1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:15:50.13 :zkdEvNWA0
子犬「わんわん」
子猫「にゃあにゃあ」
子リス「しっしっ」
子馬「ひひーん」
子豚「ぶーぶー」
子イルカ「くーくー」
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:21:13.43 :zkdEvNWA0
響「ははは、みんなかわいいなぁ」
小鳥「ぴよぴよ」
響「……」
小鳥「ぴよぴよ」
響「ぴよ子……」
小鳥「ぴよぴよ」
響「何かあったのか?」
小鳥「ぴよぴよ」
響「……」
小鳥「……死にたい」
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:25:34.26 :zkdEvNWA0
響「どうしたのさ、突然」
小鳥「もう生きていけない」
響「何かあったのか?」
小鳥「響ちゃん、私は今までずっと独りだったわけじゃない」
響「はぁ」
小鳥「……でもね、それに耐えられたのは無意識のうちに心の支えにしてたものがあったからなの」
響「ふうん?」
小鳥「……ううっ」
小鳥「うえええええ……」
響「な、泣くなよ……」
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:28:10.01 :zkdEvNWA0
響「ちょっとよくわからないんだけど」
小鳥「……」
響「……」
小鳥「……」
響「や、やっぱあのことなのか?」
小鳥「……」コクン
響「まあ……それは仕方ないことだと思うぞ」
小鳥「わかってるのよッ!」
響「!?」ビクッ
小鳥「あ、ごめんなさい……取り乱したりして」
11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:32:27.02 :zkdEvNWA0
響「まあ、なんていうか……本人同士のことだしなぁ」
小鳥「うえええ……」
響「し、仕方ないって、あの二人付き合い長かったんだし」
小鳥「知ってた……」
小鳥「それは知ってたんだけど、もしかしたら私にもチャンスが!」
小鳥「って心のどこかで思ってたの」
響「あー……」
小鳥「いきなり結婚とか……ショックだったのよ」
響「まあ最初聞いたときは自分も驚いたよ」
小鳥「もう死ぬしかないわ」
12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:36:22.40 :zkdEvNWA0
小鳥「こう見えても食事誘われたことも何回もあったし……」
小鳥「結構いい雰囲気になったりもしたんだけど……」
小鳥「結局勇気がなくて最後の一歩を踏み出せなかったのよ」
響「そうなのか」
小鳥「もっと積極的になるべきだったわ」
小鳥「……今となっては手遅れだけど」
響「ぴよ子……」
15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:39:06.35 :zkdEvNWA0
小鳥「響ちゃんはチャンスがあったら積極的にアプローチするのよ!」
響「う、うん」
小鳥「そうじゃないと後で絶対に後悔するから!」
響「そうなのか、とても勉強になるぞ」
小鳥「はぁ……」
16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:43:25.86 :zkdEvNWA0
小鳥「私ももういい年でしょ?」
響「うん」
小鳥「30までに相手が見つからなかったらジサツしようかなって思ってるの」
響「え、ちょっと何言ってるかよくわかんない」
小鳥「だってそうするしかないのよッ!」
小鳥「こんなに頑張って生きてるのにろくなことが無い毎日っておかしいわよッ!」
響「ちょ、ちょっと落ち着こうよ」
小鳥「今日も雪解け水を車にぶっかけられるしさぁ」
小鳥「昨日買ったばかりのバッグがびっちょびちょのどっろどろよ!」
響「それは災難だったね……」
17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:47:26.20 :zkdEvNWA0
小鳥「ていうか私の知り合いどんどん結婚してってさぁ」
小鳥「もう子供がいる人だっているわけなのよ」
響「はぁ」
小鳥「年賀状には子供の写真をプリントして送ってきたりしてさ」
小鳥「あ、まあその写真自体はかわいいから結構好きなんだけどね」
小鳥「でもなんか差を感じちゃうのよ」
響「ふうん」
小鳥「それに対して自分は会社と自宅の往復だけ」
小鳥「休日はネットやるか漫画読むか……引きこもりよね」
小鳥「お腹もだんだん出てきて……」
小鳥「死ねってことでしょ!?」
響「」ビクッ
18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:51:51.70 :zkdEvNWA0
響「べ、別にそんなことは無いと思うけど」
小鳥「人間なんてね、若さを失ったら終わりなのよ」
小鳥「もうね、私はこんな無価値な自分に愛想がつきそうなの」
小鳥「食って寝て、食って寝て、食って寝て……」
小鳥「後50年なのか60年なのか知らないけど、そうやって生きていくのよ」
小鳥「ごみのような毎日でしょ!?」
小鳥「ねえなんの意味があるの?! この人生になんの意味があるっていうの!?」
小鳥「死ぬわ! 今日死ぬわ!」
小鳥「アパートの屋上から飛び降りて死ぬわ!」
響「」
21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/28(月) 17:59:18.29 :zkdEvNWA0
―――
響「ぴよ子」
響「まさかほんとに死んじゃうなんて」
響「生きてればいいこともあったと思うけどなぁ」
響「うちのペットだって食べて寝てるだけだぞ」
響「結婚とかこだわらなくたっていいと思うんだけどな」
響「あ、エサの時間だ。帰らなきゃ」
END
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