1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 20:30:34.11 :9gOri5Vd0

高木「うむ」

P「大丈夫なんですか?」

高木「体を起こすのも辛いそうだ」

P「それは心配ですね」

高木「そこで君に折り入って頼みがある」

P「はい」

高木「家に行って看病してやって欲しい」 


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 20:34:32.25 :9gOri5Vd0

P「え? 俺が?」

高木「私はこれから大事な用事がある」

高木「アイドル達に任せて風邪でも移ったら大変だ」

高木「律子君は竜宮小町の営業で地方へ行っている」


P「……」

高木「君だけが頼りなんだよ」

P「……わかりました」 


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 20:40:53.60 :t/Vna82f0

……



小鳥「……けほっ」

小鳥「んん…」


ピピッ


小鳥「38.5……」

小鳥(さっきより熱がある……)

小鳥(私、このまま死ぬのかなぁ…) 


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 20:48:21.23 :t/Vna82f0

小鳥「うぅ……ぐすっ」


ピンポーン


小鳥(こんな時……誰かがいてくれたら)


ピンポーン

ピンポーン

ガチャ


P「鍵開いてる……不用心だなぁ」

P「お邪魔します」

小鳥(頭がぼーっとする……目が霞んできた) 


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 20:55:13.41 :t/Vna82f0

小鳥(もう私……ダメかも)

P「いたいた……音無さん?」

小鳥(独り身のまま死ぬのかぁ……)

P「思ったより辛そうだ…」

小鳥(事務所のみんな……ごめんなさい)

小鳥(そして…)

小鳥「プロデューサー……さん」

P「はい」


小鳥(お迎えが来たのかしら……プロデューサーさんに似てる人がぼんやりと見える)

P(意識が朦朧としてるな……呼吸も荒い) 


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 21:09:47.60 :t/Vna82f0

……





小鳥「……ん」

小鳥(ひんやりして気持ちいい……)

小鳥「生きてる……」

P「風邪で死ぬ訳ないでしょう」

小鳥「そう、ですよね」

P「おはようございます」



小鳥「……!?」 


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 21:15:14.09 :t/Vna82f0

小鳥「どどどうしてプロデューサーさんが!?」

P「今更ですね……」



P「ずっとうわ言のように『プロデューサーさん』って言い続けてたのに」

小鳥「え」

小鳥「そ、そんな事言ってましたか……?」 


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 21:23:11.98 :t/Vna82f0

P「どれ、熱は……」


ピトッ


小鳥「ひぁう……っ!?」

P「かなり熱いですね……顔も赤い」

小鳥(プロデューサーさんのおでこが顔がちかちかちち近い)

P「薬を飲んでもう一度寝た方が良さそうですね」 


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 21:28:23.38 :t/Vna82f0

P「その前にお腹に何か入れないといけないので」

P「先ほど台所をお借りしてたまご粥を作りました」

小鳥「あ、ありがとうございます」

P「はい、あーん」

小鳥「!?」




P「……食欲が無くても食べなきゃ駄目ですよ」

P「あーん」

小鳥(え? ええ!?)

小鳥(ないない! それはない!) 


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 21:33:33.93 :t/Vna82f0

小鳥(そう……これは夢か幻)

小鳥「……つっ!」

小鳥「熱い…」


P「そんなに急いで食べなくてもいいですよ」

小鳥(この熱さ……夢じゃない)

P「ふー、ふー………はい」




小鳥(やっぱり夢かもしれない) 


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 21:40:16.64 :t/Vna82f0

小鳥「ごちそうさまでした」

P「お粗末さまでした」

P「さ、風邪薬です」


小鳥「んっ、んっ……ふう」

P「あとは安静にして一眠りすれば回復してると思います」

小鳥「ごめんなさい……何から何まで」

P「いえいえ」 


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 21:49:20.49 :t/Vna82f0

P「では、俺はこの辺で」

小鳥「あ……」

P「お大事にどうぞ」





キュッ


P「……」

小鳥「……」

P(袖を掴まれた)

P(帰りにくい……) 


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 21:57:18.31 :t/Vna82f0

P「わかりました」

P「しばらくは側にいますよ」

小鳥「……!」パアァ

P(一喜一憂する姿がいちいち可愛いなぁ)


P「側にいると言ったものの……後は寝るだけですよね」

小鳥「……あ」

小鳥「その…汗を拭かないと」

P「」 


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 22:05:32.67 :t/Vna82f0

P「で、では後ろを向いてますので」

小鳥「はい」



シュル パサッ


小鳥「んっ………」

P(エロい)

小鳥「あの、プロデューサーさん」

小鳥「背中……拭いて下さい」 


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 22:14:18.22 :t/Vna82f0

P「いやいやいや」

小鳥「お願いします……」



P「綺麗な背中……じゃなくて!」

小鳥「……」

P「……」

P(覚悟を決めろ……背中を拭くだけだ)

P(やましい気持ちはいっぱいあるけど) 


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 22:26:02.62 :t/Vna82f0

P「では……」


ピト


小鳥「ひぁ……」

P「……」

小鳥「……んっ」

P「…………終わりました」

小鳥「ありがとうございます」



P(よくぞ耐えた俺)

P(エロさが半端じゃなかった……) 


67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 22:32:30.47 :t/Vna82f0

P「さ、今度こそ寝ないと」

小鳥「はい」

小鳥「…………」



P「心配しなくても、眠るまで側にいますから」

小鳥「……えへへ」

P(可愛いなぁ) 


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 22:41:28.34 :t/Vna82f0

ギュッ


小鳥「おやすみなさい」

P「はい、おやすみなさい」





小鳥「……すぅ」

P「手を繋いだままだ……帰れない」

小鳥「んん…」

P「まあいいか」

小鳥「えへへ……プロデューサーさん…」

P「はやく良くなって下さいね、音無さん」 


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 22:54:19.97 :t/Vna82f0




小鳥「……んう?」

小鳥「あ、体が軽い」

小鳥「だいぶ良くなったかな?」

P「……zzz」

小鳥「プロデューサーさん…ずっと居てくれてたんですね」

小鳥「……」





小鳥「プロデューサーさんのそういうところ、大好きですよ」

P「……」

小鳥「起きてる時に言えたらなぁ」

P(今俺は寝ている……今俺は寝ている)

P(なにも聞いてはいない) 


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 23:03:26.72 :t/Vna82f0

P「んん、おはようございます」

小鳥「おはようございます」

P「だいぶ回復したみたいですね」

小鳥「はい」

P「今日一日は様子見で、大丈夫なようであれば明日から復帰して欲しいそうです」

P「では今度こそ帰りますね」

小鳥「本当にありがとうございました」

P「いえいえ」 


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/06(火) 23:11:15.57 :t/Vna82f0

小鳥「あ、忘れ物です」

P「え?」



チュッ



P「………えっ?」

小鳥「私の精一杯の気持ちです」

小鳥「風邪を移すといけないから、頬で我慢して下さいね」

P「あ、はい」





P(案の定、後日風邪を引いた)

P(付きっきりで小鳥…さんが看病してくれた)


おわり 


元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1352201434