1:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 22:54:20.77 :Yu2LFbSmo

P「春香の音声内蔵型お掃除ロボットか」 

P「試作品のテストモニターと言う事で貰ったのは良いが…不安だ…」 

P「人工知能で学習するってのが更に不安を掻き立てる……」 

P「とりあえず充電も終わったしスイッチ入れてみるか」


2:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 22:55:18.02 :Yu2LFbSmo

P「………」ゴクリ 

ハルルンバ「………」 

P「そぉい」ポチっ 


※思いつきで立てたから類似スレがあったらごめん


3:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 22:56:16.06 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「ゴマウェー♪ゴマエー♪がんばーってゆーきまっしょー♪」 


P「おお、起動音が春香の持ち歌だ」 

ハルルンバ「プロデューサーさん!おはようございます!」 

P「おぉ、春香の声で喋った!」 

ハルルンバ「じゃあ、ぱぱっと掃除しちゃいますね!」 

P「おう、頼む」 


4:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 22:57:03.54 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「ふんふふーん♪」スーッ 

P「この手のやつって騒音が気になるんだけど…」 

P「本当に掃除してんのかってくらい静かだ……」 


ハルルンバ「あ、吸い込むの忘れてた…」 

……ふぉぉ───────ん 


P(こ、こいつ…お掃除ロボットとして既に欠陥があるんじゃ……) 


5:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 22:57:46.92 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「ふんふふーん♪ふふー ん♪」 

ふぉぉ────ん 


P(かわいい) 

ハルルンバ「………」ガンっガン 

P「ん?壁に当たってるのに方向を変えない…」 


6:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 22:58:20.60 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「もー…千早ちゃんったらこんなとこで寝ちゃダメだよ?」 


P「いや、それ違うから!持ち上げたら直るかな?」ヒョイ 


ハルルンバ「きゃっ!い、いきなり抱き付かれたら…その……恥ずかしいです……」 


P「うーん…機械の癖に…ドキドキさせるな……」 


7:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 22:58:53.79 :Yu2LFbSmo

それから俺とハルルンバの生活が始まった。 



ハルルンバの朝は早い。 


8:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 22:59:34.83 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「プロデューサーさん!朝ですよ!朝!」ふぉぉぉん 


P「ハルルンバが来てから寝坊しなくなった」 

P「そしてハルルンバが喋る事によって騒音もあまり気にならない」 


P「これ、結構売れるかもしれないな…」ごくり 


9:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:00:23.32 :Yu2LFbSmo

一週間後────。 


ハルルンバ「…………」 


ガチャ 


ハルルンバ「!」ぴくっ 


10:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:01:10.39 :Yu2LFbSmo

P「ふぅー。ただいまー」 


ハルルンバ「お帰りなさい!プロデューサーさん!」ふおぉぉぉぉん 


P「おぉ、迎えに来てくれたのか?ありがとう春香」 

ハルルンバ「えへへ♪そ、掃除しますね!」ふぉぉぉぉぉん 


P「おぅ頼む」 

ハルルンバ「るんるん♪」 


11:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:01:40.24 :Yu2LFbSmo

P「なんか、たまに返事してくれる感じがたまらん」 


P「メーカーさんにもOK出しておこう」 


12:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:02:12.12 :Yu2LFbSmo

モニターのチェックをメーカーに送ると、メーカーは更に他のアイドル達の音声内蔵お掃除ロボット開発に着手。 

まだ、ハルルンバの発売すら未定なのにどこから情報が露呈したのか、話題騒然。 


急遽ハルルンバの発売日を前倒しした。 


13:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:02:47.34 :Yu2LFbSmo

発売日が決まると予約が殺到し、初期ロットは発売前から完売。 


メーカーは対応に追われながらも工場をフル回転させることにより、いくつかの大型家電量販店で、販売出来る事になった。 


14:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:03:27.45 :Yu2LFbSmo

────ハルルンバ発売日。 

TV「ただいま、家電量販店前に来ておりますが、見て下さい!」 

TV「ハルルンバの発売を今か今かと待ちわび」 

TV「誰よりも先に手に入れたいと押しかけた人達で隙間すらありません!」 


P「ははは!見てみろ春香!お前凄い事になってるぞ」 


15:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:04:06.65 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「ふふーん♪」ふぉぉぉぉぉん 


P「春香もどことなく喜んでる気がする」 


ハルルンバ「私マーメイ♪」ふぉふぉぉぉぉぉん 

P「あ、そうだ。発売祝いにプレゼント買って来たんだ」ゴソゴソ 


P「やっぱり春香と言えば───」 


16:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:04:53.51 :Yu2LFbSmo

P「リボンだよな」ぺたぺた 


ハルルンバ「えへへ♪」くるくる 


P「おぉ、何か回転し始めたぞ?…喜ん…でるのか?」 

ハルルンバ「ちゃんーと分かってあげたいからっ♪君のためのらーぶっそーんっ♪」ふぉぉぉぉぉん 


P「ははは!」 

ピーーー 


17:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:05:44.98 :Yu2LFbSmo

P「あ、お湯が沸いた!」 


P「今日の晩御飯はインスタントラーメン……」 


P「可愛いリボンを探すのに手間取ったから仕方無いか……はは」 


ハルルンバ「るんっ♪」ふぉぉぉぉぉん 

P「お、ついて来てくれるのか?お湯入れるだけだぞ?」 


18:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:06:27.45 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「えへへ♪」ふぉぉぉぉぉん 

P「よし、お湯入れたしリビングに戻ろか?」 

ハルルンバ「ふふーん♪ふーん♪」ふぉぉぉぉぉん 


P「あ、おい!そっちは玄関だぞ!?」 

ハルルンバ「るんっ♪」 


P「危ない!落ちっ───」 


19:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:07:00.21 :Yu2LFbSmo

ばしゃっ 

       コトン… 
            コロコロ…… 


20:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:07:39.51 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「きゃっ!い、いきなり抱き付かれたら…その……恥ずかしいです……」 



ハルルンバ「…………」 



ハルルンバ「もー…千早ちゃんったらこんなとこで寝ちゃダメだよ?」ガスっガス 


21:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:08:06.47 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「ふふーん♪」ふぉぉぉぉぉん 




────── 
──── 
── 


22:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:09:18.31 :Yu2LFbSmo

小鳥「お掃除ロボット庇って背中火傷するとか……」 

小鳥「どれだけ春香ちゃんに感情移入しちゃってるんですか?」 

P「あはは……お恥ずかしいです」 

P「入院の手続きとかもしていただいて、すいません」 

小鳥「いえいえ♪最近働き詰めだったんですから3日くらいはゆっくり入院して下さい」 


24:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:10:10.41 :Yu2LFbSmo

P「すいません。あとでアイドル達にも謝らないとなー…」 

小鳥「アイドルと言えば美希ちゃんがもう少しで来ると思うんですけど───」 


バンっ 


美希「ハニ─────っ!?大丈夫っ!?痛く無い?ミキ心配で心配でおにぎりも喉に通らなかったの!」ガバッ 

P「こ、こら!病院の中ではお静かに!そして抱き付くなっ!」 


25:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:10:48.89 :Yu2LFbSmo

美希「あぁんハニーってば意地悪さんっ!火傷熱くない?ミキがフーフーしてあげるの☆」 


P「遠慮しておくの!」 


美希「ぶーっ……」 

小鳥「じゃあ、私は仕事に戻りますね♪」 

P「あ、ありがとうございました」 


26:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:11:15.44 :Yu2LFbSmo

小鳥「いえいえ♪美希ちゃんもあんまりプロデューサーさんに抱きついたりしたらダメよ?」 

美希「ミキ知ってるよ!それって押すな押すなってやつだよね?あはっ☆」 

小鳥「ふふっ♪どうかしらね?お大事に~」 

ガラガラー 


27:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:11:50.98 :Yu2LFbSmo

P「心配かけたな…ごめん」 

美希「ハニーが無事ならミキはそれだけで良いよ?」 

P「ありがとう」 

美希「ねっハニー♪ミキに何か出来る事無いかなっ?」 

P「え、急にどうしたんだ?」 

美希「ミキのカイガイしさ?…でハニーもイチコロだと思うの☆」 

P「美希……あははっ」 


28:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:12:22.25 :Yu2LFbSmo

P「じゃあ家にいる春…ハルルンバが寂しがってるかも知れないから様子を見に行ってやってくれないか?」 

美希「うん良いよ!これはもう内縁?…の妻ってやつだよね?」 


P「そんな言葉どこで覚えて来るんだよ……」 

美希「んーと、あずさが出てたドラマ?」 

P「もう少し仕事は選ばないとダメだな…」 


29:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:13:02.75 :Yu2LFbSmo

美希「じゃあ早速ハニーのお家に突撃しちゃうね!」 

P「スマン…じゃあこれ、家の鍵な」つ 

美希「あはっ☆これはもう同棲も同然なのっ!」 

P「覗くだけで良いからな?間違っても居座るなよ……?」 

美希「んー。約束はしかねるの。バラエティーは、お約束が大事だって春香も言ってたし!」 


P「人選ミスったかな……?」 


30:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:13:34.72 :Yu2LFbSmo

美希「じゃあ、行ってきます♪………早くミキになびいてね?」チュッ 


ガラガラー 


P(投げキッスで助かった……) 


────── 
──── 
── 


31:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:14:22.82 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「………」 


ガチャ 


ハルルンバ「!」びくっ 


ハルルンバ「お帰りなさい!プロデューサーさん!」ふぉぉぉぉぉん 


32:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:14:58.14 :Yu2LFbSmo

美希「わーっ♪リボン付いてる!完全体の春香なの!」 

ハルルンバ「えへへ♪そ、掃除しますね!」ふぉぉぉぉぉん 

美希「春香ってば、お利口さん♪」だきっ 

ハルルンバ「きゃっ!い、いきなり抱き付かれたら…その……恥ずかしいです……」 

美希「か…かわいいぃっ!」キューン 


33:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:15:52.15 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「えへへ♪」ふぉぉぉぉぉん 

美希「もう、春香にしか見えないの……」 


美希「あっ、春香が寂しく無いように友達連れて来たんだよっ?」ガサゴソ 


ハルルンバ「ふふーんふーん♪」ふぉぉぉぉぉん 

美希「ミキのもついに完成したんだよ?」 


34:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:16:46.30 :Yu2LFbSmo

美希「じゃーん☆i ROBOT ナノなのっ♪ 」ポチっ 

ナノ「あふぅ…ミキ眠たいの…」ふぉぉ………ん…… 


美希「あ、こら!寝ちゃダメ!そんなとこはミキに似なくても良いって思うなっ!?」バンバン 

ナノ「むぅー。」ふぉん 


美希「あ、律子…さん」 

ナノ「!?」びくっ 


35:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:17:44.32 :Yu2LFbSmo

ナノ「ミ、ミキ、キラキラしたいの!」ふぉぉぉぉぉぉん 


美希「ここまでミキそっくりだと笑えないと思うな」 

ナノ「ねぇーハニー!ミキ、キラキラしてた?」ふぉぉぉぉぉぉん 

ハルルンバ「私マーメイ♪」 


美希「なんかうるさいけど……これで大丈夫だよね?」 


36:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:18:13.71 :Yu2LFbSmo

美希「早速病院に戻ってハニーに褒めてもらお!あはっ☆」 


ガチャン 


ハルルンバ「………」ふぉん 

ナノ「………」ふぉん 


37:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:18:45.02 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「もー…千早ちゃんったらこんなとこで寝ちゃダメだよ?」ガスっガス 


ナノ「………」 


ナノ「千早さんの横でミキも寝るの!」ガスっガス 


ハルルンバ「………」 

ナノ「………」 


38:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:19:12.57 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「えへへ♪」ふぉぉぉぉぉぉん 

ナノ「あはっ☆」ふぉぉぉぉぉぉん 


ガスっガスっガスっガスっガスっガスっガスっガスっガスっガスっガスっガス 


39:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:19:45.32 :Yu2LFbSmo

────次の日。 


律子「ここがプロデューサー殿の部屋ね……よし」 


律子「お邪魔します」ガチャ 


40:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:20:33.76 :Yu2LFbSmo

ナノ「春香はわがままだよっ!」 


律子「───っ!?」 


ハルルンバ「…………えっ……?」 


ナノ「春香はどうしたいの?」 

ナノ「春香…何か変だよ……」 

律子(何か始まってた……) 


41:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:21:16.29 :Yu2LFbSmo

ナノ「春香はお掃除出来て嬉しくないの?」 

ハルルンバ「………」 

ナノ「キッチンとかリビングとか色んな所をキラキラ出来るのが嬉しくないの?」 


ハルルンバ「そんな事無い……」 


ナノ「本当に? 春香 、全然楽しそうじゃないよ。楽しかったら、そんな顔しないもん」 


ハルルンバ「……そんな変な顔してた?…いやだ…変だね…楽しかったのに……」 


42:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:21:49.46 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「楽しかったはずなのに……」 


43:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:22:31.24 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「いつからなんだろう…変だね……でも…私...ただ、私…皆と……」 


ハルルンバ「あれ………どうしたかったんだっけ?…どうしたかったのかな…?」 


律子「は、春香……?」 


ハルルンバ「わかんない…わかんないよ……」ふおぉぉぉぉぉぉぉぉぉん! 


律子「と…飛び出して言っちゃった………」 


44:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:23:11.92 :Yu2LFbSmo

律子「………」ピッ 

律子「千早?えぇ……」 


律子「ちょっと混乱してる見たい……仕事休ませて貰えるかしら……」 


律子「春香が飛び出して行ったの……えぇ。今から探すわ」 

ピッ 


45:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:24:05.26 :Yu2LFbSmo

律子「…………どうすれば良かったのかしら」 



────── 
──── 
── 


46:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:24:57.40 :Yu2LFbSmo

P「律子からか?」 

千早「え……えぇ……」 

P「仕事の事か?」 


千早「あ…いえ……いや、そうです……」 

P「春香に何かあったのか?」 


千早「………くっ」フイっ 


47:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:25:32.60 :Yu2LFbSmo

P「分かった。千早は優しいな。ありがとう」すたっ 

千早「ど、どこに行くつもりですか……?」 


P「春香に会いに行く……」ダッ───── 


千早「………っ!」ピッ 

千早「もしもし、萩原さん?誰かと一緒に居る?えぇ、ちょっと困った事に……」 


────── 
──── 
── 


48:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:26:17.03 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「………」ふぉぉぉぉぉぉん 

女の子「ちゃぁんと掃除しなさいよ!」 

男の子「うっせーな!」 

ハルルンバ「…………?」ふぉぉ……ん…… 

ハルルンバ「………」すーっ 


女の子「あ!ルンバちゃん!」 


49:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:28:19.04 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「………」ふぉぉぉぉぉぉん 

女の子「一緒に掃除してくれるの?」 

ハルルンバ「えへへ♪」ふぉん 

男の子「すっげ!しゃべった!」 


ハルルンバ「天海春香です♪」ふぉぉぉん 


女の子「春香ちゃんの声だぁっ!」 


50:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:28:45.88 :Yu2LFbSmo

女の子「一緒におうた歌ってぇー♪」 


ハルルンバ「えへへ♪」 


────── 
──── 
── 


52:スマン重複った:2013/04/30(火) 23:30:10.44 :Yu2LFbSmo

真「えっ!?春香が行方不明!?」 

やよい「はわわっ!?大変ですーっ!」 

雪歩「千早ちゃんも今から探すって!」 

真「分かった!僕らも探そう!」 

やよい「はいっ!」 

────── 
──── 
── 

 
53:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:30:51.34 :Yu2LFbSmo

真美「ん?雪ぴょんからメールだ……え……?」カチカチ 

亜美「どったの?」 

真美「はるるんが居なくなっちゃったって……」 

亜美「えぇぇっ!?さ、探さなきゃ!」 

────── 
──── 
── 


54:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:31:43.30 :Yu2LFbSmo

あずさ「あら?亜美ちゃんからメールだわ…えぇっ?」 

伊織「どうしたの?」 

────── 
──── 
── 


55:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:32:14.05 :Yu2LFbSmo

響「伊織からメール?珍しいな…た、貴音!大変だっ!」 

貴音「何やら緊急事態の様ですね」 


────── 
──── 
── 


56:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:32:45.96 :Yu2LFbSmo

春香「ただいま戻りましたー」 

小鳥「あら、春香ちゃん随分早くロケ終ったのね」 

春香「はい!この近くだったので現地解散で帰ってきました」 

小鳥「お疲れ様でした♪お茶飲む?」 

春香「いただきます♪えへへ」 


57:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:33:29.47 :Yu2LFbSmo

小鳥「あら、律子さんからメールだわ…えぇっ!?大変っ!」 

春香「?」 

小鳥「は、春香ちゃんごめんなさい!自分でお茶入れて貰えるかしら?」 


春香「え、えぇ、それは構いませんけど…何かあったんですか?」 


58:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:34:05.29 :Yu2LFbSmo

小鳥「春香ちゃんが居なくなっちゃったの!事務所お願いね!?」ダダッ 


バタン 


春香「………?」 


バタン 


社長「ただいま戻ったよ。おや、天海君だけかね?」 


59:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:34:33.40 :Yu2LFbSmo

春香「あ、はい。お茶飲みますか?」 

社長「おや、実に嬉しいね。是非頂こう」 

春香「じゃあ入れて来ますね♪」 


────── 
──── 
──


60:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:35:07.60 :Yu2LFbSmo

P「春香っ………春香ぁっ……」シュダダダ 

P「はぁ……はぁはぁ……」キョロキョロ 

P「あっちか………?」シュダダダ 


────── 
──── 
── 


61:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:35:55.18 :Yu2LFbSmo

律子「あ、美希!こっちこっち!」ブンブン 

美希「はぁ……はぁ…律…子さん……本当なのっ!?」 


美希「春香が居なくなったなんて……」 

律子「えぇ、全ては私の責任だわ……」 


美希「律子…さん……」 

62:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:36:32.79 :Yu2LFbSmo

律子「春香に何かあったら……どうしよう……私が……ちゃんと……」ブツブツ 

美希「律子……」 


律子「ごめんなさい………プロデューサー……何て言えば………」 

美希「………」スッ 

パチンっ 

律子「痛っ……何……すんのよ……」 


63:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:37:16.60 :Yu2LFbSmo

美希「こんな時こそ律子がまとめないでどうするの!?」 

律子「そう……よね………何してたのかしら……」パチン 

律子「よし。ありがとう美希」 

美希「どういたしまして♪」 


律子「みんなを集めるわ。……あと『律子さん』よ?」 


美希「それでこそ律子さんって思うな♪あはっ☆」 

────── 
──── 
── 


64:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:38:00.34 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「かがやいたー♪ステージにーたーてばー♪」 

女の子「さいこおのー♪きーぶーんをーあーじーわえるっ♪」 

真「春香ぁぁぁぁっ!」だだだだっ 


ハルルンバ「───っ!」びくっ 

女の子「春香ちゃんどうしたの?」キョトン 


65:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:38:48.85 :Yu2LFbSmo

雪歩「ま、待って真ちゃ───ん………」パタパタ 

やよい「うぅ……真さん早すぎます……」トタトタ 


ハルルンバ「…………」こそこそっ… 


女の子「……ばいばーい♪」フリフリ 

ハルルンバ「………」ふぉぉぉぉぉぉん 

────── 
──── 
── 


66:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:39:17.04 :Yu2LFbSmo

亜美・真美「はるるーんっ!どこにいんのーっ!」 

響「あ、亜美、真美!」 

亜美・真美「ひびきんとお姫ちん!」 

貴音「まだ、春香は見つかってないのですね……」 


────── 
──── 
── 


67:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:40:08.15 :Yu2LFbSmo

伊織「あ、あずさっ!どこに行く気なのよっ!」 

あずさ「あ、あら~?ごめんなさいね~……」 

伊織「もうっ!あら、律子から電話だわ?」 


────── 
──── 
──


68:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:40:36.87 :Yu2LFbSmo

律子「えぇ、そうよ。みんなをそこに集めて。任せたわよ?じゃあね」ピッ 


美希「律子さん!タクシー捕まえたよっ!」 


律子「春香……無事でいなさいよ……」 

────── 
──── 
── 


69:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:41:07.52 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「………」ふぉぉぉぉぉぉん 

サラリーマン「うぉっ!?」びくっ 

OL「きゃっ!?」びくっ 

サラリーマン「何でこんな街中に………?」 

OL「ルンバが………?」 


────── 
──── 
── 


70:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:41:41.99 :Yu2LFbSmo

P「くそっ!……日が暮れて来た………」 


P「夜になったらますます見つけにくくなる……」 



P「と、言うか春香の充電が無くなってしまう……」 


71:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:42:11.64 :Yu2LFbSmo

巨大モニター《皆さーん!こんばんわー!》 


72:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:42:48.24 :Yu2LFbSmo

P「あ、あいつら……なんで?」 


巨大モニター《今日は私達のライブの情報を届けちゃいまーす!》 


P「こんな生放送の仕事、スケジュールに無かったぞ……?」 


巨大モニター《じゃあみんなライブ会場で待ってるからね!》 


73:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:43:23.61 :Yu2LFbSmo

巨大モニター《おやおやー?誰か一人足りてませんぜ?》 



巨大モニター《春香─────っ!いつもの場所で待ってるから!》 


74:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:44:02.34 :Yu2LFbSmo

P「ははは………あいつら………」 

P「………ん?道の向こう側……春香……?」 

P「春香っ!?」ダダッ 


ハルルンバ「───っ!?」びくっ 


P「は、春香っ!頼むから逃げないで───っ!?」ハッ 


プアァ──────ンっ! 


75:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:44:30.38 :Yu2LFbSmo

キキキ────────っ!? 




       どん──────。 


76:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:45:23.87 :Yu2LFbSmo

サラリーマン「お、おい!事故だ、事故っ!」 

OL「だ、大丈夫ですかっ!?」 


P「……え?……俺……あれ……なんで?」 


サラリーマン「これは……酷いな……」 


P「は……はる……か………?」 

P「春香っ!?なんで………俺を庇って……?」 


ハルルンバ「………ジ………ジジッ………」ぴしっ 


77:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:46:08.16 :Yu2LFbSmo

P「春香ぁぉぁぁぁっ!?」ダダッ 


ハルルンバ「………えへ……へ……♪」 


P「春香!もう喋るなっ!」 


78:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:46:40.70 :Yu2LFbSmo

ハルルンバ「おか……え…りナさ…イぷろ…デュ…サさ……ン」ふおぉん 


79:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:47:25.02 :Yu2LFbSmo

P「ただいま……ただいま春香」 


ハルルンバ「えへ……へ……ソ、ソウ…じ……ま……」バチっ 


P「あぁ。春香が掃除してくれないと………片付かないからな………」 

ハルルンバ「ぷ………ロ………」 


80:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:48:00.35 :Yu2LFbSmo

P「春香……?………は……は………」 


ハルルンバ「」 






P「春香ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 


81:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:49:07.17 :Yu2LFbSmo

───メーカーさんは何度も春香を直そうとしてくれたけど、断った。 

直して貰ってもあの春香はもう帰って来ないって分かっていたから。 

居なくなった春香の為にも、俺はアイドル達のプロデュースに今まで以上に心血を注いだ。 


みんなトップアイドルになった今、俺は春香とお別れしたあの交差点に来ていた。 


82:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:49:32.95 :Yu2LFbSmo

P「ありがとうな春香……」 



P「春香のおかげでみんなをトップアイドルにして上げれたよ」 


83:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:50:23.50 :Yu2LFbSmo

────空を見上げて目をつぶる。 

今も心の中に春香の声が聞こえる。 



         ふぉぉぉん────。 


84:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:51:22.00 :Yu2LFbSmo

この件以降、ルンバにGPS装備が義務付けられた。 

しかしそれでもあずさの音声内蔵お掃除ロボットは街をさ迷う野良ルンバと化し、電源が切れた状態で発見される事例がいくつもあったが全て無事に持ち主の元へ。 





そして俺は伊織と結婚した。 


    

                 おしまい───。 


86:◆cjitx1hLjk:2013/04/30(火) 23:52:26.15 :Yu2LFbSmo

以上で投下終了です。 

ありがとうございました。


89:◆cjitx1hLjk:2013/05/01(水) 00:14:43.04 :R9gNPxm6o

俺も何を書きたかったか分からないんだ…… 

ただ、ハルルンバがあったらこの世界も少しは素晴らしくなるかと思ってこんなスレを立ててしまったんだ。 

後悔はしてない。 

乙くれた人ありがとう。


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1367330060