2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 10:45:58.41 :aX19ofheO

凛「ただいま」バタン

P「おかえり、凛は…ライブだったな、調子はどうだ?」

凛「それなりかな?」

P「はは、またそう言って勝ったんだろ?」

凛「ふふ、ちょっとだけ頑張っ――」

雪美「……ただいま」

凛「……」

雪美「……P」キュッ

P「おかえり雪美」ダキッ

雪美「…私……今日、も……がんばった……」

P「いい子だ」ギュッ

雪美「……ふふ」チラ

凛「…」ムッ


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 10:56:57.39 :aX19ofheO

凛(――いや、雪美ちゃんはまだ子供。なら譲ってあげるのも、お姉さんとしての役割かな)

雪美「……P」

P「ん?」

雪美「……Pの、家………行きたい」

凛「だ、駄目だよ!アイドルが男の人の家なんて、入った翌日スキャンダルものだよ」

雪美「……」

P「そうは言ってもよく遊びに来てるからなぁ」

雪美「……」ニッコリ

凛「なら私も行くよ」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 11:16:37.30 :aX19ofheO

P宅

P「ただいま」

雪美「……ただいま」

凛「お邪魔します、だよ」

P「雪美はよく来るからな」グー


雪美「……P……おなかすいた?」

凛「わ、私が作――」

雪美「……私……ご飯…作る」タタタッ

凛「だめだよ、子供に火は危ないからね」ダッ

雪美「……平気」

凛「プロデューサー、雪美を止めてよ」

P「正直、すこし前から危ないかなって思ってた」

凛「そうだよ……前から」

雪美「…分かった」ムッ
凛「ちょっと、前からって何?」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 11:36:08.55 :aX19ofheO

凛「……」ゴク

凛「……」フゥー

凛(ようやく……)

凛(一年間、一年間だよ)

凛(この日の為に練習した甲斐があったよ……!)ニヤリ

凛「ふふ」

P「…ご飯出来た?」ホクホク

凛「あ、お風呂入ってたんだ。ご飯はもうすぐ――」

雪美「…」ポカポカ

凛「……」

凛「…別々に入ったんだよね」

P「いいや?」

凛「…ふーん」

雪美「……」テレテレ

凛「も、もういいからっ!部屋でじっと待っててよ!」ボロボロ


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 12:03:33.60 :aX19ofheO

凛「ご飯出来たよ」

P「グラタンかぁ、なかなか料理出来るんだな」

凛「練習してたから多少はね、ま、その辺の子供には真似出来ないかな」ドヤ

雪美「……」ムッ

P「ならそっちの方向でも売り出せるかな」

凛「はいはい、仕事の話はあとでね」

P「鍋つかみとエプロンの凛もなかなか様になってるしなぁ」

凛「そう?ありがとう」チラ

雪美「…」

雪美「…P……あ~ん」

凛「!?」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 12:13:19.83 :aX19ofheO

P「んっ、おいしいぞ」ハフッハフッ

雪美「……よかった」ニッコリ

凛「……」

雪美「…P……私にも」アーン

凛「雪美ちゃんには私がしてあげるね?」

雪美「……」フルフル

凛「…どうしたの?食べないと元気出ないよ」

P「雪美は猫舌なんだ、だからこうやって冷ましてあげないと」フーフー

雪美「……」ハフハフ

P「どうだ?」

雪美「……おいしい」ニコッ

凛「……」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 12:42:22.98 :aX19ofheO

P「ふー美味しかった」

凛「ご飯下げるよ」

P「手伝うよ」

凛「別にいいよ?」

P「そうか?なら雪美一緒に行こ――」

凛「――やっぱりお願いするね、私が食器洗うからプロデューサーは拭いて片付けて」

P「分かった」

雪美「……私も、やる」

凛「台所に三人もいらないよ」

凛「そのかわり」ビッ

凛「部屋でいい子で待っててね」ニヤ


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 13:05:28.09 :aX19ofheO

凛「……ね、プロデューサーってどんな人が好みなの?」ゴシゴシ

P「仕事人間だからなぁ、家庭的な子に憧れる」キュッキュッ

凛「年上か年下、どっちが好み?」グッ

P「年下かな?」

凛「……」グッ

凛「…じゃあ、さ………アイドルで例えたら…誰?…」

P「ん~」

凛「……」ドキドキ

P「凛」

凛「ええっ!?」


P「と雪美と響子とそれから――」

凛「……」グスン


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 13:31:06.07 :aX19ofheO

凛「じゃあ私、帰るよ」トボトボ

P「泊まっていくつもりだと思ってたが違うのか?」

凛「流石にお泊まりはダメでしょ、ということで一緒に帰るよ!雪美ちゃん」

雪美「……P」キュッ

P「雪美はもう泊まり気分だけどな」

凛「もうパジャマ……」

P「外はもう暗いし、今日は凛も泊まっていかないか?」

凛「…分かった」ニッ

雪美「……嬉しそう」

凛「違うよ、仕方なくだからね」ムッ


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 13:45:45.03 :aX19ofheO

P「俺はソファーで寝るから、雪美と凛はそのベッド使ってくれ」

凛「……私とプロデューサーがソファーで寝るから雪美ちゃん使って?」

P「駄目、風邪引いて仕事に支障が出たら大変だ」

凛「それはプロデューサーも一緒だよ、プロデューサーは一人しか居ないんだよ」

P「平気だよ、俺にはスタドリがある」

凛「だからってさ――」わいのわいの


雪美「…Pと……寝る」キュッ

凛「…」ムッ

雪美「…凛も……一緒に…」スッ

凛「…雪美ちゃん」キュッ

P「……はぁ」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 13:56:55.92 :aX19ofheO

P「川の字か、懐かしいな」

凛「私が子供の頃もこうだったかな?」

雪美「……」スースー

凛「雪美ちゃんはもう寝ちゃってる」

P「安心してるのかな?」

凛「ああ、なるほど」

凛(雪美ちゃんのプロデューサーが好きって言う感覚は、子供の好きだったんだね)

凛(それを私は嫉妬して、プロデューサーを渡さないように抵抗しちゃったんだ)

凛「うんダメだなぁ、私」

P「どうかしたか?」

凛「なんでも、すぐ寝るよプロデューサー」

雪美「……」スースー


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 14:06:44.15 :aX19ofheO

P「……」

凛「……」スースー

雪美「……」クークー

P「……」パチリ

P「…凛、雪美、寝たか?」

凛「……」スースー

雪美「……」クークー

P「よいしょっと、流石に三人は寝れないよな」

P(雪美も転げ落ちそうなのによく眠れる)グイッ

P(俺はやっぱりソファーで寝るよ)

P「おやすみ、凛、雪美」ガチャ

凛「……」スースー

雪美「……」


雪美「……この瞬間……ずっと、まってた」パチリ


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 14:22:34.04 :aX19ofheO

P「……」グゥグゥ

雪美「……いた」タタッ

P「……」グゥグゥ

雪美「…布団、いらない」ファサ

P「……」ぷるぶるっ

雪美「……私が、温めて……あげる…から………」キュッ

P「……」ギュッ

雪美「……やっぱり…受け入れて…くれる………繋がってる…から……」ニッコリ

P「……」グゥグゥ

雪美「Pは……渡さない」

P「……」グゥグゥ

雪美「……これからも、ずっと……」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/17(月) 14:26:14.13 :aX19ofheO

おわり感謝


2ちゃんねるに投稿されたスレッドの紹介です
【2ちゃんねる】佐城雪美「モバPは……渡さない」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1355708471/