1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 04:35:52.08 :JXHCDh+/0
美希「すやすや」
P「美希、また事務所のソファーで寝て」
P「美希おきてくれ。風邪ひくぞ」
美希「んぅ……」
P「起きないか……参ったな」
P「……」
P「仕方ない……」
2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 04:38:00.08 :JXHCDh+/0
美希「んっ、んん~!」
P「おっ、ようやく起きたか」
美希「あふぅ……あれ、どうしてハニーがここにいるの?」
P「そりゃあ事務所だからな」
美希「ああ、そうだったの。ミキ、レッスンから帰ってきてから寝ちゃったの」
P「レッスン、大変だったのか?」
美希「うん。ミキ、すっごく頑張ったの……あれ、このコート」
3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 04:39:04.50 :JXHCDh+/0
P「俺のだよ。すまなかったな、タオルケットでもあれば良かったんだけど」
美希「ううん……ミキ的にはむしろ嬉しかったかな」
P「?」
美希「何だか、ハニーに包まれているみたいで」
P「んなっ……!?」
美希「ハニー顔真っ赤、可愛いの!」
P「大人をからかうなよ」
美希「ふふっ♪」
fin
6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 04:45:06.27 :JXHCDh+/0
P「……仕事も終わり。少し休んでから帰るか」
P「よっと……ボロいソファーだけど、けっこう柔らかいんだよな」
P「美希がここで寝たくなる気持ちわかるような気がする」
P「ああ、何だか本当に眠たくなってきた」
P「……」
P「ぐぅ……」
・
・
・
美希「いま、戻ったの~。あふぅ、疲れた」
美希「ソファー、ソファー……って、ハニーが座ったまま寝てるの」
美希「……」
美希「いいこと思いついちゃったの!」
7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 04:58:51.80 :JXHCDh+/0
P「……はっ!」
P「やばいやばい。本気で寝るとこだった」
美希「ハニー、ずっと寝てたよ」
P「へえ、そうなのか自分では気づかなかった……って、美希ぃ!?」
美希「おはよう、ハニー」
P「ああ、おはよう。って、違う。なんで美希が俺に膝枕してるんだ!」
美希「ええ、違うよ? ハニーがミキの方に倒れてきたんだよ」シレッ
P「そんな馬鹿な」
美希「目の前の現実を認めるの」
P「うぅ……そう言われると何も言い返せないな。と、とにかくすぐにどくよ」
美希「ダメなの! ハニー、全然起きなかったからきっと疲れてるの。だから、もう少し寝て疲れをとらなきゃダメなの」
P「いや、でも……」
美希「いいからいいから」
美希(ハニーを動かしたのは言えないの)
fin
10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 05:12:13.89 :JXHCDh+/0
P「もうすぐ4月か。美希も学年が一つあがるのか」
P「そっか……俺、美希のプロデュースをして一年経つのか」
美希「おはよう、ハニー!」
P「おはよう、美……希……」
美希「あはっ! やっぱりハニー驚いたの!」
P「そりゃあ、驚くさ。普段みてる髪型が変わればさ」
美希「どうかな、ハニー。この髪型、ミキ的にはけっこうイケてると思うんだ」
P「そうだな。前のツンツンした感じのも悪くないけど、今のウエーブのかかっている髪型もいいな」
美希「でしょ!」
P「服装も髪型に合わせて変えたんだな」
美希「うん、そうなの」
P「前のヘソ出しルックは美希のスタイルをアピールした感じだったけど、その服はなんて言うか年相応の女の子っぽくて可愛らしいよ」
美希「やった、ハニーに褒められたの!」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 05:23:00.71 :JXHCDh+/0
P「でも、どうしてイメージチェンジなんかしたんだ?」
美希「えっとね、ミキは4月になると中三になるでしょ」
P「ああ、そうだな。年度も変わって、新しいスタートの時期だ」
美希「うん、だからミキも新しく生まれ変わろうと思ったの」
P「なるほど、心機一転ってやつだな」
美希「でもね、イメチェンした本当の理由わね、ハニーのためなの」
P「俺のため?」
美希「うん。いつまで同じままのミキじゃ、ハニーが飽きちゃって他の女の子のプロデュースしちゃうかもしれないから」
P「おいおい……」
美希「生まれ変わったミキの新しい魅力で、ハニーを前のミキと同じくらい……ううん、もっとメロメロにさせてあげるの!」
美希「だから、これからもよろしくね。ハニー♪」
P「ああ……よろしくな、美希」
fin
13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 05:28:38.60 :JXHCDh+/0
P「なあ、美希」
美希「どうしたの、ハニー?」
P「髪型と服装も変えたから、あれはつけてないのか?」
美希「あれ?」
P「ネックレスだよ。ほら、MIKIっていう美希の名前が綴られたシルバーネックレス」
美希「……っ、大変なの!」
P「ど、どうした急にそんな大きな声を上げて」
美希「ありがとう、ハニー、ネックレスのこと言ってくれて。ミキ、このイメチェン見せることばっかり考えててすっかり忘れてたの」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 05:43:31.07 :JXHCDh+/0
美希「はい、ハニー。美希からのプレゼント」
P「プレゼント?」
美希「開けてみて! はやくはやく~!」
P「わ、わかった……これはタイピン?」
P「でも」
-MIKI-
P「どうして美希の名前が?」
美希「だって、それミキがつけていたネックレスだもん」
美希「ミキのネックレスを上手に加工とかして作ってもらった世界で一つ、ハニーのためだけの特注品」
P「世界で一つ、俺のためだけの……美希の想いがいっぱい詰まったプレゼントか」
美希「喜んでくれた?」
P「ああ、これ以上にないってほどにな。……どうだ?」
美希「うん、似合ってるの!」
fin
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 06:07:51.23 :JXHCDh+/0
美希「ハニー、さっきはありがとうなの」
P「さっきって?」
美希「ミキにしつこく話しかけてくるディレクターの人に怒ってくれたでしょ」
P「ああ……そんなことか。別に大したことじゃないよ」
美希「ミキ、少し怖かったの。それにハニーにも迷惑かかっちゃったし」
P「アイドルはプロデューサーに迷惑をかけてもいいんだ。前にも言ったろ? アイドルとプロデューサーは」
美希「一心同体……だよね」
P「そういうことだ。それに美希は俺に言っているじゃないか」
美希「?」
P「『守ってハニー!』ってさ」
美希「くすっ……それはふるふるフューチャーの歌詞なの」
fin
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 06:23:13.49 :JXHCDh+/0
P「あったかい……もう春だな」
春香「夜はまだ寒いですけどね」
P「天気もいいし、こういうのを小春日和っていうのかな?」
春香「そうかもしれませんね。気持ちいいです」
P「あっ……」
春香「どうかしました、プロデューサーさん」
19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 06:25:12.24 :JXHCDh+/0
P「春香、この間、病院で見てもらってわかっただろ?」
春香「はい、先生は女の子だって言ってましたね」
P「だからさ、その子の名前……小春ってどうかな?」
春香「プロデューサーさん……」
P「今日みたいに穏やかで優しい子に育ってほしいからさ。それに春香から一文字もらってるしさ」
春香「小春……それが私達の新しい家族の名前。はい、私とってもいいと思います!」
P「気に入ってもらえて嬉しいよ」
春香「いつか話したいですね。あなたの名前はパパがつけてくれたって」
P「それはちょと恥ずかしいな」
fin
22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 06:45:56.98 :JXHCDh+/0
亜美「亜美だよ~!」
真美「真美だよ~!」
亜美・真美「二人合わせて~」
春香「天海でーす!」
P「…………」
春香「何か言ってくださいよお、プロデューサーさ~ん」
P「あっ、いや……面白かったぞ。開いた口がふさがらない程に」
春香「それって呆れてるだけじゃないですか!」
P「いや、でもさあ……」
千早「ぷっ……亜美と真美でで天海って……くすくすっ」
P「千早には大ウケみたいだぞ」
春香「千早ちゃん……」
fin
くだらないことしか思いつかない
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 06:59:23.60 :JXHCDh+/0
響「プロデューサー、お風呂空いたぞ~」
P「んっ、了解……」
響「じゃあ、プロデューサー。風呂上がりのいつものやって」
P「はいはい」
ブォー!
響「ふぅ、極楽極楽……なんてね」
P「全く……髪くらい自分で乾かせよな」
響「いいじゃないか、別に。自分でするの面倒なんだぞ!」
P「これだけ長い髪なら当然だ」
響「優しくしてね。女の子の髪はとっても大事なんだから」
P「わかってるよ。俺も響の綺麗な黒髪が好きだからな」
響「……」
P「どうした、響?」
響「なんでもない」
fin
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 07:16:03.66 :JXHCDh+/0
亜美・真美のP「俺、前から聞きたかったことがあったんだけどさ」
やよいのP「なんですか?」
亜美・真美のP「やっぱり、やよいってエッチの時に「うっうー」って言うの?」
やよいのP「ブッ! い、いきなり何を言ってるんですか!?」
亜美・真美のP「だって気になるじゃん。俺の中だとあの子のイメージって「うっうー」とハイタッチとカエルのポシェットだし」
やよいのP「は、はぁ……」
亜美・真美のP「でっ、実際どうなの?」
やよいのP「ノーコメントで。そういうPさんのところは……その、どうなんですか?」
亜美・真美のP「この間さ、亜美が足をがっちりクロスして「逃がさないから!」からの「急げっとレディのスペシャルテクニック!」で……流石に焦った」
やよいのP「それは……」
亜美・真美のP「亜美は亜美で、すごい笑顔で「んっふっふ~」って満足そうにしてたんだよ。で、その後に真美だろ?」
やよいのP「双子の相手も大変ですね」
fin
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 07:32:51.49 :JXHCDh+/0
P「真は体が柔らかいんだな」
真「まあ、ダンスとかに柔軟性は必要ですからね……ほら!」
P「おおっ! 開脚からの前屈で胸が床についた!」
真「へへっ、これくらいで驚かないでくださいよ。プロデューサーもやってみてください」
P「俺はけっこう固いからなあ」
真「大丈夫です。僕が後ろから背中を押しますから」
P「ああ、頼む」
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 07:35:04.54 :JXHCDh+/0
真「それじゃあ、行きますよー!」
P「い、イタタタタ! 真、ストップストップ!」
真「我慢してください」
P「いや、でも」
真「もうちょっと押しますよ……えい!」
P「アダダ! 真、ホントこれ……キツイ」
真「もう、しょうがないですねえ」
P「うぅ、痛かった……」
真「えいっ!」
P「イタタタタ! 真ぉ!」
真「アハハハ、すみません。プロデューサー、普段頼もしいから何か可愛らしくて」
P「いいから押すなあああ!」
fin
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 07:55:35.19 :JXHCDh+/0
亜美「兄ちゃん、退屈~遊んでえ~!」
P「仕事中だ。後にしてくれよ
亜美「やだ、遊んでよー! うあうあうあーっ!」
P「だぁー! うっとしい!」
亜美「だったら遊んでよ。でないと、亜美もっとさわいじゃうよー!」
P「ぬぅ……」
・
・
・
律子「それで……何ですか、それ」
P「気にするな。ただのくっつき虫だ」
亜美「んっふっふー! そのとーり、今の亜美はくっつき虫なのだー!」
亜美「ぎゅう~~!」
律子「楽しそうですね、亜美」
P「うん」
亜美「ぎゅう~~!」
fin
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 12:15:52.50 :JXHCDh+/0
P「さーて、お昼お昼。何を食べるかな」
P「……ん?」
P「……あれ?」
P「まさか……財布、忘れた?」
P「カバンにもない。朝、寝坊して慌ててたから」
P「うわぁ、最悪だな」
P「どうしよう」
44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 12:27:39.45 :JXHCDh+/0
やよい「失礼します……どうしたんですか、プロデューサー? そんなうなだれて」
P「ああ、やよいか。実は……」
やよい「そうですか。プロデューサー、財布を忘れたんですね」
P「ああ、参ったよ。腹が減っては戦はできぬって言うのにさ」
やよい「プロデューサー、よかったら私のお弁当食べますか?」
P「えっ……でも、それだとやよいの分が減ってしまうだろ」
やよい「今日の午後は雑誌の取材だけですから、そこまで体を動かしませんから」
P「う~ん。本当にいいのか?」
やよい「えへへ、その……食べ過ぎちゃうと取材の時に眠たくなっちゃうかもしれないし」
P「ははは、そう言ってくれると俺も気負わずにすむよ」
47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 12:47:56.59 :JXHCDh+/0
やよい「お弁当の蓋に盛って……はい、どうぞプロデューサー」
P「ありがとうな、やよい」
やよい「お箸は先に使っていいですよ」
P「これくらいなら手づかみで」
やよい「プロデューサー、行儀が悪いですよ!」
P「は、はい! すみません!」
やよい「私のことは気にしなくていいですから」
P「わ、わかった……いただきます」
P「おっ、美味いな」
やよい「本当ですか?」
P「こんなことで嘘は言わないよ」
fin
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 12:53:18.73 :JXHCDh+/0
P「さーて、お昼お昼。何を食べるかな」
P「……ん?」
P「……あれ?」
P「まさか……財布、忘れた?」
P「カバンにもない。朝、寝坊して慌ててたから」
P「うわぁ、最悪だな」
P「仕方ない……今日は我慢するか」
伊織「……」
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/03/21(木) 13:04:21.17 :JXHCDh+/0
翌日
P「おはようございます……今日は財布を忘れてないからお昼の心配はなし」
P「あれ? 俺のデスクの上に何かあるぞ」
P「ピンク地にうさぎの弁当包み。ずいぶんとファンシーだな」
P「音無さん」
小鳥「どうしました、プロデューサーさん?」
P「これ、音無さんのですか? 俺のところに置いてあるんですけど」
小鳥「いえ、私のではありませんね」
P「そうですか……じゃあ、いったい誰が」
小鳥「そう言えば伊織ちゃんがプロデューサーさんのデスクで何かしてたような」
P「伊織が? あっ、弁当包みに紙が挟んである」
―財布をわすれるようなマヌケなあんたに、私が手間暇かけてお弁当を作ってあげたわ。感謝しなさい by伊織―
P「伊織……」
小鳥「愛されてますねえ、プロデューサーさん」
fin
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363808152