る怪奇現象ってのはどうなんだろうか」 

比奈「まだ茸が飛び交う方がマシでスかね」 

柚「ほっ」ポコン 

P「そして見えないなにかと楽しそうにラリーする柚である」 

比奈「シュールでスね」

 
6:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:35:01.77 :pBwTkh5To

ガチャ 


仁奈「おはようごぜーます!」バンッ 

柚「あ」 

P「あ」 

「あっ」 

ヒュンッ 

仁奈「?」 

ポコン 

仁奈「あうっ」 

仁奈「……」イタイ… 

比奈「に、仁奈ちゃん…大丈夫でスか?」 

仁奈「……ぐぅ」ジワ… 

仁奈「だ、大丈夫、ですよ…こ、このくらいなんともねーです…」ウグゥ… 

P(めっちゃ我慢しとる)カワイイ 

比奈「いや同感でスけどそんなこと言ってる場合じゃないッス」


7:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:38:33.57 :B/e3MNjDO

比奈「よしよしッスよー」ナデナデ 

仁奈「だ、大丈夫ですよ。仁奈はこのていどでは泣きやがりません…」グス 

P(明らかに泣いてるのに強がる仁奈カワイイ) 

幸子「同感ですね。まあボクほどではありませんが!」 

P「いたのか幸子」 

幸子「いたんです」


8:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:43:08.27 :pBwTkh5To

P「…ふむ」 

幸子「?」 

P「たしかにお前はカワイイよな」 

幸子「! でしょう! …こ、こほん。いえ当然のことですけど!」エッヘヘ… 

P「しかし、今の仁奈は「泣いてないと強がるけどやっぱ泣いてる健気な」可愛さだ」 


仁奈「な、泣いてないって言ってるですよー…?」 

比奈「分かってるッスよ」ニコニコ 


幸子「それがなにか?」 

P「うむ。つまりそんな仁奈と、お前のどちらが可愛いかを比べるにはお前にも泣きべそをかいてもらう必要がある」 

幸子「…………はい?」 

P「な?」 

幸子「いや、意味が分かりませ…」ヒク 

P「まあまあ」ワキワキ 

幸子「!? な、なんですその手の動きはっ…ちょ、プロデューサーさ、やめっ…」 



ムーリィ! デス!


9:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:46:12.44 :B/e3MNjDO

仁奈「……もふ…あ、あの、比奈おねーさん?」 

比奈「どうしたッスか?」ナデナデ 

仁奈「…に、仁奈は、もうなんともないですよ…なのでいつまでも撫でてくれなくても大丈夫でごぜーますよ?」モフモフ 

比奈「そうッスか? ふふ、じゃあここからは私がこうしていたくてしているってことで」ナデナデ 

仁奈「……もふ……」 

仁奈「そ、そうでごぜーますか。なら仕方ないですよ」 

比奈「そうッスね」 

仁奈「です」

 
10:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:49:58.74 :pBwTkh5To

幸子「……あへ…ぁ…」ピクピク 

P「なんだ。仁奈はもう泣きやんじゃったのか…せっかく幸子を泣かせたところだったのに」 

仁奈「だ、だから初めから泣いてねーですよ!」ガーッ 

比奈「幸子ちゃんになにしたんでスか?」 

P「いやいや。言うほどのことでもないさ」フ… 

比奈「べつに格好つけるとこじゃないッス」 

幸子「……ぁぅ…//」ポーッ


11:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:53:31.44 :B/e3MNjDO

柚「♪」ポコン 


P「柚はいつまでラリーを続けてんだ」 

比奈「これは事務所始まって以来の名勝負の予感でス」 

P「最初で最後にして欲しいんだが」シゴトニナラン 


柚「これでどうだ!」ポコンッ 

「!」スカッ 

ポトン 

P「お」 

比奈「床に落ちたッスね」 

柚「やった! アタシの勝ちかも!?」ピョンピョン 

「…ま、…負けちゃったね。でも、元気出して? た、楽しかったもんね」 

P「?」


12:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:56:35.17 :pBwTkh5To

小梅「ゆ、柚さん…一緒にバドミントンしてくれて、ありがとう」ペコ 

柚「ううんっ。こちらこそ。楽しかったよー」ニパッ 

小梅「…………。そ、そっか。えへへ」 

P「謎の対戦相手の正体は小梅だったのか」 

小梅「う、うん」 

小梅「あ、…せ、正確に言えば、私じゃない、……ですけど」 

P「ふむ?」 

比奈(詳しく聞かない方がいい感じッスかね) 

柚「すごく上手だったね! 前世はバドミントンプレーヤーだったのカモ!」 

比奈「おーい」 

仁奈「?」ゼンセ…? 

P「仁奈が知るにはまだ早いかな」


13:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 02:59:50.93 :B/e3MNjDO

小梅「だ、だれか一緒に遊んでくれないかなって…さみしがってたんです」 

柚「なるほど」 

P「その説明だけで納得するのか」 

柚「えっとね? アタシでよければいつでも付き合うからっ! って、伝えておいて欲しいなっ」ニコ 

小梅「…!」 

小梅「う、うん。大丈夫、です。…きっともう、伝わってると、思う」ニコ… 

柚「そっか」エヘヘ 



比奈「いい話でスね」 

P「事務所のカオス度が増しただけのような気もするが…」ハア 

比奈「賑やかなのはいいことッスよ」 

P「物理的な賑やかさはご免だ」


14:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 03:05:07.51 :pBwTkh5To

ガチャ 


楓「おはようございます」 

P「はい楓さん。おはようございます」 

比奈「おはようでス」 

楓「はい」ニコ 

楓「…?」 


ヒュンッ  ヒュン ポコッ 


柚「ほ♪」 

小梅「…」エヘヘ 


楓「……わー。なんだか不思議なことになってますねー」 

P(さすがに楓さんでも驚きますよね) 

楓「…」ボーッ 

楓「…あ。…なんだか、ポップコーンが食べたくなったなぁ…」フフ… 

P(でも相変わらず発想は斜め上ですね!)


15:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 03:08:41.23 :B/e3MNjDO

P「よし。みんな揃ったことだし飯でも食いに行くか」 

比奈「そこで仕事の話題が出ないのは…――」 

P「それ以上はいけない」 

柚「でも最近はちょっと忙しくなって来たよねー。Pサンのおかげだねー」ニコ 

楓「ふふ。お仕事で忙しいのも楽しいですけど、やっぱりこんな風にみんなでのんびりする時間も大切ですよね」ニコニコ 

P(楓さんがまともなことを言っている!?) 

比奈「楓さんに失礼でスよ」 

P(お前は俺の心が読めるのか!?) 

比奈「えへへ。照れるッス」// 

P「その反応をするとヤンデレにしか見えないんですが。カワイイけどさ」 

仁奈「仁奈もそう思うですよ! やっぱり楽しいのが一番でごぜーます」ニヘラ 

P「……そうだな」


16:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 03:11:59.63 :pBwTkh5To

P「楽しみながら頑張りますか。いつも通り適当に」 

柚「いや」 

楓「適当というのは」 

仁奈「ちょっと」 

比奈「ご免被るッス」 

P「お前らが言うな」 

小梅「…」クスクス 




おわり


17:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 03:14:46.05 :B/e3MNjDO

☆おまけ 


幸子「……ぁへ…あん…//」ポーッ 

輝子「……」 

輝子「フヒ…さ、さっちんの様子がなんだかおかしい…こ、ここは、友達である私の出番…」フヒ 

輝子「ま、待ってなさっちん! 今私のキノコで正気に戻してやるぜぇ!!」ヒャッハァ!! 

P「やめなさい」


18:◆qEJgO2U6bM:2013/05/26(日) 03:15:53.96 :pBwTkh5To

相変わらず山も谷もないこんなお話でした。 
読んで頂いた方には感謝です。ありがとうございました。


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369502343